第5回みえの学力向上県民運動推進会議を開催し、「これまでの主な取組の成果と課題をふまえた『今後の方向性(案)』」について協議しました。
協議では、「今後の方向性(案)」について、さらに盛り込むべき点は何か。また、どのような具体的な取組が必要かについて、それぞれの専門的な知見から意見が出されました。
1 日時 令和元年11月1日(金)15時15分から16時45分まで
2 場所 三重県勤労者福祉会館 講堂
3 内容
(1)知事挨拶
(2)協議
<論点>
・これまでの取組の成果と課題をふまえた「今後の方向性(案)」について、さらに盛り込むべき点は何
か。また、どのような具体的な取組が必要か。
<協議での主な意見>
○学校を支援しようという団体や子どもたちを見守ろうという団体がたくさんあり、地域には素晴らしい人
材がたくさんいる。今後は、個の取組だけでなく、団体同士のつながりが大切になる。
○学校がわかりやすい授業を行い、地域とのかかわりが増えたことから、学校と地域がうまく連携している
ことがうかがえる。課題としては、放課後の豊かな過ごし方ができるとよい。
○社会の課題や大人がどんなことに困っているかを自分たちの学びにつなげることが大切である。子ども
は、誰かのために動くとの思いによって学ぶスイッチが入り学びが深まる。
○学力とは、自ら学びたいとの思いと学ぶ習慣を持っているかどうかである。「社会や人の役に立ちたい」
「この人を幸せにするために学びたい」との思いが子どもの学びたいという意欲の根源になる。
○生活習慣等については、今ある取組をどう浸透させるかが大切である。
○県民運動を子ども貧困対策と関連させて進めていくことが大切である。
○ICTや学習ログを活用して、学校・保護者・社会が、総ぐるみで取り組むことで、子どもたちの自己肯
定感を高めることができる。
○地域と子どもがつながることも視野に入れる必要がある。子どもたちは大人に寄り添ってもらったり、話
を聞いてもらったりすることで頑張ろうとの思いを持つ。
○本の好きな子は三重県にたくさんいるが、自分の時間を持てている子が少ない。読む力、イメージする力
は、読書で培われる。また、本は内容が大切である。本には著者がいて、人とのつながりがあり、そのよ
うな本を読むことが次への体験へとつながる。
○読解力や表現力は、社会生活の中で身に付く。本を読まない子どもたちには、まずは読書の良さが感じら
れるような工夫を継続して行っていくことが大切である。
○学校として教職員全体で学力向上に取り組むという意識が今までより高まっている。特に中学生は学ぶ意
欲をいかに持たせていくかが大切であり、そのためには、キャリアビジョンを明確に持たせることが必要
である。
○子どもたちに明確な将来の目標、何になりたいかを持たせることが大切である。将来、何になりたいかと
の明確な目標があると学力も上がっていく。ここでとどまるのではなく次のレベルに上がっていく取組が
必要である。
○これからの社会に求められる能力とは、課題解決能力だけでなく、課題を見つける能力も必要である。社
会の改革スピードが速い。その中で教育改革を進めていかなければならない。
(3)三重県教育委員会教育長挨拶