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平成23年11月28日

おいないねっとコソダテinfo

三重県立総合医療センター

#三重県立総合医療センターの産婦人科では、穏やかで思いやりのある上司のもと、子育て中の医師達が活躍しています。
“産婦人科は、妊娠から出産というおめでたいことに立ち会える素敵な科ですよ!”
病院ホームページはコチラ。

 

「いろんな形態での勤務を受け入れてくれる病院です。」

ナースとしての勤務経験もお持ちだという吉田先生。現在は、産婦人科の医師としてフルタイムで勤務している。
吉田先生「妊娠中、ひどいつわりで仕事をすることが困難な時期があったのですが、周囲が気を配って交代してくれたり、協力してくれて、ほんとうにありがたかったです。また、出産後も大学に応援を頼んで代診などをして頂けたので、安心して休むことができました。家族の協力の元、4ヶ月後に復帰したのですが、勤務形態を自由に選ばせて下さったので、週に2~3回の外来などから始めることができ、順調にスタートできました。パートタイムお断り、当直ができなければ受け入れないという病院も多い中、この病院はいろんな形態での勤務を受け入れてくれます。」
「私が産婦人科医になりたいと思ったのは、“妊娠から出産というおめでたいことに立ち会える科” だからなんですよ。自分も子供が生まれたことにより、妊娠、出産、子育ての大変さを身を持って知ったので、患者さんにはより一層敬意を払い、子供はみんな大切な宝だと思えるようになりました。家族の協力と理解を得て、今は好きなだけ仕事をすることができるので満足していますが、やはり子供と過ごす時間が少なく、淋しい思いをさせているので辛くなる時もあります。それでも、子供の顔を見ると気持ちをリセットできるので、ひどく落ち込んだりすることが少なくなりました。」

高瀬院長高瀬院長
「うちの病院は、急性期の患者さんを受け入れているので、手術も多く、全てのドクターの時間外勤務が多い状況です。ですから、少しでも他から人が来てもらえれば、その分みんなが楽になります。うちの病院で働きたいというドクターがいれば、たとえ短時間であっても、ぜひ来てもらいたいと思っています。仕事をできる量は人によってまちまちです。各科の特性はありますが、仕事をシェアできるような環境作りが大切だと思います。現在も、各自の様々な状況に合わせて、可能な限り勤務形態について対応しており、働きながら大学院生として研究を行う制度などもあります。平成24年4月1日からは特定地方独立行政法人になる予定であり、今後も、さらに独自の勤務形態を設けていきたいと考えています。」

「院内保育所には本当に感謝しています。」

現在第2子を妊娠中の井澤先生は、週3日、9時~15時の時間帯で、産婦人科の非常勤医師として勤務している。
井澤先生「この病院では妊娠の安定期を過ぎた1ヶ月前から働き始めたのですが、まわりのみんなが私の体調や帰宅時間を気にかけ、声を掛けてくれます。外来や手術を担当させてもらっているので勉強になりますし、短時間ですが非常に充実しています。」
「もともと私は県外で産婦人科医として勤務していました。結婚後、夫の転勤で海外へ行っていました。長男を向こうで出産し、2年間、海外で子育てをしながら専業主婦として過ごしていました。夫の転勤で再び日本に戻ることになり、産婦人科医として復帰したく三重県の医師バンクに登録しましたが、住まいの近くの保育所は年度途中の入園が難しく、困っていました。この病院は院内保育所があり、入所できたので非常に助かっています。遅くなる時も電話一本で待ってくれます。子供も大喜びで通所していて、院内保育所には本当に感謝しています。」
「産婦人科医としては、専業主婦、子育てを経験できたことで、子育ての大変さを痛感し、仕事の面でも非常にプラスになりました。なんでも相談できる上司のおかげで、今は毎日楽しく仕事をさせて頂いています。現場に復#帰できたことで、まずは第一歩を踏み出せたと思っています。」

そんな井澤先生を、上司である産婦人科の谷口診療部長は温かく見守っている。
「先生には2年間のブランクがありますが、一度身につけた技術ですから、復帰すれば思い出すんですね。この病院は手術の件数も多いので、今の環境は非常によいと思います。」

 「子育て中の医師に対して理解のある職場です。」

吉田先生と井澤先生が “イクメン” だと絶賛する子育て中の男性医師、鳥谷部先生。産婦人科の常勤医師として一年前から勤務している。
鳥谷部先生「子供が生まれたことで、メリハリを付けて仕事をするようになりました。子供が生まれる前の研修医の頃は、際限なく仕事ができたので、夜遅くまでだらだらと仕事をしてしまうこともあったのですが、今は、翌日できることは翌日へといったような区切りを付けるようになりました。妻も医師なので、子育てについては、近くに住んでいる妻の父母に大きく協力してもらっています。トイレ掃除など、できることは担当していますが、保育所への送り迎えなどは父母にお願いしています。働いていると、どうしても子供と一緒に過ごす時間が少なくなるので、スキンシップも兼ねて、朝、一緒にお風呂に入っています。これまで欠かしたことのない大切な時間です。保育所の発表会や運動会には、当直を入れないようにして、全て参加しています。」
「ここは、子育て中の医師もしっかりと働ける病院だと思います。その中でも、産婦人科は、女性医師も多く、子育て中の医師に対してより理解のある職場だと感じます。産婦人科医は、やはり手術を担当しないと技術が落ちてしまうので、産休・育休で仕事を中断した医師や、仕事ができる時間が限られている子育て中の医師にとって、なかなか復帰は難しいものですが、周囲の理解と協力により、限られた時間の中でも手術を担当できることで、仕事に復帰しやすくなると思います。」

 意識改革、男性医師へのサポート

《Q.子育て中の医師が仕事を続けるには何が必要ですか?》

井澤先生
 
意識改革が大切だと思います。自分が独身の頃、時間短縮勤務をしていた先輩女性医師がいたのですが、その頃の私は、仕事を残して帰られると、自分の仕事が増える・・・と迷惑に思うこともあり、そんな自分を恥ずかしく思います。出産・子育てを経験して、今は、その時その時で働き方を変える、その時に働ける方法を見つければいいのではないかと思うようになりました。また、家族の意識改革も必要だと思います。夫は平日は帰りが遅く、土日も会社に行っていましたが、最近は、休日は家にいて子供を見てくれるようになりました。二人目の子供が生まれたら、育児休暇を何日か取ってくれる予定です。」

吉田先生
「私も、家族とはしっかり話し合い、日頃からできるだけ一緒に過ごし、コミュニケーションを取るようにしています。いずれは親の介護など、仕事をセーブしなければならない時が来ると思うので、今は好きなだけ働かせて欲しいと言っています。また、負担をかけている周りの医師には日頃から感謝しているので、ゆくゆくは恩返しできる自分になりたいです。子供と時間を過ごしたいのは男性も女性も同じだと思います。子育て中の男性医師へのサポートもぜひ進めてほしいと思います。数人の医師でチームを作って、外来や手術、当直を回すなどして時間短縮勤務などを利用しやすくできるような支援があったらいいなと思います。」

鳥谷部先生
「女性医師が出産をきっかけに仕事をやめてしまうというのが一番残念なことだと思います。私は妻が働くことに賛成ですし、父母の協力もあり、妻も医師として仕事を続けています。女性医師も増えているので、私のように、女性医師を妻に持つ男性医師もこれから増えてくると思います。女性医師へのサポートはもちろんですが、女性医師を妻に持つ男性医師にもスポットがあたればと思います。」

これから子育てをする後輩医師のみなさんへ

#吉田先生
「私は、回り道をして医師になったので、キャリアを積みたい時期と出産の時期が重なってしまい、不安でした。周囲にも多大な迷惑をかけたと思います。出産の時期、タイミングについて迷われる女性医師の方も多いかもしれませんが、周囲もきっと協力してくれます。子供は社会の宝です。大切な宝を産み育てる大切な時間、仕事を一度リセットできるよい機会だと考え、前向きにがんばってほしいです。」

井澤先生
「子供はぜひ産んでほしいです。自分だけで抱え込んでしまわずに、社会や周囲のいろいろなサポートを上手に利用すれば、仕事を中断することなく働ける選択肢もあると思います。時間短縮勤務や、パートであったとしても、プロ意識を持って堂々と働いてほしいと思います。家族の幸せも大事ですが、医師としての自分も大事にして下さい。」


鳥谷部先生 
「子供ができてからは、子育てや家事などで時間が経つのが本当に早く感じます。あっという間に日が過ぎてしまうので、意識して勉強する時間を確保することが大切です。社会のサポートをうまく利用して、女性医師であっても男性医師であっても仕事を続けてほしいと思います。 」

院内保育所「あゆみ保育所」

『よく食べ、よく遊び、よく眠る生活、リズムと薄着で体を鍛えましょう』
#広い園庭には、鉄棒や滑り台などの遊具もある。広々とした部屋の中では、園児たちがちょうど粘土細工に取り組んでいるところだった。保育時間は平日の8:00~18:00まで。遅くなりそうな時は、連絡すれば19:00までは預かってくれるそうだ。#3日毎に夜間保育もしている。
 

取材後記

みんなの話を優しくうなずきながら聞いていた高瀬院長は、少しでも勤務医師の負担を軽減できるよう、柔軟に前向きに考えている。「穏やかで何でも相談できる上司」だとみんなが口をそろえる谷口部長。ご自身も、4人のお子さんをお持ちだそうで、現在その一番上のお子さんが妊娠中とのこと。もうすぐおじいちゃんになる予定だそうだ。そんな思いやりのある上司のもと、子育て中の医師達が活躍している。
きりっとした雰囲気の吉田先生の“産婦人科はおめでたいことに立ち会える素敵な科ですよ” という言葉。ふんわりした雰囲気の井澤先生の“仕事に復帰できたことで、まずは第一歩を踏み出せた” という言葉。イケメンでありイクメンである鳥谷部先生の“意識して勉強時間を確保しなければ”  という言葉。産婦人科医という仕事が本当に好きで、誇りを持っている。そんな熱い気持ちが伝わってきて、お話を聞いているこちらも嬉しく、暖かい気持ちになった。

 #三重県立総合医療センターの詳しい情報は「おいないねっとみえコソダテinfo.」から検索できます。また、医師の求人募集を行っておりますので、興味のある方は「お問い合わせフォーム」よりお気軽にお問い合わせください。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 医療保健部 医療人材課 医師確保班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁4階)
電話番号:059-224-2326 
ファクス番号:059-224-2340 
メールアドレス:iryokai@pref.mie.lg.jp

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