令和3年度みえの学力向上県民運動推進会議を開催し、「家庭での学習時間やテレビゲーム等の使用時間、読書時間が課題となる中で、生活習慣・学習習慣・読書習慣の確立に向け、学校・家庭・地域がどのように取り組むべきか」「学校に加え、家庭でも、ICTを使って子どもたちの理解・定着が高まり、主体的に学んでいくようにするには、どうしたらよいか」について、それぞれの専門的な知見から意見が出されました。
1 日時 令和4年2月10日(木)10時30分から12時00分まで
2 場所 オンライン開催
3 内容
(1)三重県教育委員会教育長挨拶
(2)協議
<論点>
1 家庭での学習時間やテレビゲーム等の使用時間、読書時間が課題となる中で、生活習慣・学習習慣・読
書習慣の確立に向け、学校・家庭・地域がどのように取り組むべきか。
2 学校に加え、家庭でも、ICTを使って子どもたちの理解・定着が高まり、主体的に学んでいくようにす
るには、どうしたらよいか。
<協議での主な意見>
○計画を立てる能力が必要である。例えば、「何時から何時まで勉強をする。」などだけでも良いので、
1週間の計画を立てて保護者や先生に提出するといった自分の時間をマネジメントするところから始め
るのも良いのではないかと考えている。
○学習習慣の確立を家庭とどう進めていくかということは、この何年間も取り組んできたが、改善ができ
ていないことが課題である。今、改善できるところに来ている。学習端末の持ち帰りもあり、家庭で学
校で習ったことの復習や予習を行い、それを次の授業で使うという連続した流れを作り、子どもたちが
学習に参加する意欲や、次の学習する意欲につなげていくことを、保護者等とともに取り組んでいく必
要がある。
○基本は学校と家庭が連携すること。地域はその両者の連携を支える位置づけだと考える。学校は子ども
の課題解決の方策を家庭に分かりやすく説明し、学校・家庭の両者が子どもたちを同じスタンスで見守
ることが肝要である。
○家庭の教育力を地域も協働して高めていくためには、コミュニティ・スクールの仕組みが大切であり、
この仕組みは子どもたちの学習にも影響してくると考える。
○「意見を言う・聞く」というシンプルな学び方をまず会得することが、今後、能力を発揮できるかどう
かにつながると考える。考えて発表する力、人の考えを受け入れる力の二つの力を身につけるには、読
書が大切だと考える。
○子どもを自分から進んで取り組む主体者にするために、どのようにして能動的にしていくかを考えるこ
とが必要である。「あなたはどうしたいのか」と、子どもに意見を聞くことが大切である。
○子どもたちにとっては、自分の人生に光を見いだせるような自主的な学び、それを受け入れる大人、こ
のような環境をつくることが、本質的な解決になると考える。
○表面に見えている力は、非認知能力に支えられている。非認知能力にも光を当てて、取組を継続してい
くことが必要である。
○学校では、ICTを活用してどのような学びを学校で行っていくかを明確にすることと、どのように
ICTを使っていくかを家庭に伝えていくことを、深く捉えていく必要がある。
○ICTは誰にとっても新しい話なので、まずは、成功事例を現場が持つということが大切である。その
後、自分の現場に適切な使い方につながっていく。今の段階では、情報共有や情報交換が一番大切であ
る。