簡単チェック 印刷物等のわかりやすい情報の提供のためのガイドライン(簡易版) 職員のみなさんが自ら印刷物の編集・作成を行う際に、基本的な留意事項を 簡単に確認できるよう、作成しています。 事務机のファイル立て等に常備していただければ幸いです。 詳細版 はみえけんユニバーサルデザインのまちづくりウェブサイトからご覧いただけます https://www.pref.mie.lg.jp/UD/HP/20759012112.htm 令和6(2024)年6月三重県 1ページ 文字、言葉での配慮 字体(フォント)の使い分け、詳細版 3ページ 判読性が高く(読み間違えの少ない)、刺激(ハネ、ハライ、細い線など)が少ないフォントであるUDフォントを推奨します。(この冊子ではBIZ UDPゴシックを基本としています) BIZ UDPゴシック、ゴシック体は短文向けですが、線が太すぎないため、長文にも使用できます。 BIZ UDゴシック、半角英数字を使用したい文章、文字幅をそろえたい文章に使用します。 BIZ UDP明朝 Medium、明朝体はゴシック体に比べ刺激が多いです。長文でも紙面が黒くならず読みやすいです。 UDデジタル教科書体 NK-R、学習指導要領に準拠の字体です。刺激がとても少ないです。 大きさの使い分け、詳細版 4ページ ○基本の文字は、少なくとも12ポイント以上の大きさを使用しましょう。(A4用紙の場合) ○強弱をつけ読み進めやすい文章としましょう。 9ポイント(重要度低)、読めない、伝わらない場合があります。 10.5ポイント(重要度低)、補足や注釈に使用する場合があります。 12ポイント(重要度中)、基本の文字サイズとして使用します。 14ポイント(重要度中〜高)、本文や小見出しに使用します。 強調の方法、詳細版 4ページ ○主な方法は、太字にする、文字色を変える、大きさを変える、下線を引くの4つ。このうち、2種類程を組み合わせて使用すると読みやすく、分かりやすいと言われています。 ○文字色を変えるときは、色のみではなく、他の強調方法とあわせて活用しましょう。 良くない例、赤字のみ 改善例1、赤橙色+下線 改善例2、太字+下線 改善例3、太字+大きさ 改善例4、大きさ+下線 読みやすい表現方法、Wordの設定、詳細版 7から11ページ ○見やすく、読みやすい表現である「やさしい日本語」を使う、難しい読みの名称はふりがなをつける、外来語は置き換える、日本語を併記するなど、情報の受け手によって表現を変えましょう。 ○Wordの設定を変更(簡易版 5、6ページ)し2重否定やあいまいな表現などを減らし読みやすい文としましょう。 2ページ 配置、図、表での配慮 配置のポイント、詳細版 12ページ @そろえる Aまとめる(グループ化) B余白をつくる C強弱をつける レイアウトの例示の図 電子媒体の写真、ロゴ、図などへのテキスト情報の設定、詳細版 19ページ 見えない人、見えにくい人は、ウェブ閲覧の際、写真等のテキストでない情報は得ることができないため、テキスト情報の付加が必要です。 付加方法は@見出しの追加、A説明文の追加、B代替テキストの設定などがあり、音声読み上げソフトでテキストを読み上げて情報を得ます。 テキスト情報の設定例の図 学校出前授業での車いす体験の写真 3ページ 色での配慮(カラーユニバーサルデザイン) わかりやすい色の組み合わせ、詳細版 20ページ 一般的な見やすい組み合わせは、目立ちにくい色が背景色〔地色〕に、目立つ色が文字や図の色〔図色〕です。以下の例はどちら(反転)でも使えます。 黄と黒、白と赤、黒と白、黄と青、白と青、白と緑 わかりにくい色の組み合わせ、詳細版 21ページ 色分けにより、強調表現や、図やグラフ等を区別しやすくしたりする場合、見る人によっては逆にわかりにくくなることがあります。色の組み合わせには注意が必要です。 ○下図は、色弱者にとっては識別しにくい色の組み合わせ例です。 ※ 印刷物確認用の色弱模擬メガネを職員向けに貸し出しています。(子ども・福祉部家庭福祉・施設整備課、本庁各部総務課、各庁舎の地域防災総合事務所および地域活性化局にあります。) ※ スマートフォンの無料アプリ(「色のシミュレーター」など)により、色弱者の見え方を簡易に確認できます。 色弱模擬めがね(バリアントール)の写真 色のシミュレーター(アプリ)のリンク 4ページ 情報提供の対象者への配慮 対象者に適した対応を考える                      、詳細版 22、23、24ページ ○見えない、見えにくい人は、印刷物(チラシ、ポスター、冊子など)の場合は音声コードの貼付け、電子媒体の場合はテキスト、Word、Excelデータなどの提供が考えられます。 PDF形式は、音声読み上げソフトで扱いづらいため、テキスト形式もあわせて提供しましょう。 ○末尾等に連絡先、問い合わせ先を記載する際には、電話番号に加えてファックス番号やメールアドレスを記載するなど、あらかじめ複数の手段を用意しましょう。 ○講演や会議の様子を映像等で公表する場合には、映像に字幕を入れたり、会議録や議事録などの文字情報をあわせて掲載するなど、きこえない、きこえにくい人が情報を得やすくなるように配慮しましょう。 ○やさしい日本語、写真やイラストを用いることは、書き言葉(文章)を理解することが難しい人、子ども、高齢者、障がいのある人へも伝わりやすい方法です。 読みやすい表現方法の参考となるWEBサイト ○NEWS WEB EASY やさしい日本語で書いたニュース/NHK https://www3.nhk.or.jp/news/easy/ ○MIE INFO みえけん情報提供ホームページ(多言語情報)/みえけん https://mieinfo.com/ja ○わかりやすい情報提供に関するガイドライン(知的障がい者への情報提供)/厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/dl/171020-01.pdf 5ページ Wordの設定 Wordの場合の設定方法を紹介します。(Word2016の設定例です。) ■文字 1.「ホーム」タブの「フォント」ダイアログボックス起動ツールをクリック 2.「フォント」タブをクリック 3.普段の基本設定にしたいフォントやサイズを選択し、「既定に設定」をクリック 4.「normal.dotmテンプレートを使用したすべての文書」にチェックを入れ、「OK」をクリック Excel、PowerPointは「既定に設定」機能がありません。毎回選択が必要ですが、下記リンクを参考に「テーマ」の「フォント」設定を使用すると、全ての図表に反映され非常に便利です。 Excel/Word または Excel でテーマのフォントを変更する - Microsoft サポート PowerPoint/PowerPoint で既定のフォントを変更する - Microsoft サポート ■行間の設定 ○文字の大きさが12ポイントで、行間を0.5文字とする場合を紹介します。 ※例のように「最小値」で設定すると、ふりがなを付けたり、文字を大きくしても、文字の上部が切れることがありません。 1.「ホーム」タブの「段落」ダイアログボックス起動ツールをクリック 2.「インデントと行間隔」タブをクリック 3.行間に「最小値」、間隔に「18pt」(=文字の大きさ12pt+行間6pt)を選択し、場合に応じて「OK」または「既定に設定」をクリック 4.既定に設定する場合は、「normal.dotmテンプレートを使用したすべての文書」にチェックを入れ、「OK」をクリック ■行間の設定が思い通りに動かない場合 ○文字の大きさ、字体の変更や、ふりがなを入れて行間が不自然になった場合は、次の設定が必要です。(「既定に設定」はできません) 1.変更したい範囲を選択 2.「ホーム」タブの「段落」ダイアログボックス起動ツールをクリック 3.「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックをはずす 6ページ ■二重否定や常用外の漢字をエラー表示する設定 1.「ファイル」タブをクリック 2.「オプション」をクリック 3.「文章校正」をクリック 4.「文書のスタイル」の項目にある 「設定」をクリック 5.「あいまいな表現」「二重否定」、「常用漢字外の読み」など必要なものにチェックを入れて「OK」を押して設定を完了する。 ※その他にも「漢字レベル」「文体(です、ます)」など、情報提供の対象者に応じて必要な項目設定をすることで、文章校正の負担を少なくし、わかりやすい情報になります。 6.「そのようにできない状況」「ないこともない。」「関わらず」のように波線が表示されますので、その場で確認、変更ができます。 / ■アクセシビリティ チェックの例 ○視覚障がいのある人にとって読み取りにくい内容が文章に含まれていないかどうかをチェックします。 ○エラー、警告文章が出てきますので、必要に応じて追記、変更などを行うことができます。 ○エラー、警告の「配色」に関することは20ページ、「代替テキスト」に関することは19ページを参考にしてください。 1.「ファイル」タブをクリック 2.「情報」タブの「問題のチェック」をクリック 3.「アクセシビリティチェック」をクリック アクセシビリティ チェックの方法はExcel、PowerPointでも同様です。 7ページ だれでも簡単!チェック表、内容と詳細版の参照ページ □見やすく配慮されたフォントを使用していますか(BIZ UDPゴシック推奨)、3ページ □文字の大きさは12ポイント以上を基本としていますか、4ページ □強調は、太字にする、文字色を変える、大きさを変える、下線を引くの4つのうち、2種類以上を組み合わせていますか、4、5ページ □文字間、行間は適切ですか、6ページ □やさしい日本語の使用が必要ではありませんか、7ページ □情報に過不足はありませんか、8ページ □二重否定や常用外の漢字を安易に使用していませんか、8ページ □外来語や難しい言い回しを安易に使用していませんか、8、9ページ □難しい読み方の漢字には「ふりがな」をつけていますか、9ページ □アクセシビリティチェックの内容を確認しましたか、11ページ □適度な間隔、空白を設けていますか、12、13ページ □全体的に見やすく、すっきりとまとまっていますか、12、13ページ □グラフや図は見やすくなっていますか、14ページから19ページ □WEBではテキスト情報、印刷物では音声コードの設定が必要ではありませんか、19、22ページ □色の使い方への配慮はしていますか(色のシミュレーターアプリ、色弱模擬メガネ、白黒印刷などで確認できます)、20、21ページ □情報提供の対象者に合う仕様となっていますか、22ページから25ページ □問い合わせ欄にファックス番号、およびメールアドレスを記載しましたか、23ページ □第三者にチェックを受けましたか(ひとりよがりになっていませんか) 問い合わせ先 みえけん子ども・福祉部家庭福祉・施設整備課施設整備・ユニバーサルデザイン班 電話 (059)224-3349 ファックス (059)224-2270 メール ud@pref.mie.lg.jp