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県と市町の地域づくり連携・協働協議会

「膝づめミーティング」(紀北県民局・紀南県民局管内)の概要

1.開催日時

平成17年6月28日(火)
15:00~17:20

2.開催場所

熊野庁舎大会議室

3.出席者

紀北県民局管内3市町村長、紀南県民局管内5市町村長

紀北・紀南県民局での「膝づめミーティング」
紀北・紀南県民局での「膝づめミーティング」

4.知事挨拶

熊野古道の世界遺産登録、伊勢自動車道紀勢線、昨年の台風21号に伴う豪雨、新しい時代の公の推進、文化力指針(仮称)の策定、分権型社会の実現等について

(知事挨拶概要)

5.部局長説明

総合企画局長:「新しい時代における地域づくりのあり方」に関する調査検討について

総務局長:県民局制度のあり方について

防災危機管理局長:地域防災について

6.意見交換概要

(1)県と市町村のあり方について(新しい時代における地域づくりのあり方、県民局制度について、権限移譲の推進など)

尾鷲市長

熊野古道センターは事業主体として責任をもって進めていきたい。ただ、落書き問題は残念なことである。

森林施行のあり方について、今まで以上に経費がかかり、地権者の生業に対してルール作りが必要であり、また、森林の保護・保全のための基金造成が必要と考えている。現在、和歌山県が実施していることから、国のイニシアチブで3県が実施するとか、県独自に基金を整備するといったことを検討してほしい。

紀伊長島町長

熊野古道が世界遺産登録されたことにより入込み客も増えている。地域の会や入込みの客からもトイレ整備の要望が高い。バスが20~30台来る日もあり駐車場の整備も必要である。長期的な展望で受入れ態勢の整備を検討してほしい。

また、保存会の方は、ボランティアにより草を刈ったり、枯れ枝を処理しており、継続的な支援のあり方を検討してほしい。

紀宝町長

熊野古道については、熊野川を起点とした東紀州活性化の中で、交流空間創造事業により熊野川部会で熱心に取り組んでおり、川船などの取り組みに注目してほしい。また、会員がエコツーリズムでも紹介している。このような活動がこの地域の活性化に寄与していると考えている。

海山町長

これから合併し、新町のまちづくりを完成させて行かなくてはならないことから、すぐに新しい時代の公の取り組みを行うことは難しいと考えている。

熊野市長

地域のことは、まず住民が取り組み、そこに市町村が、それでも難しければ県にという補完性の原理が重要である。そのため、長期的な住民参画のまちづくりが大切であると考えている。

熊野市では市内を15の地域に分け、地域のまちづくり総合計画を策定している。個人、地域、行政で話し合い、1地域200万円を限度に地域の取組みを積極的に進めている。

また、市町村は、地域の声をもっと聞くことが大切であり、さらに県には市町村の意見を素直に聞くことを職員に周知してほしい。

県民局制度については、昭和35年当時に熊野・尾鷲のみに県事務所が設置されており、今でもその実情は変わっていない。当地域の実情を踏まえた上で、県民局のあり方を検討してほしい。

権限移譲については、合併によって、規模がそんなに大きくなるわけではないが、受けるべき権限は受けていかなければならないので、移譲にあたっては透明性の確保をお願いしたい。

海山町長

地域づくりについては、熊野市長の言われたとおりである。今取組んでいる広域のものはいいが、それを超えて地域間交流といわれると難しい。まずは合併後の新町のまちづくりを優先したいと考えている。

鵜殿村長

地域の文化や自然などの資源に対しては、地域の人々も愛着があり、地域の活力となっている。このことがイベントなどの活動につながり、積み重ねによって文化となる。従って現状では合併の後、地域づくりの取組みを考えている。

県民局制度や教育事務所の問題は、地域の実情を踏まえて考えてほしい。

紀和町長

合併してすぐに新市の運営がスムーズに行くとは限らない。新市の住民が一つになってうまくやれるのかとの心配もある。今、県民局を見直すというのは少し早いのではないかと思う。

今までは県民局長に権限を与えて、強化するという考え方であったのに、今の進め方は少し急ぎすぎでないのかと思う。地域に応じた効率的な体制を検討してほしい。

御浜町長

御浜町は合併せずに自立の道を選択し、現在、住民自治の確立に向けた検討をおこなっている。県民局制度については、今の考え方では紀北と紀南のサービスが低下しないかと心配している。住民がサービスの低下を感じないようにしてほしい。

知事

県民局制度の見直しに際しては、今日果たしているサービスはきちっと確保していきたい。市町村行財政など専門的な分野は今年度から本庁に一元化をし、二重行政が改善されたと考えている。

県の役割についても環境もかわり変化してきている。県民局のあり方については、たたき台として案を提示し、県議会や県民の方からも意見をいただき、9月には成案をまとめていくので、本日の意見についても参考とさせていただきたい。

新しい時代の公や地域づくりなどを進めるにあたって、補完性の原理は、基本的な考え方であり、その前提として個の確立が必要であると考えている。県民の皆さんにも、行政に期待するのではなく、個人や家族でできることはしっかりやって下さいとお願いしている。

一方で地域格差もあり、条件不利地域や合併しなかったところなどは、それぞれの特殊事情に応じた対応が必要と考えている。

熊野古道の落書きについては、その表現に疑問があると思う。古道の景観にふさわしくないかもしれないが、最大限の表現との考え方もある。古道の関連整備や保存会とのあり方についても検討していかなくてはいけないと考えている。

紀和町長

県民局制度の見直し案では、紀北と紀南を統合することとしているが他に選択肢はないのか。

知事

あくまでたたき台として示しているので、今後ともご意見をいただきたい。

海山町長

県民局制度についての県民アンケートで県民局利用は44%となっているが、これを少ないと見るのでなく、反対に県民局をもっと利用してもらうという方向で検討をしてほしい。

これからの時代は住民がやるべきことは、住民が自らやるべきであるが、今までの行政にも問題があったのも事実である。

知事

全国的な問題についても議論が進んでいるものもある。社会保障制度が契約になったり、障害者の自立支援法も地域で対応という話が出ており、議論も進んでおり、また実際に制度がスタートしているものもある。

海山町長

介護の問題では、軽度の要介護者の数が増えてきているので、全国での議論が必要ではないか。

知事

公=官ではなく、これも見直しが始まる。高齢者や子どもの問題はどこまでやるのかという議論がある。

(2)地域課題について(地域防災力、地域医療、高速道の整備促進)県民局のあり方

紀伊長島町長

産業廃棄物問題についての最高裁の判決が12月24日に出た。名古屋高裁に差し戻しであった。水道水源への処理場設置であり、いろんな紆余曲折がある。今後、市町村と県が一体的に対応してほしい。

知事

廃棄物行政は、制度の充実も必要だが、市町村と県の連携も必要である。過去のつけが大きな問題となっており、県と市町村が一緒になって考えていきたい。

熊野市長

高速道路の整備促進について、お礼を申し上げたい。概ね10年間で完成させたいというお話は感銘を受けた。地域にとって高速道の整備はインパクトがあるので整備促進をお願いしたい。

地域防災力で、今一番大切なのは津波から避難することである。地震の際の避難路の確保の問題について、避難経路の途中にある空家を、行政が認定すれば強制的にブロック塀の補修ができるといった制度が必要であると考える。

防災危機管理局長

避難路の整備については、セットバック事業に取り組んでいる市町村があり、今後検討していきたい。

尾鷲市長

地域医療、尾鷲総合病院の産婦人科の存続問題について、地域に開業医がなく、紀南病院への統合の話がでている。安全安心の生活ができなくなり、防災上の問題もある。今回の統合について、三重県全体の地域医療崩壊の危機と考えている。東海市長会でもこの話をしたが、各市でも困っている。ぜひ健康福祉部で検討し、地域医療に踏み込んでほしい。

知事

努力していきたい。

健康福祉部医療政策監

三重県全体で医師の数が少ないのが問題であり、皆さんと議論していきたい。

尾鷲市長

みえけん愛の基本は命=医療であり、地域医療の充実に取り組んでほしい。

知事

医療を取り巻く環境も変化している。医師の養成と地域に提供していくことがうまくいっていない。国に対しても要望しているが、現実は、様々な問題がある。県としても医師確保について最大限の努力をしているところである。

御浜町長

へき地への医療と医師確保について支援をお願いしたい。

また、柑橘の振興を紀南振興策の一環として支援してほしい。JA三重南紀が糖酸センサーの増設を検討しているが、15億円の費用が必要であり、半分が国の負担、残りが農家の負担となるため、支援をお願いしたい。

知事

県の考えている農業振興と違うのではないかと思う。意見として受け止めておきたい。

鵜殿村長

防潮施設の安全度のランク発表があったが、津波の被害想定における施設の有無との関係はどうなるのか。

防災危機管理局長

被害想定での津波のシミュレーションにおいて、施設が無というのは、施設が破壊された場合として考えていただいていい。ただし、施設が本当に危険なのかについては、今後更に調査をしていきたい。

紀宝町長

地域医療について、当町の診療所の医師確保を県やインターネットでも募集をしているが、態的には難しいと思っている。

健康福祉部医療政策監

医療審議会で医師確保の方法も議論をしている。へき地に行きたいと考えている医師はいるが、どのような医療機関であるかなどの情報が不充分なため、地域の特徴を出した募集が必要である。

紀宝町長

診療所を利用している町民は多い。小さな診療所が運営していけるような施策を講じてほしい。

知事

本日はたくさんのご意見をありがとうございました。いただいたご意見は持ち帰って検討させていただきたい。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 地域連携・交通部 地域づくり推進課 地域づくり推進班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁2階)
電話番号:059-224-2351 
ファクス番号:059-224-2219 
メールアドレス:chiiki@pref.mie.lg.jp

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