国内外から選ばれる現代の「美し国」実現をめざして
今年は、本県にとって新しい総合計画「強じんな美し国ビジョンみえ」と「みえ元気プラン」に基づき、具体的な取り組みを加速させる年となります。皆さんが未来に希望を持ち、幸福を感じながら、元気に、かつ安全・安心に暮らせる三重県を実現してまいります。
まず、県政の最重要課題である県民の命を守るため、巨大地震や頻発化する風水害等に対してハード・ソフトの両面から対策を進めるとともに、新型コロナウイルス感染症については、医療提供体制を確保しつつ、社会経済活動の回復に取り組みます。さらに、命を守ることと同様に大切な、未来を担う子どもたちを虐待やいじめの被害から守る取組や、安心して子どもを産み育てられる環境づくりを進めます。
次に、観光をはじめとする産業振興を重点的に取り組みます。本年6月に志摩市で開催される「G7三重・伊勢志摩交通大臣会合」、2025年の大阪・関西万博など、観光客が三重県に訪れる好機を生かして魅力的な観光地づくりを進め、国内外からの更なる誘客につなげます。また、カーボンニュートラルやDX(デジタルトランスフォーメーション)などの潮流や物価高騰等の情勢変化に対応しつつ、農林水産業やものづくり産業等の振興を図るとともに、2037年頃のリニア開業も見据えながら、県民の皆さんの日々の暮らしを支える公共交通の確保・充実を図るとともに、経済活動を支える基盤である道路整備等に取り組みます。
そして、誰もが安心して暮らせる社会づくりに向けた、差別の解消やヤングケアラー・ひきこもり当事者への支援、障がい者の社会参加や地域公共交通利用の促進、文化・スポーツの推進などにも積極的に取り組みます。
さらに、「静かなる脅威」である人口減少が大きな課題となっています。県内総人口は、2015年からの30年間で2割以上減少すると見込まれており、まさに待ったなしの状況です。自然減対策と社会減対策を両輪として、市町との連携を一層強化し、より多くの方から「選ばれる三重」づくりを一丸となって進めてまいります。
