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平成31年02月08日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成31年2月6日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

愛知県における豚コレラ発生に伴う県内の疫学関連家畜飼養農場への対応(報告)
「三重県民栄誉特別功労賞」の創設(発表)
知事の台湾訪問(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・麻しんの感染拡大に対する県の対応
・明野駐屯地へのオスプレイの飛来
・千葉県の女児死亡事件
・三重県公文書等管理条例
・菰野町長選挙
・平成30年度三重・広島両県知事会議

発表項目

(知事)発表事項の前に、豚コレラについて、私のほうから報告、コメントさせていただきたいと思います。本日、愛知県豊田市の発生農場から子豚を導入している本県の1農場での検査状況として、2項目の検査ですべて陰性を確認した旨、8時30分に資料提供をさせていただいたところです。また、9時30分頃には国から公表がなされていますが、豊田市の農場の豚コレラ発生が確定するとともに、同農場から子豚を導入した5農場の疫学関連家畜飼養農場のうち、本県を除く4農場では疑似患畜が確認された旨の内容となっています。つまり、陽性であるということですね。報道発表の止め直しにもなりますけれども、県では昨日、県内1農場への立ち入り検査を行い、豊田市の発生農場から1月14日に導入した82頭を含む102頭を対象に、昨晩から本日にかけて、県中央家畜保健衛生所において、血清抗体検査、抗原検査、白血球数測定検査、血液像検査の4つの検査を行っています。この4つの検査につきましては、国からの指示でこの検査を行うようにということになっています。今朝の発表段階では血清抗体検査と抗原検査の結果が判明していましたが、いずれの検査もすべて陰性の結果となっています。この2つの検査は疫学検査の主要な項目であることから、県内の1農場については感染が無い可能性が高まっていますが、最終的には残る2つの検査結果も踏まえ、国と協議のうえ、最終的な方針を判断していくこととなります。これら検査結果等については、引き続き随時公表をしていきたいと思います。なお、全ての検査で当該農場の陰性が確認された場合においても、疫学関連家畜飼養農場であることから、今後、徹底した経過観察を行い、毎日県にその状況を報告いただくとともに、少しでも異常が見られた場合には迅速に通報いただくことになります。この場合の飼育豚等の移動制限の有無や経過観察の期間などの詳細については、国と協議をして決定することとなります。なお、結果が陽性であった場合は、県で速やかに豚コレラ対策本部を立ち上げることになりますし、今回残る2つの検査で陰性であった場合でも、今後の対応を確認する、手順を共有するという意味で、危機管理統括監以下のB体制の会議を本日14時半から開催する予定であります。それによって万全の体制を敷きたいと考えております。なお、これまでもお話ししておりますけれども、豚コレラは、豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。また、感染豚の肉が市場に出回ることはなく、仮に感染豚の肉を摂取しても人体への影響はありませんので、冷静な対応をお願いしたいと思いますが、県内としては、畜産としても大変重要なことでありますので、警戒体制をしっかり敷いてやっていきたいと思っています。それが1つ目です。
 
 2つ目です。2つ目というか、発表項目の1つ目ですね。「三重県民栄誉特別功労賞」の創設についてです。1月8日、本県出身の女子レスリング競技選手であります吉田沙保里さんが、現役引退を表明されました。吉田さんのこれまでの輝かしい功績を讃えるため、このたび、「三重県民栄誉特別功労賞」を新たに創設し、授与することを決定しましたので、発表します。「三重県民栄誉特別功労賞」は、「三重県民特別栄誉賞」を重ねて受賞し、多年にわたり広く県民に親しまれ、明るい希望を与えるなど、卓絶した功績があった方に授与するものです。三重県はこれまで、吉田さんが2004年のアテネオリンピックで金メダルを獲得された際、「県民栄誉賞」を授与し、2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得された際には、「県民特別栄誉賞」をそれぞれ授与いたしました。また、2016年のリオデジャネイロオリンピックで、吉田さんが4大会連続してメダルを獲得された際には、3度目の「県民特別栄誉賞」を授与しました。オリンピックでの4大会連続のメダル獲得、そして世界選手権での13連覇といった前人未到の偉業を達成された吉田さんは、三重県民のみならず日本国民にたくさんの夢と希望、そして感動を届けてくれました。まさに私たち三重県民の宝であり、誇りであります。県としましては、吉田さんに心から敬意と感謝を申し上げたいと思い、今回の賞の創設に至りました。私たちは、今後も三重が生んだスーパースターを引き続き応援していくとともに、2020年の東京オリンピックでは、吉田さんが、これまでの豊富な経験を生かし、指導者としてご活躍されることを楽しみにしたいと思います。そして、2021年の「三重とこわか国体」で、ふるさと三重の代表選手が活躍し、県内のジュニア選手の中から第二、第三の吉田沙保里が誕生するよう、お力添えをいただければと思っています。なお、表彰式は4月13日に三重県総合文化センターで開催する「県民の日記念イベント」の中で実施し、吉田さんには表彰状と記念品をお渡しさせていただきたいと考えています。詳細につきましては、「県民の日記念イベント」の内容と併せて、後日発表させていただきたいと思います。
 
続きまして、台湾訪問についてです。3月9日、土曜日から、10日、日曜日にかけて台湾を訪問しますので、その概要を発表します。今回の台湾訪問は、昨年9月3日から5日の日程で予定していたものが、台風21号の接近で急きょ中止となり、今回あらためて実施するものです。台湾は、私が三重県知事として初めて訪問した平成24年以降、毎年きめ細かに交流を重ねてまいりました。今年度は「日台観光サミットin三重」の開催から5年という節目の年にあたり、三重県と台湾とのさらなる関係強化や、民間レベルでの交流の一層の促進を図っていくうえで、今回の訪問は重要なものと位置づけています。それでは、主な日程について説明いたします。今回は公務の都合上、2日間という短い日程ですが、台北市と台中市を訪問します。まず9日は、台北市内で台湾貿易センターの幹部と意見交換を行い、経済交流の促進を図るとともに、三重県経済の魅力をPRします。台湾貿易センターは、台湾の対外貿易促進を目的に設立された、日本でいうところのジェトロに相当する機関であり、昨年9月、三重県商工会議所連合会との間で相互交流の促進を目的とする協定を締結しました。今回は、三重県商工会議所連合会も、具体的な成果をこのセンターとの協定で早く作り出したいという思いもある中で、本協定に基づく両者の交流を一層後押しするため、三重県商工会議所連合会とともに訪問します。次に、熊野市長とともに台湾ソフトボール協会を訪問し、昨年9月から延期となっている熊野市と台湾ソフトボール協会との交流促進に関する協定書の署名式に立ち会います。熊野市は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会での、台湾を相手先とするホストタウンに登録されていますので、スポーツを通じた地域の発展につながる市町の取組を、県からも後押ししていきたいと思います。さらに現地政府関係者との面談では、これまで高雄市教育局長として三重県への教育旅行実現にご尽力いただき、現在は、日本の文部科学省副大臣に相当する教育部政務次長に就任されている范巽綠(はん そんろく)氏に対し、教育旅行の増加に向けてトップセールスを行います。また、対日窓口機関である台湾日本関係協会幹部及び台湾観光局、台湾観光協会の幹部との夕食交流会を行います。10日は台中市へ移動し、昨年12月にグランドオープンした「三井アウトレットパーク台中港(たいちゅうこう)」で開催する観光展「三重県フェア」のセレモニーにおいて、三重の魅力発信を行い、三重県への誘客に繋げていきます。なお、「三井アウトレットパーク台中港」でのフェアは、日本の自治体として初めてのイベントとなります。次に、台中市の高級スーパー「裕毛屋(ゆうもうや)」で開催する「三重県物産展」でトップセールスを行うとともに、三重県産食材の販売促進及び文化・観光の情報発信等に係る協定を締結します。県としましては、今回の台湾訪問を通じて、現地関係者とのネットワークの一層の充実を図り、台湾からのさらなる誘客促進や県産品の販路拡大、経済交流の促進に繋がる取組を、引き続きしっかりと進めてまいります。
 
 
発表項目等に関する質疑
○愛知県における豚コレラ発生に伴う県内の疫学関連家畜飼養農場への対応(報告)
(質)幹事社から伺います。まず、豚コレラですけれども、岐阜で発生して以来、三重県でも農場への啓発等で力を入れてこられたということでありましたけれども、あらためて今回この、陰性ではありますけれども、こういう危険性が1つ生じたということに関しての知事の受け止めと、今後あらためて県内農場への何か啓発等、強化するところがあれば教えていただけますか。
(答)これまでも岐阜で発生している中で、59農場、そして小規模飼育者19戸に対しまして、徹底した注意喚起、あるいは異常発見時の早期通報、あるいは野生動物の侵入防止対策、あとは部外者の立ち入り制限、あるいは消毒、こういうことを徹底して行ってきましたので、今のところ三重県の中では発生は無いという状況でしたが、今般三重県においてこういう確認を取り、検査を行わなければならない事案が出たということは今まで以上に警戒体制をしっかり取って、この行政、関係の市町、あるいはその農場の皆さん、関係者が一丸となって被害が出ないように取り組まなければならないというふうに気を引き締めているところであります。とりわけ今回、愛知県豊田市の感染ルートがいまだ不明の中でありますので、感染ルートがしっかり確定できないというような状況があるということを、しっかり肝に銘じて警戒体制を取っていかなければならないと考えております。いずれにしましても今回の検査の結果も踏まえ、農場などに対しての今まで申し上げてきたような注意喚起などもしっかり行っていきたいと思いますし、陰性であったものについての、先ほども少し申し上げた、陰性であったとしても経過監視を厳重に行っていきたいと思います。
 
○知事の台湾訪問(発表)
(質)台湾なんですけれども、これは9月に当初予定されていたのが延期になったと。
(答)そうですね。
 
(質)当初予定されていて、今回入ってないものというのは、どういったものが。
(答)結構ありましてですね、いくつかあって、それを担当者ベースでやったものと、本当に完全に見合わせたものとかも入れますと、台北の地下街での「三重・沖縄物産展」とか、三重県FIT誘客キャンペーン記者発表会とか、県産和牛プロモーション、行政院長との面談、台湾・三重県交流5周年記念シンポジウム、現地旅行会社訪問、台中市長との面談、今申し上げたものは全部今回無しで、そのうちの一部、最初に言った3つですね、台北地下街、それから誘客キャンペーン記者発表会、県産和牛プロモーション、これについては担当ベースで実施をいたしました。ですので、「日台観光サミットin三重」から5年という節目、で誘客キャンペーンで結構成果が出ていますので、それの留め直しということで、あとこのソフトボール協会の協定締結も延期していただいていますので、それのために最小限でいくということになります。
 
○愛知県における豚コレラ発生に伴う県内の疫学関連家畜飼養農場への対応(報告)
(質)豚コレラについてなんですけれども、今回いろんな県にまたがっての発生ということで、三重県さんとして他府県との連携というのはどのようにお考えなのかというのが1点と、もう1つは、ワクチンの使用について、知事はどういうお考えがあるか。輸出に関して影響がかなり出てしまうということで、ワクチン使用については議論されていますけれども、知事のご意見を伺いたいと思います。
(答)まず1点目の他県との連携につきましては、既に今回の愛知県、あるいはこれまでの岐阜県とも情報共有、連携を図ってきておりますので、引き続き行っていきたいと思いますし、今回新たに発生をしました、滋賀県、大阪府、長野県などとも情報共有、交換を行い、連携をしっかり強めていきたいというふうに思っております。そういう感染拡大を防いでいくということが重要ですので、連携は強めていきたいと思います。それからワクチンにつきましては、今、国などでも、例えば豚本体のものもそうですし、あといのししなどの経口ワクチンですね、口からエサといっしょに混ざって取るようなワクチンとかについても議論がなされていると思っていますので、今、県としてどういう対応を取るかというのは申し上げる段階にありませんが、議論の様子を注視したり、既に発生しているところの対応なども連携を取りながら、注視をしていきたいと思います。
 
(質)三重県では1月14日に導入ということで、それほど影響というのは少なかったのかなと思いますけれども、長野県は、2月4日に症状が出た後に出荷された豚もいたということで、そういう点については愛知県なり豊田市の対応は、豊田市の養豚場の対応はどうなのかという声もありますけれども、それについて知事はどのようにお考えでしょうか。
(答)三重県についても1月14日でありますけれども、まだ現在、検査続行中で、主要な検査が2項目陰性だったということでありますけれども、なので予断を許さずしっかり警戒体制をもっていきたいというのが1点と、愛知県豊田市の対応、長野県さんなどでのそういうお話は、報道ベースなどでは承知しておりますけれども、どういう理由でそういうのが発生したのか、どういう判断だったのかという詳細を承知していませんので、今のところは私のほうからは他県の対応ですので、コメントは控えたいと思いますが、一般論としていろんな警戒心を高めながら、感染拡大防止をするためにどうすればよいかということに注意を払うということは大事だと思います。
 
(質)今回は養豚場からの出荷で、なかなかこれ厳しいですけれども、一般的にこれまではおそらく岐阜県と県境を接しているので、いのししが入ってくるとかいうような警戒は当然されていたと思うんですけれども、そのあたり県はどのようなことをされてきたんでしょうか。
(答)これまでですか。
 
(質)はい。
(答)これまではですね、先ほどの説明とちょっと重複しますけれども、例えばですね、59農場、小規模飼育者19戸に対して、発生の度に、豚コレラ症状が無いことを電話で確認をするということと、野生動物の進入防止対策、それから農場や豚舎へ出入りする人や車両等の消毒、それから農場、特に豚舎内への部外者の立ち入り制限、この注意喚起を行うとともに異常発見時の早期通報の徹底も行いました。併せて、国の疫学調査チームの調査結果の中で、野鳥やイタチなどを介して感染の疑いも否定できないというのが岐阜県の時にありましたので、小動物の進入防止措置の徹底、これも指導をしてまいりました。こういうような形で県の中での感染拡大防止ということにおいては、随時、案件が発生するたびに、確認をさせていただいたり、今の注意喚起を行ってきたというのと、あとは岐阜県への協力ということでは、獣医師を派遣して、岐阜県の対応についての協力を行ってきたというようなことであります。
 
○「三重県民栄誉特別功労賞」の創設(発表)
(質)吉田沙保里さんへのお褒めの言葉をあらためて。
(答)本当に東京オリンピックで雄姿が見られるかなというふうに期待をしておりましたけれども、こういう形で引退を表明されるということになったので、驚きはしましたけれども、本当にこれまで私たちにたくさんの勇気、希望、感動を与えてくれたことに、とにもかくにも感謝を申し上げたいというふうに思います。これまでも少し申し上げましたが、吉田さんの一番良い表情はやはり笑顔でありますので、これからも沙保里スマイル全開であらゆる活動に活躍してほしいなというふうに思います。またレスリングに携わっていかれるということにおきましては、これからも第2、第3の吉田沙保里が生まれる、そんなことにぜひお力添えをいただければと思いますし、三重県も国体を控えスポーツ振興をやっていますので、そういう面でも様々ご協力をいただければというふうに思います。本当に栄勝さんが亡くなられたり、リオデジャネイロオリンピックでの悔しい思いとか、たくさんある中で判断迷われたり、悩まれたりしたこともあったと思いますけれども、ご判断されましたので我々は、三重県民は全力で応援したいと思いますので、ぜひこれからもご活躍いただきたいと思います。
 
(質)賞を贈りたいという気持ちはよく分かるんですけども、県民栄誉賞、県民特別栄誉賞、県民栄誉特別功労賞というのは、やや名前が何かどんどんどんどん上へ積み上がっていった感じなんですけど、この名前が良かったということなんでしょうか。
(答)名前はめちゃめちゃ議論したんですけども、結果ぐるぐる1周回ってまたここに戻ってきた感じで、確かに名前はいけてるか、いけてないかといったら、イマイチかイマニぐらいかもしれませんけれども、勇気、感動を与えてくれたという僕たちの気持ちと、また県民の日という節目で授与させていただくということで、ちょっと押しつけがましいかもしれませんが、私たちの気持ちを受け取ってもらえるとありがたいなと思います。
 
(質)もう1つくだらない質問で、ご本人否定されていますが、吉田さんは選挙に出て欲しいなという中央の政治家の方がいらっしゃるようですが、可能性は彼女の、その辺りどのように考えられますか。
(答)どうですかね。分かんないですけど、それはもうご本人のみぞ知る、ですのでどうですかね、分かんないですね。やっぱり知名度があったり、あるいはスピーチで的確に自分の思いをお話されたりという人格ですので、周りの方が政治にと思う気持ちは分からなくもないですけども、ご本人がどういう人生を歩みたいかということだと思いますね。比較には全くなりませんけど、非公式にも例えばうちの奥さんにも何か話があったりする時とかもあれですけど、うちの妻はそういう政治でやりたいことなんか一切無いと、だから政治なんか興味無しと言うてますんで、本人というものはそういうものなんかなと思ったりしてますけど。
 
(質)ご発言があったので聞くんですけど、奥様は最近も誘われているんですか。
(答)最近は無いですね。
 
(質)ああそうですか。
(答)最近は無いです。
 
(質)吉田沙保里さんの県民栄誉特別功労賞なんですけど、これ創設ってことなんで今後彼女に匹敵するようなたくさん賞を受ける人がいたら授与することもあり得るということですか。
(答)そうですね。あり得るとは思いますけど、重ねていただかないといけないので、三重県民特別栄誉賞、この功労賞の前にあたる三重県民特別栄誉賞は、吉田沙保里さん以外には平成24年のロンドンパラで金メダルを獲った伊藤智也さん、車いす陸上のですね、だけなので今現役を引退されて、さらに積み重ねるというのはないですから、これなかなか、さらに三重県民栄誉賞は、あとそのお二人に以外に野口みずきさんと土性沙羅さんだけなんで、そういう意味では土性沙羅さんがこう、今後いったら可能性があるかもしれませんけども、なかなかにハードルは高いとは思います。
 
(質)あと吉田さんが引退を表明されてからの話で、何か伝え聞いていることでもあれば教えていただければと思います。
(答)今後の進路ということですか。
 
(質)そうです。
(答)特段私どもからはお聞きしてないです。今回のこれの受賞にあたっては1月27日までに受賞をしていただけるという意向を確認しましたので、受賞をしていただくという意向は確認しましたけども、今後の進路については私どもから深く込み入ったお話はお聞きしていないです。
 
(質)関連なんですけども、県民栄誉特別功労賞で記念品みたいなものは何か考えられていますか。
(答)今熟慮中というか、考えています。これまでもアワビがお好きとか、松阪牛がお好きとか、そういうのがいろいろあって、お贈りしたりあるいは真珠とか、いろいろやってきましたけども、また今回も限られた予算ではありますけども工夫を凝らして何かインパクトのあるようなものを今担当もよく考えてくれていると思いますんで、乞うご期待。
 
(質)県産品でご本人の希望に沿うようなものというような?
(答)どうですかね。せっかくですから三重県のPRもしたいという思いがあるので、ちょっとまだ確定していないのでこれからです。
 
(質)特別栄誉賞の時は何だったんですか。
(答)特別栄誉賞の時は何やったけか。
(答:総務部)副賞が伊賀牛とかアワビ、伊勢海老、カキ、あのりふぐ。
 
(質)パレードなり、なんかするんですか。
(答)この今回のでですか。今回のでパレードってちょっと考えてはないですけど。考えてないです。
 
○愛知県における豚コレラ発生に伴う県内の疫学関連家畜飼養農場への対応(報告)
(答)ちょっと待ってください。関連ではないんですけども、豚コレラの関係で先ほど10時55分、疫学検査の残り2項目、白血球測定検査、血液像検査についても陰性、異常なしを確認いたしましたので発表します。この詳細につきましては定例会見後、担当課が取材対応しますのでよろしくお願いします。従いまして4項目全てにおいて陰性が確認されたということになります。陰性後の監視とか、対応については今後国と協議をしていきたいというふうに思います。
 
○「三重県民栄誉特別功労賞」の創設(発表)
(質)吉田さんの関係ですけど、国体も控えているので県のスポーツ振興にもご協力いただければということでしたけど、本当に指導者としてお願いするということになると結構時間無い時期に来てるかなと思うんですけど。
(答)ゴリッとというかフルフルで、うちの何か監督とかだけやってもらうというようなことは考えてないので、何らかお願いをするということもあるかもしれないということなので、そこはその方法を考えたりすることになると思いますけど。
 
(質)あと名前、その巡り巡ってというのは、どんなのが出たんですか、他は。
(答)何かもっと面白いのないのとか、あと担当部の中でもいろいろ議論あったようですけども、最後は担当からこれで許してくださいという言葉がありましたけど。ちょっとどんなんがあったかちょっとあんまり記憶してないですけどね。
 
その他の項目に関する質疑
○麻しんの感染拡大に対する県の対応
(質)発表項目以外で、昨日は出たかと思うんですけど最近ちょっとはしかの連日の発表というのはなくなってきているようですけど、今の現状とどういったフェーズにあるのかというご認識を持たれていますか。
(答)確かに現時点では、患者の発生というのがピーク時に比べれば小康状態にあるというふうに思いますけども、麻しんの潜伏期間というのはおおよそ2週間というようなことでもありますので、まだ楽観視をするのは早く、引き続き感染防止にしっかり注力をしていくということが大事だというふうに、我々としては認識をして警戒を引き続き強め、次の次への感染防止とか、ワクチンの接種勧奨、そういうのを引き続きやっていこうというふうに思っています。
 
○愛知県における豚コレラ発生に伴う県内の疫学関連家畜飼養農場への対応(報告)
(質)豚コレラの件で、先ほどちょっと抜けてしまって、話が出ていたら恐縮なんですが、今回陰性だったということが分かったんですけども引き続き警戒する必要はあると思うんですが、岐阜結構感染拡大してますけども、岐阜とか愛知の二の舞にならないようにあらためてしたいみたいな、そういう受け止めはありますか。
(答)まず当該農場については国との協議ですけども、徹底した経過観察を行います。毎日県にその状況を報告してもらう。少しでも異常が見られたら迅速に、その毎日の県の報告と別に迅速に通報してもらうというのを期間28日間なんですけども、どこを起点とするかというのをちょっと国と協議する必要がありますので、当該農場について、徹底した経過観察を行います。加えてその他の所については、今一度先ほど申し上げたような、記者の質問の時に申し上げたような注意喚起や徹底した消毒、あるいは立ち入り制限、そういうのを行ったりする中で農場の皆さんと徹底した対応を行っていきたいというように思っています。併せて記者からもあった他県との連携ということにおいて今回新たに発生した滋賀とか、大阪とか、長野とか、あるいはもちろん愛知県とも情報を収集しながら、その我々がさらに感染拡大防止のためにやるべきことがあれば、積極的に取り組んでいきたいというふうに思います。
 
(質)また豚コレラなんですけど、今のところ三重県もいろんな「さくらポーク」なり、いろんなブランドものとかいろいろありますけど、何か出荷に影響があるとか、消費者が豚肉を食べれなくなるとか、そういう心配をするようなこともちょっと思ったんですけども、そういった影響はあるんでしょうか。
(答)今のところ明確にこういう風評被害で何か困ったことがあるというようなことは聞いてないですね。聞いてないので、でも今貴方がおっしゃっていただいたように、今後こうやって拡大してますから、心配も出る可能性もありますので、そういう風評被害が無いように、そして先ほど私がコメントの中で最後に申し上げたような人体に影響は無いということとかもしっかり情報提供させていただきながら、風評被害が無いように進めていきたいというふうに思います。また、もしそういうのが大きく確認されるようであれば国などにもしっかり働きかけを行って徹底した対策を行ってもらうようにしなければならないと思っています。
 
○明野駐屯地へのオスプレイの飛来
(質)オスプレイの訓練が順次行われておりまして、今のところ特段トラブル等も無いようですけれども、今のところ自衛隊とのコミュニケーションであるとか、その他、県へのいろいろな意見があったりもしますけども、現状とそれに対する受け止めをお願いします。
(答)繰り返しになりますけども、オスプレイについて国民の皆さんの不安が完全に払しょくされている状況ではありませんので、引き続きの万全を期した安全対策と最大限の情報提供、そういうものを行ってほしいというふうに思ってますし、生活環境への配慮、そういうことも引き続きしっかりやっていってほしいと思っています。自衛隊との意思疎通などについては、必要な部分についてはしっかりできているとは思いますけども、基数が減った理由とか、そういうところまでは情報が提供されていないので、そこは今後どういうふうに情報提供をしていただくのかということはしっかりやっていきたいと思いますし、またいろんな15日までの間、いろんなイベントが市とか町であったりしますので、あるいは地域であったりしますから、そういう時に支障が無いようにというようなこととか、いろいろ我々のほうからの要請をしてやっていきたいというふうに思っています。県に対して一般の方からメールやファックスをいただいたのは4件、うち3件が飛行の中止や情報提供を求める内容。1件は賛成。電話をいただいたのは13件、そのうち6件が飛行の中止や情報提供を求める内容。それから1件が騒音に関すること。その他6件は見学をしたいので詳細を教えてほしいとか、そんなんですかね。5件がそういうのですね。あと1件は県ホームページへ情報を掲載する必要など無いのではないかというようなことでありました。ですのでメール、ファックス4件、電話13件いただいているという状況です。
 
○千葉県の女児死亡事件
(質)千葉県の女児が死亡した野田市のDV問題が連日報道されています。児相の対応の鈍さとか市教委との連携の悪さ、市と市の連携の悪さというのが何か際立っている感じがするんですけれども、率直なお気持ちと県内の状況、それからどんな指示をされたかどうかというようなところをお願いします。
(答)まずは亡くなられた女児の心からのご冥福をお祈りしたいと思いますし、ああいう書き残したアンケートの文字などから見るに、本当に悔しい思いでつらい思いで命を落としていったということを考えると、本当に胸が痛いを通り越して本当につらい思いです。10歳の女の子が、未来に希望を持って生きてきている中でそういう気持ちで命を落としていったというのは、本当にやるせない気持ちですし、そういうことに至らしめた親に対して憤りを強く感じます。他の行政機関のことなので、いろんな検証もこれからやられるようでありますけれども、少しそういう対応はないのではないかと、例えば一時保護した後に家庭訪問しないとか、子どもと約束したのにアンケートを開示するとか、いくつか、他の行政機関のことなのでいろんな事情とか子細を存じ上げませんから、あまり批判するようなことはよろしくないのかもしれませんけども、少し児童虐待などに力を入れてきた三重県としては、信じられない対応をされているところがあるなというように思います。県におきましては、児童相談センターをはじめ児童相談所については、今回のこともそうですし他県でいろんな事案があった時は、センター長の鈴木が関係のみんなにメールを送り対応の徹底を行うということをしておりますし、今回教育委員会の対応もありましたので、総合教育会議の場で私のほうから教育長などにあらためて学校からの対応についても今回のことを教訓に周知徹底、対応確認を行ってほしいということを申し上げさせていただきました。これからの検証の結果などを見る必要がありますけども、三重県においてああいうことが繰り返されないように万全の対応を取っていきたいと思ってますし、行政機関を越える場合の、今回だと野田市内の学校、教育委員会、児童相談所の温度差や対応の在り方、それから沖縄の糸満市から野田市にいった時の引き継ぎの温度差とかですね、行政機関を越える際の、これはこの前の目黒区の時もそうでした。香川から東京都。そういうところにより一層配意していかなければならないというふうに気を引き締めているところです。
 
(質)今回の場合は児相のほうが保護者に対してかなり威圧感みたいなことを言ってて、三重県の場合、これまでにあった経験を元に警察等との連携をして、まさに今回のような事案に対して毅然(きぜん)と対応するということもあったりするんだと思うんですけども、そのあたり、三重県においてはそういった他機関連携の現状をどのように見てらっしゃいますでしょうか。
(答)児童相談所や児童相談センターをベースにした連携というのは、弁護士や警察ともしっかり連携を取れていると思いますし、学校と警察というのも一定、それぞれ学校の関係と警察の関係での連絡会議などをやっていますので、情報共有も行っていると思っています。あとは地域ベースで市町単位で要対協というのがありますので、そこでさらに連携強化をしていただくということが大事だと思いますので、前の8月の協定の発表の時に申し上げましたけど、今までは29全部の要対協に警察が入っていませんでしたので、8月の協定締結以来、全ての要対協に警察が、警察署が存在しない町とかであっても行ってもらうようにしてますので、現場レベルでの情報共有とか連携も進めていこうというふうにしています。これは警察との関係、児童相談所との関係での情報をリアルタイムで見れるようにもしてありますので、そのあたりで一定連携が取れていると思いますけども、やっぱり個々のケースでしっかり迅速に的確な判断をしていく、関係機関と連携するのが大事ですから、総論ではできていても、実際の個別の具体のところでしっかりやっていけるように気を引き締めていきたいと思います。
 
(質)確認なんですけど、例えば児相の相談員と警察官、要請があれば一緒に訪問するということは現状可能な体制にはなってるんでしょうか。
(答)そうですね。訪問も可能です。他県と違って、うちリアルタイムで24時間、警察から要請があったりしたら児相が対応できるというふうにしていますので。他県で全件共有と言いながら、1か月に一回USB渡すだけという県も結構あるので、うちリアルタイムで対応できるようにしてありますので。
 
○愛知県における豚コレラ発生に伴う県内の疫学関連家畜飼養農場への対応(報告)
(質)確認で、11時、先ほどの発表で4項目全て陰性だと伺ったんですが、10時の段階で、疫学関連家畜飼養農場にもう既に決定している反面、移動制限は無くて移動自粛だというお話だったんですけども、この4つの項目の陰性をもって、農場に指定されたということについてはそのままだけれども、移動制限は無いという理解でいいんですか。
(答)おっしゃるとおりですね。なんですけども、今貴方が言ってもらった理解で正しいんですが、現時点においては。が、うち以外の4つが陽性になってますので、国がよりちょっと強固な対応を経過観察を取りたいと言ったら、もしかしたらそういうのをやるかもしれませんし、まだちょっと国と協議しないと最終のは分からない、基本的には今おっしゃっていただいた理解でいいんでね。ということです。
 
 
(質)第二さんよろしくお願いします。
 
 
○愛知県における豚コレラ発生に伴う県内の疫学関連家畜飼養農場への対応(報告)
(質)聞き間違えたかもしれないですけど、豚コレラで当該農場の飼養状況が約200頭で、確か知事は102頭を対象に今回検査っておっしゃいましたけど、残り98頭についてはなんでやらないんですか。
(答)この102頭というのは、愛知県から導入された豚82頭と同じ豚舎に同居している豚20頭、足して102頭ということで、その他の飼養している200頭のうちのその他のところは、交渉がないということなんですね?
(答:農林水産部)はい。
 
(質)交渉がないとは断定できないじゃないですか。要は畜舎は違うけど、それはありうることだから、本来なら全頭やるべきじゃないですか。
(答)まず愛知から導入された82頭に感染の可能性が高いわけですから、そこに感染されてなかったら、今その他病状がないわけですので、感染してないわけですよね。そもそも先ほど言いましたように昨日立ち入りをしています。目視で豚に異常がないことを確認しています。愛知から搬入されたものが感染していなければ他には感染していないわけですから、まず愛知から搬入したものを検査する。当然じゃないですか。
 
(質)納得はしていないですけど、いいです。
(答)通常の手法だと思いますけど。何ら問題無いと思います。
 
(質)これの関係の、仮に今回陰性であって、いざとなった時、もし陽性等が出た時の報道対応でどのあたりまで公表とか、まあ風評被害のこととかいろいろあるし、現地へ立ち入れば報道陣がかえってかき回してウイルスを拡散する可能性もあるんで、そういうことを含めて今の段階でどういう報道発表というのをお考えですか。
(答)国のガイドラインなどもありますので最終的には国と協議をすることになりますけども、例えば岐阜県なんかでは陽性であっても農場の名前は言わず場所と頭数だけ言うというようなことになっていますので、それは風評被害とかいろんな、感染拡大の防止ということとの関係で、要は感染拡大防止が一番大事なことなので、そのためにどういうふうな公表ルールを、仮に陽性が出た場合にするのか、ということをきっちり事前に決めておくようにという指示を既に私のほうから出してありますので、今国と相談をしながらそのルールを作っているところです。
 
(質)事前に決まったやつというのは、報道関係にも「こういうルールでいきます」というふうな話というのは今はまだされてないですよね。
(答)今はしていないですね。
 
(質)それはいつ頃?
(答)いつ頃かは、今陰性でしたので、可及的速やかに作りますけども。
 
(質)今日、危機管理統括監中心の会議をやられるという話の中で、その辺のことも議題には出るんですか。
(答)最終的に確定したものが出せるかどうか分かりませんけども、既にそういうことも含めてその後の手順とかを、陰性の場合はこう、陽性の場合はこう、というのを確認するような場にしてほしいと私のほうから指示をしてありますので、完全なルールが出るかどうか分かりませんけども、そういうことも議論の俎上(そじょう)にはのぼると思いますね。
 
(質)のぼるんですね?のぼるかもしれない?
(答)のぼると思います。繰り返しますけど、完全にこういうルールですというのをお示しできるかどうかは分かりませんが、そういう形の議論にはのぼると思います。
 
(質)あとこれもひょっとしたら私が聞き漏らしてるのかもしれないですけど、古田知事との懇談会というのは予定どおり今はやられるんですか。
(答)今のところは予定どおりですが、この前も直前にキャンセルということにしましたので、今後の推移の状況を見てからということになると思いますが、今まさに10時55分に4つとも陰性ですというのが分かったので、岐阜県との対談ということについてはまたこの後ですよね。まずこの今ある愛知から搬入された82頭と同居している102頭に豚コレラがあるかどうかというのを確認するのがまず第一の作業でしたので。
 
(質)三重県側はそうだけど、前回四日市でやられるという時にとんだのは、豚コレラの発生でとんだじゃないですか。今回も岐阜県知事との懇談を発表された後に岐阜県で一例追加が出たと。となると、その辺の見通しがどうかなと。
(答)そういうのもあり得るでしょうね。昨日か一昨日も国の農水省のほうから岐阜県に現地対策本部も設置されましたので、そういう中で県外などに行かれるということについてどうご判断されるかというのはあると思います。それはまさにこれから、今日が6日で15日の予定ですから、再度確認はする予定にしてますけども。
 
○三重県公文書等管理条例
(質)先月末くらいに第1回目の公文書等管理条例検討懇話会があって、有識者の検討会ですけど、もともと昨年10月に舟橋議員が一般質問されて、そこは出来レースなのかどうかは分かりませんけど、それに向けて知事がお答えになって、そういうものを規定に向けるというふうにおっしゃって、それの第1回なんですけど、この方向性、報告は受けられてると思いますけども、今率直な知事のご感想は。ご感想はと、あと公文書の在り方について、管理するというところで、知事の今持っておられる考えというのはどういうものですか。
(答)後者はかなりアバウトな感じですけど、まず今の議論については、少し僕が報告を受けた時も、もっと具体的な議論とかをきっちりちゃんとやっていかないと、良い条例にならないんじゃないかと。条例には、例えば「ここまでしか書かないよ」とか、そういうような前提でいたら良い条例にはならないんじゃないかと、いうようなことを指摘しましたので、もう少し突っ込んだ具体的な、公文書管理をこうしたいと、こうするべきというところから、で、じゃあ条例に書き込むのはこういうことですねというふうにしてもらう必要があるんじゃないかなというふうに思います。そういう事務方の準備をしっかりしてほしいというふうに思います。後者のところは、公文書、歴史的公文書もそうですけども、しっかり説明責任を行政として果たせるようにするということが大事ですので、あと現在の実際に、例えばメールのことであるとかSNS、そういう電子的手法などについても現代の状況に合わせてどういう管理の仕方がいいのかということをしっかり考えてもらうと。大切なことは県民の皆さん、今の県民の皆さん、将来の県民の皆さんに対してしっかり説明責任を果たせるような管理であるべきだというふうに思いますけどね。あとはもちろん、国で問題になったような恣意的な改ざんとか修正とか、そういうのが行われないように、ということはもちろんだと思います。
 
(質)森友・加計で国会論争があった時に、知事にお聞きした時に、メモは行政文書であって公文書でないというふうにおっしゃいましたけど、その辺含めてですね。
(答)それ僕が決めたというよりは、そうやって言っているということを僕が引用したんですよ。
 
(質)なるほど。で、それについてはどう思われますか。つまりメモとは行政文書で、公文書ではないんですか。
(答)そのメモがどういうメモかにもよりますよね。それは森友・加計問題の話をおっしゃっているのか。
 
(質)いやいや、総論的に。
(答)一般論的にメモをどう考えるかということですか。
 
(質)はい。
(答)メモもそれは、例えば、会議、部長とかも交えた会議を自分としての備忘録でするメモなのか、でもそこには行政としての意思決定の内容が含まれていたら、それはもちろん行政文書にも近くなってくるでしょうし、その一般メモというのはどうかというふうにご質問されても、それは今こう、振り分けれないですよね。中身によるということじゃないですか。だからそのためのルールを、その振り分けるルールをいかにちゃんと作るかということじゃないですかね。
 
(質)まあ国会の野党側の立場に立つわけじゃないけど、およそその公務員たる者が記したものはたとえ私的メモであっても、公文書たり得るという考え方もあるじゃないですか。その辺はどうお考えですか。
(答)それは公務員たり得る者が全て作った物が全てというのが、それが業務に関係する物なのか、関係しない物なのかとかにもよりますし、その業務がどれだけ関係するのかでもあるかもしれませんし、基本的にはそれはやっぱり、業務と関係して作る資料というのは、基本的には行政文書として認識するのが妥当な物が多いんじゃないですかね。
 
(質)じゃあまあ1回目のやつで事務方に、具体的にもう少し構想するようにというご指示だったんですけど、コンプライアンス懇話会もそうですけど、ちょっと手法が違うじゃないですか。コンプライアンス懇話会のほうは、先に事務方で秘密会にして素案をまとめて、それを第三者のところで意見を聞くっていうスタイル取ってて、今回の公文書管理条例検討会の場合は、生の段階で、ゼロスタートでそこにその有識者が審議してると。まあ前者のほうは、今厚労、国会で論議されてる統計不正についての有識者の在り方と似通った感じがあるんですね、私は。
(答)貴方はね。
 
(質)で、そこいくと、その区分けっていうのは本来知事はどうお考えなんですか。ものによってその、先に事務方で秘密会にして素案作ってそれのその意見を聞くというやり方も、昔はあまりなかったですけど今そういうの多いじゃないですか。
(答)貴方がおっしゃる秘密会という言い方が適切かどうか分かりませんけれども、コンプライアンスの今回のやつは、外部の目と、それから中の自浄的に自分たちがどういうふうにこの発生原因とかを考えているのかという中のことを、みんなで自分たちがどう思うかっていうことを議論してほしいって僕が言ったので、何かそのたたき台を作るために何か秘密会を作ったというよりは、中の視点から自分たちはどう思うのか、その後、外部の人にもアドバイスもらおうということなので、何か、どう言ったら良いんですかね、条例の懇話会みたいな、例えば犯罪被害者支援条例も特に事務方から資料を出させていただいて、議論をいただいて、そういう条例を作っていくというプロセスですから、それは公文書管理条例とあまり変わらないプロセスですね。だから、区分けがあるというよりは、コンプライアンスについては、中のみんなの思いを議論してほしいというふうに投げかけたので、ああいう形になっているということですね。
 
(質)ということはコンプライアンスの懇話会のほうは、知事のそういう思いが形になったやつで、あれはあれで了とされているんですね。
(答)あれはあれでって、どの部分の何をあれとおしゃっているのか分かりませんけども。
 
(質)まあ、要は先に事務方でたたいて、その案について意見を聞くと。
(答)その事務方で案を作ってというか、僕はさっきも言いましたように、中で自分たちがこういうのがなぜ起こったのかとか、どういうふうに再発防止をするべきかという、自分たちなりの意見をまとめてほしいと。外部の人にはそれについての意見と、それから自分たちの外部の皆さんからの思いの意見とその両方もらって、最後再発防止策をまとめてほしいと言っているので、何か外部の人たちが意見するもののたたき台を中で作れということを言ったつもりはないので、そういうふうに貴方が認識されてるんだったら、それはそれで良いということではないですけどね。
 
(質)まあ私は度量の狭い人間で、そういう偏った見方なのかもしれないですけど。
(答)いやいや、僕は今そういうふうに思って。僕の最初の思いとしてはそうで、もし仮に外形的にそういうふうに見て、そういうふうに貴方に解釈がなされているということであれば、それは我々の説明が足りないところもあるので、ちゃんと説明させていただくということだと思いますけどね。
 
(質)まあ終わってしまいましたけどね。あとは持ち回りの会議らしいんで。
(答)うん。
 
(質)懇話会のほうは。
 
○菰野町長選挙
(質)それとあと菰野町長選ですけど、率直な感想を。
(答)まずは当選された柴田町長にお祝い申し上げたいと思いますし、これから町と県、しっかり連携をしてやっていかなければなりませんので、そういう形でぜひ連携をお願いをしたいというふうに思います。一方で、石原町長もこれまで県議をやられ、町長3期やられ、私ともいろんな政策の議論をさせていただいている中でしたので、こういう落選ということに至ったことは、大変優秀な方ですので、残念だなというふうに思います。今後、どういうふうにされるか分かりませんけれども、非常に志も高く、能力も高い方ですので、今後のご活躍を祈念したいと思いますけどね。 
 
(質)選挙そのものについては、あらためて、いや菰野町長選とかいうんじゃなくて、まあばくちみたいなところあるじゃないですか。
(答)選挙ですか。
 
(質)はい。ご自身も控えられてるわけですから、直近に。あらためての選挙というのがどういうふうにお感じになられましたか。
(答)一概には言いにくいですけれども、やっぱり新人としてのお立場と現職としてのお立場とのいろんな難しさ、あるいは現職としてその現職である間の、その当該有権者の皆さんからの見られ方とかそういうの非常にいろんなものが複雑に絡み合って難しいなあと。一方で、例えば僕は1期目の時は新人で、首長を経験されている方と戦いましたので。一方で2回目は自分は現職として戦っているので、それぞれの立場で、ばくちというあれはなかなかちょっと、表現はあれですけど、先を読むことが難しい戦いだなとは思いますけどね、選挙。自分の信念主張もそうですし、あと相手がどういうことをおっしゃるかにもよるし、またその時の経済状況とか地域が抱えている環境とかもあると思いますけどね。いろんな要素というか、要因があって難しいですね、選挙って。
 
(質)まあ予想外のお答えで感謝しますけど、要はやっぱ選挙って最後の最後まで分からんなとか、怖いなとか何かそういう感じはないんですか。
(答)そこは当落について何か予断があったということではないものの、やっぱり最後の最後まで分からないなっていうのはあらためて感じます。やっぱり今回の菰野町長選もそうですけれども、例えば陸前高田の戸羽市長は5票差で3選目ということでしたから、やっぱり最後の最後まで、5票といったら3人引っくり返ったら引っくり返ってるわけですから、最後の最後まで選挙っていうのは分からないなあという。なので最後の最後まで、私が選挙に臨む時はしっかり取り組まなければならないというふうに思っていますけどね。
 
(質)あらためて怖さみたいなの感じましたか。
(答)もちろんですね。やっぱり怖さっていうか、それは何に対する怖さっていうのかにもよりますけども、何ていうか緊張感を持って、緊張感を持ってって、じゃあ負けた人が緊張感が無かったんかってそうじゃないんですけども、やれることをしっかりやり尽くす、やり尽くしてないとは言いませんが、ことが大事だとは思います。怖いというか、結果がやっぱり読み切れないから全力をしっかり自ら尽くしていかないといけないなというふうには思いますけどね。
 
○平成30年度三重・広島両県知事会議
(質)あとその広島知事との懇談の今回の成果というのは。まあ逐次報告は来てますけど、あらためてどういうふうですか。
(答)今回は去年の7月豪雨、西日本豪雨の被災地を訪れて、この去年の夏に立ち上がった広島大学の防災研究センターも見てきましたので、防災に関する、特に広島県は平野が少なくて山地があってそこを開発して団地がたくさんできているという地形なんで、土砂災害への警戒とか取組をやっぱりいろんな被害も出てますけれども、しっかりやられているので、我々もそういう地域たくさん抱えていますから、防災面での連携をさらに進めていこうということが確認できたことは大きかったですし、私自身もその49戸被災して死者がゼロだった団地、高齢者の方が多くなっている団地お邪魔して、そこの共助の取組なんかも聞きましたので、三重県での共助の取組に生かしていきたいというふうに思いますけどね。
 
(質)大学間の何か連携は今後されるんですか。
(答)もともと今回センター長になられた土田先生という方はセンターを作る時に、三重県のみえ防災・減災センターを参考にというか、を視察や情報収集して作られたというのをおっしゃってたんで、少し具体的にセンター同士での連携というのは無いですけど、そういうのはやっていきたいよねっていうような発言はみんなありましたんで、少し中身は精査する必要はありますけども、考えたいと思います。特にうちが津波でやっているDONETという、早期に検知して避難行動に繋げるっていうようなやつの土砂版を広島大学の研究センター作りたいというふうに考えているようで、山の上で、例えばこういうふうに土が動いたらとか、砂防えん堤のこういう所まで砂が来てたらとか、そういうので早期に検知してそれを住民に知らせてというようなことを取り組みたいっておっしゃってたんで、そういううちのDONETの知見とかを生かしつつ、また土砂について我々そういうの分かれば非常に助かることなので、そういうところなんかも補い合えるなあっていうのもありましたから、ぜひ検討したいですね。
 
(質)要は向こうが土砂に関してノウハウ培えば、それを県南部の急傾斜地とかでこっちも使えるということですか。
(答)そうです。特に紀伊半島大水害なんかで、東紀州の所でかなり山がこう、爪のようにやられてますので、そういうのは非常に参考になった、そういうのを研究しようとしてるということ、そういう研究の今の途上の話を聞いたんで、それは大変参考になりましたし、それで補い合っていければ非常に良いんじゃないかなと思います。
 
 
                            了

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