知事定例会見録
令和7年4月23日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
- ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(報告)
- 第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~「豊かな海づくりフェスタ」の開催及びカウントダウンボードの設置について(発表)
- 知事のインドネシア訪問について(発表)
質疑項目
- 発表項目等に関する質疑
- インバウンド誘客
- 外国人旅行者向けの免税制度
- 米国に対する農作物の輸出入拡大
- 和歌山県知事の葬儀
発表項目等
(知事)今日私の方から3件お話をさせていただきます。最初はクマの関係です。先日、滋賀県でクマに襲われるという、住民の方、事態が発生しましたけど、今年度、三重県でも、最初のクマアラートが4月17日に発表されましたので、再度注意喚起、去年もさせていただきましたけども、クマは冬眠から覚めまして、4月からぼちぼちと活動してまいります。6月になると出没件数が急増するということでございますので、十分ご注意をしていただきたいということでございます。三重県では、今年度になりまして3件、南伊勢町、紀北町、尾鷲と3件の目撃情報があります。気を付けていただきたいと思います。さっきちょっと言いました、これは去年の例ですけど、6月ずっとこう熊の出没件数が増えております。おそらくその気候の状況とちゃうかなと思うんですけど、今年度も去年と同じような感じになるんちゃうかと思います。うちの方で出没情報マップの状況を出しておりますので、ぜひご確認もいただきたいと思います。今年度の予算ですけれども、AIでクマを探知をしようということで、このAIカメラの整備事業を行います。クマかどうかなかなか判断しにくいものもありますが、これはAIを使って判断を簡素にやる、そしてクマだということで判断されますと、タブレットとかスマートフォンに送りますということですので、クマが出たという情報をいち早く、かつ正確につかむことができると、これモデル的にやろうと思っております。それからもう一つは、緩衝帯を設けるという事業もこのモデル事業としてやります。今、里山がだんだん荒れてきて、集落と山との境界が未分明(正しくは「不分明」)になってきとるわけですね。従いまして、草刈りなんかをしまして、ここで間を緩衝帯と呼んでますけど、それをつくってクマが出てきたらすぐに分かるようにということもモデル事業として今年やります。結局クマと会わないようにするのがええもんですから、遭遇すること、バッタリと遭遇することを避けるやり方、去年も申し上げました、音を出して自分の存在をアピールする、複数人で行動する、それから背の高い草、ブッシュ、そういったところには不用意に入らないようにしていただく。それでもクマに出会いましたら、背中を見せない、目を合わせたままゆっくり後退するなど、ご注意をいただければというふうに思います。1点目は以上です。
2点目。豊かな海づくりの関係であります。後ほどカウントダウンボードの除幕式をやらせていただきますが、今日が、11月9日に予定をされています、豊かな海づくり大会、これの200日前ということになります。このカウントダウンボードは、後ほど見ていただきますけれども、県立伊勢工業高校電気科の皆さんが作成をしていただいたものであります。去年の秋に南伊勢町宿田曽で機運を醸成する、盛り上げるためのイベントをやろうと思っていたんですけど、大風吹きまして中止になってしまいました。それで5月31日に、またやろうということでございまして、南伊勢町さんのご協力も得ながら、5月31日の午前中には漁船パレード、これ当日もやりますけど、そのリハーサルをやったりとか、地元の子どもたち、あるいは一般おいでになっておられる方々とともに、マダイの記念放流。当日も両陛下に放流していただく予定ですけど、それも記念放流もやろうということでございます。それから、午後は学生さんらのステージイベントなどがありますし、大会ナビゲーターは桑名市ご出身の瀬古選手、マラソンの選手であった瀬古さん、そしてビーチバレーの選手で、鈴鹿市にお生まれになった浅尾さん、このお二人に当日のナビゲーターをやっていただこうと思っておりますが、当日ナビゲーターを務めていただく浅尾さんがトークショーを、5月31日に午後やっていただけるということでございます。多くの方においでをいただきたいというふうに思います。以上が2点目です。
3点目。インドネシア訪問の関係です。5月の5日から9日までインドネシアに行ってまいります。主な目的は三つです。インドネシアとは自治体初ということで、インドネシア政府と介護・看護の分野の人材育成の覚書を去年の7月に結ばせていただいております。これは現議長稲垣さんのご紹介で結ばせていただいたものでありますけれども、これを固めるという意味もありまして、これはインドネシア保健省と結んだわけですけれども、インドネシア保健省を訪問する予定で、今のところ相手方ははっきりしませんが、大臣に会える可能性があるということです。それ以外にもインドネシアの訪問では、インドネシアの国民を海外に出す時に、海外で労働研修などをやる時に、移住労働者保護省、労働省、割と複数の役所が関係をするということで、その関係する新しいと言いますか、今までやっていない保健省以外の役所とも場合によってはMOUを結ぶということで今調整中であります。一つ目は介護・看護の分野を中心として人材育成の関係の業務で行くということです。それから、その時は介護・看護の三重県の訪問団も一緒に行っていただきますので、向こうでセミナーなんかもやる予定で、そこで各団体の方にブースを出していただいて、学生さんに直接働きかけもしていただこうと思っております。それから、二つ目の目的でありますけれども、経済団の方も今回一緒に行っていただきますが、インドネシアへの投資、人材確保、そういった点で経済団の方にもご同行いただいて、向こうでセミナーもご同行いただく予定でございます。それから、3点目が観光です。まだインドネシアは観光という意味では、対象国として三重県へ来ていただいている外国人の宿泊数というと、第15位ということで順位は低いんですけど、2019年と2024年の比率でいうと、2019年に対して2024年は113パーセントということになっております、113パーセントということですので、13パーセント増で、これから伸びていく可能性もあります。もともとインドネシアは人口が、2億8,000万ですから、やがて日本のGDPは抜くだろうというふうに言われておりますし、平均年齢も、日本は49歳ですけれども、インドネシアの平均年齢29歳です。非常に若い国です。成長が期待できるところでありますので、観光も売り込んだ方がいいということもありまして、それから富裕層もたくさんおいでになられるということで、そういった方々に三重県に観光に来ていただけるといいんじゃないかということで、大手旅行会社、トップセールスをやろうと思っております。これが3点目の目的であります。現地で記者会見も行う予定でありまして、5月8日の日本時間でいうと17時でありますけれども、会見をする予定であります。系列あるいは関係、向こうに派遣されておられる記者さん、おいでになる方はぜひ来ていただければ、今のところ日本大使館で会見する予定になっております。私から以上です。
発表項目等に関する質疑
○ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(報告)
(記者)まず、クマについてお伺いしたいんですが、去年もツヅラト峠ではクマが出没して登山者の方がけがをされるということがありましたが、現状、その熊野古道でどのような対策を取っているのかを教えてください。
(知事)これは自治体でやっておられますけれども、例えば鈴を貸し出しをしたりということもやっておいでになられますし、クマが出た場合には、子どもさんの通学に関してバスに変更するというような準備もされておられるというふうに伺っております。それから、先ほど県として申し上げましたけれども、アラートを出す形になっておりますのと、ホームページでクマが出没した場所、これを提示をさせていただいております。今年度から、県南部を予定していますけれども、AIで検知カメラ、これをモデル的に導入してお知らせをするということも考えているところでございます。これはいち早くお知らせすることができるということですね。あと、何かあります、補足することは。ないですか、はい。
(記者)AIのカメラについては、設置場所とか設置台数とかというのは。
(知事)これから調整をすることになりますが、台数はありますか。
(農林水産部)1台です。
(知事)1台です。ただ、この1台は持ち運べるので、いったん一定のところに設置をしても別のところに移すことは可能です。
(記者)先ほどのAIの部分になるんですけども、1台ということで、いろんな場所で持ち運びできるということなんですが、特にどういう場所を、重点的にどういうところとか具体的に何かありましたら教えてもらってもよろしいですか。
(農林水産部)県民の皆さんがたくさん訪れるところを想定しています。例えば、登山歩道とか熊野古道とかっていうような場所を考えています。
(記者)他なさそうですので、次、海づくり。
(知事)ちょっと待ってくださいね。どうぞ。
(農林水産部)ごめんなさい。訂正させてください。カメラなんですけども、3台です。ごめんなさい。申し訳ないです。
(知事)例えば、登山道とか登山の入口とかにこう設置しても、別のとこにようけクマ出てきたということになったら、そっちへこう持って動くということもできるということですね。
○知事のインドネシア訪問について(発表)
(記者)インドネシアの話についてお伺いしたいんですけど、現状その、人材確保に関する覚書は何か国とどれくらい結んでいるかっていうのを教えていただけますか。
(知事)介護・看護の分野はインドネシアだけだったと思いますけど、他国と人材、私あんまり記憶にないんですが、あります。データありますかね。
(政策企画部)すみません。今、手元にございません。
(知事)人材確保課、ある。あんまり記憶ないですね。インドネシアだと思いますけどね。そうか、こないだベトナムでやりましたね。ベトナムでやりましたんで、ベトナム、インドネシアってことになると思います。またちょっと詳細は確認してお伝えをいたします。
(記者)県内でも人材確保というのは課題になっているんですが、その中でもインドネシアに期待する部分、どのような点がインドネシアとはうまくやれそうだという部分があれば教えてほしいです。
(知事)インドネシアは積極的に、介護・看護の分野で三重県に人を送り出したいと、こう言っていただいております。県内の外国人労働者さんで言うと、今、第4位ですね、インドネシアの方っていうのは。これからも介護・看護の分野を中心に多くの方を三重県の方に送り出したいという意向も聞いております。労働者数は4位なんですけども、伸び率で言うと、これは令和5年、令和6年の伸び率ですけど、上から3番目なので、よくたくさんの人が来る傾向にあるということであります。従って、外国人労働者の方、労働力として私たちは期待をしているところであります。ちなみに、三重県に住んでおられる住民の数で言うと、5番目という感じですけどね。
(記者)人材確保が課題となっている中でのMOUの締結だったり強化だったりというところだと思うんですけども、何年後までに何人ぐらいを受け入れたいとかっていう数値目標はありますか。
(知事)特にありません。まずは受け入れたい、例えば介護とか看護の現場で、まだそこまではじいておられないと思います。県が受け入れたいというわけではないので、その現場でどのぐらいの数が、それから、先ほど経済団の方も一緒に行かれるというふうに申し上げましたけれども、場合によると経済団の方、製造業の方でも受け入れたいっていう声が出てくるかもしれません。特に、インドネシアは大学就学率が割と高い国と、半数かな、45パーセントというふうに聞いていますので、ベトナムもそうなんですけどね。ベトナムも工科大学行った時に、ハノイ工科大学は日本で言うと東工大に匹敵するようなとこですけど、そこからぜひ受け入れたいという県内企業の声もありました。ですから、そこで今回インドネシアへ初めて行かれる方もおられるので、そこでどんな状況か見られて、ものづくりの方も受け入れたいっていう声が出てくると思います。そうしますと、どのぐらいの数がということで要望数が出てきて、それを積み上げて、このぐらいの数の方に来ていただきたいという具体的な数字になっていくかなという気がしますが、まだそこまで至っていないということですね。今回はセミナーやった後で、介護・看護の方々がそれぞれ団体の方がブースを出してそこでお話もしますんで、現地の方々のニーズも分かると思いますし、どのぐらいの数だったら受け入れられそうかというのも具体的にはじけると思いますので、面白いと言いますか、一歩、二歩前進するようなインドネシア訪問になるんじゃないかと思いますね。
(記者)追加でなんですけども、県内だったり国内での受け入れにあたって、インドネシアの方の不安を解消するような取組というか、今後こう課題に感じている部分というのはありますか。
(知事)おっしゃる通りでありまして、まず三重県というのはどういうところか分かられない方もおられるので、私の方でプレゼンしますけれども、現地にもう既に来ておられるインドネシアの方もおられるんで、その間をつながせていただくようなことを我々もやらしていただこうというふうに思っています。あと、その時にセミナーでいろんなご質問も出ると思いますので、どういうところを一番不安に感じておられるか。インドネシアは、宗教的にはイスラム教徒さんが多いところですので、食事とかそのあたり、そんなに厳格な戒律があるというわけではないとは聞いてはいますけれども、それでも不安になっておられるとこがあると思うので、それに対して我々としてはお答えをしていきたいというふうに、ハラルとかそういったところがあると思います。
(記者)ちょっとインバウンドの関係で伺いたいなと思うんですけれども、今回、観光セミナーだったりとか、あとは旅行会社との意見交換やられると思うんですけども、ちょっと根本的なところで、インドネシアの観光客というのは、例えば消費額が多いとか、インバウンドの中で、そういった特徴的なところってありますか。
(知事)そこはちょっとデータとして持ち合わせてはおりませんけれども、先ほど言いました2019年と24年の伸び率はわりと高いということであります。消費額がどのぐらいか分かればお伝えします。ちょっとそこデータないかもしれないんで、なければご容赦いただきたいと思います。
(記者)伸び率が高いっていうのは、何か要因みたいなのはあったりするんですか。
(知事)そこもちょっとまだ分析はできてはいませんので、はい。
(記者)文化的な側面で、例えばインドネシアの方が好みそうな県内の観光地だとか、もしくは好きそうな食べ物だったりとかっていうのはありますか。
(知事)やっぱりアジアの方は雪を見たいという声が強いですから、前回、タイとベトナムでも紹介しましたけど、御在所ですね。御在所の雪山は手軽に行ける雪山ということで、今回もご紹介させていただきたいというふうに思っております。食べ物は、麺類がどうも好きだという話も聞きますので、伊勢うどんとか宣伝するっちゅうことかなと思ってますけどね。
(記者)こうしたインドネシア相手に介護や看護の協定を結ぶなど、他県でも類似の動きはあるんですか。
(知事)三重県が他県に先駆けて結んだとは聞いておりますけど、その後の他県の動きというのは確認してないですが、何か聞いてます。なければあれですけどね。
(医療保健部)医療保健部の方で把握しているところは今のところございません。ただ、他の県から三重県が結んでいるので、どういう経緯で結ばれたとかっていう他の県から問い合わせはいただいておるところです。
(知事)だから他の県もあれですかね。結びたいっていう動きはあるんでしょうが、まだ締結したってのは聞いてないですね。
(記者)結ぶか否かはともかく、日本全体で見て介護人材が少ない中で他県とも当然人材の奪い合いになると思うんですけど、三重が先んじてどうやって他県との競争に勝っていくのか、県として支援策はございますか。
(知事)まあ、やっぱりスタートダッシュは早い方がいいと思いますね。さらにおいでいただいて、労働環境とか魅力的であればこれから増えていくというふうに思いますので、そういう意味では業界団体の方々と話をしながらインドネシアの方から選ばれる先にしていくということかなと思いますね。
その他項目に関する質疑
○インバウンド誘客
(記者)インバウンド誘客についてお伺いするんですが、昨日会議も開かれまして海外誘客について戦略をということでしたが、特に会議では時期的な目標というのは明示されなかったと思うんですけど、時期的な目標があれば教えてほしいというのと、現状、これから確かめる部分も多いと仰っていますけれども、今、インバウンドの回復率が遅れている要因みたいなものが既に見えてきている部分があれば教えてください。
(知事)まず戦略、これをしっかりと作ろうと。腰だめとか思いつきではなくて、データに基づいて戦略を作っていきたいというふうに話をしているところでありまして、そのためには観光先進地、例えば高山もそうですよね。そういったところがなぜ成功したのかというのをしっかりと検証して、そのいいところを我々も導入していこうということなので、多少時間はかかると思います。高山以外にも広島とか海外の方がたくさん来られてるところに話を聞きに行く予定であります。それを聞いた上で我々なりに分析をして、さらには有識者の方にお話を聞いて、それで作っていきたいというふうに思っています。それの中にはターゲット国をどうするかという話もありますので、それぞれの国がどういう動きをしているかというのも分析が必要です。ちょっと時間がかかると思いますので、すぐには、今、目標的な期間を明らかにするのはちょっと難しいところです。それで、三重県が何でインバウンドの回復が遅れているのかということですけど、一つは、コロナ前、中国の方がたくさん来ておられました。中国に熱心に観光宣伝したというよりは多くの方が日本に、中国来ておられました。ところがコロナの後、日本全体そうですけど中国の国家戦略もあるのかもしれませんけど、そんなには数が来ていないと。従って、今まで来てたところはそのダメージが大きい。ところが、他の地域は中国以外の国が回復、増えてきているので、従って、そこでインバウンドの回復があると。三重県は実はそれ以外の国が他の地域ほど回復してない。従って、これからターゲットを決めてその国に効果的なプロモーションをやっていく必要があるというのが一つ。もう一つは、三重県に来られている観光客は多くの観光客が中部空港を使っておいでになってたんですが、中部空港は便の回復がもちろん成田、羽田より遅いですね。それから関空、伊丹より遅いと。それから、3番目が新千歳であったと思いますが、4番目が福岡、5番目ぐらいなんですよね。なので、観光で中部を使われる方はそんなに多くはないと。そういう回復も遅いので三重県の観光客の回復も遅れてるということですので、中部空港以外の空港からも三重県に来ていただくようにこれからは戦略を考えていく必要があるかなというふうに思っています。
(記者)回復率っていうのは、宿泊ベースだったかと記憶しているんですけど。
(知事)宿泊者数ですかね。
(記者)県内には多くの外国人が来ているという声も聞くんですが、宿泊に限って課題があるのか、それともそもそも立ち寄り先としての三重県に課題があるのかというところはいかがですか。
(知事)例えば関空に入った人が、これはフランスの旅行代理店とかに話を聞くと、いなべを通ってそこでおにぎりを、いなべの田園風景を見ておにぎりだけ食べて、それで名古屋の方に抜けていかれると。こういうのはあるようですね。それから、伊勢の方もインバウンドの回復率、今8割ぐらいまで戻ってきてるんですかね。ただ、日帰りの方も実はおいでになられると。F1の時もそうでしたけど、F1見に来られて、三重県に宿泊されずに他の名古屋とか大阪とかに宿泊される方もおられるということで、宿泊してもらった方がいいのか、宿泊しなくてもいいのかということで、これは当然、結果は火を見るよりも結論は明らかで、宿泊してもらった方が三重県の経済としてはいいわけですよね。なので、基本宿泊してもらうってことを考えて、これから戦略を作っていくということになります。
○外国人旅行者向けの免税制度
(記者)インバウンドの関連というかあれなんですけど。ちょっと別の角度の話なんですけれども、大阪の吉村知事が先日インバウンド客の消費税免税措置、それはもう廃止してもいいんじゃないかみたいなことを仰っていて、そうすれば非常に大きな財源になるんだと仰っていたんですけれども、知事はこの廃止についてはいかがお考えですか。
(知事)海外におりました時、基本、フランスは免税、外国人に対して免税してましたんで、免税が普通かなとは思いますけど、これ国税ですから、国がどういうふうに考えるかって、相互主義っていうこともあるかもしれませんし、もし仮に日本が外国人に対して消費税を取るということになったら、他の国も日本に対しては消費税を取るということになるかもしれません。日本人にとっていい話かどうかっていうのはよく考えた方がいいと思いますが、いずれにしてもこれは国で考える話なんで、県がどうこうっていう話ではないかなと思います。
(記者)吉村さんによると、外国人観光客は日本への関心が高いので、仮にその消費税を免税措置を廃止したところで消費税があるから日本には来ないということにはならないだろうみたいなことを仰っていたんですけどそのあたりは。
(知事)アンケートを取ってないしよう分かりませんけど、そういう考え方はあり得ると思いますけどね。日本は消費税安いですからね。
○米国に対する農作物の輸出入拡大
(記者)アメリカとの関税交渉の中で政府が米国産の米の輸入拡大を検討しているということなんですが、県内にもお米農家さんはいらっしゃると思いますが受け止めはいかがですか。
(知事)そうですね。今、国で検討されてるのは、もともとその関税がかからずに日本に導入する米の中でアメリカの比率を上げられるということですが、直接米農家への影響はないと思っています。これは総理もそれから江藤大臣も仰っておられますけど、米に限らずですけど、やっぱり農産物というのはその国の安全保障に非常に重要なものでありますので、しっかりと考えていかないといけないというのは仰るとおりであります。影響が、生産に大きな影響が出ないように考えていただきたいというふうに私自身も思っております。
(記者)県内ですと、松阪牛とか近年輸出の拡大を目指していると思うんですけれども、この関税の件での影響を懸念されていること等があれば教えてください。
(知事)今直ちにというのは聞いておりません。量としても今そんなには出していないんですけど、これから輸出も増やしていきたいというお話を伺っています。アメリカだけなのか、それともヨーロッパ向けに仕向地を考えるのか。私が関空にいた時は、神戸牛は最初アジアに出していたと思いますし、アジアも富裕層が増えてきていますので、松阪牛を求められる方も増えてくると思います。伊賀牛もそうですけどね。ですからそういったところも対象として考えられるんちゃうかなと思いますね。
(記者)なければお願いします。
○ツキノワグマ出没に関する注意喚起について(報告)
(記者)クマアラートの関係ですけど、去年、クマが出た時、一応今は捕獲しても放逐しなきゃいけないってなってて、これをできたら射殺なり環境省と話詰めてみたいと仰ってましたけど、それは何か進展はあるんですか。
(知事)何ですか、射殺。
(記者)いや、クマを放逐しなきゃいけない。
(知事)放獣、はいはい。
(記者)これをできたら射殺するような、そういう方に変えられないかと環境省に話をしてみると知事自身が仰ってましたけど。
(知事)いやいやいや、射殺するようにとは言ってないですね。岡原さんですね。はい。三重新報社の岡原さんのご質問に対してお答えをしますけれども、射殺するなんて言ってないです。まず、紀伊半島で今環境省がやってるクマの数の実数調査、これを増やしてほしいということと、あとは、そうですね、調査を早めにしてほしい。それから銃の規制、銃猟規制の緩和。これをやってくれないかということで、これは今回の法律で改正をされましたので、それはそれでいいんじゃないかと思いますけどね。
(記者)銃猟規制っていうのは、銃の使用規制ではない。
(知事)使用規制、使用規制。
(記者)使用規制。
(知事)そうですね。
(記者)それは働きかけるというのを仰っていて、それを働きかけられてそういう形で。
(知事)なってますね。
(記者)なったのか、それともそれはまだ。
(知事)因果関係は分かりませんけど、今、結果において街中でも銃を使えるようになったということですね。
○知事のインドネシア訪問について(発表)
(記者)あと、インドネシアですけど、これ稲垣議長が最初に口火を切られたということを仰ってましたけど、今回稲垣議長は一緒に行かれないんですか。
(知事)そこは今議会で検討されてると思います。
(記者)場合によっては行くこともある。
(知事)議会のご判断ですね。
(記者)あと、この他2団体っていうのはどこですか。他2団体。
(知事)他2団体。経済団体のことかな。あと医療・介護の団体ですかね。
(記者)名称は明かせられないんですか。
(政策企画部)介護看護団と経済団という形になります。
(記者)経済団に三重県商工会連合は入っているんですか。その他の他2団体というのはどういう団体ですか。
(雇用経済部)もう2団体につきましては、一つが三重県信用保証協会と。
(記者)信用保証。
(雇用経済部)もう一つがJETRO三重です。
(記者)JETRO。はい。確認ですけど、これは商工会議所連合会じゃなくて、商工会連合会なんですよね。
(雇用経済部)商工会連合会です。
(記者)商工会議所連合会は入らない。
(雇用経済部)今回参加していないです。
○和歌山県知事の葬儀
(記者)その他事項ですけど、先だっての16日の記者会見の時に、岸本和歌山県知事の葬儀についてお聞きした時に、知事がまだ連絡が来てるかどうかは確認しますという、仮にそれが来てたら誰か、知事自身が行かれるのかどうか、通夜、葬儀に。それはまだそこは確定していないと仰ったんですけど、実際には15日、前日の15日の夕方に和歌山県庁の秘書課及び全国知事会から葬儀日程が来てるんですが、三重県の方に。それは知事の方には伝わってなかったんですね。
(知事)そうですね。
(記者)伝わってなかった。
(知事)はい。
(記者)だとしたら組織的に問題ないですか。
(知事)そこは翌日に来てますので、通夜、告別式の前だからいいと思いますけどね。
(記者)翌日じゃなくて前日に来てる。
(知事)はいはい。だからその翌日に私のとこ来てますからいいと思いますけど。
(記者)隣県の知事が死んだのが一日か半日かおいて知事のとこへ伝わるっていうのを、それを是とされる。
(知事)仰ってる意味がよく分からないけど、通夜、告別式の情報と仰いませんでした。
(記者)そうです。
(知事)亡くなった情報はそれはもう来てますよ。私のところに。
(記者)その時に通夜、告別式の情報も一緒に伝わってるじゃないですか。
(知事)いや。
(記者)全国知事会の方からも出してますよね。
(知事)亡くなったのは14日なんで、15日と仰ったんじゃないですか。全国知事会から出したのは。
(記者)15日の夕方4時までに全国知事会と和歌山県庁の秘書課の方から、葬儀日程が来てるはず。
(知事)そうなんですか。それは聞いてないですね。
(記者)知事のところにそれが伝わらない。
(知事)どこから聞かれました。
(記者)和歌山県庁秘書課です。それと全国知事会事務局。
(知事)そうですか。15日、私は16日に聞きましたので。しかし、通夜、告別式の話は、16日の朝聞いて判断して、全然間に合いますから。
(記者)だけど16日通夜は三重県関係は誰もご出席されてないじゃないですか。
(知事)日程が合わずに行けなかったということですね。
(記者)それは16日の夜に、通夜があった16日の夜に、知事の後援会の亀山でのそういう県政報告会的なものがあったからですか。
(知事)それも含めてですね。
(記者)それを中止して、特に知事が行かれるとかいう判断はなかったんですか。
(知事)それはないですね。それはどういうご意図で聞いておられます。それを中止して行くべきだというご指摘。
(記者)普通、全部の5府県知事が、本人が来られてるので、次の日の17日は昼間だから公務もあるだろうと思うから、それはそれで例えば副知事を出されているところが多いんですけど、でも通夜は夕方、夜だから、逆に言ったら皆さん万障繰り合わせて行かれてる知事が多かった。
(知事)判断ですね。私は多くの方に来ていただく三重県での会やったので、和歌山に行かずに三重県を優先したということになってしまいますけどね。
(記者)多くの方はと言っても亀山前提ですよね。
(知事)亀山、300人ですけどね。多くの方ですけどね。そんなことです。
(記者)だから代理で出すという手もあったんじゃないですか、通夜の日。
(知事)そこは通夜じゃなくて告別式に行くということですから、それは我々の判断ですから。
(記者)いや、だから判断そのものが。
(知事)以上です。ありがとうございました。
(記者)いやいや、判断。勝手に切らないでください。
(知事)ありがとうございました。
(記者)判断そのものが。
(知事)いや、意味がちょっとよく分からないので。
(記者)分かるでしょ。
(知事)分かりませんので。
(記者)他県が。
(知事)何ですか。
(記者)他県含めて三重県だけ来ていないということが三重県を貶めることにならないですか。
(知事)いやならないですね。通夜に行ってない県もありますので、それは問題ないと思います。それは三重県の判断です。
(記者)じゃあ、翻って聞きますけど、知事は昨年の明和町の。
(知事)何ですか。
(記者)明和町長が亡くなった時も、三重県に帰っておられながら5日間後に行かれてるとか、あるいは人事課長が亡くなった時も誰も出さないで、人を。知事ご自身も行かれてないとか、その通夜、葬儀とかいうものに対しての感覚が非常に鈍感な気がするんですけど。
(知事)そんなことありません。
(記者)竹上さんのお姉さんが亡くなったってのは、記者会見を30分カットしていきたいというふうに仰っているんですけど、その辺が事の軽重が分かられてないんじゃないですか。
(知事)いや、そんなことありません。
(記者)そんなことはないということで終わっておきます。
(知事)はい。
(記者)ありがとうございました。
(知事)はい、お疲れさまでした。
了