知事定例会見録
令和7年7月17日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
質疑項目
- 大雨に係る県民への呼びかけ
- 百日咳
- 最低賃金
- 次期知事選挙
- 紀伊半島知事会議
発表項目等
(知事)おはようございます。私の方から今日は1件お話をさせていただきます。ポケモンの関係のスタンプラリーのことであります。スタンプラリーにつきましては、令和4年度から実施をしておりますが、今年で4年目ということになります。ご案内のように、7月14日、三重県に、鈴鹿と鳥羽にミジュマル公園が開園されました。当日も、そして15日も、かなりのお客さんが来ていただいたと、多くの子どもたちが来ていただいたということで、非常にいいことだと思っています。そのミジュマル公園で、ポケふたが新たに二つ、鈴鹿と鳥羽一つずつですけれども、設置をされました。それを記念して、1st(ファースト)シーズン、第1弾としましては、鈴鹿と鳥羽のこのミジュマル公園のポケふたを巡ってのスタンプラリーということで、実施期間8月1日から9月の30日まで2カ月間であります。スタンプをそれぞれの公園に設置をしてありますので、これを巡っていただきまして、そして応募していただきますと、抽選で300名の方にオリジナルのポストカード、そしてポケふたをかたどったコースターが当たるというものですので、多くの方に巡っていただきたいというふうに思っております。それから、その次、交通機関(正しくは、「公共交通機関」)関係。これは、令和5年度から交通機関(正しくは、「公共交通機関」)にも入っていただいてスタンプラリーをやっております。今回もまず29市町全部にポケふたが設置をされているのは三重県だけ(正しくは、「三重県以外にも、他県でも同様の事例あり」)ということで、今回それに加えて二つポケふたが増えたわけですけども、それを29の市町に設置をされましたポケふたと、それから県内の鉄道、バス、船、実はこれはミジュマルのラッピングをした交通機関(正しくは、「公共交通機関」)でありまして、それを巡っていただくスタンプラリーを第2弾として、10月の11日から1月の12日まで開催をさせていただきたいというふうに思っています。それぞれの交通機関(正しくは、「公共交通機関」)のターミナルなどでスタンプを押していただくということになります。これ詳細は、10月11日からですので、9月の半ばにまた発表させていただきたいというふうに思っています。私からは以上です。
(記者)発表項目について質問はありませんので、各社さん何か質問ありましたらよろしくお願いします。発表項目はよろしいですか。ではその他の質問がありましたら、各社さんご自由にお願いします。
その他項目に関する質疑
○大雨に係る県民への呼びかけ
(記者)今日の未明から大雨が降ってきまして、今県内でもたくさんの町で土砂災害警戒情報が出ていますけれども、知事の呼びかけ、県民の方に対してありましたら。
(知事)今日、1時24分に度会町、南伊勢町、大紀町に大雨警報が出されました。それから9時47分に多気町、玉城町、大台町に追加的な形ですが、大雨警報が出されています。そして今日の10時10分には、度会町、大紀町、そして南伊勢町に土砂災害警戒情報が出されるということでありまして、まだこの大雨は続くということが気象庁からも報告をされているところであります。この大雨によって土砂崩れが起こったり、あるいは河川の氾濫ということも考えられますし、また道路が冠水をして、車に水が侵入するということも出てくる可能性があると思います。不要不急の外出は控えていただいて、雨の様子を見ていただきたいということを皆さんにお願いをしたいと思います。
(記者)参議院選挙の期日前投票も実施中ですけど、そういうのもあっても、安全をまず第一に。
(知事)もちろんですね。投票は非常に重要ではありますけれども、まず身の安全を図っていただくということが重要です。この雨はやがて治まりますので、それを待っていただきたいと思います。
○百日咳
(記者)ちょっと雨とか関係ないんですけど、今、百日咳がかなり猛威を振るっていて、全国的にも多くなっていると思うんですけども、三重県でもかなり多くなっていると聞きますが、ちょっと今、こういった百日咳の患者さんが増えていることに関して、知事としてのご認識と、あと、もう間もなく夏休みが始まって、やっぱり人の移動が多くなってくると思うんですけれども、何かそういった呼びかけなどされる意向があるかどうか、お伺いしたいです。
(知事)1カ月ほど前に、百日咳でしたかね、新たな感染症ということでお話をさせていただいたように記憶をしていますけれども、今、現段階の情報、私は情報に接していませんので、その確認をする必要がありますけれども、その上で、やはり時期によって発生する感染症というのはあります。いずれにしても、感染症が蔓延しないように、コロナの時にも対策ということでお話し申し上げましたけれども、手洗いを励行するとか、人との接触に気を付けるということが重要だと思いますので、また後ほど担当部局の方から、そういった呼びかけでありますとか、皆さんに対して、県民の皆さんに対しての注意喚起をさせていただきたいと考えています。
○最低賃金
(記者)最低賃金についてお尋ねしたいと思います。厚労省の方で、11日から最低賃金に関する審議会始まって、今年度の改定に向けて、今議論しているところですけれども、政府が骨太の方針の方で、政府の示す基準よりも高い水準で最低賃金を引き上げた都道府県に対して、その都道府県に対する交付金の支給をする方針を明記しているんですけれども、まず、これについて受け止めをお聞きしたいのと、あと、県内の最低賃金を引き上げるために、例えば、賃上げが難しい企業に対して、どういう支援が県としてできるのか、そういったところがあれば教えてください。
(知事)まず、骨太の方針の書きぶりですけれども、中央の賃金審議会、これは議論が始まるわけですが、その目安を超える最低賃金の引き上げが行われた場合ですけれども、政府の補助金によって重点的な支援を行うことであるとか、交付金等を活用して都道府県の取組を十分に後押しする。これ具体的な方策はまだ決まっていないというふうに聞いています。ですから、その賃金を上げるために国の予算を投入するということになると、その個別の給与に関して税金を投入する、これはおそらくこういうことではないと思いますので、どういう仕組みで補助金を出すのか、それから交付金を出すのか、国において検討されるということになると思います。例えば、賃金を上げたところに関して、施設の例えば代替をする場合に補助金を出す。要するに賃金を上げるために施設を改善する必要がある。それは主に製造機器になるかと思いますけれども、そういう時に補助金をその施設の購入費に対して補助をするというようなことはあると思いますけど、具体的なやり方は国でこれから決めていくことになると思います。中央審議会の議論がこれからやられていくわけでありますけれども、これは最低賃金について言うと、賃金の上昇が物価の上昇を上回るということは望ましいことでありますので、まだ物価上昇を賃金の上昇が上回っていないということであれば、賃金はこれからも上げていくということにはなると思いますが、他方、やはり賃金を上げるということになると、経営を圧迫する可能性もあります。そこのバランスを中央審議会あるいは地方の最低賃金審議会において議論をしていただくということですので、まず我々はその状況をしっかりと見定めていきたいというふうに思っています。その上で、我々として何か必要な提言、提案などが必要であれば、それをやっていくということになろうかと思います。
(記者)ちなみに、県内だと22年度は933円で、23年度は973円で、去年は1,023円と推移していると思うんですけど。
(知事)そうですね。
(記者)この上がり方については、評価というか、どのように。
(知事)物価との関係を、先ほど申し上げましたように判断しながら、1,023ということで、今これは全国で10位でありますので、こういった形で上げることについてどうかというのがその審議会の判断ですので、特に言及は控えますけれども、このぐらいの水準が望ましいということになっているんだというふうに思います。
○次期知事選挙
(記者)今週ですね。知事選関連なんですが、県の職員労働組合さんが、一見知事の推薦を決めたことについて、改めて受け止めを伺ってもよろしいでしょうか。
(知事)推薦をいただいたことについては、非常にありがたいことだというふうに思っております。
(記者)その中では、内部管理事務に関しての注文というか、というようなものもあったかと思うのですが、そのあたりについて何かコメントはありますでしょうか。
(知事)その場でも申し上げましたけれども、なかなかレクが入らない。それはどの組織でもある話だと思いますが、改善する必要があると、そういうのは改善していかなきゃいけないので、そこでも申し上げましたけどレクが入らない理由というのを分析していかなきゃいけないと。一つは、知事がやってる仕事が多いということであれば、それを副知事、各部長に分担をしてもらうということ。それから、レクが時間がかかるのは、私が理解力が低いというのがあれば、それは改善していかなきゃいけないですけれども、もう一つは、きちんと詰めた仕事をしてなくて、これ知事どうしましょうみたいなことで持ってきてはいけないというのは当然あるわけですね。それは会社経営されている方、あるいは大きな組織で働いている方、これは官民問わず分かられると思いますけれども、一つ一つの時間短縮をするためには事前に詰めておく必要があると。それを詰めずに持ってくると時間がかかって他の部局のレクが入らない、こういうことになりますので、そのために秘書官制度を作りまして、秘書官がしっかりと詰めてくれて、よく頑張ってくれています。それから、最近変わってきてますけど、各部局長もしっかりと事前に詰めてきて、それから説明も部局長であるとか、あるいは副部長、次長がしっかりやって、その時間を短縮するような形で進んできていますので、これはいい形になってきたかなというふうに思いますけど、それに加えて、さらになかなか知事に説明する時間がないということで、これ総務部で考えてくれまして、部長報告の時間というのを作って、例えばたとえ5分であっても今こんなことがあって、こういうことやってますということを報告する時間をとるということで、組織として、システムとして改善をしていくということが重要だということを県職労でウェブでお話をさせていただいた時にもお話をさせていただいて、それを実行に移していくということになろうかと思います。
(記者)その議論の中では、知事がおっしゃったようなことに加えて、副知事だったり部局長への権限移譲ですかね、そこのところで判断できることは副知事や部局長のところで判断するみたいなこともさらに進めていく必要があるのではというような意見も出ていたと思うんですけれども、そもそも、つまり知事に持っていくものを少なくするという意味ですけど、そういうことも必要だというふうにお考えになりますか。
(知事)これはしっかり見ていかなきゃいけない。要するに選挙で選ばれるのが誰かということをしっかり考えないといけない。我々、役人だった時にそれを考えていたんですが、選挙で選ばれる人に最終判断をしてもらわなきゃいけない。だから、大臣であるとか、総理の判断というのがあるわけでありまして、残念ながら公務員は選挙の洗礼を受けていないということがありますので県民との関係で言うと、最終判断をするのは誰なのか、その事案が選挙での洗礼を受けた人間が判断をしているのかどうか、ここをしっかり見ていかなきゃいけないですね。私が申し上げた、その副知事とか部局長に仕事を任せるというのは最終判断の部分ではなくて、例えばイベントの出席だとか、そういったものについては、それは県民にとって判断をする人が自分たちが選んだ、選挙で選んだ人ということとは直接は関係がないので、そういうことをまずはやっていくということだと思います。任せるのは簡単なんですけれども、その時に県民との関係で県民の負託に対してきちんと応えられているかどうかを見ながらやっていかないとだめだと思います。
○「マルごと旅してGETしよう!みえのポケふた&のりものスタンプラリー」の実施について(発表)
(知事)1点、すみません。ちょっと訂正をお願いしたいと思います。ポケふたが全市町にあるのは三重県だけだというふうに申し上げましたが、確認をしましたところ他の県でもあるようですので、その部分については訂正、お詫びをして訂正をさせていただきたいと思います。
(記者)では、第二さんお願いします。
○「マルごと旅してGETしよう!みえのポケふた&のりものスタンプラリー」の実施について(発表)
(記者)他に、他県というのはどちらの県ですか。
(知事)ポケモンですか。今、確認をしているところですが、宮城とか鳥取とかも全市町に設置されているようであります。
○次期知事選挙
(記者)あと、県職労の要望というか推薦するという合意に至った、その今、他の記者が聞かれた中身ですけど、これ歴代知事の中でレク時間がとれないとか、そういう苦情は私も田川さん以降、聞いたことないんですけど、要は一見県政になってからそういうのが出るってことは、やはり知事の部分である程度責任の大半はあるんじゃないですか。
(知事)仕事の仕方が違うかもしれませんね。
(記者)他の方たちが官僚でなかったから。
(知事)官僚、役人の経験を持ってるかどうかは仕事の仕方には影響はすると思います。
(記者)でも田川さんと鈴木さんも一応、そういう役人の経験をお持ちでしたよね。
(知事)その仕事の仕方でしょうね。
(記者)そこはご自身の反省というか、まあ考えなきゃいけないなというところは今のところ至らないということですか。
(知事)いやいや、そこはもうそれで改善をしてきているということで、システムで変えるべきところもあるのでそこもやっていくと、こういうことですね。
○紀伊半島知事会議
(記者)あと、今日1時間で、25分ということなので35分カット、知事のご意向でそうなってますけど、あんまり深くは言わないですけど、15日から昨日までやった紀伊半島知事会議ですけど、これの中で最後に半島防災に関するみえ合意というのがありますよね。これ読むとあまり具体的ではないんですけど、実際にはどういう形になりそうなんですか。
(知事)まず、会見時間について知事の意向とおっしゃいますが、そういうわけではなく、中で議論して、公務の関係で短縮をするということで、広報課から皆さんにお話をさせていただいたものです。みえ合意について申し上げますと、これ半島防災というのが今回、半島振興法の中に初めて記載をされました。それを受けて、今回初めての紀伊半島知事会議であるということで、今後、奈良県さん、そして和歌山県さんと協働して防災をしっかり進めていこうというための合意をしたものであります。例えば、中身についてどういうことがあるかと言うと、各県で防災対策は進めないかんのですけれども、県だけではやっぱりやり切れないものもあります。例えば、多くの負傷者が出た場合に、県外の病院で引き受けてもらう必要があるかもしれません。我々三重県は、まず県内のどこの病院が中心となって負傷者を引き受けて治療に当たるかという、これMCC、メディカルチェックセンターと言いますが、それをどこに設置するかというのを議論してるところです。そこで、全ての負傷者、要救助者と言うんですかね、負傷者を対応できるかと言うと、必ずしもそうではないので、県外の病院にお願いしなきゃいけないかもしれません。その時に、まずは近隣の奈良県、和歌山県、そういったところにお願いをする。場合によっては愛知県とか岐阜県にもお願いする、滋賀県にもお願いするということがありますが、その手始めに紀伊半島の両県と話をするということも考えていますし、それからみなし仮設とか避難者の対応ですが、これは県内で被災をしていないところで、他の市町の被災者も受け入れるということは今やろうとしているところですが、これも場合によっては県外にお願いするようなことが出てくるかもしれない。すなわち、最初、その被災地対応をやる場合には、実働部隊、例えば自衛隊だとかの駐在が必要になる可能性があって、そこと避難所が重なっている可能性もあるので、そうすると避難所が設けられないということが出てくる。その時に、まず県内どこか他のところでというのは考えるんですけど、県内でうまくいかない、全てを充足できないという時には、県外にもお願いをしなきゃいけないということもあり得るので、そういった広域的な災害対応をやっていこうというのがこのみえ合意の考え方です。これから具体的な話をやっていきますので、今後開催される1年後ぐらいですかね、紀伊半島知事会議で最終的な合意ができればいいなというふうに思っています。その時には協定という形になるんでしょうけど、その協定を作るための、皆さんで話をしていきましょうというのは、このみえ合意ということであります。
(記者)だから、元々2年前の3県知事会議の時に、奈良県の前知事の荒井さんの構想の五條市に陸上自衛隊駐屯地を造って、なおかつそこを防災基地にすると。南海トラフにはそれで備えると。という構想を山下知事に代わられたんで、山下知事は一応白紙にしたいということで、三重県と和歌山県の両知事もその時合意されたと。そこからただ奈良県内で揺り戻しがあって、奈良県議会と五條市議会が反対して、その構想には。結局、滑走路を造らないと、陸上自衛隊を呼ばないけれども、ヘリの基地にして南海トラフに備えるという構想になっていて、奈良県は奈良県議会にもそれを説明されているんですけど、三重県と和歌山県は、そこんとこまだ議会にも説明されていないし、そういうことも含めて、来年この会議が奈良県でありますので、そこまでにみえ合意の中身を詰めていく時に、そのヘリ基地の関係も、これは共同運営になると思うので、という話なんですかね。
(知事)共同運営になるかどうかのご質問されているんですか。
(記者)共同運営になるかどうかじゃなくて、その奈良県が造ろうとしているヘリ防災基地がある程度できて、そこに和歌山と三重も加わると、何らかの予算負担を持つというふうな話に具体的に進むのは来年というふうに考えてよろしいんですか。
(知事)いや、そこはまだ全然決まってないです。まず、今ご質問いただいた中に、2年前にその滑走路を止めるかどうかについて、三重県と和歌山県も合意したということで、そんな事実はありません。事実誤認ですので、そこは申し上げておきたいと思います。その上で、その奈良県がヘリ基地を造る時に、三重県と和歌山県がどんな関与の仕方をするか、それまだ全然決まっておりません。予算を出すかどうかということについても決まっていないということですので、現段階、何かの評価をする、何かの判断をするということにはなってないということですね。
(記者)事実誤認と知事がおっしゃるので、それこそ事実誤認だと知事の方の、と私は申し上げますけど、その時の戦略企画部長とか全部それ確認しましたら、今回一応三重と和歌山の両知事もそれについては異論は言わなかったと。それは受け入れたというふうに言われたんで、それはもう山下奈良県知事が言われたのをとりあえず認めたのかなと。
(知事)今申し上げたのは合意だとおっしゃったので、合意はしていないということで、そういうふうに言っておられる部長がおられると、それは事実誤認をその部長もしているということでありまして、その判断につきましては奈良の判断ということであります。
(記者)奈良の判断は、知事も一応受け入れたわけでしょう。
(知事)受け入れるとか受け入れないというものじゃなくて、奈良県の判断だということであります。時間がまいりましたので、これで終了させていただきたいと思います。
(記者)まあ逃げるわけですね。
(知事)逃げてないですね。時間が来たということと、しっかりとお話をさせていただきました。事実誤認をされておられる方に事実誤認していると。
(記者)だから事実誤認じゃないって言ってるでしょう。
(知事)ということを申し上げたわけであります。
(記者)勝手にその事実誤認で会見録終わるとまずいんで、事実誤認は知事の方です。
(知事)事実誤認だと思っています。ありがとうございました。よろしいですか。
(記者)いいですか。
(知事)はい、どうもありがとうございました。
了