知事定例会見録
令和7年9月9日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
- なし
質疑項目
- 2期目の意気込み
- 他候補者の主張
- 最低賃金の引き上げ・中小企業への支援
- 登庁後の最初の仕事
- 選挙期間中における県民からの声
- 洋上風力
- 石破首相の退陣表明
- 観光分野の課題・取組
- 暁高等学校におけるいじめの重大事態
- 職員訓示の内容
- 太陽光発電(メガソーラー)の規制見直し
- 伊藤氏の得票
- 今後の去就
発表項目等
(知事)当方からは、特にお話しすることは今回ございませんので、発表事項はありません。
その他項目に関する質疑
○2期目の意気込み
(記者)知事、先ほど3時頃に職員の方の前でごあいさつされたと思うんですけど、改めて職員の方と選挙後初登庁って形でお会いされたと思うんですけど、改めて今の意気込みというか、今のお気持ちというのをお伺いしてもよろしいですか。
(知事)三重県ですから、わりとこう穏やかな人が多いんで、フランクに何でも話をしながら、県民の抱えておられる課題に、チームで一緒になって対応しようということを申し上げたつもりです。今回の選挙期間中もそうですけど、それまでの4年間も各地を巡らせていただいて、ようけの課題があるなということを感じまして、4年間その課題を分析をして、計画も作り、行政を進めてきたという自負がございます。それについては、今回の選挙期間中も多くの人から、真面目に地道、堅実にやってるという声を伺いました。ただ、まだまだ課題解決は道半ばですので、県庁の皆さんと一緒に、三重県民の幸せを目指して頑張っていきたいという思いであります。
(記者)もう1点、今日初登庁迎えられて、いろんな方ともお顔を合わされたと思うんですが、改めて県民の方に2期目の意気込みだったりとかっていうのを改めてお伺いしてもよろしいですか。県民の方に伝えたい2期目の思いを伺ってもよろしいですか。
(知事)4年間知事としてやらせていただきました。そのまず御礼を県民の皆さんには申し上げたいと思います。その上で、今回の選挙に関してご理解をいただいた全ての県民の皆さんに感謝を申し上げたいと思いました。大変な災害もやってまいりますし、景気もこれからおそらく良くなるとは思うんですけれども、その中でも苦しい思いをされる方もおいでになられるかもしれません。また、生きづらさを感じられる方もおられるかもしれません。三重県が一つになって、苦しんでおられる方に寄り添って、県の発展、災害から県を守って県の発展を期していきたいなと思っておるところですので、引き続きよろしくお願いいたします。
○他候補者の主張
(記者)これまでの質問であったら申し訳ないんですけれども、改めて今回討論会もありまして、候補者の方はそれぞれ主張があったと思うんですけども、例えばこの4年間の県政運営の中で、例えば他の2候補の方がおっしゃっていた政策の中で、これは取り入れたいとか、そういうものがもしあったら教えていただきたいんですけれども。
(知事)石川候補がおっしゃっておられた三重の大きな港を造るとか、特定重要港湾をさらに超える規模のメガ港湾みたいな感じですかね、あと鉄道も造るというのは、予算が無尽蔵にあればできるかもしれないし、あってもできないかもしれないですよね。なかなか夢を語っていただいたなという感じがしますね。なかなかそれを現実に取り入れるのは難しいですよね。それから、食料自給率の120パーセントっていうの達成に向けては、なかなか困難を伴うのではないかという気がしますね。伊藤候補はメガソーラー廃止をおっしゃっているだけなんで、取り入れるのは難しいんじゃないかと思いますね。そもそも廃止するというのは、中身よく分かりませんけど、メガソーラーをやめるということであれば、元々国の政策でやっているものなんで、県が廃止するということになれば、それなりの補償をどうするのかという話もありますし、国の政策に逆行しますので、県が何によってそれを行うかということですが、憲法94条ご案内のように、条例は国の法律では破れないということになっていますので、これも取り入れることは難しいだろうなというふうに思います。
○最低賃金の引き上げ・中小企業への支援
(記者)先月の話になるんですが、今年度の最低賃金の改定額が決定したことについて、三重は64円引き上げの1,087円になりましたが、そのことへの受け止めをお願いします。
(知事)はい。今、物価上がってまして、やっぱり物価の上昇を上回る給与のアップというのはやっぱり必要だと思います。そのために最低賃金を上げるというのも一つの考え方だと思っております。中小企業の中には、給与はかなり上げてきたと。今回の最低賃金が上がることによって給料上げなきゃいけないという苦しい思いをされておられる方もおられるとお伺いします。給料は上げた方がいいんですが、それによって経営が成り立たないような形になってくる中小企業の皆さんには、県として、国と同様にっていうか、国と一緒にってことになるかもしれませんが、何らかの支援が必要であれば、それも考えていくべきではないかなと思っております。
(記者)最賃の話に絡んでお聞きしたいんですけど、経営が苦しくなる中小企業に何らかの支援がというお話が今あったかと思いますけれども、具体的に県として、これも国の政策とかを見極めながらになるかとは思うんですけれども、県としてできることというのはどのようなことが考えられますか。
(知事)個々の企業に対してというのは、なかなか難しいところがありますが、例えば経営も苦しくなって、後継者もいないということであれば、企業承継(正しくは、「事業承継」)ですね。そのあたりでお手伝いができることがないのかどうか、そういったことも考えていく必要があるかなと思っています。企業承継(正しくは、「事業承継」)をBtoBでやるのが通常なんですけれども、間に国の機関とか公的機関を入れた方がスムーズに進むかもしれませんし、そのあたりは今後、どういうニーズがあるのかというのを見ながら考えていきたいなとは思っております。
○登庁後の最初の仕事
(記者)今日は何時頃、登庁されましたか。
(知事)登庁は11時40分ぐらいですかね、はい。
(記者)初仕事というわけじゃないと思いますけど、登庁してから一番、何に手を付けられたんですか。一番最初のお仕事は何だったんですか。
(知事)今日の行事の進行をお伺いした、はい。
(記者)当選証書とかあいさつとか。
(知事)ああ、そうですね。こんなスケジュールですというのを。
(記者)昨日、山ほど仕事が残ってるという、あるというふうにおっしゃってたんで、まず片付けないといけない仕事が。
(知事)どういうのがあるかですね。まだそこまではあれですね、はい。
○選挙期間中における県民からの声
(記者)あと、選挙活動の期間では、防災、人口減、観光、経済とさまざまなお声をいただいたとおっしゃってましたけど。
(知事)そうですね。
(記者)その中で、減税を求める声というのはありましたか。
(知事)なかったですね。私は聞いてないですね。
(記者)それは、例えば県民税とか自動車税とか、県関係の税金以外の部分も含めて、全ての税において、例えば物価高だから税金どうかならないかとか、そういうお声もなかった。
(知事)それはなかったですね。
(記者)全くなかった。
(知事)ないですね、はい。
○2期目の意気込み
(記者)当選後さまざまな場で、2期目への抱負も語られたと思うんですけれども、今日も当選証書を受け取られて、改めて2期目に際して重要施策、ここに取り組みたいとか、改めてちょっとお伺いできれば。
(知事)選挙期間の前に政策集も提示をさせていただいたところで、大きく言うと八つ、それから細分化しますと10の項目について、その政策集に盛り込ませていただいております。もちろんそれ以外の施策も進めていくわけですけれども、主として取り組むべき施策ということで、防災の関係、それから医療の関係、それから子ども施策、教育、それから産業政策ですね。これはものづくり、農林水産業、観光とございますけれど、それ以外のもちろん産業もございます。それからインフラ整備、それから交通、それと福祉政策などなど、取り組まなきゃいけない課題がようけあって、それに一つ一つ取り組んでいこうと思っております。
(記者)その中で1丁目1番地と考えていらっしゃるのはどれかというのは。
(知事)どれが1丁目1番地というのは、全て大事ではあるんですけど、あえて申し上げれば、以前も申し上げたかもしれませんけれども、やっぱり人の命を守るってことが大事ですので、防災、それから医療、それから防災の中には災害に強い県土づくりという意味でのインフラも入ってきますけどね。それと子ども政策、よく申し上げておりますが、今いる人たちの命を守るという意味では防災、医療ってとても大事なんですけれど、三重県人の命を将来につないでいってもらうのは子どもたちなので、子どもの政策と教育も含めてですけど大事ですね。産業も全て大事なんですけど、ものづくり、農林水産業、観光、中でも三重県が今ちょっと弱い観光ですね。これをしっかりやっていかないかんなということで、あえて言うと、防災、医療、それから子ども政策、観光というあたりになるかと思いますけれどもね。
(記者)ありがとうございます。
(知事)1丁目3番地までいきましたけど。
○選挙期間中における県民からの声
(記者)選挙期間中のことなんですけど、外国人に関しての話は何か聞かれることございましたか。
(知事)外国人は公開討論会でホームタウンの話は聞かれましたけど、あれはその外国の誤解ということだと思いますので、それ以外では外国人については聞かれることは選挙期間中、県民の方からとかそれはなかったですね。それについては前も知事会議の時でも申し上げましたけれども、日本人であろうと外国人であろうと、法はきちんと守ってもらう必要があると。例えば不法滞在とか不法就労されておられる方はやっぱりきちんと厳正に取り締まるということだと思います。その上で、今、三重県の経済も3万7千人ぐらい外国の方(正しくは、「外国人の労働者の方」)はおられるかと思いますが、JICAの推計では、2040年に11万7千人(正しくは、「11万3千人」)ぐらいの外国の方(正しくは、「外国人の労働者の方」)がおいでにならないと三重県の経済はGDPを維持できないということですから、外国の方々と一緒に暮らしていく社会というのが当然必要で、ですから、そういう意味での共生を目指していくということを申し上げておりました。
○洋上風力
(記者)政策で言うと、風力発電、洋上風力が挙げられていると思いますけど、洋上風力を巡っては全国、他のところで進んでたところがちょっと事業が合わないということで撤退みたいな動きも出ていますが、県の計画に何か影響は出てくるとお考えでしょうか。
(知事)今、県では、令和5年からだったかと思いますが風況調査をやり、それから適地の調査をやっておりますけど、それに何らかの、今は具体的にどうこうという話がないもんですから、例えば撤退を表明された三菱商事さんが、三重県で何らかの計画を具体的なのを作っておられるというわけではないので影響はないと思ってます。洋上風力、皆さんご案内のように、過去も例えば日立さんだったですかね、東芝さんとか事業としてやろうとされていましたが撤退をされた経緯もあって、それに代わる、代わるというわけでもないかもしれませんけど三菱商事さん入ってこられた。今回でも撤退を表明された。これからのエネルギーミックスのことを考えた時に、これは国の話ですけど、今、自然再生エネルギーって大体22パーセントぐらいあって、これを2030年には38パーセントまで伸ばそうとしてるわけですね。その先さらに伸ばしていくということですが、今、陸上風力はもうほぼ限界に近い形になってますし、太陽光発電もその例に漏れないということで言うと、大規模な自然再生エネルギー、あるいは多くの電力を確保できる自然再生エネルギーって洋上風力しかないんですよね。だから、国としては、今回の三菱商事に対しての経産省などの発言を聞いていても分かるように、やはり相当期待をしていて、こういう話があったのでがっかりしたということを言ってますから、洋上風力は引き続き追求していくということになると思いますね。三重県は東が海ですので航路とか、あるいは観光に影響がないようなところで洋上風力というのは引き続き検討を続けていくことになると思います。
○石破首相の退陣表明
(記者)別件の質問ですけど、投開票と同じ日ですけれども、石破首相が退陣表明されましたけど、これも散々聞かれていると思うんですけど、改めて退陣表明に関しての受け止めをお願いします。
(知事)総理が熟慮されてお決めになられたことでありまして、私どもがその決定に関して何かコメントを言うことはありませんけれども、石破総理は就任されてからずっと地方創生の話をしておいでになられました。地方に軸足を置いて地方を元気にしなきゃいけないんだということを総理自らがおっしゃっていただいたのは非常にありがたいと思っておりました。今回、地方創生ということではなく、さまざまな理由で退陣を決断されたのだと思いますけれども、引き続き総理をお辞めになられても地方創生の旗を振っていただきたいと思いますし、それから、新しく総理になられる方はこれから自民党の中でフルスペックで総理が選ばれるということになりましたけど、地方なくして首都はないと思いますし、地方なくして日本はないと思っています。今、その地方が疲弊をしている。特に人口減少、今回の知事選でも各地を回ってその声を聞かない場所はないんですよね。なので、人口減少への対策、国として、国を挙げての人口減少への対策。三重県からは全国知事会を通じて人口減少対策庁を作っていただきたいという申し入れをしておりますが、そういった組織をしっかりと作って、国全体で地方を元気にするような対策を考えていただきたいと思います。
(記者)今のお話を伺っていると、基本的に石破さん、特に評価されているのはやっぱり地方創生のところという感じですか。
(知事)そうですね。それと、あえて申し上げると、防災庁について赤澤大臣が準備大臣ということで担当されておられますけれども、防災についても大きく取り上げていただいたということについては我々としては非常に評価をするところであります。
(記者)関税の交渉がある程度方針がまとまってきた。そのあたりはいかがですか。
(知事)これもよく頑張られたと思いますけどね。赤澤さんがやられたところも大きいと思いますけどね。
(記者)今回の一連の関税の交渉の中で、どういった点を評価されているのか。
(知事)やはり粘り強く交渉されたことじゃないですか。赤澤さんの持ち味ですけれども、航空交渉をやっておられる時もご経験された上で、アメリカの交渉の仕方というのはよくご存知ですから、日米の航空交渉の、正面でやられたかどうかはあれですけど、やっておられたと思いますので、それを知悉よく知られた上で、今回15パーセントの結果を出されたというのは赤澤さんのご功績じゃないかなとも思いますし、それを指示された石破総理のやっぱりお力かなと思いますね。
○観光分野の課題・取組
(記者)先ほどから施策の中で観光の話がありました。少し観光が弱いという話もありましたけれども、改めて今知事がどんなところに課題を持っていて、今後何に取り組まれていくか改めて教えていただけますでしょうか。
(知事)観光については私、知事に就任させていただいてから予算も増やし、人員も増やし、それから部局も部に格上げをしてやってまいりました。観光はイベント、ともするとイベントが中心になってしまうんですけど、そのイベントも必要な部分はありますけれども、それだけではなくて観光地の整備、観光インフラという言葉を使いましたけど私は。ホテルの整備であったり、それから二次交通の整備であったり、それから案内でありますとか、そういったものをきちんと充実するというところに予算を振り向けてもきました。その上で、今、三重県の観光を見てみるとインバウンドがやはり弱いんですよね。それは、他の地域は随分前から外国に対して観光宣伝を実施をしていたということもありますし、それから観光地の外国人受け入れ態勢の整備をしてきたと。そこは三重県遅れているので、それを今やってるところであります。今後、インバウンドの計画も作りまして、それをさらに充実したものにして前に進めていきたいと思っております。
(記者)具体的にどういった計画があるかとか、教えていただけます。
(知事)今検討してますけれども、一例を申し上げると、まずは、なぜ三重県がインバウンドそんなに多くなかったのかという分析をしていますけど、まずゴールデンルートから外れていると。そのゴールデンルートから外れている時に、ゴールデンルートからどうやって三重県に来てもらうのか、どんな形で来てもらうのか。どんな形で来てもらうのかっていうのは、一つのポイントに宿泊して、以上終わりということなのか、周遊してもらうのか、そこも検討を今加えようとしているところですね。それから、対象国ですが、それはどこの国から来ていただいても結構なんですけど、我々もアセットというか、体制に限界がありますので、重点国を決める必要があります。それも決めていくことになると、その計画の中で、思ってます。
○暁高等学校におけるいじめの重大事態
(記者)2022年に四日市の私立暁学園高校で性被害を訴える女子高生がいて、それでこの6月に第三者委員会が調査報告書を取りまとめたんですが、その調査報告書の内容について、被害者側が再調査を県に要望したという状況がありますけれども、現在の検討状況について教えていただけますでしょうか。
(知事)県に要望があったという話は聞いておりまして、具体的な検討状況については確認をしておりませんので、そこはまた話を聞いてみたいと思っております。
(記者)続けてなんですけれども、これまだ学校側からその第三者委員会の取りまとめた報告書が私学課に提出されていないという状況があります。
(知事)そうですか。
(記者)第三者委員会が取りまとめた調査報告書は、県に速やかに提出されるべきというのがいじめの対応の指針で定められているんですけれども、そのことについて知事はどう思われますか。
(知事)指針で速やかに提出されるべきというふうに書かれているのであれば、提出されるのが望ましいんでしょうね。
(記者)私学課を通して早期に提出することを求めるという、そういったことは考えられていますでしょうか。
(知事)その話はまだ聞いていませんので、状況を確認して必要であれば求めていくということになると思います。
(記者)その他各社さまいかがでしょうか。第二県政記者クラブの皆さんいかがですか。
○職員訓示の内容
(記者)さっきの次長級以上の幹部職員訓示ですが、あの中でミスはつきもので謝る必要とおっしゃったんですけど、これは知事が言われるところの主権である県民に対してもそうなんですか。
(知事)いや、県民に対して謝るべきことは謝らないといけないと思いますね。
(記者)別に県民に謝る必要はないという意味ではない。
(知事)それは全然、県民は主権者ですから、それはやっぱり私どもに落ち度があればちゃんと謝らないといけないと思いますね。私に対してということですね。
○太陽光発電(メガソーラー)の規制見直し
(記者)職員の方がですね。あとメガソーラーなんですけど、候補者3人の方の討論の時には別に知事はメガソーラーを見直すとか、それよりもなぜそうなっているのか、原因をまず探らなきゃいけないと、こんなことをおっしゃっていたんですけど、批判に対してですね、3人の討論で。エビデンスが確立されてないと言う意味だと思うんですけど、街頭でされた時に、メガソーラーについても後半である程度の見直し的なものをちょっと言われたりしてるんですが、これは伊藤さんが言われたことのメガソーラーについての規制なりなんなりをある程度見直して考えるという意味なんですか。
(知事)メガソーラーに関して見直すというようなことは言ってないと思いますね。これ国の話ですという話を言い。
(記者)さっきおっしゃったじゃないですか。
(知事)県としてはそれを推奨していない。これは私のSNSで話をしています。ホームページにも載せてますけど、県として推奨しているわけでもないし、それから補助金も出していませんという話をし、基準に合っていないメガソーラーに関して、メガソーラーというか、太陽光発電に関しては許可をしませんと、森林法などですけどね、と言っていて、あとは森林を守るという意味では、J-クレジットの推進区域というのを作るということも我々としては考えてますと、こういうふうに申し上げてますね。
(記者)ということは、特に県として許可の強化をするとか、そういう意味ではない。
(知事)許可は羈束裁量ですから、県でその許可部分について何かを考えるということは、これ森林法という法律に基づくものなので、裁量行為はないと思いますけれどね。
(記者)自民党の田中県議なんかもソーラーパネルも含めて、メガソーラーである程度自然破壊的なことを一般質問されたことがあるんですけど、そういう意味でそういうことも受けて、何らかの規制の強化とか、そういうことも全く考えてないということですか。
(知事)議会ではメガソーラーというか、太陽光発電についてですね。考え方を示されて、執行部に対する意見を出されています。それはこれからもしっかりと考えていかなきゃいけないとは思ってます。
(記者)県内に関して言えば、メガソーラー系は近鉄系の近鉄グループのものが一番多いんですけど、あと県の木曽岬に三井の関係で本店を三重県に置くという形で、前知事の時に作られてるんですけど、そこのところはそれでオッケーということですね。
(知事)オッケーってのはどういう意味ですか。
(記者)それを事業を止めてもらうとか、そういうこともないんですね。
(知事)ないんじゃないですかね。支障が何があるかですね。
(記者)支障の問題。
(知事)支障がない時に事業を止めるっていうのは、それは横暴、民主主義社会においてはできないですよね。どういう支障があるかっていうファクトを明らかにするということじゃないですかね。
(記者)ファクトうんぬんは、三者の時にも言われましたよね。
(知事)そうですね。
(記者)そういうことですね。
(知事)どういう支障、その支障という言葉も多分使ってるんじゃないかと思います。どう支障があるかというのを明らかにしなきゃいけないっていうことですね。
○伊藤氏の得票
(記者)あと、知事選のちょっと話なんですが、お三方で、伊藤さんが16万票台を獲得されたんですけど、これについては何か感想はあります。
(知事)いやまあ、得票率については特にないですね。
(記者)これ、平成15年知事選の時のキャスター前だったけど、村尾さんの票より多いんですよね。だから新人としては結構取られたと思うんですけど、それはある程度主張が通られたとか、あるいはSNSの使い方が上手かったとか、何かそういうことは知事の方では、まあ別に分析など考えもない。
(知事)よくそこは分からないところですけど、参政党の推薦をあれですよね。要請されて断られておられたようですけど、その上で、参政党の主張に寄せて行かれた。今回、私と同じ時期に茨城県でも知事選があって、そこでも同じような主張されておられる方が得票、票を取っておられるということを考えると、参政党の今の主張というのに国民、県民が関心を持ってるというところはあるのかもしれないですね。
(記者)特にそこで知事自身が納得されて、この部分は確かに取り入れてとかいうのも今のところないですか。
(知事)先ほど申し上げましたけど、メガソーラーを廃止するということが今の日本の法制度において、それは国と県ということも含めてですけど可能なのかどうか、なかなか難しいだろうなという気がしますけどね。外国人に関しては、明確には公開討論でおっしゃってませんけど、以前から申し上げたように、排他的、排外的なやり方というのはとらないというのは私が申し上げている通りです。
○今後の去就
(記者)当選間もなくで、こんなことを聞くのは申し訳ないですけど、自身として2期目までと考えておられるのか。また、今後いつまで続けようと思われているのか。再選を果たした上でお願いします。
(知事)今日は当選証書をいただいて、まだ2期目も始まっていないタイミングでありまして、そのようなことを特に考えていないということで、お許しをいただけるのであれば、よろしいですか。
(記者)そのようなことを考えていないというのはどのようなこと。
(知事)特段2期目をしっかりやるということを考えていますと、逆から、裏から言うとそういうことですね。はい。
(記者)その他各社さまいかがですか。じゃあ、終了になります。ありがとうございました。
(知事)ありがとうございました。
了