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平成20年10月07日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平成13年8月21日
       於 部長会議室

1.発表項目 

  • 台風11号の被害状況について
  • 三重のマハタ誕生について
  • 東海道400年祭・inみえ「街道ウォーク」の開催と「参加者募集」について

(知事)それでは私から報告事項を発表させていただきたいと思います。まず台風11号に関する件でございますが、本日21日6時55分に三重県の災害対策本部を設置をいたしました。本日の8時45分に第1回の災害対策本部員会議を開催し本部長である知事、私から本部員、関係部局に対して下記のとおり万全の体制をとるように指示をいたしました。1として、今後の気象情報等の収集、伝達に万全を期し、災害危険箇所等地域の状況を十分把握するとともに、職員の配備体制に万全を期すこと。2番目、災害の発生が懸念される地域、特に大雨により地盤がゆるんでいる地域等においては、避難路、避難場所の住民への周知徹底、適切な避難勧告を行うなど住民の安全確保を図ること。情報伝達、避難誘導にあたっては、高齢者、障害者等の災害弱者に十分配慮すること。4番目、被害が生じた場合又は救助事案の発生など特別な状況が生じた場合には、被害規模の早期把握と関係機関への早期伝達に努めるとともに所要の措置を講じること、ということでございます。更に市町村及び関係機関に対し、別紙のとおり万全の体制をとるよう指示した。特に満潮時間、21日の19時59分でございますが、の関係で高潮に対する警戒と対応を指示をいたしました。それで台風の警戒情報として、災害対策本部長名で、台風11号は、四国の南海上付近にあり、引き続き北東に進んでいると、今後台風の接近に伴い大雨、暴風が予想される地域においては次の事項に注意し、警戒を強化されるようお願いします。ということで、これは配られてますかね。
(答:地域振興部)配られてないです。
(知事)まだ配られてないですか。ではちょっと読まさせていただきます。今後の気象情報の収集、伝達に万全を期し、災害危険箇所等地域の状況を十分把握するとともに、職員の配備体制に万全を期すること。災害の発生が懸念される地域、特に大雨により地盤がゆるんでいる地域等においては、避難路、避難場所の住民への周知徹底、適切な避難勧告を行うなど住民の安全確保を図ること。3番目、情報伝達、避難誘導にあたっては、高齢者、障害者等の災害弱者に十分配慮すること。4番目が、被害が生じた場合又は救助事案の発生など特別な状況が生じている場合には、被害規模の早期把握と関係機関への早期伝達に努めるとともに所要の措置を講じること。5番目として高潮に対し、警戒を強め時期を逸することのないよう避難等について万全の体制を期すること、ということでお願いをいたしました。そこで現在の被害状況でございますが、これはお手元にはまだ何も行っていないかな。クラブへ配布はされていますよね。一番最新のものは。
(答:地域振興部)今度11時にまた出ますので。
(知事)11時ですね。9時現在では河川が熊野川水系の中の相野谷川と銚子川で、これは正式な言葉は何をしたと言えばいいのかな。
(答:県土整備部)河川の水防警報です。
(知事)水防警報ですね。この二つが出ております。9時現在では全面通行止めが国道が42号線他5路線で7ヶ所、県道は大杉谷海山線他で15路線15ヶ所で全面通行止めということで、これ9時現在でございます。以上でございます。適宜御連絡を申しあげてまいりたいと、そのように思っております。
 次に私からの報告事項といたしまして、三重のマハタが誕生しましたということを報告をさせていただきます。科学技術振興センター水産研究部におきましては、三重県における新しい魚類養殖用の魚種として「三重のマハタ」を開発しました。県レベルでのマハタ種苗供給の試みは全国でも初めてのことで、東紀州の新しい特産品として地域の活性化に役立つことが期待をされています。配布いたしました資料でご覧いただきたいと存じますが、その概要についてご紹介をいたします。まず、成功までの経緯でございますが、科学技術振興センター水産研究部では、マダイ養殖に替わる新しい魚種の開発を目的とした「幻の高級魚」と呼ばれるクエおよびマハタの種苗生産試験に取り組んできました。その結果、平成10年度にはクエの種苗量産化、平成11年度にはマハタの種苗量産化に成功しました。そして、残すところは商品出荷サイズまでの養殖飼育技術の開発となっておりましたが、1昨年になります、平成11年度に生産されたマハタ種苗が、本年の3月、平成13年3月に平均全長40㎝、体重1㎏に成長しましたので、試験的に市場出荷しましたところ、1㎏当たりの単価で1600円から2200円という、マダイの㎏当たり600円から1100円を大幅に上回る値段がつきまして、新しい養殖魚種として十分に市場流通することが判明しました。今年の秋には商品単価のさらに高い、平均サイズが1.5~1.8㎏にまで成長することが期待されます。今年度生産した種苗が10月に供給できますと、県レベルでの養殖業者へのマハタ種苗供給の試みは全国でも初めてのこととなります。なお、今年度はマハタ12万尾、全長5㎝ですが、マハタ12万尾、クエが2万8000尾、全長5㎝を種苗生産し、飼育中でございます。クエにつきましては、養殖用魚種としての適性を現在検討中でございます。種苗供給体制が整って本格化しますと、県内の魚類養殖業の発展と経営の安定化に寄与するとともに、東紀州の新しい特産品として地域の活性化に役立つものと期待しております。今後の方向といたしましては、海洋深層水を利用した閉鎖型循環濾過方式による陸上での魚類養殖技術開発の対象魚として、クエ・マハタを考えております。三重県尾鷲栽培漁業センターへの技術移転による、本格的な種苗量産・供給体制へとつなげていきます。なお、当事業の推進にあたりましては、水産研究部、尾鷲栽培漁業センター、独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所とプロジェクトチームを編成し、共同で研究を行っております。それで前回、マハタ・クエの稚魚をこう、いろんなことで成功したというのを3年ほど前に会見したんですが、その時に、試食はないのかという発言等もあったようなこともございましたが、今回は市場に出せると、こういうことで一度記者の方にご試食をいただくというので段取りいたしますので、もう一つの発表項目、この街道ウォーク終わりましたら出させていただいてということで、ちょっとこの発表だけさせていただきたいと思います。
 2番目でございますが、東海道宿場・伝馬制度制定400周年記念事業、東海道400年祭・inみえ、街道ウォークの開催と参加者募集についてということで報告をいたします。東海道の宿場・伝馬制度が定められて400年目にあたる本年、身近な歴史、文化に触れ、地域の良さを再発見する機会を提供することで、歴史、文化を生かしたまちづくりへとつなげていくことを目的に、北勢県民局が中心になって取り組んでまいりました、東海道400年祭・inみえについて、街道ウォークをメインとしたイベントの詳細が固まってきたこととその参加者の募集を行うことを本日発表いたします。街道ウォークは10月6日から11月4日まで約1ヶ月間にわたり東海道沿道の6つの市と町で実施をいたします。事業の日程などの詳細につきましては資料でご覧をいただきたいと思います。8月22日から参加者の募集を受け付けますので、またみなさんよろしくお願いをいたします。特にこのイベントは街道ウォークにあわせ、地域住民や団体、企業、6市町や県が協力しながら各種のイベントを開催したり、地域ならではのもてなしを予定していただいており、地域をあげてのイベントになります。そこで、10月6日に桑名の市民会館でオープニングフェスティバルをやらせていただいて、そこでは6市町のそれぞれのお国自慢といいますか、郷土芸能を披露すると、こういうことで、私がこれの実行委員会の会長を仰せつかっておりますので、出さしていただきたいと、そう思っております。街道ウォークは1回から6回まで、10月6日から11月4日まで、桑名市から、今回関係いたします6市町で、桑名、四日市、亀山、鈴鹿、さらに朝日、関と、こういうことでやらしていただきたいと思っております。10月14日、四日市南コース、杖衝坂から諏訪公園までということですが、この杖衝坂が日本武尊が非常に難所だということで、足が三重に曲がりてというようなことから三重県の名前が付いたと、こういうことでございます。せいぜい皆さんもご参加いただき、また、ご案内いただければ大変ありがたいと、そのように考えておりまして、今回、それぞれ実行委員会がお取り組みをいただいているわけでございますが、広く薄くといいますか、各企業さんにご無理もお願いして、200社前後を訪問してお願をして、それぞれの地域の特産品なんかを参加者にお持ちいただくというようなことをしていると、こういうことでございます。これはその宣伝の一つで、街道ウォーク参加者募集ということで用意をいたしたものでございます。この街道ウォークが、10月6日から11月4日までということでございますので、せいぜいご参加をいただけたらと思います。私からは以上でございます。


2.質疑応答

(質)台風の関連ですけれども、今のところ人的な被害は無いですね。
(答)今のところはありません。

(質)新たな情報が入り次第、すみやかな広報をお願いしたいと思います。
(答)努力します。

(質)台風に関して、改めて県民の皆様に警戒を呼びかける、呼びかけなどお願いできましたら。
(答)今回の11号台風は、時間的にゆっくり進行していますので、雨が心配でもございますし、また、高潮も心配いたしておりますので、まず、御自分自身でも、私どもも努力しますけれども、避難経路とか、そういったことの対策は、県民お一人お一人も是非体制を取っておいていただきたいと、そのように思っております。また、我々も巡回したりして、いろいろ問題の発見をしていきたいと思っていますが、情報がございましたら私どもまで、最寄りの市町村でも結構ですが、素早くご連絡をいただけたらと、そのようにお願いいたします。よろしくお願いいたします。

(質)マハタの方なんですけど、平成11年度から取り組んできたということでよろしいですか。
(答)いや、その前から取り組んできて、最初は8年から取り組んで、なかなか水の問題なんかで、へい死したり、いろんな試行錯誤を繰り返してきました。それで、今回のは、11年度から2年生というので、今、味覚テストしていただいたのは2年生でございます。だから、11年から本格的に市場に出せるような体制が取れたと。

(質)11年からということですか。
(答)だから、8年からやっていますが、なかなかうまくいかなかった。試行錯誤繰り返して。

(質)今回から本格的に市場に出せる体制が整ったと。
(答)そうですね。1万8000尾くらいですか。
(答:総合企画局)今年の種苗は12万尾。今のは一応、試験的に各市町村へ私の方と文書を交換しまして、試験養殖ということで飼ってもらっています。

(質)県レベルでの取り組みが初めてということなんですけれども。
(答)いや、取り組みじゃなしに、取り組みは各県が相当競争してやってきたんですが、市場に出荷できるまできたのは初めてと。

(質)民間では既に養殖にはもう成功しているということ、そういう意味なんですか。
(答)いや、民間へ私どもが育てた稚魚なんかを、民間の養殖業者を使うということで、その点については担当部から説明させます。
(答:総合企画局)2点あると思いますけれども、全体的に、マハタ、クエの種苗生産をしている私の企業は近畿大学、大学ですけれども、近畿大学が研究をしながら種苗を配布しております。これは1年たったもので、だいたい200gで1600円ということで、非常に高くて、三重県の業者も買っているんですが、種苗代が高いということで、なかなか難儀しているわけです。そういうことで、私どもは種苗を生産したということです。それから、今のご質問の中で、私ども、今知事のおっしゃられた、平成11年のマハタ、それから12年のマハタも持っているんですが、全てで何万尾と、今知事がおっしゃられた、1万6000とか2万8000とか、それを全部飼っていると県の金がございませんので、市長さんと町長さんと私どもと文書交換しまして試験的に飼っていると、こういうことで、種苗は無償で配布しまして、市とか町が予算を取ったり、あるいは漁協規模の漁業組合へ卸して、最終的には、今知事おっしゃられたように、漁民が自分の区割り、マダイなんかを飼っている区割りで飼って、その結果を私どもの方へ逐次報告するという形で計画をしております。その中で2年間は出荷してはならないという文書がございまして、2年経ったものについては私どもと協議して、試験的に市場へ出してよろしいということで、今回初めて、知事おっしゃられたように、熊野の方で出荷しまして、試験出荷をしまして、資料の配付のとおり、1600円から2200円という価格で売れたということで、マダイの場合は、同じ様な2年間の種苗ですとだいたい1000円前後なんですけれども、同じ期間で倍以上の価格がついたということで、今回発表させていただいたということでございます。

(質)試験出荷したのは熊野市の漁協。
(答:総合企画局)全部、尾鷲市も南島町も南勢町も、ご存知のようにマダイ養殖をしている市町村全てに希望を取ってございます。

(質)出荷したのは。
(答:総合企画局)今回は熊野の方で。

(質)平均全長40㎝というのは2年魚でいいんですか。
(答:総合企画局)そうです。

(質)近大は2年魚は何㎝ぐらいなんですか。
(答:総合企画局)近大の場合の種苗の配布ですね、これは売っているのは1年経ったものでございまして、約20㎝ぐらいで200グラムぐらいということになるかと思います。

(質)2年魚は出さないんですか。
(答:総合企画局)私どもですか。

(質)いや、近大。
(答:総合企画局)近大は種苗を売って儲けている大学でございますので。

(質)20㎝からもっと大きくさせると。
(答:総合企画局)そういうことです。

(質)出荷というと、名古屋、東京、大阪。
(答:総合企画局)そこまで調べてございませんけれども、一応熊野の漁協で売ったと。

(質)10月から市場に出すということでよろしいですか。
(答:総合企画局)マダイと同じで何年間飼ってどこで一番利益が上がるかということになるかと思いますけれども、今味覚していただいたような味でもしOKということになれば、2年で十分市場で好まれるということが分かってございますので、2年でいいかと思います。

(質)いや、だから今回のやつを10月に供給出来ると書いてあるじゃないですか。10月に本格的に市場に出すということでいいんですか。
(答:総合企画局)稚魚ですか。

(質)3番の5行目、10月に供給できますと書いてますけれど、どういう意味ですか。
(質)4月は試験的に市場に出して、10月はもう本格的に市場に出すということなんですか。
(答)これは、我々の研究部から民間の方へお渡しする、そういう意味。
(答:総合企画局)これは今年採れたマハタ12万尾の件でございまして、現在、見本でありましたように5㎝になってますけれども、10月になりますとだいたい15㎝くらいになるかと思いますが、これを養殖業者へ試験的に試みとして渡すということになるかと思います。今年のものは県のお金で種苗生産成功しましたものですから、一応無償配布ということで、その代わりデータはうちへいただくということになっております。
(答)だから、県レベルで養殖業者へ、マハタ種苗供給の試みが、このことが全国で初めて。
(答:総合企画局)そうです。これは初めてです。

(質)で、いつになるんです。
(答:総合企画局)出来たら、もう今年、予定より沢山できましたので、尾鷲の栽培所にいったら目一杯で、もうアップアップしてますので、出来たらこの会見が終わり次第要望を取って、逐次市町村へ出したい、こう考えております。

(質)8月中、9月になってから。
(答:総合企画局)出来たらもう8月中にしたいと考えています。

(質)だいたい旬はいつぐらいなんですか。
(答:総合企画局)今はもう大分脂のっているかと思いますが、クエ鍋と申しますとだいたい冬になるかと思いますが。

(質)マハタは。
(答:総合企画局)マハタは、マハタ鍋というのはあまり聞いたことがないんですが、ところによってはクエといってマハタを出しているところもあるようです。ただ、クエの場合は、今回は無いんですが、ちょっと脂っこいと、鍋にしたら一番いいというような味でございますので、できれば刺身の場合ですとマハタの方があっさりしておっていいのかなという。
(答)いや、だからクエは鍋が中心になるんでしょ。
(答:総合企画局)高いですし、キロ1万円しますもんで。

(質)いやいや、一般的にクエは鍋がうまい。他に何が食べれるんですか、クエは。
(答:総合企画局)刺身でも食べれます。

(質)焼いてもいいんですか。
(答:総合企画局)焼いてもよろしいです。

(質)マハタは。
(答:総合企画局)マハタも同じように食べれます。
(答)マハタは年中がいいのか、一番旬の時は。初鰹とかいろいろ時期言うでしょう。
(答:総合企画局)ええ、やはり旬は秋から冬にかけてがおいしいかと思います。

(質)それは脂がのるから。
(答:総合企画局)そうですね。

(質)
マハタが。
(答:総合企画局)マハタもクエも。同じ様なハタ類でございますので。

(質)この時期出したこれはちょっと脂足らないけれど、それでもうまいとおっしゃるわけですね。
(答:総合企画局)そうですね。刺身としてはいいということで。

(質)何に似ていると。
(答:総合企画局)あまり、このマハタ、クエというのは一般的には食べられている人が少ないですものであれですが、マダイよりはおいしい。ヒラメには似ているけれども、ちょっと脂っこいですもんで、やはり鍋にしたら一番いいという評判はあります。

(質)本格的な生産というのはいつごろからいけそうなんですか。
(答:総合企画局)今回、これ、発表させていただきましたけれども、12万尾出来てございますので、技術的には十分自信持っておりますので、出来ましたら来年度から、知事にも相談させていただきますが、どのような方向で生産していったらいいか分かりませんが、単価なんかをどうやって付けたらいいかというのも今から協議していくということになるかと思いますけれども。

(質)8年度からの取り組みというところと、5番の備考の11年度から15年度の整合性ですけれども。
(答:総合企画局)これは、先ほどの知事の発表にありましたように、クエの発表を平成10年にさしていただきました。成功して、今お話ありましたように、病気、ウイルスの病気、VNNという。

(質)8年度からは何をしているんですか。
(答:総合企画局)8年度からは同じように種苗量産試験を。

(質)クエ、マハタともですか。
(答:総合企画局)同じです。

(質)クエ、マハタともですか。
(答:総合企画局)ええ。

(質)事業名が違うんですね。
(答:総合企画局)事業名は巻き変え新規という形で。

(質)そうすると、8年度から15年度までやろうとしているわけですか。
(答:総合企画局)そういうことですね、延べで。

(質)総事業費はいくらになりますか。
(答)毎年約1000万いただいております。

(質)知事に伺いますが、やはりこういう例えば、マハタが誕生したと、三重のマハタが誕生したという機会を捉えて、例えば今後の三重の水産業というか、そういったものがどうあればいいと、どのようにしていきたいと、その辺りはどんなふうにお考えになっておられますか。
(答)これはひとつの形で、それぞれ、新しく市場価値のあるものを私どもは作り出していく努力をしなければいけないと思って、私はこのことを大変喜んでいるんですね。マダイがご承知のように1000円を切るような状況というのを大変心配していますが、それに替わるものが生まれてきて、市場化できるというところまで来ましたから、こういった努力もしていこうというので、実は、マハタなんですけども、今日の発表も三重のマハタということで、我々はブランド化していこうと、こういう決意を込めて、三重のマハタということにさせていただいたと、これが一つですね。それと、やはり海全体をきれいにしていこうということも含めて、様々な施策を打ちながら、例えば、藻場をどう養成していくかとか、いろんなそういう、一言では言えませんが、トータルでそういう対策を全部打って、水産業の振興には是非供していきたい、そういう背景づくりは努力していきたい、そう考えています。

(質)それは、養殖業を営むうえでの周辺環境の整備ということですか。
(答)いや、それと全く切り離していただいて、トータルやはり生産しやすい状況というものをどう作っていくかというようなことですから、していきたい、そう考えています。

(質)各県が取り組んでいるけれども、出荷サイズまで大きく出来た理由は何ですか。
(答:総合企画局)各県取り組んでいて、主に私どももそうなんですが、小さい時ですね、ただいま見ていただいた5㎝ぐらいの、あれまでにウイルスの病気、これはVNNと申しまして、先ほどアンケート調査をお願いしました裏に用語の説明というのがありますが、そこにウイルス性の病気のことを書いております。これは神経をウイルスが侵しまして、それで死んでいくということで、非常に怖い病気でございまして、それで私どももいろいろ殺したりはしておりましたけれども、その対策として、平成11年にオゾン装置といいまして、分かりやすく言えば昔は水虫なんかの治療にオゾンの光を当てたりしましたけれども、ああいうオゾンの装置を水に照射しまして、水のウイルスを殺してしまってその水で飼うと、現在も飼っているんですが、それと、採れた卵をオゾンで、殺菌と我々呼んでますが、卵に影響のない濃度にオゾン殺菌しましてウイルスを殺すと、そういう試みをやっております。11年に約1億円くらいをいただきまして、尾鷲の栽培センターの方へそれを備えたということで、この成功に結びついたと考えております。

(質)売り出し方というところで、何か具体的に考えておられるものがありますか。
(答)今やっと成功してきましたので、今後どうしていこうかということで検討に入っていきたいと。それで、彼らは研究部のみなさんですから、現在、農商部が中心で、これを注目していまして、対策をとっていると、こういうことでございます。今、いっぱい泳いでいますから、また、皆さん機会があったら見に行っていただければ、うようよという感じで、今日は写真が全体に渡っていませんが、是非ご覧になっていただければと思います。

(質)台風で大丈夫ですか。
(答)また後刻それは。

(質)深層水を利用した陸上での養殖開発も考えているということになるんですか。
(答)これは研究部の方で。
(答:総合企画局)深層水、実際的にはまだ水が取れてませんが、私どもの方のあさま丸という船、56トンの船が沖まで出ていって水を汲んでくる力を持っています。その水を利用しまして、沢山の水はございませんが、循環でその水を使ってマハタの稚魚を、ただいま申しましたようなウイルスの無いような水ですので、それで飼ったら効果があるんじゃないかという、本当にまだインビトロの、試験管的な実験でございますが、そういう実験を今考えてございます。

(質)最近の新聞でちょっと話が出ているんですけれども、結構IT関係が不況だという話で、三重県内では、東芝がライン停止させたり、富士通が後でまた人員削減だと言っておられるみたいです。ITっていう部分では北川知事もだいぶ関心を持っておられて施策を進めてこられたと思うんですが、産業としてという部分っていうのはちょっと、まあどこまで関わってくるのかというのは私もちょっと勉強不足で分からないんですけれども、そのあたりについて昨今の事情についてどのようにお考えで、対策等考えなくてはいけないと思っておられるのかどうか、そのあたりをお話いただけますか。
(答)半導体なんかを中心にアメリカの状況が非常に悪いということで、5月の連休にアメリカ行ったときも、それは相当落ち込んでまして、更に深刻な状況になっているということを大変心配しています。さはさりながら、ITがだんだんとオールドエコノミーに参加しておりますし、参加し始めなければ、本当にオールドエコノミーはもたないと思っておりますので、これは更に一層充実をさせていかなければいけないとは思っています。ただ急激に、例えば計画生産するとして、それで余っちゃったとか、そういうことは新しい産業ですから、往々にして起こりがちだと思います。だから一つの産業が根付くためには生産調整をどうやっていくかということを順番にしながら成熟していくと思うんですが、まだそこまで行っていないということが一つあると思います。更に一つの場面転換というか、局面が変わりますから、そういったことも含めて、今非常に悪い状況になっていると思いますが、私どもとしては、そういうことは横目でにらみながら、着実に、ITを使うことによって、より便利な、あるいはより快適な、より素早くと、そういった体制はとっていかなければいけないと、そう考えておりますので、昨日と今日と、まあこんなことも含めながら、県の進めるIT化について、こういう状況の中どうしていくかということを議論を今しているところでございます。

(質)北勢町と言いますと、なかなかその四日市コンビナートなんかを始め産業の問題なんかも指摘されている所ですけれども、その中でまた新たな産業としてITの分野と産業は三重県内では広がりを見せてますよね。そういったところに対する危機感と言いますか、そのあたりについていかがでしょうか。
(答)
決定的に撤退とかいう、例えば多度の富士通の問題なんかもないようではございますので、そのあたりは今後よくご相談申しあげていかないかんと思っています。ただ、オールドエコノミーと言いますか、既存の産業に対してはやはり情報化というのは避けて通れない課題ですから、それはそれで進めていきたいと考えております。それで、四日市の港とは間接的には大いに関係ありますが、直接的にはやっぱり四日市の港は大水深港、14mの、こういったことを大いに活用して、ITが入った製品をどう出荷、安く的確に出荷できていくかということで、間接的には大いに関係がありますので、このことについては、四日市市役所、商工会議所、あるいはコンビナートの皆さんと、今後産業振興をどうしていこうかという勉強会を始めて、動き始めたところでございます。

(質)この夏ちょっと県内歩いてみて、特に駅前の地盤沈下改めて著しいなと、四日市にしろ、伊勢にしろ、松阪、あるいは津の大門にしろ、桑名にしろですね、で、なおかつ先日の国税の発表の路線価を見ましても、地価の下落率が20パーセント超えている、東海4県下でもトップを占めているといった中で、地域の街の核となるそういった駅前の商店街の建て直し、引いては県内経済の建て直しというものについてどういうふうにお考えになっているのか、ご意見を伺いたいと思います。
(答)大変心配しています。それで、作り直しだと思っておりまして、早急に手を打って素早く解決と言うのはなかなか難しいと思います。例えば少子高齢化ということになってますから、いままでの都市計画というのは若年者対象に郊外型で、それで単身赴任的な要素もあるといういわゆるキャッチアップのためのまちづくりであったのが、ここへきて一気に少子高齢化になりましたから、例えばバリアフリー化というものもほとんど考えなくてよかったものを考えていかなければいけないでしょうし、それに道路を整備して自動車に対する社会づくりでありましたけれども、ここへきて交通弱者ということについてどう配慮していくかというようなこと等々全部見直しながら、まちづくりをしていかなければいけないのではないかということで、例えばTMOという、タウン・マネージメント・オーガナイゼーション、中小企業基本法とまちづくり3法ができた結果、街をマネージメントしていく機構を作ろうよと、まあこういうことで、従来高度経済成長の時の発想は、商店街の店主とかあるいは商工会議所が中心とか、そういった方たちが街をつくっていった訳ですが、それはほとんど失敗したと。すなわちマネージメントが出来てなかったというか、郊外型でキャッチアップ型で成功したんですが、実はそこに住まわれる地域の住民の方とか、その地域をきれいにしようという発想とか、マネージメントしようという発想がなかって、結局は郊外型に全部負けたというひとつの時代の流れもあったと思いますが、そういったことについて、我々はもう一回、腰を落として対策をとっていかなければならないのではないかと、こういうことを思います。ちょっと仮定の話になりますが、例えばかつて栄えた駅前の商店街というのがあったとして、そこは商店街、商店でなければいけないというイメージがあったかもわかりませんが、それこそ高層のバリアフリーの老人たちがお住まいいただいて、そして買い周り品はその近辺でやれるようなとかそういったまちづくりというようなことをもう一回改めて地域社会を直していくとか、作り直していくという、そういう格好で取り組んでいかなければいけないだろうということで着実に進めていかなければいけない、そんな課題だと思っています。

(質)地盤沈下非常に著しい訳で、まあ一方で郊外型の店がどんどんできると、自ずと車社会の中で流れがそういう形にある訳ですから、やむを得ないと言えばそういう面もあるんですけれども、施策として今おっしゃったバリアフリー化のための地域社会の作り直しということなんですけれども、具体的にじゃあ来年度予算以降に向けて構想しているものというのは何か。
(答)
現在、ちょっと名前があれですが、バリアフリー全体の計画を懸命に各部横断型で作っています。それで、例えば一つの具体例ですが、11月の1日、2日にチャレンジドジャパンフォーラムというのを志摩スペイン村で開催しますが、これは障害を持たれる方を納税者にというノーマライゼーションの世界を懸命に一変見直そうと、こういうことですが、それに関連して、阿児町とか磯部町の皆さんとご相談申しあげて、駅あるいは駅前近辺をバリアフリー化しようというようなご相談をさせていただいているんですね。それで街全体をそういったところを一つのきっかけにしながら、トータル各部局ごとで健康福祉部なり、生活部なり、あるいは県土整備部なり、それぞれの部局が寄ってきてバリアフリー化を進めていくと、そういうことをバリアフリーの条例を作っていますのでそれに基づいて具体的な政策づくりで来年度予算ではそれを具体化できる部分が多く出てくると思います。

(質)海山町なんですけれども、この22日に、推進請願、反対請願の特別委員会が開かれまして、その中で住民投票についても議論が出るんじゃないかという報道もあるんですけれども、知事として昨年2月に芦浜を白紙撤回して、その1年半後にまたこういう形で新たな原発問題が出てきてるという現状についてまず、どういうふうにお考えになってらっしゃるか伺いたいと思います。
(答)それぞれの地域でそれぞれの問題として取り上げていただいてるわけだというふうに認識してますが、それはそれで、地域の事情もおありで取り組んでおられるんだろうと、そのように思っております。

(質)今回住民投票ということが新たに出てきたんですけれども、地域の問題として、特に推進について住民投票でというようなお話なんですけれども、その点はどうお考えになってますか。
(答)いろんなこと模索されているんだと思いますから、私としては今は慎重に見守りたいという範囲ですね。

(質)計画されてる県有地大白浜ですか、ここは県営公園なんですけれども。県有地の一般論として、地域事業のためにまとまった県有財産あるいは公園であろうと、地域振興のためであれば売ってもいいというようなお話っていうのはあるんでしょうか。
(答)いや、そこまでまだ固めていません。

(質)改めてお聞きします。知事は県内への原発立地というのに反対をしてるわけではないんですか。
(答)そうですね。必ずしもそうではない。

(質)地域の同意が得られれば、立地。
(答)いや、賛成も反対もしていませんし、同意が得られるか得られないか、そういうことじゃなしに、白紙の状態で臨んでいると、こういうことです。

(質)地域と電力会社が仮にそういうふうに同意した場合に、県の立場としては、地域と電力会社の問題であるからという形で、今までどちらかといえばそういう姿勢が見えたと思うんですけども、今後もそういう形になるんでしょうか。
(答)いや、状況にもよると思いますが、私に与えられた範囲というか権限はそういうことですから、地域と電力会社、あるいは国ということに敢えて言えばそうでしょうけれども、そういうことなんですね。だから私としては、統括する者の立場としてどうするかという範囲になりますから、なかなか難しいことありますね。悩みながら考えていきたいと思います。

(質)ただ、他県の実例から見ますと、県知事レベルでかなり主導を取られて実際に原発立地されてる例が多くて、知事の権限が及ばない場合はだいたいできてないということなんですけれども、だから知事の権限というのは非常に重要じゃないかと思うんですけれども。
(答)いや、権限という言い方は、影響力はあるんだと思いますが、県までいくとだから難しい問題だと思いますね。何の権限もないわけですから、法的にも制度的にもバックアップは。そりゃ、難しい、悩ましい問題だと思いますね。

(質)白紙の状態と言いましても、三重県の場合、40年近い経過があって、小泉さんの靖国問題じゃないんですけれども、今白紙だというのは、知事としてちょっと言葉を濁しすぎてるんじゃないかと思うんですけれども。どういうふうにお考えですか。
(答)権限のないものに対してということに対して、そう簡単に濁すか濁さないかとか言い切れないんじゃないかなという気がしますよ。それで、これは相当本当に大きな課題ですから、そう軽々に判断しかねるというところはあります。本当に慎重に対応していかないといけないと、そう思っています。

(質)夏休みはどのように過ごされてましたか。差し支えない範囲で。今年が7日間だったんですが、この日数等についてどう思われますか。
(答)8日間と違いますか。

(質)8日間ですね。
(答)8日間ぐらいだと思います。まあ、それぐらいだと思いますね。それで、私は、新しい、新価値創造というようなことを新年度の考え方として申し上げとるわけですが、やはり5時半退庁とか、あるいは1900時間の総労働時間だとか、年休を完全消化とか、そういった形を、中小企業の皆さん方には多少現時点ではおしかりいただく面があるかも分かりませんが、やっぱり新しい価値を創造していくためには、職場での自己実現とアフター5の自己実現なんていうのを真剣に考えて、仕事の仕方も考えていかないかんだろうということで、県揚げてそういったことに取り組んでいると、こういうことです。それで例年なかなか私自身が取れなくて、職員の方に申し訳ないと思っていたんですが、今回はお盆挟んで8日間ほど取れて、お墓参りした程度で、後は公舎でごろごろしてました程度で、取り立てて言うこともないわけですが、やはりゆっくりした時間、ルーティンワークに縛られない時間というのも、時には来し方振り返ったり、行く末思ったり、或いは新しい構想を練ったりというのにはとてもいい時間帯ではなかったかなと、そんな感じしています。

(質)日数はもっと長い方が。
(答)え。

(質)日数は妥当だと思いますか。
(答)日数長けりゃ長いほどいいとは思いますが、そうもいかないというようなことで。一応連続9日間くらい取られたらどうかというような話し合いが、県庁の部長会議なんかで話をしていることで、土・日・月・火・水・木・金・土・日で9日間なんですが、そんなことが一つのメルクマールになってますから、私も頑張ってということですが、ちょうど8月19日が俳句の始まりだったもんですから、それに参加して9日間は取れなかったんです。

(質)来し方振り返り、将来について考えた時に、何かいい考え、もしくはこれは過去反省すべきだとか、これからやっていきたいというような考えは。
(答)そりゃ、いっぱいいろいろ出てきますね。全てのことに渡ってですね。

(質)県民生活に関係するところで、知事として、今後の、その8日間で考えたことを教えていただければ。
(答)頭の中で考えたことでございますから、コメントは。構想って、例えば本当にどういうふうな角度でいろんなことを考えたらいいのかなと。今の現状を捉えた時に、普通、現場現場でその時その時のタイミングで見た時には、こういう判断になるんだけど、それは結局は積み上げ算で、現状追認型になるんではないかと。だから、全く別の角度で、例えば、人類始まって以来の40万年近い歴史から見たらどうだとか、そういうことこそが今一番重要なことだと思うんですね。だから新しく歴史をつくっていくんだと思うんですね。だからゼロベースでものを判断してと、そういうことに思いを巡らしながら、大した知恵は出なかったと、こういうことです。

(質)行く末はどうされますか。
(答)行く末もいろいろ考えてノーコメントと、こういうことです。だから、そういうことで、あまりいい考え出なかったんですけどね。

(質)熱中されたものはおありですか。
(答)休み中に。

(質)はい。
(答)だから今回はただぶらぶら過ごしていただけだったんで。


( 以 上 )

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