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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成15年5月20日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目 

  • 国の予算編成に関する提言・要望活動について

(知事)それでは国の予算編成に関する提言・要望活動について申し上げます。明後日、5月22日に、来年度予算の概算要求や税制改正の検討を始めております中央省庁等に対してまして、政策提言を中心とした提言・要望活動を行います。提言・要望項目としましては、県民を主体とした行政を実現するため、総合計画「三重のくにづくり宣言」の5本柱の政策、総合行政、広域行政を推進するために重要と考えられる事項につきまして、20項目といたしております。とりわけ今回は、「安全・安心なくらしづくり」などを総合行政の視点から重点的に取り組む課題として捉え、提言・要望活動を行うこととしております。具体的には、地震対策及びSARS対策など、安全・安心を確保するために早急に必要な制度の創設や財政措置などを求める事項。それから今後の高速道路のあり方について、地域の実情を踏まえた国による整備推進や、緊急輸送道路としての高速道路の早期整備を求める事項について、重点提言項目としております。そのほかに、「雇用対策」や「食の安全・安心の確保」などについて、本県の取組状況や課題、またその改善策について説明、提案し、できる限り国の施策に反映されるよう努めてまいりたいと考えております。
 なお、この際、三位一体の改革についても、一言触れておきたいと思います。この国の三位一体の改革につきましては、お手元にお配りしている「提言・要望書」の27頁にも「地方税財源の確保」として上げているところでございますが、今回5月14日の地方分権改革推進会議におきます試案につきまして、意見を申し上げたいと思います。現在、6月末を目途として三位一体の改革案のとりまとめが行われておりまして、新聞報道にもありますように、厳しい議論がなされているところでございます。今回、地方分権改革推進会議で示された内容でございますけれども、国庫補助負担金の削減とか、廃止とか、あるいは地方交付税制度の見直しを先行的に行うといったものになっております。これは、国の財政再建を優先したものと言わざるを得ず、このように税源移譲を先送りした地方分権の流れに逆行する議論は到底納得できないところのものでございます。地方税財政制度の見直しにあたりましては、本来の国庫補助負担金、地方交付税、税源移譲を含む税源配分の見直しが三位一体で行われることが不可欠でございます。この改革が単なる国から地方への負担転嫁ではなくて、真の地方分権の確立につながるように、地方の意見を十分尊重して、国と地方のあり方・役割を議論することが必要と考えております。そして、その役割に応じた税財源の配分を実現するため、国から地方への税源移譲を伴う地方税制度の抜本的改革と地方交付税制度の見直し、国庫補助負担金の見直しを行っていくことが必要でございます。なお、国に対しましては、中部圏知事会から緊急の提言を行うということで準備をいたしておりまして、地方分権を推進する観点から国に要望し、国の方の対応を期待するところでございます。以上私の方から申し上げます。

2.質疑応答
(質)まず、予算編成の要望活動に関する件で、お聞きしますけれども、力を入れていかれるのは地震対策、SARS対策、高速道路整備ということでしょうかね。
(答)はい、重要項目、重点項目としております。

(質)それらに、重要項目にされた理由だとか背景をちょっと教えてもらえますか。
(答)一応、県には、総合計画「三重のくにづくり宣言」がございますけれども、今回私も特に安全安心という観点から、県民の皆さんにそういった観点からのしあわせ感の向上を目指すと、こういうことを申し上げてまいりました。そういう意味では、SARS等の問題が最近降りかかってきた一番また大きな課題でもございます。幸いまだ、国内での感染確定例は出てないわけでありますけれども、先般からの、台湾の医師の来日問題で騒ぎが今起こっておりますようなことだとか、それから、このSARS以外に、地震につきましては、ほんとに多くの県民の皆さん日頃から話題にもされ、大変心配をいたしておるところであります。こういった観点をまずやっぱり緊急的に、重点項目として取り上げさせていただいたということでございます。なお、今後の三重県の県土の将来的なことを考えます中で、三重県自身の活力だとか、元気な三重県というのを考える基本となりますインフラ整備として、高速道路の整備、これは非常にまた重要なことでございますので、これをさらに入れまして、3項目とさせていただいたと、こういうことです。

(質)20項目、項目があるわけですけれども、野呂色というのはどういう所に出ているのでしょうかね。
(答)一応、各部でざっと、どういう項目出していこうかということで、上げてまいりました。当初ちょっと項目数が多すぎるんではないかということで、少し項目を削らしていただいたりいたしましたが、いずれも県政推進のためには非常に大事な項目、観点であるということで、相談の上、検討の上、20項目にさせていただいたわけでございます。野呂色とか何とかと言うんではなくて、県政を県民の皆さんの観点から考えて、こういった施策が特に重要であり、その提言をし、要望をしていくということが必要ではないかと、こういうことで、取り上げさせていただいたということであります。

(質)20項目に削られたってことですけど、最初はどれくらいあったわけですか。
(答)いくつくらいあったかな、27、8あったかな。
(答:総合企画局)28です。
(答)28。28くらいあったわけですが、中には合わせて1つにしたのもあったり、まあ、少し表現を工夫したのもあったということです。

(質)差し支えない範囲で、その削った部分でね、どんなものが削られたのかという。
(答:総合企画局長)継続事業等ですね差し支えない範囲で削ったということで、ちょっと具体的な項目、今ありませんけれども、そんな大きな問題はないというご理解を頂ければということで、かねてから継続的に要望していて、あんまり効果がなかったものとかですね、そんなものを中心に落としたと。
(質)ということですか。
(答)そうです。そういうことです。

(質)去年の重点は何項目でした。
(答)はい、部局答えて。
(答:総合企画局)4。
(答)去年は4本だったそうです。

(質)重点と一般の違いは、こちらは重点でお願いするんでしょうけども、国会議員経験から、それも詰められてやっぱ違いを認識するんですか。効き目があるかという質問ですけども。
(答)いや、特に私としては、この重点項目については、自ら関係省庁ならびに今回、国会議員の方々にも、三重県のこういった提言・要望について、ご説明申し上げますが、それらについても、自ら重点項目で報告、重視をしているんだということを説明申し上げようと、いうことですね。だからといって、他のことがどうでも、軽いんだということでは決してございませんけれども、あえて20項目全てについて、今、時間を割いて回ってくるということできませんので、こういう仕切り方、これは、これまでもやっていたんだと思いますけれども、私もそういったやり方でやると、こういうことでございます。
(質)事務方、それでよろしい。重点項目は知事が要望して、一般は各部長がやると、そんな仕分けですか。
(答:総合企画局)そうです。

(質)部局長も行くんでしたか。何人体制ですか、今回。
(答)答えて下さい。そっちで答えて。
(答:総合企画局)今回、国会議員の説明会もございますので、関係要望項目20項目持たれてる関係の部局長さんはほとんど行かれますので、部局長だけで10名近くが行かれます。
(質)全員で何人体制で。
(答:総合企画局)知事、副知事、部局長。
(質)え、分からない、合計何人ですか。
(答:総合企画局)知事、副知事、と部局長合わせて10名です。
(質)合わせて10人。
(答:総合企画局)はい。
(質)最初の言い方と違ったけど、いいんですね。
(答:総合企画局)はい。

(質)その体制は去年と違いますか。一緒ですか。ならべてある。
(答:総合企画局)去年まではその説明会がなかったこともございまして、部が要望する項目については、必ずしも部局長さんが行かれてなかったこともございますので、その対応は、各部で任せておりましたので、私どもそこまで、事務局として詳細はつかんでおりませんが、例えば総括マネージャーが代表して要望活動されたとか、そういうこともございますので、人数的には去年まで何名部局長さんが行かれたという、ところは、つかんでおりません。

(質)知事、これはだから、肝いり、部長出てこいよ、みたいな。肝いりされたんですか。
(答)いや、今回これまでと若干違いますのは、三重県選出の国会議員の皆さんにお集まりをいただいて、そこで私からも直接こういったことをお願いしたいと、また、関係省庁へお願いしていくんだということを説明申し上げるようにしたわけでございます。したがいまして、その関係の者が一応ある程度揃って、上京して要望していくと、こういうことで今回、去年までとは違う形になったということでございます。

(質)説明会は、どなたの音頭取りです。初めて開催することになったのは。
(答)私の方から国会議員の方に申し上げて、すまんけど集まってくれんか、とこういうことで、お願いして集まってもらうようにしました。

(質)それは、自民の方も、民主の方も。
(答)2回に分けまして、いわゆる政府与党と言われる関係の方と、それから、そうでない方とに分けております。

(質)同席は出来ない。
(答)えっ。
(質)いやいや、川崎さんと中井さんは、同席できないとおっしゃったんですか。
(答)今年はそういうことですけど、次回はみんな一緒でもいいんではないかなとか思ったり、いろいろしますけど、今年やってみて、またその感じで来年は来年のやり方考えたらいいと思うんですけど、固定的に考えているわけではありません。

(質)午前中はどちらでした。与党。
(答)朝、与党、昼、野党、こういうことです。

(質)もう少し、もうひとつ突っ込んで、そのお心は。なぜ国会議員集めて聞いてくれと。
(答)やっぱり三重県選出の国会議員の皆さんは、国政全般についてもちろん国会議論いろいろ展開しておりますけれども、一方で地元三重県のことにはそれぞれ大変気を割いて、いろんな面でバックアップも取っていただく立場でありますから、そういう意味では三重県が国に対してどういうふうな考え方を持っているのか、提言をしたいのか、要望をしているのか、こういうことを説明することは当然のことであり、言ってみれば、県民との協働と、こういうことがありますけど、市町村との協働や、県民との協働と同じように、特に国政担われている国会議員の皆さんともできるところは協働していくということが重要ではないかと、こう考えております。

(質)室長、前知事も国会議員には全員会っていたんですか。陳情の際、特に全員網羅するということはなかったです。
(答:総合企画局)やり方を変えさせていただいたということなんで、国会議員の方に説明はしてなかったということはございませんで、今までは知事は重点要望項目で、省庁回りをされましたけれども、副知事が議員会館を回らせていただいて、副知事の役割として、国会議員に説明させていただいたということを、今回から知事が初めての予算要望ということで、一堂に会してご意見もその場で頂戴したらどうかという発案でされたということです。

(質)それ、いわゆる野呂色ですね。野呂さんだからできることというか、敵の多い人とちがうからですか。
(答)野呂色というほどのことではございません。取り立てて言っていただくようなことではございません。

(質)結果ですからね。会うのは誰でも会える。
(質)これ政策提言型の要望って、何回目ですか。
(答:総合企画局)平成9年から。

(質)
政策提言型の要望については、こういうあり方でいいというふうにお考えでいらっしゃいますでしょうか。とかく成果が見えづらかったりする部分もあるとは思うんですけども、年末にですね。ほんとは、その箇所付け要望の方がその辺見えやすい、というところもあるかと思うんですが。
(答)えっ。
(質)箇所付け要望の方が、そういう部分が、成果が見えやすいというところもあるかと思うんですけれども、その辺りはどのようにお考えでしょう。
(答)国へのこうした活動につきましては、秋もう一回機会をみておるところでございまして、その時点では、国においては概算要求等も済んだ中で、本格予算組みに向けて、準備を致している段階でありまして、県としましても、そういう意味では、そういった個々の事業等含めた要望も含めて、秋にはそういった要望活動もさせていただくことになると思います。したがいまして、春やっております要望活動につきましては、こうした提言、あるいは要望というような、いわば政策等でのですね、国の取り組みに対する三重県の立場からの発言として申し出て行くと、こういうことで、それはそれなりの意味があるかと思います。また、個々にも、あるいはいろんな、まだ私は全国知事会だとか、いろんな関係のことについても、就任早々で、その雰囲気さえも全然分からない立場でありますが、各案こういった国に対して要望する機会はあるのではないかなと、こう思ってますので、いろんな機会をとおして、あるいはまた、私自身としてもできるところでそういったことをやってもらいたいなと思ってます。幸い国政関係や、いろんな地方でも友人がおりますから、申すべきはしっかり三重県の立場、地方の立場を申していきたい、こう思っております。

(質)それではいわゆる財政の厳しい折もありましてですね、お金の使い道ではなくて、使い方にまで踏み込んだ、そういう政策提言型の要望というのが、ある種いろんなところで、平成9年、三重県がやってきたころから進んできたかと思うんですけれども、やはりそういう理念的なもの以上にきちっと具体的なものについて、今後は要求して行くと、ある意味従来型のそういう要望の仕方についても、きちっとやっていくんだということで、よろしいのでしょうか。
(答)私なりにそれぞれのケースバイケースで考えながらということになりましょうけれども、いろんな要望なり、提言活動そのものの有効性も考えながら、判断しながら少しでも有効だとか、あるいは必要であると判断したものについては、そういった形を取っていきたいとこう思います。ちょっと、まだ、私もその辺の全国知事会を始めとするいろんな動きについて、十分承知しておりませんので、そういったことも知る中で、どういう取り組みがいいのかというのは判断していきたいなと思いますけどね。

(質)国会議員の方、皆さん参加されるんですか。秘書の代理出席とかないんですか。
(答)今のところ、出欠までは聞いてませんけれども、予想するところでは、多分、秘書の方もおられるんではないかなと思いますけどね。

(質)一応、返事としては皆さんOKだということは頂いてるんですか。
(答)どう、返事は、
(答:総合企画局)全員は頂いてませんので、東京事務所で確認中であります。
(答)まだ、確認中だそうですから。

(質)三位一体の方なんですけれども、地方高速道の方の知事の委員会にはご参加されるということで、あっちの方から何か近々出てくるものはあるんですか。
(答)それは私の方にまだ来てないね。
(答:総合企画局)来てないです。
(質)ない。
(答)一応中部圏知事会の方はそういう形でやろうという話きてまして、既に神田さんが記者会見でもその事触れられておったと思うんですけどね。

(質)改めて野呂知事、地方分権、三重県ではどう進めていくべき。財源要望されるんですけれども、その心というか。
(答)なかなか本質的な話からいくと難しい部分あろうかと思いますけど、今はやはり国の役割と地方の役割をもっときちっと仕分けて、国はもっと国がやるべきことに特化をしていかなければいかんと、こう考えております。しかし、一方地方においても、一つは市町村合併の動きがございます。で、中央政府に対して地方政府という単位はどの単位で考えるかと、いうような本質的な議論、これも大事であろうかなと、こう思っております。少なくとも私は市町村合併が進む中で、市町村が行政能力を高め、地方政府の役割を中心的に担えるようなことが望ましいのではないかと、こういうふうに考えているところでございます。で、そういう中で県のあり方だとかそういったことについて、どう考えるかということがありますが、広域的な、いわゆる市町村の圏域を越えた広域的なことであるとか、あるいはその市町村間で調整の必要なことであるとか、あるいはその市町村では担えない事務の補完的な仕事であるとか、これはちょっと手持ち資料用意してませんが、いくつかの観点で、そういった県の今日、果たさなければならない役割というのがいろいろあるわけでありますけれども、その県そのものもですね、今後どういう方向へ行くのかということについては、道州制の考え方だとか、いろんな県そのもののあり方の議論も大事でございまして、こういったことについてはまだ議論が始まったばかりと言いますか、まだ具体的にはなかなか始まっていないと言ってもいいのか、まだそんな状況だと、こういうふうに考えておりまして、こういったこともこれは県自ら考えていかなければならない問題だと、こういうふうに考えております。で、いずれにしろ、しかし国のかたちを決めていく基本になるものでありますから、そういう意味では、これは国の議論もしっかりしていただかないといけませんし、我々もしっかりそれに対応しなければなりませんし、市町村におかれても、こういった合併問題等を含めて、自らのあり方をしっかり考えていただくようにしていく必要があると、こういうふうに思ってます。

(質)税源移譲停滞しているという同じ紙面で、税源移譲要求する前に地方がもっと行革をすべきだという意見を言った団体あったと思うんですけれども、そういったご意見に関しては。
(答)少なくとも経済状況だとか、行政の仕組みを考えたら一番だらしないのは国だと思っておりますから、まず我が国の基本的なあり方そのものからいけば、国が一番しっかりすべきだと、こう考えておりまして、その責任を放って地方のことを言うのは、すり替えに近いところもあると思います。ただ国もしっかりやるけど地方も共にしっかりやろうよと、こういうことであるならば、それは正しい言い方であろうかなと思います。

(質)確認なんですが、重点は三位一体の改革のことについてやはり言われるのが一番重点になるんですか。そういうことではない。今までのお話を聞いてますとその部分に割かれるものが一番多かったので。
(答)そういうことではありません。一応、実はこの重点項目については、少し前に絞り込みをしましたけれども、あえて今日は、先般から地方分権改革推進会議のこういった中間報告のことで話題になっておりますし、県にとっても非常に大事な話題でありますので、そのことに触れさせていただきました。したがって、中部圏知事会なりいろんな場面で、今後この問題は当然連携取りながら取り上げていくということでありますから、三重県の重点項目としてそれを追加して取り上げるというような形で、今、判断しているわけではありません。

(質)もうちょっとSARSと地震の辺りについてもう少しご説明していただけるとありがたいんですが。
(答)地震につきましては、1頁、2頁について書いてございますけれども、特に、昨年の7月に、東南海、南海地震にかかる特別措置法が公布をされているわけですけれども、これにつきましては非常に、東海地震での想定以上に大きな被害が想定をされているというようなことがございます。そういったことから、この地震の問題につきましては県民の、非常に不安というものが高まっている、そういう意味ではこの地震対策の強化推進は極めて重要であると考えているところでございます。そこで要望事項としまして、2頁に書いてありますように、関係法律につきましていろんな適用状況、財政措置だとかそういった延長だとか、あるいは大きな津波がまいりましたときには、例えば堤防の嵩上げだとかそういうことは、現実的にはすぐ対応できるようなことにはなりませんので、例えば避難路をどう確保するかとか、避難先をどうするかとかいったことがございます。で、こういったことに対します対応がきちっとできないと、今回のこういった同時発生といったような場合にはなかなか対処できませんから、こういったことだとか、あるいはその他現実に県政の中でどう対応していくのに必要だと思われる項目について、少し上げさせていただいていると、こういうことでございます。SARSにつきましては、もうこれは今、今日非常に不安を、県民も感じているところでございます。したがいまして、まず的確に情報を出していくということ、それから感染防止についてのいろんな、これも啓発活動含めてやっていくということ、それから実際にそういった患者が起こったというようなときにどういうふうに対応していくかというようなことがございます。今三重県においても厚生労働省といろいろと相談をし、厚生労働省からのいろんなご指示も頂く中で、こちらも対応しているところでございますけれども、それにつきましても、いろんな機器の整備だとか、あるいは検査方法だとか、そういったことがまだまだ十分でございませんので、これは国において早く責任を持って対応できるようにしていただきたい、こういったことでございますので、これも厚生労働省の方へお願いをしていこうと、こういうふうに考えてございます。

(質)不勉強で申し訳ないんですれども、改めてお聞きしたいんですけれども、ここに「安全・安心なくらしづくり」とか「しあわせ最優先」というキーワード置かれているんですけれども、それはつまり知事が、今どういう時代だからこれをキーワードにしたいのか、今三重県がどういう状況だから、これをキーワードにするのか改めてお聞かせ願えませんか。
(答)今、安全なとか安心だとかいうことについてはですね、県民の幸せな生活を送る上で一番大事な側面ではないかなと、こう考えています。安全・安心というのも広く捉えているわけでありまして、例えば雇用の不安、こういったことも大きな不安の一つでございます。やはり安心して暮らしていけるためには、まず自分たちの生活基盤がしっかり確立をされているというようなことを含めて、そして身の回りにおいては、環境の問題であれ、あるいは事故だとか災害だとか、特に都市型犯罪も増えており、三重県では犯罪も急増しておりますね。そういったことへの安全、安心もありますし、それから少子高齢化に伴いまして高齢者の問題であるとか、あるいは子育てに対する不安、これを解消していくとかですね、実は今、幸せを最優先に考えていく県政の中で、安全・安心という側面から捉えていきますと、ほとんどかなりの多くの分野、やはりそういう観点から網羅して見ていくこともできるんではないかなと、こういうふうに考えております。そういうことで、私自身、選挙でもそういったことを訴え申し上げてまいりました。多くの県民の皆さんのご支持を頂いて当選させていただいてまいりましたから、お約束申し上げた、いわば公約として申し上げてまいりましたことを、やはり着実に一つずつ前進をさせていくということを考えているところであります。したがいまして、幸せプランにつきましては今後検討会を設けて具体的にしっかり勉強してまいりますけれども、各判断させていただくときには、そういう観点で絶えずものを見ているということでございます。

(質)さっきの分権の絡みなんですけれども、道州制とかいろんなあり方の議論が始まったばかりとおっしゃいましたが、知事自身はどういう形が望ましいっていうお考え今あるんですか。
(答)私としては今後いろんな他府県の知事さん等々と意見交換をする機会あると思いますし、そういったことが議論できる場には、時間がなかなか取りにくいかもしれませんけど、自らも勉強する、そういった気持ちで出てまいりたいと思いますし、県民の皆さんにもいろんな機会にお話をお聞きしていきたいと、こういうふうに思います。で、本来的には、この市町村合併を言う前に国のあり方の追求だとか、あるいは県のあり方についても併せて議論が進められてこなければならんと、私自身思っていましたが、そういう議論を置き去りに、市町村合併だけが強調されたというのは、極めて残念であり、私としては納得できない面も感じてきました。したがって、今後道州制だとか、県のあり方を考えるときにはですね、もう一度国そのもののあり方をきちっと議論をしていかなければならないことだと思います。

(質)具体的な要望として、例えば、いなべ市なんかで、盛んに、できれば県の職員を、派遣という形ではなくて、転籍という形でいただきたいとかですね、でもそういう要求が多分県内で市町村合併が進むときに、各市町村から出てくると思うんですけれども、小さな政府で県がスリム化した場合にですね、そういうことも当然案として上がってくると思うんですが、その辺はいかがですか。
(答)どういう形というのを今の時点で予測できませんけれども、いろんな考え方があって当然だと思いますし、今のお話については私具体的に知りませんし、今後どういうふうな必要性が生じるのかというようなことが、それぞれの市町村の合併の状況においてあるかもしれませんけれども、それはそれでご要望やら考え方あれば、それはお聞きをして、こっちはこっちでそれに対して考え方をしっかり出していきたいと思いますね。いろんなケースがあるだろうと思いますが、今、私自身はいちいちのケースを想定していません。

(質)カレンダー上、確か知事が就任したのが4月21日ですので、今日でぴったり1ヶ月なんですけれども、ゴールデンウィークとかあったと思うんですが、ご感想はどうでしょうか。
(答)正直、もっと出向いて、地域そのものを自分の目で見ながら、三重県の実情を自分の思いとどう違う点が・?るのか、あるいは新しい発見がいろいろあるのか、あるいは地域の人とお目にかかっていろんな意見交換もしてみる、こういったことをしたいなと考えておりますけれども、現実この1月はほとんど県庁内で、説明を受けたり、あるいは6月議会への補正予算の詰めの作業に従事したりというようなことで、そういう時間がございません。だから机の上で座っている限りではあまり知事という役職を実感として分かるような雰囲気でもありませんね。

(質)1ヶ月は短かった。長いですか。
(答)そうですね、とにかく時間の経つのはいつも、もう早いなという感じですね。

(質)高速道路ですけれども、地震関連の高速道という観点は初めてじゃない、前からありました。
(答)これは、昨年までのあれがどう表現されていたのか分かりませんけれども、三重県におけます高速道路の必要性につきましては、特に最近こういった、先ほども言いました地震の心配がございます。その時に、特に東紀州地域は、国道42号線一本に頼っているという所でございまして、防災の面から考えましても、代替のルートがない所でございますので、高速道路というのは防災面からも、その緊急度といいますか、ただ単に時間が短くなるとかいうようなことだけではなくて、防災の観点から考えたときのその有用度は極めて高いと考えておりまして、今回要望の中にそういったことについても含めてお願いしているということです。

(質)切り口は事務方の発案。知事の発案。
(答)事務方の方から上げてきております。
(質)うまい言い方ですね。
(答)と思います。
(質)危ないからくれと。
(答)非常に大事な観点だと、こういうふうに思っております。

(質)SARSですけれども、知事として現在の国の対応に一番不満を持ってらっしゃるところってありますか。
(答)まだ幸いこれ発生してないんで、そういう意味ではありがたいと、こう思っていますが、やはりいずれ来るんではないかというような心配を多くの国民が持っている中でありますから、先般の台湾の医師が日本に来ていて、そして発病したと、ああいったことへの対応というようなことは一番国民から身近に評価どうするかと、評価の出てくることだと思いますね。そういう意味では、連絡体制、それから厚生労働省と都道府県や市町村、関係の所との連携のあり方、そういったことについていくつか反省される点あるんではないかなと、こう思いますね。連絡が半日遅れたとかというようなことも、こういった緊急度の高い問題は時間との勝負でもありますから、そういう意味では学ぶべきものがだいぶあったのではないかなと、こういうふうに思います。

(質)4点ほどSARSに関しては提言していらっしゃいますが、特に知事が緊急でこれだけはすぐにでもというのは。
(答)三重県としては今、三重県として取り得る方法というのは担当部局とも連絡十分に取りながら、今の時点で考えられる万全を期していこうと、まあこういうことで対応しているところでございます。しかしながら、例えばマスクを7000注文いたしておりますけれども、なかなか今入手困難であるとか、個々の問題についてはそういったことがございますね。そういうことからいきますと、アイソレーターなんかはいち早く、県の方は判断してお願いしてきましたけれども、マスクが足らないように、こういったものをある意味では他のところも含めて取り合い状況になっていたりするかも知れませんね。あるいは陰圧装置につきましても、これも三重県においても今、陰圧室を持っている県立の総合医療センター、それから紀南病院に加えて、2病院につきまして増やしていこうと、こういうふうなことも考えているわけでございます。そういったことがスムーズにいくように、やはり国としてはしっかり状況を見て、支援をしてもらわなければいかんだろうとこういうふうに思います。

(質)ちなみにマスク7000でしたか。
(答)そう、7000。ちょっと。
(答:健康福祉部)そうです。
(質)本庁舎分。
(答:健康福祉部)いいえ、ちょっとある程度事前に置いておいて、北勢、中勢、南勢志摩が2000ずつで東紀州が1000。おおざっぱに分けてますけど。

(質)どこに置くんですか。
(答:健康福祉部)取りあえずは保健所に。
(質)決して県職員だけのものではないんですね。
(答:健康福祉部)ええ、違います。
(質)県民用のものなんですね。
(答)県民用というか、どちらかというと医療機関と考えております。

(質)どんなマスク。
(答:健康福祉部)一般的に言われているのはN95という、アメリカの防塵マスクなんですけれども、かなりレベルの高いテレビでよく出てくるような、何と言いますか。

(質)
缶がついているやつ。
(答:健康福祉部)缶はついてません、普通の。

(質)活性炭がはいっているようなやつ。
(答:健康福祉部)いやそういうのではなくて。

(質)N95を要望している。
(答:健康福祉部)はい、あるいはそれと同等レベルのもの。

(質)今の話とも関連しますが、SARSについて、日本を旅行した台湾の医師がSARSだと確認されましたけれども、それによって三重県の対応ですとか何か変わったところはあるんでしょうか。
(答)変わったところですか。
(質)はい、新たに手を打たれたとか。
(答)私の方から部長には、ああいったことがあるからちょっと、まだ少し前ですけれども、ああいった報道がなされたすぐにですね、もしも感染が日本で発生するというようなことになったときに、近県であるだけによほどそういったことについてはしっかり考えてもらわなければいかんなと、こういうようなことを申してまいりました。後具体的に何か変わった点ありますか。担当の方から。
(答:健康福祉部)体制としては基本的に変わっておりません。先だって確定例等が出れば即対策本部を立ち上げるということの確認しておりますので、とにかく発生すれば迅速に対応するということです。

(質)非常にすれすれだったと思うんですね、今回。たまたま三重県来なかったということだと思うんですが、まずああいう状態をお聞きになった感想を聞かせて下さい。
(答)ですから、本当にそういう意味ではあの医師がSARSであったと確定されたわけでありますから、あえて旅行された、しかし、そういった感染が今出ていないし、多分大丈夫なのかなというような状況に今至りつつあるのはラッキーだったと、こういうふうに思いますね。

(質)今後ケースバイケースなんで個々のケースごとにいろいろ状況は判断あると思いますが、情報公開を優先するのか、それとも経済的な民間の不利益を保護することを優先するのか、その取り組みの姿勢なんですが、知事としてお考えの姿勢を。
(答)今の二つの選択ではなくて、私は県民の安全をやはり最優先したいというのが当然のことであります。それが情報公開との関連でいけば、これはそれぞれプライバシーの問題もございます。それから関係医療機関を始めとする協力者のこともございますから、そういう面については十分必要なところと相談しながら対応していくと、こういうことでございます。

(質)丁度、今学校が修学旅行の時期だと思うんですが、大阪方面、ユニバーサルスタジオとか大阪城とか、あの台湾人医師が行った場所に行く予定の学校も多々あると思うんですが、そういった学校に対して、何か県として行くなとか、そういうような指導というのはされているんでしょうか。
(答)一応ですね、そういったことについて、例えばユニバーサルスタジオそのものについては、台湾から医者が来て、訪日2日目の、発熱する以前の話であったということで、厚生労働省の調査対象に入っていないような形ですけど、例えばユニバーサルスタジオをとって言うならば、そういう心配、可能性はまずはないんだろうというふうに思いますけれども、いろんな不安はやはりありますから、そういう意味ではそういった所へ、その後その時にいたとか、そういうふうなことについては十分状況を把握をするようにしているところであります。健康状態等についてその把握をしているところです。例えば海外へ、中国やそういう所へ修学旅行に行くとかそういうことについては、当然中止をするとかそういうようなことをしておりますし、そういう判断が必要だと思っていますけれども、国内については、もうその危険性がない、発生がもうなかったと、感染がなかったと、きちっと断定できる状況の所については、それについてはとやかく言う必要は全くないことだと、こういうふうに思いますね。

(質)あくまでも学校側の判断に任せるという感じなんでしょうか。
(答)そうですね、ちょっと教育委員会から答えてもらおう。
(答:教育委員会)先ほど知事からもお話ありましたように、外国という場合には、いわゆる伝播地域という形で指定されているところは当然行かないようにという通知はさせてもらってますけど、国内では今、特に特別なことはしておりません。学校の判断です。

(質)実際、実情とかというのは入ってきているんですか。三重県内で例えばこの時期に何校ぐらいあってそのうち何校が渡航を中止したとか。
(答:教育委員会)昨日今日とそういった調査をさせていただいてます。それで台湾の医師が日本で、5月8日に着いて以降、動かれた地域、そこら辺を出しまして、各小中高等学校ですね、全部照会をしました。それで2校たまたま同じ日にユニバーサルスタジオジャパンで修学旅行をしていたということがございました。ただ今お話がございましたように問題はないということでございます。

(質)
今取り止めているのはあるかと聞いているんですが。その後、現在進行形で取り止めたところは。
(答:教育委員会)耳にはしておりますけど、完全に調べておりませんので、耳には入っております。

(質)何校ぐらい。
(答:教育委員会)県立で言うと5,6校はあったかと思います。

(質)高校。
(答:教育委員会)海外です、それは。国内では、ちょっと国内今のところ分かりません。

(質)調査とかされる予定とかありますか。
(答:教育委員会)今のお話のようなことでございますので、特別調べようとは思っておりません。

(質)昨日で新価値創造予算の一応コンペ終わったんですけど、全体の印象としてはどんな感じ、率直なご感想をお願いできますか。
(答)全体の印象としては、県庁の職員、パワーポイントを使って、いろいろと説明をいたしております。なかなかいろんな知恵を出して、工夫をしながら、県政の運営にあたっているなと、特に新価値創造という名の下での予算でありますから、特にそういう面も多いんだというふうには思いますけれども、そういう意味では想像していた以上に、しっかり県政に対して取り組んでいるなと、そういう感じは個々の政策として予算要望してきているのに対しては感じております。

(質)これは知事は最近就任後によく、金を稼ぐ提案ならOKだということおっしゃってて、この新価値創造予算、今回のコンペの中で何かそういう類の提案というのはありましたか。
(答)なかったな。
(答:総合企画局)なかったです。

(質)使うばっかり。
(答)ええ。どうぞ、記者の皆さんからもそういう提言あれば大いに受け付けますので。ただ、長期的に県の財政というだけではなくて、県民そのものに活力を長期的に期待できるんではないか、県民の所得を上げていくことになるんではないかというような意味での提案はいくつかありますからね。そういう意味では、真面目に結構しっかり考えているというふうには思いますが、そうは言え、予算が枠も少ないのはよく承知しているわけでありますから、なかなかパンチ力からいきますとね、そのパンチ力出すのに四苦八苦しているという点もありますね。

(質)ちょっと別件なんですけども、ハンセン病の療養所に入所されている三重県出身の方が、先週里帰りをされて、観光地とか巡られたわけですけれども、野呂知事として、療養所を訪問されるとか、そういうお考えはどうでしょうか。
(答)15年くらい前に私療養所へ行って、ハンセン病の療養所でおられる皆さんと、いろいろとお目にかかってお話してきております。で、根本的な解決というのが先般まで遅れたのは非常に残念で・?りましたけれども、その当時からいろんなそういう話も聞いたことありましたので、その点は極めていい解決で向かったと思っております。ただその後、私も国政帰りで長い状況の中で、その後お目にかかる機会は得ておりません。まだ県内のいろいろな状況の中で、特定の問題についてどうのこうの行動するということについては、一切まだ何も決めておりません。

(質)今後検討していく課題に含めることもあるんでしょうか。
(答)必要があればということですが、状況もまだそういったことは認識しておりませんけれど。

(質)ちなみにちょっとSARSの関係に戻ってしまって恐縮なんですが、知事ご自身は陰圧室のある病院、そういった施設面で、決して三重県が潤沢でないということについてはどんなふうに思っておられますか。結構都道府県でそういうのが複数ある県なんかもございますよね。三重県はそれに比べて、あまりそういうものが豊かでなかった気がするんですが、その辺りいかがですか。私も雑誌でチラッと見ただけなもんですから、あまり詳しくはありませんが。
(答)僕も新聞で一覧表を見たぐらいですけれども、そこは決して三重県がお叱り受けるほど対策ができていないというわけではないけれど、それは大都市を持っているような府県での対応はまたそれなりに違うところがあるのかなとこう思います。

(質)それはやはり県全体の規模はともかく、大都市でもあればそういうのはやはりできるけども、三重県みたいな分散しているような所ではあんまりできにくい、ただそれだけですかね。
(答)いやそう言いながら、四日市と、それから紀南とあるわけですから、三重県としてはそういう意味では、特に人が集中していないという言い方なら、東紀州の紀南病院にあるということは、特筆すべきことじゃないですか。ただ足りないということがあるんで、今県立の医療センター4床、それから紀南病院の4床に付け加えて、陰圧装置をあと2つくらいの病院に2室ぐらいずつ設けることができるように今準備をしているということです。やっぱり他から見るとだいぶ違いますか。
(質)いや、率直に比較してそう思ったもんですから。意外にないんだなという。こういう言い方あんまり適当じゃないかもありませんけども、太平洋ベルトに位置するような地域で少ないなという印象ちょっと受けまして。それよりだいぶ離れていても、結構ある所にはあるもんですから、ちょっと意外な気がしたもんで。

(質)議会ですけども、ニコニコされてたんですけれども、初議会、初答弁、初所信表明いかがでした。
(答)まだ初所信表明はしてません。
(質)議案説明、初挨拶。
(答)初挨拶ですか。そうですね、県議会のあの議事堂へ入ったのも初めてでありますしね、発言するときに手を上げんならんというのはちょっと知りませんでしてね。それで最初そのまま演台へ向かってしまいましたけどね。まあルールも全く知らない状況でありましたけれども、段々慣れていくんではないかなと思います。議会そのものはゆったりとしてますし、それから対面式に今度なってますね、ああいうのは国政でも委員会だとか、そういうのはああいう形ありましたけれども、本議会としてはなかったことですね。とにかく今後やっていく中でいろんな体験させてもらいながら、私も対応していこうと思います。

(質)流れが悪いといじめられ現象も起こるかと思いますけれども、でも少なくても今回の議長選びでは、新政みえが名を捨て、実を取りに行ったので、正副いいバランスで二大会派でバランス取れたと思うんですけれども、その辺の感想はいかがですか。
(答)議会についての論評はすべきではないと、こう思っておりますが、議会は非常に大事なパートナーでありますから、しかし、緊張感を持って県民のいろんな課題を真剣に議論をしていきたい、そういう中で協力すべきは是非協力を一緒にしていきたいと思いますが、ご理解をいただいて、協力を得ていきたいと、こう考えております。

(質)新政みえの幹事長から、うちは別に知事与党じゃないんだという話いただいているんですけれども、知事のご認識としては新政みえは特に知事与党という感じではないんですか。幹事長の発言です。
(答)いやいや。与党とか野党とかという問題についてはですね、いろいろこう言い方あると思うんですけども、これも議会の方のお話ですから、こちらがどうのこうの言うことありませんけれども、本来的には政策、課題いろいろありますから、それによって議員の皆さんはそれぞれの信念、考え方に基づいて判断されることでありまして、究極の話、グループが与党だとか、そういうふうな考え方で最初から仕分けていくというのは、私は取らないつもりでございます。

(質)知事が言っておられるトータルマネジメントシステムと言われますけれども、前回松阪市政と県政におけるトータルマネジメントシステム、ちょっと違うという意味のようなことおっしゃったかと思うんですけれども、県政にそのトータルマネジメントシステムを導入するというイメージがですね、ちょっとよく分からないんですけれども。知事の、例えば今までやってきた、北川さんでやってきた政策推進システムとか、行政経営品質向上活動とか、そういったものとトータルマネジメントシステムとは、知事の頭の中でどういったイメージがあるのか、何か形になっているものがあれば、ちょっと聞かせていただきたいんですけれども。
(答)行政経営品質向上活動というのは、マネジメントを磨くツールとしては、今考える中では最高のツールであるという認識を持っておりまして、これを行政体の中では最も早く導入した一つであるのが、この三重県でありまして、そういう意味では高く評価をし、今日まで3年4年来たわけであります。で、これがいまひとつうまく発揮されなかったのは、実はシステムを磨き掛ける相手のシステムが作ってなかったという分野がかなりあったということでございます。で、そういう意味では、システムが後追い的にできてきたものが沢山ございます。しかし、県では事務事業評価システムは、これは行政評価システムの前に準備をし、スタートしてきましたですね。松阪の例をちょっと言われましたけれども、松阪は実は最初から、システムをいくつかに分けて、それでスタートさせ、構築をしてきた。その上に後発して、行政経営品質向上活動を置いたわけでありますから、磨く対象となる元のシステムができているというふうな状況ですね。それで三重県の場合には、どちらかというとシステムが後追い的に足してきた部分もございますから、これらをもう一遍見直してみる必要があるんではないかなというのが、外から見ていた時の私の印象であります。知事になりまして、各班いろんなことをしっかり取り組んでいるなというのが感じるわけでありますけれども、ただ事務負担が非常に多くて、職員にとっても、いまひとつこれに対する評価がきちっと出てこないところがあるとかね、あるいは負担感が強すぎるとか、いうようなことがございます。それぞれのシステムをより簡易にできないか、簡易にして効率的なシステムにできないかという、こういうふうな追求は絶えずやっていったらいいんだろうと、こう思いますし、各部、各部所で必要ないろんなやり方を取っておりますけれども、全体的に見渡したときに、それが非常に共通する部分で、むしろ全庁的にデータベースを構築して、それを各部で活用するというようなことができるものもあるかも知れませんね。それから非常に大事な優先順位を付けて物事を考えて行くならば、県政を構築していく中で、一番大事なことは、やはり県民の皆さんの考え方を、きちっと把握していくということだと、こういうふうに思います。したがいまして、その県民の意向を把握するシステム、三重県では広聴活動、広聴制度というようなもので表現を使っているかと思いますけれども、この県民の意向を、1万人アンケートだとか、いろんな三重県は三重県としてのやり方も今日までやってきておりますけれども、例えば市町村長の考え方をきちっと聴いているかとか、こんなことも非常に大事なことでありますから、こういう広聴制度は、県民の意向把握システムは、そういう意味では県庁内、全庁的に非常に共通するところが多いので、いろんなところで、例えば政策を立案するときにも、評価するときにも使えますからね。そういう全庁的な活用ができる全体のシステムとして考えていかなければいかんと思いますね。で、それと今度は裏返しで、広聴システムをきちっとやるということであるからには、県庁の情報をより知ってもらうという、いわゆる情報開示、情報公開のシステムというのが、きちっと完成されていかなければなりませんから、そういう側面で裏腹になっている問題だと、そしてそれがきちんといって、初めて県民との情報の双方向の共有システムができると、こういうことでございます。で、そういったことだとか、それからリスクの管理についても、これをどう考えているのか、で、実はリスクマネジメントだとかそういうことを考えていきますと、ISOの9000だとか、あるいはその以前に各部でどういったマニュアルが用意されているかとか、そういったことが考えられなければなりません。したがって、そういうふうに全体を見渡していくとですね、十分であるのか、足りないものは補っていかなければいかん、ないものは作らなければならない、横の関連のはあって、関連させるものとつないだ方がいいやつはもっと広く大きなシステムとして構築をしていかなければいかん、こういった観点がいろいろと出てくるであろうと、こういうふうに思いますけど。三重県の、したがって、マネジメントのシステムについては、北川県政の中でいろいろと苦労して積み上げてきたいくつかの、そういったものについて全体を評価し、検証しながら、足すべきものは足す、それから直すべきものは直す、それからもっと簡略にして効率的なものにできるものは、もちろんそういうふうにしていくと、いうようなことでいろいろやっていきたいなと思います。で、それの中心になるのは、やっぱり行政経営品質向上活動であるのかなと、こう思ってます。で、押し付け感が強いという、いろんなことが今まででもありましたけれども、私としてはあれをどうしろというようなことは一切申し上げる気はないけれども、自分たちで是非考えて直していってもらう。それが不十分であれば、尻を叩くことになりますけれども、今までの活動ぶり見てますと、極めて信頼できる方法を取り組みしてくれるんではないかなと期待しています。

(質)知事が言われた三重県の場合は、後追いでシステムができているというのは。
(答)若干ね。後追いと言いますか、行政経営品質は、自ら気づいて、必要なものは自らそれを達成するために作っていきましょうと、しかし何をどうしたらいいのですかという答えまでは出してこないわけです。したがって、行政経営品質向上活動でその評価を上げていこうと思えば、評価を上げられる仕事の仕組み、仕方、意識の持ち方を組み立てていかなければなりません。その組み立てをどういうふうにしていくかというのは、それぞれが、解答書は用意してありませんから、それぞれが知恵を出していくことでありますね。したがって、もともとあれば、それを直していくということになるでしょうし、ない場合は作るということになるんですよ。

(質)では三重県の場合はまだそれが少しない部分があると。
(答)いや、もうかなりできているんでね、そういう意味ではどこがないのかというのを、もう一遍検証を、全体的に見渡してですね、ないものは作っていくというね、まだそれもやってませんからね、これからですね。考え方についてはなるほどなと思えるように6月議会の中ではきちっと説明しますけれども、今日はこれ以上言うと、より皆さんまた突っ込んでくるでしょうから、まあこの程度で。

(質)引継書で行政経営品質向上活動、幹部は浸透しているけれども、一般職員は全然浸透していないという反省点があったんですけれども、それは実感されます。
(答)僕はまだちょっと、知事室とこのプレゼンテーションルーム、こういった所行き来しているだけなもんで、なかなか行けんのですよ。で、この間記者クラブ覗かせていただきましたけれども、あそこで行政経営品質上の問題を発見するほど滞空時間は長くなる。で、そういう意味では、食堂も行きましたけれども、食堂もまだ滞空時間、気が付けばまた指摘させていただきます。

(質)今のトータルマネジメントシステムの、前回準備会を立ち上げるとおっしゃてましたが、それはどの程度まで進んでますか。
(答)まだそこまで至っておりませんけれども、いずれにしましても6月議会までには考え方をお示しして、正式には7月、議会終了後にはきちっと詰めた作業に入れるようにしていきたいと、こういうふうに思います。

( 以 上 )

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