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知事定例記者会見

知事記者会見

平成15年8月20日
於 プレゼンテーションルーム

1.項目 

  • RDFの爆発事故について

(知事)このたびの三重ごみ固形燃料発電所のRDF貯蔵槽の爆発事故に関しまして、消火活動に当たってこられました尊い人命を失う事故の発生につきましては、まずもって深くお詫び申し上げます。また、亡くなられました方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、怪我をされました方の1日も早い回復を念願しております。さらに、施設周辺住民の方々に多大なご迷惑をお掛けし、県民の皆様にも不安を与えましたことにつきましても、大変遺憾に思っております。三重ごみ固形燃料発電所の運営につきましては、21世紀の循環型社会を築く上で、要となる施設として、積極的に取組んできたところですが、今回のこのような事故について、施設の設置者として、大きな責任を感じております。昨日は、事故の第一報が入った時点で事故対策本部を設置し、被害の状況を確認して、直ちに災害対策本部に切り替え、事故現場等で的確に対応すべく、私自身が現場において直接指示を出してきたところでございます。また、御遺族の方々にも直接お会いして、お悔やみを申し上げるとともに、県の施設において、重大な事故を起こしたことについて、お詫びを申し上げてまいりました。事故発生と同時に、ごみ固形燃料発電所の発電は停止をいたしましたが、今後も事故原因が究明され、施設の安全性が完全に確認されるまでの間は、運転を休止をいたします。このためRDF化市町村のごみ処理が滞ることのないよう、本日(午後)1時半から「三重県市町村清掃協議会」を開催いたしまして、市町村の焼却施設を活用したごみ処理体制を確保するとともに、県外の処理施設での処理も視野に入れながら、円滑な処理を図ることといたします。本日は、消防庁の事故調査団(消防庁三重ごみ固形燃料発電所事故現地調査)により、調査が開始されております。なお、県並びに桑名消防、警察も調査に加わっております。この金曜日には昨日設置をいたしました「ごみ固形燃料発電所事故調査専門委員会」の第1回委員会を開催し、現地調査を始め、事故原因の究明を進めることといたしております。県といたしましては、1日も早く原因の究明を行い、県民の皆様の信頼を回復できますよう、万全の努力を傾けてまいります。以上、取りあえず私の方から申し上げます。


2.質疑応答
(質)当面中止と言うことですか。
(答)RDFの発電の方ですか。一応こういう事故に至りましたので、今調査をやっていただいているということでございますので、これできちっと原因等の究明とか、そういうこともやっていただくということでありますけれでも、県としましては、こういった今度の重大な死亡事故も含めた事態に至ったということを極めて重く受け止めておりまして、完全にその安全性が確認できるまでは、この発電所の再開はいたしません。

(質)
では安全性が確認されなかった場合は、撤退もあり得るわけですか。
(答)そういう前提をおいて、答えることが正しいのかどうか分かりませんが。

(質)安全性が完全に確保されて、実際、爆発してますよね。これは安全でないんじゃないでしょうか。
(答)はい、今回こういう事の状況に至ったということは管理者として、県の立場で極めて重く受け止め、本当に申し訳ないことだと、こう思っているところであります。こういう反省の上に立って、今後の対処をきちんとしてまいりたいと思っております。

(質)安全確認されるというのは、具体的にどういう状態のことを想定されていらっしゃるのでしょうか。
(答)今回、調査委員会の方も、極めて信頼できる専門家の皆さん方がその調査に加わっていただくということでございます。むしろ、そういう方々で構成をされているところでございます。そういったところの専門的なお立場の原因究明なり、それから、あるべき状況というようなこと等、合い照らして十分安全が確保できるかどうか、というような観点で検討した結果ということが言えると思います。

(質)そうすると具体的には調査委員会の結論なりが、一つの基準となるということですか。
(答)まずはそこから、委員会でのご検討を始めていただきますので、まず、それがスタートであろうと、こういうふうに思っております。

(質)管理者、設置者として大きな責任を感じられるとおっしゃったんですけれど、昨日、ずっと企業庁の方、記者会見していただいてるんですけども、この一次災害、二次災害発生時点で、運営主体は富士電機さんにあるので、企業庁としては云々という濁ったお発言があったのですけれども、その辺に関してはいかがですか。
(答)少なくとも県が造りました、そして、県が管理をしているという立場でありますから、そういう意味では、言うまでもなく、県の責任の大きな所は、これはご指摘を受けるまでもございません。したがいまして、そういう意味で、県としてこの事故に対して大きな責任を感じているところでありますが、具体的な事故の原因のどういうところに直接の原因があったのか、というようなことにつきましては、これは今日から、その事故の原因究明についても調査が入っているところでありますから、そういう中で具体的に明らかになっていくものと、こう考えております。そういう究明の調査状況を見守りながら、県として、今後、具体的に対応させていただきたい、こういうふうに思っております。

(質)おとといの消火開始の時の判断に、県が立ち会ってなかったという話が各社さん朝刊でも出てるかと思うのですが、そういう点については知事としては、どういうふうに考えられますか。
(答)安全管理の面から、県におきます、県の管理者としての責任から、今後こういったことについても、よく判断をしていかなければいけないと、こう思っております。報告としては、私もご指摘ありましたように、直接その現場での検討に企業庁としては立ち会っていなかったというか、偶然そういう・黷ノ居合わせて聞いたと、結果的には、そういう意味では、現場での対応については、富士電機と、それから消防署のご判断に任せきりであったという点があったと考えられます。

(質)その任せきりだったことについて、どう考えておられますか。
(答)具体的に、今後そういった調査状況の中で、県のそういった管理責任についても、きちっとしていきたいと、こう思っております。

(質)今段階では、何ともおっしゃれないということですか。その対応が県の管理者としての責任果たしてたかどうか。
(答)そこは、私としては責任なかったと申し上げているんではなくて、そういったことも含めて、検討した上で、きちっと状況を把握しておかなければいけないと思ってます。また、判断はもう少し調査進んだ中で、させていただきたいと思っていますね。したがって、全体的な責任を、県としては非常に重く受け止めておりますけれども、具体的な事象の問題につきましては、警察や消防の捜査も進んでまいることでありますので、そういったことも注視しながら、県として判断していかなければいけないと、こう思ってます。

(質)19日の事故は爆発と認識されてるんですね。
(答)19日のことについては、当然、上が吹き飛んだということで、まさに爆発ということだと思います。

(質)14日を爆発と表現しないで、熱風という企業庁の見解あったのですけれでも、それが可燃性ガスなりが充満しているという認識がないから、19日の事故を再発させた、大事故に至ったという指摘があるんですけれども、それはいかがですか。
(答)一連のトラブルは、ずっとあそこの発熱が続いているという、一つの共通した状況の中で続いて起こってきているわけでありますから、関連性がなかったとはもちろん言えないことでありましょうけれども、具体的なことにつきましては、私もそういったメカニズムだとか原因等について、申し上げられる知識は持ち合わせておりません。

(質)先ほど廃棄物問題ネットワーク三重さんが要請書なり、要望書持って来られたんですけども、とにかく貯蔵タンク、イコール、巨大なメタンガス発生装置タンクであると、その認識が全くなかったところからのスタートであると、その見解はどうですか。
(答)メタンガスが発生していたのかどうかということについても、私の方はそういった報告も受けておりませんし、むしろ、これからの原因調査の中で、そういったことも明らかになっていくのだろうと、こう思っております。

(質)爆発である限り、何らかのガスが爆発したという認識は、それはいいですか。
(答)爆発という一般的な現象が起こる原因があったと、こういうことについては、それは当然そういう事であったと思います。

(質)
それは水蒸気爆発なのか、可燃性ガスの爆発なのかは分からないけれども。
(答)ええ、それは分かりません。

(質)今後のお話ではなくて、現状の認識としてお伺いしたいのですけれども、知事も冒頭ご発言の中で固形燃料の発電所の運営については、21世紀の循環型社会を築く上で、要となる施設であると、なので積極的に取り組んできたと、いうふうにおっしゃってられたと思うんですけれども、その積極的に取り組んでるはずの発電所の施設の細かい日々の状況とか、あるいはトラブルが起きてからの変化であるとか、そこら辺に、ほとんど県が積極的に関わっている、あるいは情報収集しているという様子が、記者会見に出席させていただいても、全く見られないんですけれども、そこら辺のギャップについては、それはおかしな異常なことだとは現状の認識としてお考えにはなりませんか。
(答)結果的にこういう事故に至りましたから、そういう意味では、これまでのそういった危機管理の上から、今回の県としての対応については、十分反省していかなければならないことだと、こういうふうに思っております。この循環型社会を目指す中での、この固形燃料発電所につきましては、もうかなり以前から三重県としてはそれに取り組んできたという経緯があって、ようやく昨年の12月に開始をしたわけでありますが、その後の状況ということにつきましては、今回の時点のこういった事故に至る要因を持っていたということを、今、深く認識をしなければならないと、こういうふうに思っております。

(質)知事が兼ねてからよく言う、リスクマネジメントですね、今回は二次災害ということで、14日に爆発があって2回目です。そういう意味で14日以降のリスクマネジメント、危機管理できていたと思われるかどうか、その辺りをお聞かせ下さい。
(答)結果として、こういう事になりましたから、尊い人命を失うようなそういう事故に至りましたから、そういう意味では私としては極めて残念であり、その責任を重く感じております。

(質)県の関わり方とちょっと関連するんですけれども、一つちょっと具体例であげてですね、温度、この槽内のタンク内の温度、何度かというのを毎日定期的に計測してるらしいんですけれども、それを企業庁の方が把握してないんですね、毎日の。富士電機かなんかは測定してるらしいんですけども、そういう一番事故が起きたり、異常発熱があって、去年の7月27日からですか、一番基礎データとなり得るような温度すら把握していないというのは、県の関わり方としては、それはそれでいいと思われますか。
(答)そういう点も十分であったとは思えません。具体的なその管理運営の状況についても、今後よくそのことについては、判断をしていきたいと、こう思いますが、適切であったというふうには思っておりません。

(質)確認なんですけども、逆に言えば、安全が確認されれば再開もするということですか、発電。
(答)この発電所については、十分に今後、こういった事故を起こした状況でありますから、極めてきちっとした検討がなされた上、その上で私自身も十分安全であるということが確認されない限りにおいては、再開することができないと、こういう考え方です。

(質)その管理の話なんですけども、先ほど温度管理も関知してなかったという、そういうことに質問が集中しているときに、昨日の会見でも、担当の責任者の方が、おもむろに富士電機に任せてあるので、責任ないとは言えませんが、という発言が飛び出すので、具体的な方法以前の問題として、意識の持ち方だと思うんですが、そこについては知事どう思われますか。
(答)これは実態としては富士電機に管理運営を委託していた、ということでありますから、そういう意味で企業庁として、その上での安全管理等について、どこまで関わってやっていくべきであったのかということを、きちっと判断をしていくということが大事だろうと思っております。子細につきましては、今後の調査の中でも、あるいは警察等の捜査の上でも、そういった点について明らかにされていくものだと、こういうふうに思っております。

(質)知事の現時点でのお考えで結構なんですが、例えば契約内容がまるまる任せるというものであっても、先月27日以降また非常発熱して、非常事態ですね。そういう場合でも管理を富士電機に任せていてよかったと思われますか。
(答)そういった点の問題があろうかと思います。

(質)
問題があると。
(質)それは安全管理に問題があったということでよろしいんでしょうか。そう受け止めていいんでしょうか。要するに27日から、7月の下旬から異常発熱を続けてて、1回目の爆発して、2回目人が死んでますよね。その間の、要するに県の対応であり、それに関して危機意識が欠如していた、ということと受け止めてよろしいんでしょうか。
(答)今後いろいろと、調査、捜査が行われていく。

(質)今後の話でなくて、今現在の。
(答)いやいや、そういう状況の中で、実態として契約の中身のことももちろんあるでありましょう。それからその技術の専門性だとか、そういったこともあるでしょう。それから消防、防火のことにつきましても、その立場立場の責任所在、あるいは判断の、なんと言いますか、判断の重要性の重さがそれぞれの立場でも、また違うのかも知れませんね。そういう中で少なくとも、いろんな関わりを持ちながら、今日来ているわけでございます。しかしながら、これが全く予見できないままに来たということでなくて、既にトラブルが発生していた中で、14日のああいったこともある中でのことでありますから、そういう意味では、県としても、より重大な責任を感じながら、事に対応していかなければいけないだろうと、こういうふうに思っております。具体的な個々のその責任の大きさだとか、所在だとか、いうようなことについては、今後の事故の究明の中で判断をされていくべきものであろうかなと、こう思っております。

(質)爆発原因の推定なんですけども、水をたくさん入れたことが要因で起こった爆発なのか、それともやっぱり火花等で引火した爆発、どちらを推定しますか。
(答)私では分かりません。

(質)現場を見ていかがでしたか。
(答)現場を見ても、見ただけで分かるような、そんな話と違いました。

(質)ガスバーナーの作業員さんは、ガスバーナーで10cmぐらい穴開けた後に、シューという音がして、バーンという音がして爆発したと証言があるんですけども、それに関してどんな爆発であったと想像されますか。
(答)現場に居合わせてないので、そういう言葉で聞いても、よく分かりませんが、しかしその爆発全体は凄いものであったんだろうと、想像してます。

(質)今回の事故で発電所かなり壊れたんですけど、修復するのにどれくらいかかるんですか。
(答)そういうことについては、まだ検討したとか、その状況を聞いておりません。

(質)4月ご就任で、その後いろんなレク受けられて、当然RDF発電についてもレクがあったと思うんですけども、こういうふうに2回続き事故をして、レクを受けられた内容と、今回の事故のことを踏まえて、受けられた内容とその印象がというのが、違うなという、今実感ですか。それともちょっともう少し突っ込んだレクが欲しかったなと、その辺はいかがですか。
(答)そうですね、発熱というような異常な事態があって、これは私も、例えば貯蔵しているだけでも、いろんな不安が指摘をされているということについては、大変気になるところでありました。ただ12月操業開始までの時間の遅れがあって、いわば試運転的な状況がみられたわけでございます。そういう意味では、早くそれが正常な状況になることを期待しながら、技術的にそういったいろんなトラブルについて、それが更に克服できる状況に結び付いていってくれているんだろうと、いうふうに私としては期待していたところでございます。ただ、なかなかそういう意味では、問題も感じましたので、一度是非見たいということで、先般見に行ったわけでございます。その後、直後、ああいうことで一連の事故が発生をいたしました。まことに遺憾なことであり、残念で申し訳ないと思ってます。          

(質)むしろ事務方の説明に対しては、受けられたレクの中では、なんか裏切られた思いですか。ちょっと実情と違うじゃないかという感じですか。
(答)いわゆるRDF発電でああいった発熱状況が起こったりとか、というようなことでありますから、いろんなことがあるのではないか、という疑問は私も単純に持っておりましたけれども、技術的な専門的なことは分かりませんので、それ以上立ち入ってなかなか自分としては判断できないことでございました。

(質)県の関わり方なり、企業庁の運用の仕方については、事故前説明を受けられた時はどういうふうに受け取られておられますか。きちっとやっていると、それともこういうところが足りないではないかという。
(答)それは企業庁が責任持って、事にあたっているという状況の中では、私としては企業庁の努力を信頼し、見守ってきたということでありました。

(質)責任持って事にあたってなかったから、2回爆発したんですけども、その辺に関しては。
(答)結果的には、だからそういう状況になった事実は大変残念に思っております。

(質)先ほどの発言の中で、貯蔵しているだけで不安指摘されていたのは気になるところであったという言葉があったのですが、どういう不安を認識されていたんでしょうか。
(答)発熱がある、火災を起こしているという状況ですね。

(質)それを言うと、ガスが発生しているということですね、可燃性ガス。
(答)いや、そういうことについては分かりませんけど、要するに発熱して発火というようなトラブルも起きていたということですね。

(質)発熱発火はごみ発酵によるものと推測されますね。
(答)何でしょうね。

(質)RDFなんですけども、今日1時半からですか、協議会開催してということですけども、それはもう受け入れてもらえる目処が立っているんでしょうか。
(答)いや、とにかくこういう緊急時のことでありますから、市町村のこの清掃協議会の方を開催をいたしまして、緊急の処理を要請するということでございます。事前に少しこう聞いている状況では、市町村も緊急事態だということについては、受け止めていただいているところでありますが、どこまで、どう対応できるのか、というようなことがありますね。これ26市町村でありますけれども、この市町村7施設、調整をしていきたいと思います。で、場合によっては、県内の一般処理業者での処理だとか、あるいは県内での全量処理が困難な場合には、近県に対しても応援を求めて、円滑な処理が確保できるように体制を取っていきたいと、こういうふうに考えておるわけです。。

(質)その容量、処理能力があると思うんですが、市町村の焼却施設。そのどれだけの容量残っているかというのは、県としては把握はしていないんですか、今のところ。
(答)一応、日量150トンばかりのチップが発生していると、こういうことでございます。それぞれの市町村でも状況が違いますけれども、ある町では、自分ところの焼却施設もあって、そちらの方でかなりの部分、また焼却することもできるのではないかとか、いろいろ対応について、それぞれのところでもお考え合わせいただいているようでございます。いずれにしても、この要請をいたしまして、それぞれの処理の対応をどこまでやっていただけるか、できない場合にはどういうふうにしていくのか、というようなことについて相談をしていきたいと思います。

(質)RDFを作ることは止めないんですよね。
(答)それは個々の、また処理施設で、対応の中でいろいろと考えていただく場合があるのかもしれませんけども、今は具体的に私の方でそういった事については承知してないです。中身についてまだ。

(質)この三重県市町村清掃協議会というのは、これは26市町村で作るものなんですか。
(答)26市町村が、4組合と3市町村での立場で運用をしております。それが7施設あるということです。したがいまして、7施設に関係している市町村数は26市町村あるということです。

(質)で、三重県市町村清掃協議会、これは69ですか。
(答)いえ、これが26市町村。

(質)これが。三重県市町村清掃協議会。
(答)そうですね。ちょっと待って下さい。
(答:環境部)三重県清掃協議会の方につきましては、県内の69市町村を対象としておりますけれども、一応幹事というところで13市、それから郡部の幹事町ですね。あと事務組合を作っている広域組合の方を招集しております。三重県清掃協議会の方はそういう組織でございます。

(質)それ69ということですか。
(答:環境部)全て市町村が対象ということです。

(質)
全市町村。
(質)正式な団体数はいくつですか。
(答:環境部)その資料持ち合わせていません。

(質)RDFチップを作るかどうかってことも、この協議会で決めるということですか。
(答)そこら辺はですね、ちょっと。
(答:企業庁)26市町村につきましては、三重県RDF運営協議会ということで、3つの町と4つの団体ということで、26市町村になっておりまして、それがRDFを作っているところでございます。

(質)それは質問じゃないですよ。で、今後はどうするか、RDFを作るのか、直接燃焼させるのか。
(答)それで今日、そういうことで1時半から、既にもう始まっているわけですが、そこでこういう緊急事態を受けて、市町村での理解と対応について、要請するわけであります。したがって、それを受けてどう対応をするかということでありますから、ここでお答えできるものではないです。

(質)
だから協議会が決めるということですか。チップを作るかどうかということは。
(答)そうですね。協議会なり、それぞれの施設でその対応について考えていただくということですね。

(質)この辺は県が関与するべきことではないということなんですかね。チップということについて。
(答)関与ということでなくて、緊急避難的なこういった対応ですから、そういう意味でどう処理するか、可能な方法を市町村と一緒に考えていくということです。

(質)最初の方の繰り返しですが、サイロのミス設計の話に戻るんですけども、当初から温度計とか、ガスを測る計器を用意してなかったような、そういう認識、で一方では一般生ごみは可燃性ガスを発生するという常識があって、その設置当初から間違いが、ミスがあったという認識には至ってませんか。
(答)それもいずれ専門家の皆さんなり、調査団なり、委員会等できちっとした、またご指摘があるのではないかなと、こう思います。

(質)その職員さんからのレクでは、他府県の場合の話とかというのは聞かれました。事故前、就任後。
(答)他府県のことについて、若干聞いたように思いますけど、三重県と同じような発熱状況だとか、そういったことについては、確か聞いてなかったように思います。

(質)今温度計なりという話ありましたけれども、例えば福岡の大牟田なんかでは、当然建設時から温度計とか、温度がある一定を超えたら警報がなるとか、そういうものを付けてるようで、そういうものが当初なかったというのは、ちょっと信じられないというような印象をお持ちのようなんですけども、もう一度同じ質問ですけども、そういう設計云々に不備はあったとは思われませんでしょうか。
(答)ちょっと私はよく判断できませんけれども、そういった専門家の皆さんからもご指摘があれば、そういうふうに認識しなければならないだろうと、こういうふうに思います。

(質)委託の仕方なんですけれども、県の関わり方というか、これも他府県の場合に比べて、たとえば置いてる職員の数とか、一番その関わり方が薄いんではないかと思いますが、今後委託のやり方というか、それについて再検討が必要だと思われますか。
(答)委託のその中身というのは、それぞれ事業等の中身によっても、またケースバイケースでいろいろ違うんだろうなと、こう思いますけれども、ことこういうふうな安全ということを極めて重視しなければいけない時のあり方ということは、危機管理の面からも、これを深く反省する中で、今後また考えていかなくてはいけないことだと思ってます。

(質)事故が起こった一因には、市町村が不良の固形燃料を搬出してきたということもあると思うんですが、市町村の責任というのはどういうふうに認識されてますか。
(答)RDFが作られた、その初期において、そういった不良のものが多かったと、それが発熱の原因になっていたということがございましたから、そういう意味ではRDFの製造についても、その後こういうふうにやって欲しい、というふうな要請を何度も出しながらやってきておりました。ですから、その都度、改善もご努力いただいたんだろうと思います。問題はその不良なチップができたものが、それがいずれ処理するという形で置いていた、そのことがかなり今回の一連のトラブルの最大の原因になっているということであります。その管理貯蔵についてのことを、委託をしていた富士電機の方の、その管理責任においてやってきたことなのか、それとしても、それの安全性への検証を県としてどこまできちっと確認していくべきだとかと、こういったことが今回の一連の問題にも大きく関わっている感じがします。

(質)不良RDFペレットの問題もありますけれども、問題は14日以降の二次災害を至らした責任、そこはどう総体的にお考えですか。
(答)これは全く申し上げるまでもなく、本当に残念なことであり、こうした二次災害までいったことは大変責任あることだと思っています。そういった爆発事故に結び付くということが予見できなかったということでありましたけれども、結果的にはこういうことになりましたから、それだけに極めて残念でなりません。

(質)知事に2点ほどお聞きしたいんですが、企業庁も知事もおっしゃる言葉は、「結果的に」というのが多いんですよね。予見できなかった。そのことにはコメント差し控えますけれども、要は企業庁の濱田さんもみんな一緒だと思うんですけれども。予見すべきだったと思うんですね。そして去年の12月の稼動からいろいろトラブルが起きてましたね。そのリスクマネジメント会議っていうのは、企業庁以外にも人はいますよね、部局長がね。彼らは自らこれはおかしいのではないか、ということを進言すべきではないですか。私に言わせれば、リスクマネジメントの委員会のメンバーが不作為、何もやらなかったということにつながると思います。それについて1点お聞きしたい。そしてもう一つは、今回の責任、知事を含めた責任ですね、どういうふうに取るのか。それと設計、施行、それから維持、管理、運営まで全部富士電機に丸投げしてきたわけですから、これは全面的に富士電機に任せてあったわけですから、損害賠償を富士電機に要求するのかどうか、その2、3点をお聞きしたいですね。
(答)おっしゃるとおり、こういった二次災害が起こる可能性があるということを予見すべきであったというのは、そのとおりでありましょうけれども、結果として予見しなかったからこういうことになったということであります。それから具体的に、その責任の所在であるとかいうようなことにつきましては、これは総じた責任として、それは県の責任を私も冒頭から申し上げておりますようにあるわけでありますけれども、個々具体的な事象に立ち至って、どこに、どういう責任があり、どれだけの責任の度合いがあるというような話については、これは本当に詳細な、しかも、専門的な、場合によっては科学的な調査、検討を待たなければ、私の方からどうだということを今の時点で申し上げられることではございません。しかし、いずれそういったことについては究明されてまいりますから、その上でかかる問題についての責任については、きちっと県としてはさせていただこうと、こう思っております。損害とか、そういうことについても、先ほど申し上げた、そういったまず責任、原因究明とそういった責任等の問題について究明されてきた中で考えられることだと、こういうふうに思います。

(質)度合いは当然、責任の度合いは詳しいのが無いと判らないと思いますが、最終的な、特に危機管理なり、安全管理についての責任は県にあったと、知事はご認識されているということでよろしいですか。
(答)県の責任は逃れられるものではないと、こういうふうに思います。

(質)安全管理について最終的な責任はどこにあるんでしょうか。逃れられないというのはちょっとぼーとした言い方でですね、実際どこにあるのか、企業庁がその責任を持ってやってらっしゃるのか、富士電機にあるのか、一体どこにあるんでしょうか。これがちょっと一つ分からないのですが。
(答)法律論みたいな部分もあるとすれば、ここで私の判断だけでお答えできるものではないなと、こう思います。

(質)細かな法律論とか、あるいは経営面とか、先ほどの度合いですとか、技術的な、そういうふうにバラバラにするとそれはちょっと分かりません。総体としての危機管理、安全管理、この責任はどちらにあるんでしょうか。
(答)総体としては、したがって管理者であるところの県の責任というものを冒頭から申し上げているように、これは重大なことであるし、申し訳ないことだと思っております。

(質)ざっくばらんな話なんですが、2次災害の第1報を受けた時に、知事としては「しまった」という印象ですか、それとも「まさか」という印象ですか。
(答)とにかく、まず第1報を受けて、本当にびっくりしました。そして私としては、14日のああいった事態を受けて、企業庁に任せておくだけではいけないと、こういう判断の下で、すぐさま全庁的な立場でリスクマネジメント会議を招集すると同時に、この原因については極めて外部の、専門的な権威のある方々に、この際徹底してこういった問題について、ご検討いただこうと、こういうことで環境部に事務局を担当させる形で調査委員会を設けるということを決めたわけでございます。したがいまして、今後そういった検討の中で、県のやるべきことについて、しっかり対応しようと、こう思っておりました矢先であっただけに、本当にびっくりしたと同時に、本当に残念でなりません。

(質)
再開するか否かは安全性が確認されたらということなんですけれども、その安全性を確認するのは、調査委(員会)の事故原因の究明を待ってということ、それを見てということなんでしょうか。
(答)いろんなその指摘がされておりますか・轣AしたがってRDFなり、あるいはチップの火力発電なり、あるいはそのチップの貯蔵方法なり、そういったものに技術的にまだ未完成の部分があったのかどうなのか、あるいは技術以上に運用面で欠点があったのか、というようなこと、これらがかなり明らかにされるんではないかなと、こう思っておりますから、その上で判断をすべきなのかなと、こういうことでいいと思います。

(質)要するに調査委(員会)のそういう報告を待ってからするということですね。
(答)そうですね。

(質)調査委というのは今回の爆発、2回目の爆発ではなくて、1回目の爆発、あと発熱の調査ですよね。委員の方を入れ替えたりとか、事故の度合いも全然違ってくると思うんですけれども、そういう入れ替えであるとか、あともっと識者を増やすだとか、そういうお考えはないんでしょうか。
(答)今回の消防庁の、昨晩から派遣されて今日調査開始をしております消防庁の調査団のメンバーの1人は、22日からの調査会のメンバーとして依頼した方も含まれているわけでございます。そういう意味では、かなりRDFの科学的、技術的なご検討全体を、極めて専門的な立場でいただけるメンバーを今回はお願いしているという判断をしております。したがいまして、当面7人のメンバーの方にお願いしておりますから、それで十分していただけるんではないかなと思ってますが、今後進めていく中で、追加すべきだとか、変更すべきだとかいうようなことについてご意見がありましたら、そういったことには柔軟に対応していきたいと思います。要は大事なことは、今回の原因究明、今後の展開に関わる大変大事なことでありますから、そういったことに十分な調査検討していただけるかどうかということを、第一義に考えていかなくていけないと考えております。

(質)それが出るまではずっと動かさないという認識でよろしんでしょうか。
(答)もちろんそうですが、当面、まずその調査をやっていただく、ということがまず第一だということです。

(質)企業庁のことについてお伺いしたいんですけども、昨日の再三にわたる会見の中で、「契約を全て任せてある、富士電機に任せてある。細かいことは判らない。」とか、責任者の方が全く構造を把握していないとか、多々いろいろ全然把握をしていないという点がただ見受けられて、我々マスコミ非常に歯がゆい思いをしたんですが、マスコミを含めて県民が非常に不信感を持っていると思うんですが、先ほど総体として県の責任ということがありましたけれども、所管の企業庁のこういった対応というか、体質について知事として今どのようにお感じになっておられますか。
(答)こういう事態が発生しましたから、昨日、企業庁長を始め、関係の者も現場へ行っておりまして、いわばこの本庁の方も、そういう意味では、皆さんの鋭いご質問なり、いろいろと掘り下げたご質問に十分答えられるだけの状況、これまでの中で把握できていたたかどうかということもあったかと思います。そういう意味では、皆さんからのいろんなご指摘もあろうかなと、こう思いますけれども、是非、また今後、皆さんからのご質問には、私共もできるだけ、きちっとお答えできるようにしていきたいと、こう思っております。事実として、企業庁の関わり方についての、関わりがいろいろと問題であるというようなご指摘については、これはそれを謙虚に受け止めながら、今後の検討の材料にしていかなければいけないと、こう思ってます。

(質)知事ご自身のご感想としては、全然情報受けていなかった、企業庁が全然情報を知らないということについては、知事ご自身はどんな感想を持ってるんですか。
(答)先ほど申し上げましたように、そういったところで問題無かったとは言えないのではないかなと、こう思っておりますから、今後、危機管理の面からもよく考えていかなければいけないことだと、こう思ってます。

(質)14日の段階で全庁会議を立ち挙げるほどの事態であったと知事の方はご判断されて、ところが現場では消防の活動にもノータッチで、例えば穴を開けるなんていう重大事もご存じなかった。知事の方の認識が、企業庁なり現場なりまで伝わってなかったというか、下りていってなかったというふうに思われますか。
(答)結果として、こういった事故が起こったわけであります。私も具体的な現場での監理、監督はどうあるべきか、というようなことについてまでは把握できない状況であ・閧ワしたけれども、結果としては極めて残念なことだと思っています。

(質)質問じゃないんですけども、知事は掘り下げた質問に十分答えられるような状況ではなかったと、企業庁は、おっしゃられたんですけども、掘り下げた質問どころか、当然知っててしるべき質問もほとんど答えられなかったり、時間かかったりという状況だったんですが、その辺はちょっと多分ご認識が違うとは思うんですけれども、多分それはもう各社共通していると思うんですけれども。
(質)細かいことなんですけれども、就任されて4月以降RDF発電所について、いろいろお話を聞いたことでしょうけど、先ほど貯蔵されている他にいろんなことがあり、気にはなっておられたとおっしゃいましたけど、例えば最初はしっかり成形されていないやつがあったり、その後ある程度成形を目でチェックしたり、その後、本当にこれで大丈夫なのかという、普通なら懸念があると思うんですが、その辺り企業庁にその一部をサンプルとして取り出して、どこかで積み重ねても大丈夫な耐久テストというわけでもないですけども、そういう試験をしたり、どこかへ何かをこれで保存しても大丈夫なのかという調査を第三者機関に依頼したりとかという、そういう指示なり、指示しなくても企業庁なりでそういうことをやったという報告が上がったりは、そういうことはあったんですか。
(答)いや、そういうことはなかったですけれども。私も広範ないろんな県の業務の中で、気にはなっておりましたけれども、そこまで深くよく掘り下げないまま、しかし1回とにかく現場は見たいということで参りましたけれども、こんな結果として、事故に立ち至ってしまいまして、それまでに私として納得できる処置が取れていなかったことについては残念に思います。

(質)22日の会議なんですが、ちょっと事態が随分変わりましたんですけども、もう一度公開ということを検討はしていただけませんでしょうか。
(答)この会議につきましては、もちろんその前に今日から始まっている調査団の調査がございますね。それとも密接に関連していくものであるのかなとは思っております。当然この会議の状況については、皆さんに刻々お知らせをしていきたいと、こういうふうに思っております。公開するしない、そういった問題につきましては、よくまた検討させたいと思います。これはご参加をいただいているメンバーの皆さん方のご意見もいろいろあるかと思います。それから、こと具体的な法律論も含めた責任問題だとか、そういったこととの関連なり、そういったことを考えていきますと、私がここで返答できることではないと、よく検討させます。ただ、そこの委員会でご検討いただいたことについては、毎回、皆さんにその検討内容についてお知らせするようにしたいとこう思います。

(質)
知事の前回の会見の時に、試運転のような状況で来たというようなニュアンスをおっしゃいましたけども、結局RDF、他府県ではあまりサイロの中で異常発熱という状況は無いんですけれども、三重県は昨年の12月にもあったりして、それ以降、形成がしっかりなされている。果たしてこれでいいのかということを検証した上でやったわけではなくて、ちょっと言い方は悪いですけれども、試験的に自分のところで本番の施設で実験しながらやってたという見方も、ちょっと意地悪く思うとできるんですけれども、特に企業庁でそういうのやってたとか、別のところでですよ、試験機関での耐久、これなら硬いから大丈夫だろうということで耐久試験をやったというか、そういう事実はございませんですね。そういう報告は受けてないですか。
(答)聞いてないですね。残念ながら、しかし実際にきちっとした試運転期間をもって12月から本格運転に入ったというのではなくて、いろんな諸事情があって遅れたということを聞いております。したがって12月からということになったので、本格運転が慣らし運転しながらというんですか、試運転状況で始まってしまったということも、大変残念ながら、そういったことがまずスタート時点ではありまして、そのことがその後の運転に歪な形を取ったまま継続されてきたということがあります。特に2月以前の不良チップを今だにそういったところに貯蔵していたと、したがって、こういったものについては安全性を思えば、先にきちっと処分しておくべきだったでだろうと、こういうふうなことが考えられます。こういったことについて、管理責任からいけば、会社の責任でそれはやるべきだったのか、あるいは企業庁が責任持ってやるべきであったのかというような、いわゆる管理上の責任の問題を言われるわけでありますが、結果としてこういった事態な事故につながったということは、やはり県の安全管理の面から、大いに取り返しのつかないことではありますけれども、反省されるべきことだと、こういうふうに思います。

(質)ご就任前のことですが、県というか、行政がやることが、慣らし運転なり、試運転の状況で本格運転するということについてはどう考えられますか。
(答)私が就任しまして、この問題についてはもう一度ストップして、例えば試運転を、慣らしをもっと十分やってからと言える状況でないのは、既に7施設がどんどんチップを作っているわけですね。したがって通常の、日常のごみを一方でどんどん毎日150トン、いわゆる生ゴミにすれば、300トン以上のごみが26市町村の県民から排出されてものを処理しなければいけないという実態がありますから、そういう意味では、企業庁としても、その一方で休みながら対応するんだという対応が取れないという現実の中で、なかなか難しい対応といいますか、今回のような、そういった対応で来てしまったということだと、こういうことだと思います。


( 以 上 )

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