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平成21年09月07日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平成21年 9月 4日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目等

・第29回世界新体操選手権の開催にあたって(報告)
・「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録5周年記念事業「首都圏&関西圏フォーラム」の開催について(発表)

(知事)いよいよ来週の7日(月)から「第29回世界新体操選手権」が開幕ということでございます。この大会につきましては、オリンピックで活躍をした国々をはじめ、50を超えます国や地域から、約700人の選手及び役員が参加をされます。昨日から選手団の入国が始まっておりまして、会場でございますサンアリーナにおきましては、市民応援団や地元の子どもたちによります歓迎セレモニーも行われまして、大会機運がたいへん盛り上がってきているのではないかと、こう思います。大会につきましては来週の月曜日7日から次の日曜日13日までの1週間でございますけれども、私自身も、8日に開会式がございますし、それから13日は閉会式でございます、このどちらにも出席をいたしますとともに、時間を見て機会あれば競技の方も観戦をいたしていきたいと、こう思っております。新体操の世界選手権は、通常はヨーロッパで開催をされておりますが、今回は、1999年の大阪での開催に次ぎまして2回目のアジア、日本での開催ということになるところでございます。いずれにしましてもトップ選手が集まりまして、新体操の世界最高の大会と位置づけられているものでございます。ぜひ、この選手権、多くの皆さんに十分ご満喫をいただきたいなと、こう思っております。多数の皆様方のお越しをお待ちしておりますし、どうぞマスコミの皆さんにおかれましても、三重版に掲載するのではなくて、全国版にひとつ掲載をしていただき、PR方是非ご協力をお願い申し上げるところでございます。(知事が着用している世界新体操選手権三重大会のオリジナルTシャツと販売グッズを指して)なお、Tシャツ、このクロとは別にこういうピンクのとか、大会の方でグッズとして販売いたしますが、いろんな物を取り揃えておりますので、ぜひ、来られましたら、こういったものについてもお買い求めいただきたいと思いますし、公式プログラムも当日会場で販売をさせていただくということにしております。

もうひとつ私の方から是非皆さんに発表しておきたいことがございます。それは「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録5周年を迎え、「首都圏&関西圏フォーラム」を開催するということについてでございます。5周年を迎えまして今、熊野古道伊勢路の沿線地域におきましては、記念事業をいろいろ展開しているところでございます。今日ご紹介申し上げますのは、三重県と、奈良県、和歌山県、この三県が連携をしまして5周年記念事業の一環として開催をいたします首都圏&関西圏フォーラムでございます。このフォーラムは、昨年の8月6日、紀伊半島知事会議が開かれました際に、三県知事の合意を受けまして奈良県、和歌山県そして三重県が連携をして開催するものでございます。皆様のお手元にフォーラムのチラシを配付させていただいておりますけれども、概要としてはそこにございますように、記念講演、記念トークセッションの2部形式で実施をいたすものでございます。第1部におきましては俳優の小野寺昭(おのでら あきら)氏に「訪ねてみよう、自然と人が響きあう道へ」と題しましての記念講演を行っていただきます。第2部では、小野寺氏とウォーキングやカラーセラピーの専門家の方々によります記念トークセッションを予定いたしているところでございます。俳優の小野寺氏でございますが、登山を本格的な趣味とされておりまして、これまでに日本百名山の半分近くを踏破いたしまして、熊野三山も訪れていただいた経験があると、こうお聞きをいたしております。なお、フォーラムでございますが、首都圏、関西圏いずれも同じ内容で開催をいたします。開催日は、首都圏が11月15日(日)、関西圏が11月29日(日)といたしております。場所等につきましてはチラシをご覧いただきたいと思います。この三県連携フォーラムを通じまして、「紀伊山地の霊場と参詣道」に対する認識や、あるいは関心の向上、保全・活用の気運を高めてまいりますとともに、熊野古道への誘客にもつなげてまいりたいと、こう考えております。私からは以上でございます。

2.質疑応答

・発表項目に関する質疑
・高速道路の無料化について
・政権交代の県政への影響について
・知事の投票について
・発表項目に関する質疑(再質問)
・この国のあり方に関する研究会について
・政権交代について
・埋蔵金について
・9月補正予算について

(質)(世界新体操選手権について)チケットはどれぐらい売れているのですか。
(答)今のところ例えば、12日(土)、13日(日)につきましては指定席は完売という状況でございます。それから12日につきましても、まだ自由席というのがございますから、ここは残りもうわずかだということでございます。なお、当日券のチケットもいずれの日も競技開始の1時間前から販売をするということになっておりまして、例えば指定席でも、完売いたしておりますけれども、レイアウトを確認した上で余地があればそういう所へも入っていただけるようにしようということにいたしているところでございます。

(質)(熊野古道の首都圏&関西圏フォーラムについて)小野寺さんの人選というのはどういう経緯ですか。
(答)これにつきましては三県が合意をしまして、今年どういう形でやるかということを、担当レベルが集まりまして協議をいたしまして、その中でこのフォーラムの具体的な事業遂行に民間事業者にもいろいろと手伝ってもらおうということで、そういった形の議論の過程を経まして小野寺さんにお出ましいただくような講演会、あるいはさっき申し上げましたようなトークセッションをするということにしたという経緯でございます。

(質)三重県の場合、柳生さんとかわりと使われていましたよね。
(答)今回は三県で連携してやるということですので、今のような経緯の中で決まっていったという状況です。

(質)どこかの県が強く押したとか、そういうことなのですか。
(答)私の聞いている限りはそういうのではなくて、むしろ民間事業者等の提案があった、それについて三県が「それでいいのではないか」というようなことで決まっていったと伺っております。

(質)要は広告代理店関係が人選して、そのリストで「これでどうか」という話で、三県で「それでいいじゃないか」という話ですね。
(答)そうです。その提案を採択したということです。

(質)熊野古道センターの夏休みの観光入込客数なんかも増えていましたけれども、5周年というのを機に県内の観光というのは大都市圏からの誘客を促すような形のPRに力を入れていきたいという思いはあるのでしょうか。
(答)今年の、例えば夏休みにつきまして、いろんな所で増えているところもたくさんありますけれども、若干今年少なくなっている、入込客が減っているというような所もありますけれども、例えば東紀州でいきますと、高速道路等の利用というのは昨年と比べてもだいたい三十数%増えているというような報告を聞いております。これは日にちによっても差があるにしても全体的には3割ほど伸びてきているということでございます。ただそれは高速道路の料金が、土日あるいは盆の期間もそうでしたが1,000円を限度というような、ああいったこともありましょうし、しかし東紀州では紀勢大内山インターチェンジまで延びているということも東紀州への誘客向上に結びついているのではないかなと、こういうふうに思います。ただ増えたとは言いながら観光全体として心配しておりますのは、むしろ近県から三重県へは誘客が非常に多かったわけでありますけれども、若干そういう中身が少し変化してきているのではないかというようなところ、これらをいろいろ分析していかなければならないと思います。熊野古道につきましては、もちろん私ども、これまでも首都圏等への発信にも努めてまいりました。こういう機会にぜひ近県だけではなくて、首都圏あるいは全国へ情報発信していく、そういう機会をこの5周年ではいろいろ持ちたいなと、こう思います。特に今後5周年の記念の国際シンポジウム等もございます。考えようによっては世界へ向けて熊野古道を発信していく、そういう機会にもなるのではないかなと、こう思っております。

(質)関連で確認なのですけど、元々熊野古道を世界遺産登録する時に、年間の入込客というのは、古道に関して三重県の場合はMAX(最大)いっても15万人ぐらいだろうと。下手したら10万とか、5万、6万。で、それでも数値目標としては達成率は100%に近いと。なぜならば和歌山とか他に比べて施設があるわけじゃないですし、高野山とか熊野三社があるわけでもないんで、元々その設定だったじゃないですか。それをずらして、なおかつその、例えば白川郷みたいに何十万というふうな、そういうことを、目標を変えたんですか。それとも当初目標の数値で一応良とするという姿勢なんですか、観光プランとしては。
(答:政策部)目標自体は変えておりません。ただそれを超えるように努力をしていくということでございます。今回の第二次経営戦略が終わった時にその実数を見まして、第三次戦略に向けて実行していく中での課題ということになると思います。

(質)三次は数では増やすわけ?
(答:政策部)いや、分かりません。これは、今はちょっと減っておりまして、今年は増えておりますけれども、もっと長期のスパンでものを見ながら決定をしていきたいと思っております。
(答)熊野古道の場合には、その対象となる資源そのものにつきまして、やはり個人とか、かなりある意味で何と言いますか、人気が上がって急増するというような、そういう対象として捉えるよりも、私どもはやっぱり熊野古道の素晴らしさを地道に広げていく、したがってあんまり一過性の、急激な入り込みが増えるということは当初から警戒をし、それよりもやっぱりじっくり、この良さが広がっていくと、少しずつ高まっていくということを期待をしてきたところであります。年度の多い少ないという変化はあるにしても、全体の傾向としてぜひ着実に、緩やかに増えていくという形を取っていければと、こう思っております。

(質)確認なんですけど、知事ご自身のお考えとして、逆に言ったら世界遺産登録してるから遺産でなくなるという、今、現象が起きてますよね。つまり人が多く集まり過ぎてどんどん変わっていくと。遺産登録取り消しとか、そういうこともユネスコの方ではあると。そういうのからいくと、熊野古道の良さを守るとかいうこと自身の、遺産登録との関係で、知事は今どのようにお考えですか。
(答)世界遺産は登録されたらそれで終わり、というんではなくて、実はそれを保存し継承していくということが厳しく求められております。その保存・継承につきましても、かなり高いレベルでのやり方と言いますか、高いレベルが要求されるということでございます。世界遺産で取り消しになるとか、なりそうだとかいうような、そういった事例も出てきている中で、熊野古道としては文化的景観ということが選定の一番大きな要因になっているわけでありますけれども、そういった文化的景観全体がしっかり守られ、そして継承されていく、同時にそれが地域の活性化にも結び付いていく、そういう、やっぱり地に着いた取り組みをしていかなければならないと、こう思います。世界遺産になってすぐの時に、例えばたくさんの皆さんがみえるので、石畳の苔がかなり取れてしまって、そういったことについての心配をしていた、そういう指摘もいろいろありました。今、地元の保存会の皆さん等が、そういった保存・継承についてはしっかり取り組みをし、活動をし続けておりますから、ぜひそういう中でこの熊野古道については守り抜いて、そして皆さんにもご評価いただけるようにしていきたいと、こう思っております。

(質)知事ご自身としては、この熊野古道は何回ぐらい、どんなふうに歩かれて楽しまれたのですか。
(答)私自身は東紀州の地域というのは、三十数年前から本当に足繁く参った所でございます。ただその頃は熊野古道というような呼び方はしていなかったんですね、昔はね。ついここ最近でありますね、10年程前からそういった言葉がかなりこう、言われ出してきたというようなところでございます。しかし三十数年前から、実は昔の道だというんでご案内いただいたりして、例えば今の熊野古道の松本峠なんかは途中まで何回か行ったことがありますし、そういう意味では前から、「ああそうか、これが熊野古道か。」と改めて思うようなところがあります。世界遺産になりましてからも、観音道(かんのんどう)であるとか、それから海山から尾鷲に向かっている馬越(まごせ)とか、そういう所へも参りました。

(質)知事は、高速道路が、政権が変わると思いますけれど、いわゆる無料化ということを言われてますね、民主党さんは。そしてそれは無料化になると、これは賛否ありますけども、地方の活性化に繋がって、いろいろ大きな収益になっていくのだと、そういうことを民主党の方は言ってますが、この熊野古道もやっぱりそれに伴って、やっぱり無料化になると増えるんでしょうか。
(答)多分、高速道路が無料化ということになりますと、その利用はかなり増えると思います。特に今は乗用車とかそういうのが、ああいう料金が安くなっておりますけれども、産業関係のトラックだとかそういったものも無料化ということになりますと、経済全体に影響するところがかなりあるんではないかなと、こう思います。ただその、具体的にどこでどういうふうな影響が、ということについてはあまり定かには分かりませんけれども、しかし車を使った移動というものはかなり増えるというふうに思いますから、それは東紀州においても相当影響してくるのではないかなと、こう思います。

(質)知事ご自身はこの、いわゆる高速道無料化、これについてはやっぱり賛成の方ですか、どちらかと言うと。
(答)そうですね、その影響を少し子細に考えてみなければならないところがあるのかなと思います。例えば、ただでさえ車がずっと集中して渋滞が慢性化しつつある東名阪道、これは今特に、土・日が高速道路の料金が1,000円というようなことになって、相当渋滞もより激しくなってきているところであります。もしも高速道路が無料化された時には東名阪なんかはどうなるんだろうか、今よりも相当けたたましい渋滞が発生しうるわけです。そこで、高速道路の無料化を打ち出している民主党でありますけれども、今後政権ができて、そして高速道路のことにつきましてもいろんな影響というものを考慮、配慮しながら、具体的にどういうふうにやっていくのか、その中身、あるいは段階的にこうやるとなればそういったスケジュールといったものも示されてくるのではないかなと、こう思います。まだ、政権内での検討というのは、政権ができておりませんから、今後のことだというふうには思います。

(質)先程のお話ですと、東紀州はかなり影響してくると、その無料化によって。それは県内の観光にとってはプラスの影響ということになるんでしょうか。
(答)そうですね、ここらはよく見極めていかなければならないと思いますけれども、高速道路が1,000円ということになったことだけでも、例えば伊勢・志摩とか、あるいは東紀州への車の流入がかなり増えているわけです。したがってそういった影響は、無料化になればなお大きく出てくる可能性もあろうかと、こういうふうに思いますが、一方では常時渋滞するというような、そういった所がどういう形で出てくるのかというのも、これは逆にマイナスの影響として考えておかなければならないのかなと思ってます。

(質)連立政権の中で一部、CO2(二酸化炭素)の問題、地球環境の問題とかで、その高速道路の無料化に対して後ろ向きな意見もあると思うのですけれども、その辺はどんなふうにお考えですか。
(答)話題がだいぶ変わってきたかなと思いますけれど、民主党は環境対策につきましてもかなりマニフェストで大きな目標等を掲げているところであります。したがいまして高速道路の無料化による影響と、それから環境問題、これはやはりきちっと整合性も取りながら、バランスの良い、あるいは整合性の取れた施策の展開ということは考えていく必要があるんだろうと思います。そういうことについては政権が発足しましてから、いろいろ政権内での議論等が行われていくと思います。それを見守りながら対応していきたいなと、こう思います。

(質)ただまあ、観光客が増えるのは三重にとってはいいことというのは間違いないですね。
(答)そうですね。三重県では特に観光産業というのは、特に南の方はなおのことでありますけれども、産業がなかなか振るわない中で非常に重視をされるところでありますから、そういう意味で大きく地域の活性化につながるような観光振興になれば大変良いことであると思います。

(質)東紀州の方はすぐにでも無料化した方がいいのじゃないかと思われますか。
(答)実は紀伊長島までは高速道路会社の運営でいわゆる料金を取る部分ですが、紀伊長島以降につきましては、それから熊野の方につきましては、新直轄あるいは直轄道路でございます。もともと料金設定のない、いわゆる無料の通行区間でありますから、紀伊長島までの無料化ということになります。それであってももちろんずっと続いていくわけでありますから、相当大きな影響あるいは変化というものは有り得ることだと思います。

(質)じゃあ、すぐにでもやった方がいいのではないかと。
(答)これはさっきのお話のとおり環境の問題だとか、それから今既に無料化を一気にした場合のいろんな起こり得る不具合、デメリットなんかも少し指摘もありますから、これから議論されていくのだろうなと思います。ですからそこら辺は慎重に検討された上で実施の仕方について決められていくというのが良いのではないかなと思います。

(質)政権交代の県政への影響について改めてお聞きしたいのですけれども。
(答)政権交代が今回起こってきたということについて、まず選挙そのものにつきましては今ちょっとコメントさせていただきましたけれども、やはり時代の大きな峠という節目の中で国民もはっきりと政治に変革、変化を求めた、チェンジを選択したということだと考えております。したがいまして、この結果民主党を中心とする政権がこれから誕生しようとしているところでありますけれども、その政治の展開の方向とかあるいは政策の方向、こういったものは抜本的に変化をしていくのではないかなと、こう思います。しかしこれからどういうふうに変わっていくのかということにつきましては、今の段階ではマニフェスト、それからインデックス2009ですか、こういったもの等で推測、判断をしていくしかございません。したがってここにある内容についても、まだまだ正確な情報というものを把握していかなければ分かりにくいところがありますので、一つひとつに一喜一憂というのではなくて、しっかり正確な情報の把握の上で県政への影響については整理分析をしていきたいと、このように考えております。既に県庁の各担当部には、そういった意味でマニフェスト等についてしっかり今の段階で分析できるもの等については分析しながら、今後の情報把握、分析、こういったことをしていくようにということを言っているところでございまして、私自身も9月1日からずっと毎日、今日もやりますけれども、トップレビューという形で各部の担当部局の今後の政策展開について報告を受け、意見交換をしているところでございます。具体的な中身で、例えば民主党が取り組もうとしているものにセーフティネットが大変崩壊しておりますが、そういったものについて拡充をしていくとか、それから地域産業を活性化するというような、そういうところへ焦点を当てていることについては期待もしているところでございますけれども、しかし一方では例えば国の国庫補助金の一括交付金化といったものとか、あるいは直轄事業の地方負担金の廃止とか、あるいは暫定税率の廃止といったように、地方の立場から事業量がどれぐらい確保されるのであろうかとか、あるいは財政的なところへの影響、これはかなり直接影響が有り得るものでございますから、そういったものについては今後、十分に注視をしながらいかなければなりません。しかしいずれの政策も今の段階ではどのように財源を確保し、具体的にどのような内容で、どのようなスケジュールで進めていくのか、そのことによって県にどのような影響が出てくるのか、県としてはどのように対応していくのか、これは本当にもっともっときちっとした情報を把握していかなければ判断できないものであると、こう思っております。したがいまして、今後確度の高いと言いますか、確実な情報の収集に努めまして、冷静に判断をしていきたいと、こう思っております。場合によっては、必要に応じて知事会での議論であるとか、あるいは今後国に対する要望活動の中で私どもとして意見を申していくということにもしたいと思います。

(質)実際、群馬なんかではダムの入札を国土交通省が延期したというようなことが実際起こっておりますけれども、特に県に関係する公共事業で知事が延期とか凍結を懸念されている、県として懸念しているような事業というのはありますでしょうか。
(答)そうですね、直轄事業に対する地方の負担金が廃止をされるというようなことも直接これは、そういった事業量、公共事業等への影響は懸念をされるところでございます。そういう意味では三重県にとりまして、川上ダムとか木曽川水系連絡導水路等もございますし、それから道路、これは高速道路あるいは、直轄、新直轄の東紀州にまいります道路のその事業への影響でありますとか、中勢バイパス、北勢バイパス等の整備への影響でありますとか、それから例えば県の道路にしましても県で道路戦略を組んでおります。そしてその見直しをしていこうということで準備をしてまいりまして、この秋ぐらいには少し作業が延びてきた中で決めていきたいという思いがありましたけれども、とても今新たな道路戦略を組む様な状況にはないと、こう思っております。したがいまして、公共事業等につきましても、今まだ状況がどう展開していくのか分かりませんから、したがって当面のことにつきましては、まずしっかり情報を把握をしていくということ、それから長期的なものにつきまして、大体公共事業ですと整備計画というのがありまして、それに基づいていろんな整備方針を決めていくわけでありますが、こういった整備計画そのものにもいろんな影響が出てくることが有り得ますから、そこら辺は多分来年度どうするかという議論を詰めた後まだ議論をしていかなければならないというような感じもしております。今の状況ではまだまだ分かりませんので情報把握をしながら今後の対応に結びつけていきたいと、こう考えております。

(質)状況把握の点なのですけれども、県職員に民主党関係の県選出国会議員とか党中央で把握しにくい面があると思うのですが、知事の場合は知事選で民主党の推薦等も受けられておりますし、それと県内選出で岡田さん、閣僚入りが有力視される岡田さんとかもいらっしゃるので、その辺は知事ご自身が働きかけて情報収集されている分というのはあるのですか。
(答)今の段階ではありませんし、実はその前に新政権としては例えば国家戦略局、これは法律を伴うということで最初は室でスタートしていくのだとかそういうことも言われておりますけれども、その構成がどうなるのかというようなこともまだ明らかではありません。それから行政刷新会議というのも設けていくということになっております。しかも政権は民主党だけでなくて、社民党等も参加をしていくということでありますから、しかもその会議の中にそういったほかの党も入ってくるということになりますと、そこでの議論も非常に大事だと、こう思います。しかし少なくとも民主党が強調しておりますのは、これまでの自民党を中心とした政権での運営の仕方とは違って、すなわち党と政府と二元的な形の運営ではなくて、これをしっかり一元化していくんだと、こういうことを言っているところであります。したがいましてまず基本的にはこの国家戦略室あるいは国家戦略会議等での議論というのは大本にあるのかなと、それから行政刷新会議もそういう意味では大きな枠付けをしてくるのかなと、その上で多分、各省での具体的な大臣の下での展開というものがあるのかなと思います。したがってかつての自民党政権のようにある特定分野に強い、いわゆる族議員とも言われたりするようなその個人的な議員の情報ばかりに頼っていくというようなことではなくて、情報としてはいろんな所から得るにしましても、これからのその対応の仕方というのは今までと同じ様にはいかないのではないかなと思います。多分これはマスコミさんがこれまで政界とのいろんな付き合いをしてきたルールも変えていくということになるのではないかと思うわけですが、私自身も行政として、例えばこれまでですと県庁は各省庁で捉えてきた情報というのが一番活用できるといいますか、多くそれに頼るところもありましたけれども、今の段階ではそういった情報以前の一元的に展開される国家戦略室ないしは局、あるいは行政刷新会議、そういったものに注視をして注目をしていく必要があると、こういうふうに思います。

(質)翻って、下野した自民の側の例えば海部さんとかと、この選挙の後ご連絡取ったことはあるのですか。
(答)まだ話もしておりません。大変海部先生にはああいったことになって、これはもう党派がどうのこうのというよりも大変私としては残念な結果だと、こう思っております。

(質)先日確認をし逃したのですけれども、知事ご自身は投票に行かれたのですか。
(答)はい。

(質)当日に。
(答)当日。松阪の第二小学校が私の指定された投票所でありますから、午前中に家内と一緒に行ってまいりました。

(質)どういう思いで名前を書かれて、どういう思いで箱に入れられたのですか。
(答)投票所の入り口にNHKの腕章を巻いた方が、女性でしたけれども、立っておられまして、ひょっとしたら出口調査のお問い掛けいただくのかなと思いましたけれども、お問い掛けをいただかなかったので、いまさらここで聞かれるとは思いませんでした。ということでコメントありません。

(質)問い掛けがあったとしたらどうされました?
(答)どう答えるかなと思ってわたしもちょっとどきまぎしたのですが、多分聞かれたことにどきまぎしながら答えをどう言ったか、言葉を探すのに苦労したかもしれませんね。

(質)ある、三重県警幹部の方が、もう辞められた方なのですが、やはり同じように出口調査を受けられて、うちの社の腕章をしていたらしいのですけども。
(答)直接受けられたのですか。
(質)直接です。私はちゃんとやりましたからね、とその方はそういうふうにおっしゃってましたけどね。
(答)私には全然、NHKさんは私を避けました。
(質)避けたと言うよりは、知事を知ってみえたので差し障りがあると判断されたのでしょう。

(質)新体操ですけど、国内あるいは三重県でメダルを取れるような有望な選手はいるのですか。
(答)日本代表は個人で4名、団体で1チーム出ます。実は日本代表の個人選手4名につきましては、例えば日高舞(ひだかまい)選手なんかも非常に知られておりますけれども、これまで相当、練習を積み上げてやってこられて、私としましては非常に期待も大きくしておりますが、それ以上に団体の方は昨年の北京オリンピックにも出ました。オリンピックでは大変残念ながら10位ということでありましたが、実は今年4月にポルトガルで行われましたワールドカップにおいては、金メダルを日本チームが取っているところであります。愛称では「フェアリージャパンポーラ」というチームでありますけれども、このチームについては、私は今度の大会でも相当期待を大きくしているのですけれど。だから十分皆さんもご期待いただけるのではないかと、こう思います。

(質)知事会の国のあり方ですけれど、そろそろどんな状態でしょうか。
(答)この国のあり方に関する研究会につきましては、9月10日、来週の木曜日でございますけれども、3時から東京の都道府県会館で行うということにいたしました。この研究会につきましては、会長の方から、当初からもう座長は三重県知事にという思いでおられたということで、私が会長指名によりまして座長をお引き受けするということにしているところでございます。現在この研究会の委員につきまして、各知事さんのご意向も聞いてまいりましたが、24名参加をいただくということでございます。ただ24名の知事さんの日程調整をやるというのは大変難しいものでございまして、今度のこの10日は7、8名の知事さんのご参加を得られるのかなと、大体7、8名というのはまあそれぐらいしか調整は難しいのかなと、しかし他の委員会等と比べますとはるかにご参加が多いというふうに思っているところであります。10日は初めての研究会でありますので、研究会の設置要綱案等について合意をしていくこと、それから第1回目に、昨年から研究委託しておりました報告書も出ておりますので、そういったことも議題の中に少し載せて、その上で今後の検討項目とか、あるいはスケジュール等について議論をしてまいりたいと思います。なお、来年の3月ぐらいまでにはあらかたまとめていきたいと思いますので、第1回目でありますけれども、今の社会の現状等について少しいろんな指摘をいただいて抽出をしていきたいなと、こういうふうに思っております。今後でありますけれども、今後そういう中から我が国の特性に合うと言いますか、方向性というようなものを議論をしながら、より具体的に我が国の目指すべき社会の方向性、姿というものを少し描いていきたいと思っております。第1回目の議論でそういった方向とかスケジュール、こういったことについても協議をさせていただこうと、こういうふうに思っております。

(質)研究委託の報告書面というのは、差し障りのない範囲でどんな研究委託なのですか。
(答)去年知事会の方で、神野先生(神野直彦関西学院大学教授)ほか2名の方が中心に、だから合計3名ですが、神野先生を中心として研究委託をやりました。その報告書については、既に知事会の時に配布はされているところでありまして、今度ご参加される方は、かなりそれについても読んでこられるのじゃないかと、こう思います。

(質)以前の知事会で出てた報告書ですか。
(答)そうです。

(質)政権交代にちょっと戻るのですけど、民主党のマニフェストに書いてある政策を全部足していくとかなりの大盤振る舞いになるのかなという気がするんですが、知事としては消費税の4年間据え置きというのはどのように評価されていますか。
(答)これもまだ政権がスタートしていませんので、少なくとも選挙の時の発言を、とにかく4年間消費税は上げないのだと、そして皆さんが強調されたのは無駄遣いを排してしっかり財源についても確保していくんだと、こういうお話でありました。今鳩山さん、総理予定者と申し上げていいのでしょうか、あるいはいろんな関係の方も消費税の必要性を、いわゆる消費税を増額していくということの必要性を否定されているわけではありませんし、また財源議論をやっていく中で消費税の議論もあるだろうということを匂わせておられます。したがいまして、民主党は消費税を上げるということについてはこの4年間は少なくとも、もっと正確に言えば次の選挙まではそれはないということだろうと、こう思いますが、今後具体的な政策の中身を詰めていく、その中で全体のボリュームがどれぐらいになるのか、あるいはスケジュール的に段階的にボリュームを増やしていくということになれば、当然財源の手当がどういうふうにできるのか、埋蔵金だとかあるいは無駄遣いを排する、特措法(租税特別措置法)を見直すということによってどれぐらい出てくるのかというようないろんな観点が議論をされていくと思います。そういう中で私としては大いに将来的な議論としてはしっかり取り組んでいかなければ、やっぱり日本の、何も4年間で完璧な日本の姿ができるはずはありませんから、そういう段階的な方向性を議論する中で消費税の議論というのは大事なのではないかなと、こう思っております。

(質)国会議員を勤めた知事にお伺いしたいんですけれども、実際に中央の方で埋蔵金ていうのはあるのでしょうか。
(答)少なくとも私が国会議員をやっていた時は、埋蔵金というような言葉もありませんでしたし、そういったものについて指摘があったわけではありませんから、当時は全然そうことについては分からなかったですね。

(質)今はありますか。
(答)本当に埋蔵金があるとすれば、埋蔵しとるのですから隠した人しか分からんと、それを作った人しか本当のところは分かりにくいと思います。多分民主党は洗いざらい今と言いますか、これから調査をして把握をしていくのだろうと、こういうふうに思います。

(質)では、財源については少し不安はあると。
(答)いや、埋蔵金と言われるものも、全く無駄に放置をされたまま、あるいは隠されたままのお金なのか、あるいは一定の機能をやはり与えられながらあるのか、その機能というのが無駄な機能なのか余計な機能なのか、そこら辺きちっと中身を見て議論をしていかなきゃ論評しにくいかと思いますが、少なくとも無駄なお金がたくさんあるのならそれは大いに発掘して出してきてもらったらありがたいと思います。

(質)9月補正なんですけど、規模どれくらいなんでしょうか。
(答)9月補正につきましては当面、新政権がちょうど誕生する日の県議会の開会ということになるわけでございますけれども、その新政権の方向とかそういったこともさっぱり分かりません。したがって旧来からいろいろと準備されてきている基金等を活用した中でまず緊急経済対策、第5次の対策について、今できるものについてこの補正の中で上げてまいりたいなと、こういうふうに思っております。それから、税もいろいろと例えば企業に対して戻しをしなければならないというので、8月に臨時議会をお願いして補正させていただきましたように法人二税の県税収入についてもこれも少しご報告をしながら修正もしていかなきゃいかんかなと、こう思ってます。まだこれから議会にご相談を申し上げていきたいと、こう思います。 
 


                                                            以上

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
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