【Hello!とうけい】Vol.284 変わる働き方、広がる選択肢
令和6年9月25日掲載
近年、「副業」や短時間でできる「スキマバイト」が注目を集めています。コロナ禍以降、テレワークの増加やデジタル技術の進展、働き方改革の影響で私たちの「働き方」が大きく変わりつつあります。
そこで今回は、就業構造基本調査の調査結果をもとに、副業の現状を詳しくみていきたいと思います。
三重県の有業者は92万3600人で、そのうち副業がある者(以下、副業者)は39,300人です。副業者比率(有業者に占める副業者の割合)は4.3%となっており、平成29年調査と比較すると0.1ポイント上昇しています。
副業者数、副業者比率ともに平成24年まで減少傾向にありました。特に、農林業を副業とする副業者は減少傾向にありましたが、平成29年調査以降は農林業以外を副業とする副業者の増加により、全体も増加に転じました。
(図1)(図2)
一方で、副業を希望する人(以下、追加就業希望者)は、増加傾向にあることがわかります。追加就業希望者比率(有業者に占める追加就業希望者の割合)は、6.9%となっており、平成29年調査と比較すると1.4ポイント上昇しています。(図3)
次に、令和4年の調査結果を基に副業者の年代別の構成をみていきたいと思います。副業者39,300人のうち40代以上が31,300人と副業者全体の約80%を占めています。特に50代、60代に多いことがわかります。(図4)(表1)
ライフスタイルの変化が訪れる年代であることや収入を増やし生活のさらなる安定を図ること、これまで積み重ねてきたキャリアや実績を活かすことなどで副業を選択する人が多くなっているのかもしれません。
副業を通じて得られる収入や経験は、個人のキャリアや生活に大きな影響を与え、自身の働き方や生活を見つめ直す機会となるでしょう。今後も働き方の多様化が進む中で、副業の重要性はますます高まる可能性があります。これからも副業の動向に注目し、自分自身にあった柔軟な働き方を考えていきたいですね。
資料出所:総務省統計局「就業構造基本調査」
注)総数には、分類不能又は不詳の数値を含むため、また表章単位未満の位で四捨五入しているため、総数と
内訳の合計は必ずしも一致しない。
三重県の統計情報は「みえDataBox」でご覧いただけます。
「就業構造基本調査」について、詳しくは総務省統計局のHPをご覧ください。
次回のHello!とうけい♪vol.285は、令和6年11月27日(水曜日)掲載予定です。
お楽しみに!