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令和07年09月09日
令和7年度三重県へき地医療体験実習・研修会の様子
体験実習・研修会スケジュール
2025年8月21日(木)・22日(金)に体験実習を行い、23日(土)午後に研修会を行いました。
体験実習について(参加者:学生39名)
合計39名の医学生(自治医科大学、三重大学)が三重県内のへき地医療機関(13施設)に分かれて体験実習を行いました。
各医療機関の指導医師のご協力のもと、
・施設内の業務見学
診療、予診取り、健診手伝い、看護、介護、リハビリ、検査、調剤など
・訪問診療、オンライン診療の見学
・出張診療所、介護老人保健施設、在宅ケアグループなどの見学
・連携クリニック見学
・患者体験(病院宿泊、病院~自宅への移動、検査など)
・地域見学
等の実習を各施設にて行いました。
研修会 (参加者:96名)
松阪フレックスホテルにて体験実習参加医学生やへき地医療に関わる医療機関職員・医療行政職員が参加し、各医療機関との意見交換や医学生による体験実習報告、そしてへき地医療に関わる特別講演を行いました。
今年度は96名と多数の方にご参加いただき、盛大な会となりました。
≪報告会≫
各医療機関で実習した学生が実際にへき地医療の現場で「見た」「聞いた」「感じた」ことを発表しました。どのグループも限られた時間内で素晴らしい発表をしてくれました。発表後には研修会参加者から多くの質問があり、活気溢れる報告会となりました。
≪特別講演≫
特別講演では、公立邑智病院 外科部長の三上学先生より「南極地域観測越冬隊員」のご経験をご講演頂きました。
三上先生は自治医科大学を卒業後に、出身地である島根県で義務年限を果たされたのち、東京都立墨東病院救命救急センターで多忙な日々を過ごされました。その後第64次南極地域観測越冬隊員として、究極のへき地である南極に渡られ、帰国後に再度島根県の邑智病院へ赴任されています。
南極での生活や医療経験等についてのご講演は非常に興味深いものであり、またへき地医療・高度救急救命センター・南極勤務と多岐にわたる経験は、医学生の皆さんが今後を考えるにあたって非常に刺激的でいい機会になったと思います。
≪表彰式・閉会≫
参加者の投票により今年度は神島診療所チームが優秀賞に選ばれました。チームの皆様おめでとうございます。
他チームの皆さんもたくさんの素晴らしい発表ありがとうございました。
≪研修会の感想(アンケートより)≫
・へき地医療は単に病気を治すだけでなく、地域全体で暮らしを支える取り組みであると強く感じました(学生)
・患者さんの生活や通院環境まで含めて総合的に診る力が本当に大切だと実感しました(学生)
・実際にへき地に行ったからこそわかる考え・思いが聞けてよかったです(医師)
・救急本部での貴重な体験、へき地診療での医師の工夫がよく伝わりました(医師)
・多職種連携や家族のケアなどについて学べていて良かったと思う(医師)
・地域に根ざした診療が素敵(その他)
ご講演いただきました三上先生、座長の皆様、並びにご参加頂きました皆様に感謝申し上げます。
また、ご協力頂きました病院関係者の方々、誠にありがとうございました。
三重県の地域医療の発展ために、今後も盛り上げていければと思います。
来年度も皆様のご参加お待ちしております。