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平成29年09月14日

平成30年度 へき地医療研修会の様子 

テーマ:『地域医療24時-医療は現場で起きている-』

平成30年8月25日(土)~26(日)
 大台町で、医療関係者・地域住民を対象とした
 へき地医療研修会を開催しました!

平成29年度へき地医療研修会集合写真

 医学生、医師、看護師、コメディカル、高校生など
 へき地医療に興味のある方、へき地医療を支えている皆様にご参加いただきました。

1日目(参加者92名)

開会の挨拶

 研修会の冒頭に、加藤 和博(三重県医療保険部)、大森 正信様(大台町長)よりご挨拶をいただきました。

 尾上大台町長あいさつ

体験実習報告会 『地域医療24時

 研修会に先駆け、県内各施設で8月21日(水)~8月24日(土)に行われた「へき地医療体験実習」の実習報告会を行いました。各グループ総勢15名の医学生がへき地の現場で「見て・聞いて・感じた」ことを発表しました。

  体験実習報告の様子

 ◆感想(アンケートより)
・実習内容よりもへき地で勤務している医師や他大学生と話せたのがよかった。
・天候が悪くなると診療自体が成り立たなくなることを実感した。
・離島は思っていたほどは不便ではなく、船もドクターヘリもすぐに来れる環境だとわかった。しっかり学べば都会の医師より信頼される医師・信頼される医師になれるということが意外だった。

特別講演

『とって隠岐の離島医療~地域医療の仕組み作りから外来超音波診療まで~』
講師 白石 吉彦 氏
(隠岐連合隠岐島前病院 院長)

 1992年自治医科大学卒業後、出身県である徳島県内でへき地医療に従事された後、1998年より島前診療所(現、隠岐広域連合立 隠岐島前病院)に赴任。2001年に同病院の院長に就任され、その後も同病院を中心に離島医療に多大なる貢献をされている白石氏。内科一般にかかわらず、外科的な処置などに置いても地域の需要を一手に担い、また島根県本土とインターネットを通じた情報交換を行うシステムを構築されたりとこれまでに考えられていなかった前衛的な取り組みを行うなど、多方面で精力的に活躍されています。

隠岐の島は島根県本土からフェリーで約2時間30分もの離れた距離にあり、隠岐諸島を形成する3島全体の人口は6千人に満たない小規模な離島です。先生のご講演は、まずどのような経緯で隠岐の島に来たからに始まり、本当はすぐに離れる予定だったのが、地域の魅力に少しずつ囚われていき結果こうして離島医療を継続していることからご講演いただきました。

地域医療の魅力を発信する一方で離島ならではの医療的な資源価値の限界についてもご講演いただきました。本土と比較するとどうしても診療科が少ない、スタッフの数が少ないなどすべての需要を満たすことは難しい中、何ができるかと熟考し、個人のスキルアップを行ったり、個々人の負担軽減に努めたりと東奔西走される先生の姿は一般の方々にも強く印象に残ったものと思われます。

また白石先生は離島医療で培った経験を生かして、多数の著書を出版されています。その多くがすぐにでも実践で役立つものであり、中には超音波を利用した診断や治療に関わる内容が含まれています。研修会では、白石先生自ら超音波のデモンストレーションを行っていただきました。医学生に対していい刺激になったのではないかと思います。

 地域医療は過酷さもあるけどもそれをまったく意に介さず、我々にその楽しさを十二分に伝えていただきました。白石先生ご講演ありがとうございました。
  講師 白石先生

◆感想(アンケートより)
・低学年でエコーの話は難しかったが、実演があって説明が非常にわかりやすく、今後のエコー実習にとても興味がわいた。(学生)
・地域医療ブロック制を導入し、❝一人で島を守り切る❞から❝みんなで島を安全に守る❞よさ、すばらしさを知れた。(医師)
・離島医療中の人材確保、医療介護連携は自分の施設に照らし合わせて聞きました。第二部は非常に興味深く、目からうろこだった。(看護師)
・へき地においてこれだけの医療に取り組まれていることに感動した。(その他)
 

交流会&表彰式

 研修会1日目終了後、奥伊勢フォレストピアにて交流会を行いました。へき地医療を支える関係者が集まり、情報交換を行いました。

表彰式1表彰式2

研修会参加者の投票で決定した、体験実習報告会の優秀グループの表彰式を行いました。
1位 神島診療所チーム
・まっすぐな言葉がよかった。
・ちょこちょこギャグがあり楽しく聞けた。
1位 志摩病院チーム
・地元愛と地元を護るDrとの関係性を学生が感じたと思える発表だった。
・座長のコメント・つっこみが大変よかったです。
3位 紀南病院チーム
・地域への愛着を持っていると感じた。ぜひ今後地元で頑張ってほしい!
                                                                                          
惜しくも賞を逃しましたが、ほかのグループの発表も大変魅力的でした。ぜひ来年は最優秀賞を狙ってがんばっていただきたいと思います。

 

2日目(参加者40名)

ワールドカフェ『災害医療ABC』~災害用NASAゲーム~

研修会2日目にはへき地医療を支える皆様にもご参加いただき、NASAゲームを行いました。NASAゲームとは与えられた数種類の物品をまずは個人で順位付けを行い、その後グループ内で討論を行い最終決定した順位とNASAの宇宙飛行士の回答とがどれだけ異なるかを検討することで話し合いの心がけの大切さを学ぶグールワークの一種です。
今回は、医療ならではのテーマに変更し、災害医療時に必要な物資に置いて各グループ毎に討論を行っていただきました。
自分の意見、相手の意見両方を尊重することの大切さを学びつつ、各々が真剣に討論を行っている様子が写真からも伝わってきます。
NASAゲーム

◆感想(アンケートより)
・意思決定の難しさを学ぶことができた。(学生)
・災害用NASAゲームの際、現場の医師のアドバイスを受けて劇的に点数がよくなった。合意形成すごい。楽しかったです!(学生)
・学生の純粋な気持ちを知ることができてよかった。(医師)
ご講演いただきました講師、座長の皆様、並びにご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
また、準備から開催までご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

来年度も是非ご参加ください。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 医療保健部 医療人材課 医師確保班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁4階)
電話番号:059-224-2326 
ファクス番号:059-224-2340 
メールアドレス:iryokai@pref.mie.lg.jp

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