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平成29年09月14日

令和元年度 へき地医療研修会の様子 

テーマ:『令和で活躍するみんなへ、地域の全てを知ろう。』

令和元年8月24日(土)~25(日)
 大台町で、医療関係者・地域住民を対象とした
 へき地医療研修会を開催しました!
 今年で大台町での開催も早10年目となりました。大台町長並びに、地域の住民の方々ご協力誠に有難うござい  ます。

 医学生、医師、看護師、コメディカル、高校生など
 へき地医療に興味のある方、へき地医療を支えている皆様にご参加いただきました。

1日目(参加者76名)

『令和で活躍するみんなへ、地域の全てを知ろう。』

 今年は、へき地医療の楽しい点に着目するだけではなく、医療従事者が定着しない理由はどこにあるのか地域医療にける現時点での課題を浮き彫りにして地域医療の良い点悪い点を考察する事を目的に学生実習を行いました。また今回の特別講演には、東日本大震災にて突如として災害医療に対面せざるを得なくなった際、いかにして被災者の方々への医療を提供したのか、世界一受けたい授業にも選抜された西澤匡史先生をお呼びして、当時の状況を振り返りながらご講演頂きました。
また、実習参加学生達には、報告会の前に、親睦を深めることを目的に簡単な食事兼交流会を開きました。


 

体験実習報告会 『地域の全てを知ろう。

 研修会に先駆け、県内各施設で8月21日(水)~8月24日(土)に行われた「へき地医療体験実習」の実習報告会を行いました。各グループ合計17名の医学生がへき地の現場で直接「見て・聞いて・感じた」ことを発表しました。

  

 ◆感想(アンケートより)
・自分と同じ年代の人達が、へき地医療を見て何を感じたか違った視点を知れて勉強になった。
・マイナス面の打開策もよく検討されており、実りある発表でした。
・ロールモデルとなる医師に出会えた方は、かなりの成果ではないかと思います。ロールモデルとなる医師に出会えた方は、かなりの成果ではないかと思います。
・和やかな笑いのある報告会で、どのグループも思いが伝わり良かったです。

特別講演

ピンチをチャンスにー災害から始まった地域からのエビデンス発信ー
講師 
西澤 匡史南三陸病院 副院長

 1997年自治医科大学卒業後、出身県である宮城県内でへき地医療に従事された後、2003年より公立志津川病院内科医長として就任、同病院でご活躍中の2011年3月に直接東日本大震災に遭う。これまで災害医療を特別意識してこなかったと話す西澤先生は、想像を絶する凄惨な震災後の状況に、いかにして地域住民の医療を確保したのか、医師として、そしてまた被災者の一人として当時の状況をご講演頂きました。

震災後はストレス過多により血圧が不安定となり、被災者の循環器疾患のリスクが高まると西澤先生は語られます。物資も不十分な中、地域住民の血行動態を把握するために母校である自治医科大学に遠隔医療支援を受けて血圧の評価を行う「災害時循環器リスク予防システム(Disaster Cardiovascular Prevention Network:DCAP)」を活用し、循環器疾患の発症予防に大きく貢献されました。

その他、医療従事者の目線だけではなく、被災者としての目線で震災直後の南三陸町の当時の状況をご講演頂きました。医療職としての責務を全うしたが故、若くして命を落とした方々が病院内にも数名いると語る西澤先生は、一番大切なのは、自分の命を死守する事であるとも話されます。また津波が今目の前で発生した際に何をすべきかなど、災害時の対応についてもご講演頂きました。

地域医療のみならず災害医療、そしてDCAPを活用した研究など多方面からお話を伺いました。本当に貴重なご講演をありがとうございました。


◆感想(アンケートより)
・将来三重県で地震が発生した際、地理的に似ている南三陸町の災害医療を担当した先生のお話を聞けてとても参考になりました。(学生)
・具体的な食習慣が時間経過とともにどのように変化するのかまたその影響、そして時間経過とともに変化する需要にいかに対応するかなど具体的な対応策を聞けて良かった。(学生)
・震災について、血圧管理についてとても勉強になりました、今後に生かしたい(医師)
・派遣医師の話は何度か耳にしたことはあったが、被災地域でもともと活躍されていた医師の話は聞きごたえがあった。(その他)
 

交流会&表彰式

 研修会1日目終了後、毎年恒例の奥伊勢フォレストピアにて交流会を行いました。へき地医療を支える関係者が集まり、情報交換を行いました。

研修会参加者の投票で決定した、体験実習報告会の優秀グループの表彰式を行いました。
1位 紀南病院チーム
・学生実習でコメディカル不足に気が付けたのはとても良かったと思う。
・病院としてコメディカル不足への対策を考えてほしいと思う。
・言葉だけでなく、視覚で訴えており、とてもよかったと思う。
2位 南伊勢病院チーム
・どの地域も人口減少、高齢化、人材不足と課題がほぼ同じであるなかで、ただ自然が美しい、自然豊かだと言っても人を招集する力としては弱く、総合的に対応する事が必要であることがわかった。例えば、住宅・子供の保育・教育・環境などがこれだけ充実していることを謳うなどのアピールする方法についても必要性を感じた。
・過不足ない適材適所の必要性がよくわかりました。
3位 桃取診療所チーム
・島民の団結力が伝わる素晴らしい発表。面白くしつつ重要な事も的確で良かったです。
                                                                                          
惜しくも賞を逃しましたが、ほかのグループの発表も大変魅力的でした。ぜひ来年は最優秀賞を狙ってがんばっていただきたいと思います。

 

2日目(参加者39名)

ワールドカフェ『もし国から1兆円の投資があれば。

研修会2日目には、例年度とは少し趣向を変えて、三重県に追加財源が1兆円与えられてた場合、三重県全体、そして三重県で生活している住民のために何ができるか、また人口増加を目指し他県からの移住を増やすために何ができるかを6つのテーマに分けて議論していただきました。それぞれのグループでの討論を行い、その内容を皆の前で発表を行い、この中で最も望ましい投資先は何かを全体で議論しました。
金額が莫大で今一つ身近に感じられず、またテーマごとに中々討論しにくいテーマもありましたが、医療職や行政など多種多様な職種で、それぞれのテーマを熱く語っていただきました。

今回の一番の内容は自分だけの意見に固執せず、多様な意見に思考を柔らかくして相手を理解するよう努める必要性を学ぶことでした。内容が難しいという意見もありましたが、おおむね良好な反応を頂けております。



◆感想(アンケートより)
・医療以外の側面から三重県を考えるいい機会でした。(学生)
・政治・行政について良く知らず、どこから手をつけて良いかわかりませんでしたが、みんなと話し合えてよかったです。(学生)
・もう少し時間があれば、現実を見据えた議論ができたかと思います。(医師)
・新鮮なテーマで良かったです。学生さんの発表がとても上手でした。(医師)

ご講演いただきました講師、座長の皆様、並びにご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
また、準備から開催までご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

来年度も是非ご参加ください。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 医療保健部 医療人材課 医師確保班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁4階)
電話番号:059-224-2326 
ファクス番号:059-224-2340 
メールアドレス:iryokai@pref.mie.lg.jp

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