国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議において、WHOの「薬剤耐性に関する国際行動計画」を踏まえ、関係省庁・機関等が協同して集中的に取り組んでいくための「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が平成28年4月にまとめられ、厚生労働省では、令和2年度予算に薬剤耐性(AMR)対策について、地域においてネットワークを構築して、抗菌薬適正使用を推進するためのモデル事業が新たに計上されました。
そのような中、この事業のモデルとなった三重県感染対策支援ネットワーク事業の委託先である三重大学医学部附属病院(感染制御部)の取組が、内閣官房主催の「第3回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰式」において、「薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長」を受賞し、令和元年12月13日に受賞報告のため、知事を表敬訪問しました。
県としても、薬剤耐性(AMR)対策の推進について検討しているところです。
■受賞した活動内容
薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞
受賞者:三重大学医学部附属病院 感染制御部
活動内容:AMR啓発グッズとラッピングバスを用いた市民啓発の取組
三重県感染対策支援ネットワーク事業をベースにし、「薬剤耐性(AMR)」という言葉を一般住民に知ってもらうことを目標に、イメージキャラクターや啓発グッズの作成、駅構内でのポスターの掲示、ラッピングバスの運行、市民公開講座などの啓発活動を実施されました。
■参考
○薬剤耐性(AMR)
病原菌が変化し、抗生物質が効かない菌(=薬剤耐性菌)となってしまうことです。
〇三重県感染対策支援ネットワーク事業
三重県内の医療機関が行う感染対策の取り組みを支援するとともに、アウトブレイク発生時などの緊急時に医療機関に対して必要な支援を行う事業です。(三重大学医学部附属病院に委託)
〇薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰
薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動を広く募集し、優良事例を表彰することで、対策に係る自発的な活動を喚起奨励すること等により全国的な広がりを促進することを目的としています。
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