現在位置:
  1. トップページ >
  2. 観光・産業・しごと >
  3. 農山漁村 >
  4. 農山漁村振興 >
  5. 心豊かな里づくり >
  6. 研修会等 >
  7.  むらづくりフォーラムを開催しました
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  農林水産部  >
  3. 農山漁村づくり課
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line

三重のふるさと

むらづくりフォーラムを開催しました

平成19年3月9日(金)、むらづくりフォーラムを水産会館で開催しました。県職員約60名、市町職員約10名、地域約20名、一般公募モニター9名が参加しました。
 午前の部として平成17年度より2カ年間取り組んだ「モニター交流会報告会」を開催。モニター交流会にご参加いただいたアドバイザー3名に、専門家の視点で田舎の魅力についてご講演いただいたほか、一般公募モニターやモニター交流会実施地域も交えて意見を交換しました。
 その後、午後の部として、「田舎の魅力を発揮する」をテーマとして事例発表会を開催。島根県からお越しいただいた、NPO法人結まーるプラス理事長のかわべまゆみ氏と、農業法人せいわの里まめや代表取締役の北川静子氏に、パワフルにご講演いただきました。

講師プロフィール
午前の部モニター交流会報告会 要旨
かわべまゆみ氏ご講演要旨
北川静子氏ご講演要旨

午前の部 モニター交流会報告会の要旨

橋川史宏氏ご講演 ポイント

  • 都市と農村の交流を促進するために必要なこと
    • 現実認識⇒現実の弱み、強みを知ることで目標設定。
    • ターゲットの設定⇒ターゲットを選んでいるか。
    • メッセージ⇒メッセージは最大のおもてなし。「心の中の思い」
  • 固定観念に囚われていないか
    PRすれば人が集まる、営業努力すれば人が集まるのではなく、町が魅力的なら集客事業は実る。魅力的でないなら、まず、磨く必要がある。
  • 景観を見直す時代に来ている
  • もっと魅力ある地域になるために
    • 人をひきつけるもの、売れるものを知る。
    • かつてあたりまえにあったのに、今はないもの。⇒希少性
    • さらに、日々の暮らしに取り入れたいもの。⇒時代的価値
  • 希少性・現代的価値
    • 人と自然がつくる文化的景観
    • 農山漁村の温かさ・厳しさ
    • 伝統的なもの作りの精神(職人的な精神)

森本かおり氏ご講演 ポイント

  • 市民活動と行政の協働について
    市民活動(NPO)は、社会の中で必要だが行政でできない活動を行い、危機感や思いから始まっている。行政との協働事業において、行政の決める枠組みが窮屈になることが多い。市民活動は行政が決める枠からはみでている事が多い。行政はあてにしてはいけない。
  • 個性がある
    それぞれ活動に個性がある。よその活動を見に行って体験するのが一番いい。

楠川陽子氏ご講演ポイント

里料理の魅力

  • 歴史と風土に育まれた郷土の料理で先人の知恵が生かされている。
  • 伝え続ける家庭の温かさがある。
  • 本当においしい料理がしたたかに残っている。
  • 豊かな自然と人情に厚い人がいる。
  • 安全、安心、健康で新鮮なとれたての味が楽しめる。
  • 人々の心にいやしを与える。
  • 食の文化を次世代へつなげる

どんな僻地でも「とれたのおいしい味」「温かい人」「おいしい空気」を求めて人は来てくれる。

かわべまゆみ氏 ご講演 要旨
~笑いが止まらない田舎暮らし 今、田舎こそ夢と可能性がいっぱい!~

田舎の宝物

  • 田舎の人は何もない何もないと言うが、宝物がいっぱいある。町の中心にある「無人の駅」がもったいないと、町の担当に相談し、2年後に地域づくりができる拠点になった。無人駅でNPO活動を行い、年間2,000人が訪れる。
  • 駅で活動を始めて、Iターン、Uターン、地元の人、学生など人が集まる交流の場になった。違う人が来ると、人によって「もったいない」の視点が違う。人が来るたびに、「もったいない」があってそれを生かすと「宝物」になると気づいた。
  • 75歳以上の方が持つ、知恵や技が次の世代へ残らないかもしれないと都会の人が気づく。買ったほうが早い「知恵・技」に都市の感性と自然の素材が加わって、「スローマーケット」になる。「スロー」という言葉は「本来あるべき姿」と解釈している。「スローマーケット」は本来あるべき経済活動をめざすこと。スローライフは本来あるべき暮らし。山を見て美しいと思う気持ち。石見に来て、人として暮らしができるようになった。

何故NPO法人か?

  • H16,10月、約3,600人の桜江町は、人口約26,000人の江津市と合併。合併後、店が閉店していく、路線バスが配線になる、Aコープの出張所がなくなるということが起こった。買い物する店もバスもない。日々食べるものも不便になる。住民に不安が募る、空き家が増える、消えていきそうな集落も出る状況になった。
  • とにかく自分たちができる事をやろうと思った。行政サービスの代行なども考え、法人格が必要とNPO法人を立ち上げた。Iターン、Uターン、行政、農業、建設業など、30代と40代で構成される。
  • 足元がぐらつく、マイナスに向かう流れを0に戻したいと、「まち守り活動」も行う。

空き家対策

  • 空き家を放置しない。空き家に人が住めばコミュニテイが復活する。NPO法人が空き家の斡旋をできる特例措置を活用。中々、賃貸、売買してくれない空き家も、多様な主体が連携することにより活用が可能になる。たとえば市議や自治会長、市役所が家主に声をかけ説得する。宅建業者が物件を評価し、NPOが都市住民に情報発信、物件紹介をするというように、皆で役割分担している。

これから

  • これからはチームだ。互いが、長所を生かし、弱いところは補完しあう。連携、協働、助け合い。
  • 「消滅する過疎地」にするのか、「極上の田舎」にするのか。あきらめたときに本当の荒廃が始まる。農山村や漁村などの「生産の場」が、荒廃すれば、「消費の場」である都市の衰退にもつながる。
  • 他所の成功事例をそのまま持ってきてもムリ。風土、歴史、立地条件など、地域にあった取組みがある。
  • 地域の経済的自立のためには、地域をマーケティングすることが重要。内的要因(強みと弱み)と、外的要因(消費者は何を求めているか)をリサーチすること。
  • 個性を知り、ビジョンを持つこと。
  • 定住促進は「量より質」。団塊の世代争奪戦というが、数値的目標を追いかけるのではなく、どんな地域にしていくか、だからどんな人に来て欲しいのかを考えたい。地域にも選ぶ権利がある。お客様気分で来る移住者を、衰退しかけの集落に入れるのは疑問。
  • これからの地域の力は人間の力。

北川静子氏 ご講演要旨
  ~農村文化を次世代へ伝える 農村料理店の事例から~

  • 70代は生活の糧が里にあったが、40代50代の生活の糧は里の外にある。10年先まで里が守れるのかという不安がある。そこで「農村応援隊」というしくみを作った。農村がもっと元気になって、次の世代に引き継げるように、里以外の人に里に来てもらうしくみが動きだしている。
  • 1人ではできることはしれている。35人みんなでするからできるとつくづく感じている。「ヒト」ってすごい、ありがたいと感謝の気持ちでいっぱい。
  • 農村の文化をつなぐために頑張りたいと思う人はいっぱいいる。しかし、何をしたらいいか分からない。行政の支援窓口に繋いでくれるヒト、行政と住民の橋渡しをするヒトが必要。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農林水産部 農山漁村づくり課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁6階)
電話番号:059-224-2551 
ファクス番号:059-224-3153 
メールアドレス:nozukuri@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000031621