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令和02年11月17日

令和2年度第2回伊賀地域高等学校活性化推進協議会を開催しました

1 日時  令和2年10月29日(木)19時00分から21時20分まで

2 場所  三重県伊賀庁舎7階 大会議室

3 概要
 地域の中学生の状況や県立高校の特色、中学校卒業者数の減少の推移予測を共有し、地域の子どもたちにつけさせたい力、県立高校のあり方、県立高校の活性化について協議しました。
 主な意見は次のとおりです。

≪子どもたちに育みたい力をつけるための教育について≫
○ 総合学科の名張高校、あけぼの学園高校の両校は、地域との接点を多く持った活動を進めており、地域社会に開かれた教育環境づくりに成功している。
○ 総合学科は、地域をフィールドとした学習が強みであり、子どもたちは試行錯誤をしながら生きる力をつけている。あわせて、子どもたちが将来の生活の場を自分で選択する力を身につけることに役立っている。

≪地域における県立高等学校のあり方について≫
○ 数年前の協議会において昼間定時制について議論したが、当時は当地域にはニーズがないと結論づけられた。再び、中学校の現場において昼間定時制の必要性が高まっているということは、子どもたち自身や彼らを取りまく状況が大きく変化している可能性があり、改めて議論する必要がある。
○ この地域にも不登校傾向の子どもたちは増加しており、彼らの中には、週のうちの何日かの通学や、1日の中でも数時間登校するような就学形態を希望する子どもが多くいる。このような子どもたちの多くは、対人関係に不安を感じており、程よい人間関係の中だからこそ学習できたり、全日制高校と重ならない時間帯のほうが安心して通学できたりすることから、現在は、奈良県立山辺高校山添分校の昼間定時制や上野高校または名張高校の定時制に進学していることが多い。昼間定時制の高校が伊賀地域にあれば、域外へ通学することなく地元で力をつけて高校を卒業し地域社会に出ていくことができる。
○ 以前は、定時制は働きながら夜間に学ぶ場であったが、現在は働きながら学んでいる生徒はごく少数である。
○ 子どもたちが地元の高校に通学することで、物理的な時間を生み出すことができ、より部活動に打ち込んだりすることができる。また、地元を学び場とすることで、将来的に地元での就職や活躍につながる可能性が高まる。
○ 教育の質や選択肢に差が生まれないようにすべきであるが、生徒減に伴って教職員数や学校数が減ることは避けられないことも事実であることから、より良い学習環境を検討するにあたっては、現実的な折り合いをどうつけるのかを意識しながら進めることが大切だ。
○ 少子化が進行する中であっても学校運営の効率だけを求めて学習環境の整備をするべきではない。
○ 子どもたち一人ひとりが自分の特性に応じた学びができるよう、地域にいろいろな選択肢を置いておくことが大切である。当地域の高校はそれぞれに特色や魅力を持って教育活動を進めているので、できるだけ維持されることが望ましいが、やむを得ず再編が必要となれば、学びの選択肢をどう引き継ぎ整理していくのかを議論しなければならない。
○ 通学の事情や本人の学力によっては、複数の学校から進学先を選択できるような状況にない子どもたちもすでに存在する。高校に進学したい子どもたちが必ず進学できる環境づくりをしてほしい。
○ 伊賀市では交通事情の影響もあり80%以上の中学生が地域内の高校へ進学していることから、地域内の県立高校の配置については最大限の配慮を望む。
○ 名張青峰高校は、通学にバスを利用する生徒が多くいる。バス停の込み具合や、バスの本数の減少などを考えると、スクールバスの運行など何らかの手を打つ必要があるのではないか。
○ 35人学級は、生徒一人ひとりに目が行き届き、生徒のニーズにきめ細かく対応することができることから教育効果は高い。一方、教員の負担増の課題もあることから、学校現場の努力だけでなく行政の施策にも期待したい]
○ 学科・コースを維持するために1学級あたりの定員を40人以下にしたとしても、全体の生徒数の減少やそれに伴う教員数の減少などの課題が考えられる。少子化が進行する中、子どもたちの選択肢を確保する際には、それらの課題も考えながら議論する必要がある。
○ 学校規模が小さくなり教員定数が減少することで部活動の顧問の配置が今までどおり行えずに、廃部を検討せざるを得なくなる部が生まれることが懸念される。
○ 中学校長の聞き取りの内容をふまえると、伊賀、名張両市の状況や考え方は必ずしも一致していないように思う。両市それぞれにおいて、県立高校のあり方を検討してみてもよいのではないか。
○ 地域の県立高校は、地域に貢献する人材の育成、世界を視野に入れ活躍する人材の育成など、それぞれの役割を担って教育活動を進めており、これらの選択肢を少しで多く維持するためには、伊賀、名張両市合わせた伊賀地域全体で県立高校のあり方を考えるべきである。そのためにも、通学などの環境をより改善していく必要がある。
○ 地域内外への就職、進学の状況など、高校卒業後の進路状況についての資料を共有してほしい。

≪活性化に向けた方策について≫
○ 地域外から伊賀地域の県立高校への進学者が増えるように、学校の魅力化を進めることが大切である。行きたいと思う学びや部活動が学校にあれば、通学の利便性に関わらず子どもたちは目指すと思う。
○ 地域の県立高校はそれぞれの特色を活かしながら学校の魅力化に取り組んでおり、伊賀白鳳高校には部活動に魅力を感じて他地域からも一定数の入学者がいる。子どもたちが地域の学校に通学しやすくなる環境整備が図られることで、学校の特色化・魅力化をより進めることができると感じている。
○ 学校の活性化について、在校している生徒から意見を聞いてみるのもよいのではないか。


附属機関等会議概要

関連資料

  • 事項書・座席表・論点(PDF(239KB))
  • 配付資料(PDF(1MB))

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 教育政策課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁7階)
電話番号:059-224-2951 
ファクス番号:059-224-2319 
メールアドレス:kyosei@pref.mie.lg.jp 

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