1 日時 令和8年9月1日(火曜日)19時から21時まで
2 場所 三重県鈴鹿庁舎 46会議室
3 概要
令和7年度まとめに示されている「15年先(令和22年度)の鈴鹿亀山地域の県立高校の学びと配置のイメージ」をふまえ、今後も子どもたちに多様で豊かな学びを提供できるよう、当地域の県立高校の将来像について協議しました。
主な意見は次のとおりです。
≪全日制課程の学びと配置のあり方について≫
○ これまで多様な子どもたちを受け入れ、丁寧な指導をしてきた石薬師高校の役割は非常に大きいと感じている。石薬師高校は募集停止となるが、石薬師高校のようにすべての高校で、子どもたちを誰一人取り残すことなく最後まで面倒を見てほしい。(瀬古委員)
○ 全日制、定時制を問わず、学校に行きづらい子どもや特別な支援を必要とする子どもなど、さまざまな背景を持つ子どもたちへの支援体制を大切にしてほしい。(上村委員)
○ 令和7年度のまとめでは、大学進学のニーズに応える高校は、1学年6学級を下回らないことが望ましいとあるが、今後の中学校卒業者数の減少を考えると、普通科だけで6学級を維持することは難しくなることが想定される。普通科と親和性のある学科を併置するなど学校規模を維持することも検討していく必要があるのではないか。他府県の事例があれば、次回提示してほしい。(奥出委員)
○ 鈴鹿市内の製造業の現場からは高校卒業者をなかなか採用できなくて困っているので何とかしてほしいという声を多く聞いている。鈴鹿市には工業高校がなく、生徒が津市や四日市市の工業高校に進学し、そのまま鈴鹿市外の企業に就職してしまうのが一因ではないかと考える。商業高校や工業高校の新設が難しいことは承知しているが、普通科高校の再編の中で、専門性の高いコースや、多様な学びの場を設けることを検討してほしい。(高橋委員)
○ 中学校の段階では将来の目標がまだ定まっていない生徒も多いので、稲生高校の普通科のように2年生からコースを選ぶことができるのは魅力的である。令和9年度入学生から、稲生高校の自動車工業コースが、自動車分野とものづくり分野をもつ工業コースに改編されることで、工業コースに興味を持つ中学生も増えているように感じている。専門学科になると、かえって市外の大企業に就職する生徒が増える可能性も高くなるので、地元企業に就職する生徒が多いコース制がよいのではないか。(市川委員)
○ 小学生の段階から、子どもがどんな高校に進学するのかを考えている保護者も多い。多様な学びの選択肢の保障については、何を残すかではなく、新しいものをつくっていく方向で考えることが大切である。(谷口委員)
○ 当地域の人口規模や産業を考えると、当地域にも工業高校があってよい。統廃合を進めるのであれば、半導体など新しい学習をすることができたり、新たな部活動ができたりするなど、時代のニーズに合った新しい学校を他地域に先駆けてつくってもらいたい。(中原委員)
○ 国はネクストハイスクール構想に基づき、多額の予算をつけて高校教育改革を進めようとしている。産業界としては、この機会を生かして地域産業を支える専門人材や理数的素養を持った人材の育成に力を入れてほしいと思っている。(高橋委員)
○ 当地域にある特色のある学びについては可能な限り残すべきである。特に飯野高校の英語コミュニケーション科のような、多文化共生社会を支える人材を育成するという機能は、県として必要である。(和田委員)
○ 多様な学びを保障する観点から、普通科を総合学科や探究科へ改編するなど、定時制を含め従来とは違う学びを当地域につくり、その魅力を発信していく必要があるのではないか。(和田委員)
○ 多様な学びの選択肢を提供する方策として鈴鹿市議会からも県教育委員会に要望があった総合学科の設置について、当協議会でも議論を進めるために、総合学科の現状が分かる資料を提供してほしい。(奥出委員)
○ 亀山高校については、亀山市内からの進学者が多く地域密着型の活動も多いので、地域からの信頼も厚い。今後もそうした地域からの期待に応えられるよう、一層魅力化を図ってほしい。(中原委員)
≪定時制課程の学びと配置のあり方について≫
○ 神戸高校と亀山高校の定時制を飯野高校に集約したこれまでの経緯を考えると、鈴鹿亀山地域の多様な背景を持つ子どもたちの学びの場として、今後も飯野高校の定時制は必要である。(和田委員、上村委員)
○ 定時制といっても、夜間定時制だけではなく、昼間定時制の人気が高まっている。飯野高校は夜間定時制であるが、夕方の早い時間帯からの2部制をとっている。当地域でもあらためて、さまざまな定時制のあり方について検討してもよいのではないか。(奥出委員)
○ 不登校や家庭環境が厳しい子どもたちや外国につながりがある子どもたちなど、様々な背景をもつ子どもたちからの定時制へのニーズは高いものがある。社会的自立に向かうカリキュラム開発など、さらに魅力を高める必要がある。(中原委員)
○ 定時制について考える際には、県立の通信制高校が2校あることや、私立の広域通信制高校の人気が高まっていることも念頭に置いておく必要がある。(和田委員)
≪校舎の建替えについて≫
○ 校舎の耐用年数が近づいていることから、校舎を新築して魅力的な高校をつくり、地域の中学生が地域の高校へ進学する割合を増やしていく必要がある。(廣田委員)
○ 中学生が私立高校に見学に行ってきれいな校舎に憧れている姿を見ると、新築や建替えによって県立高校が新しい校舎になることは、子どもたちにとって大変魅力的である。(村田委員)
○ 校舎の建替えについては、どこに建てるかだけでなく、これからの時代の子どもたちに必要となる探究的な学びや個別最適な学びができるよう、どのような施設・設備にしていくのかなど、さまざまなことを考える必要がある。校舎の設置場所を決めてから、実際に校舎を使用できるようになるまで、どの程度の時間を要するか教えてほしい。(奥出委員)