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令和03年01月28日

久居農林高校1年生が林業職場を体験しました
~バーチャル林業体験を通じて「森で働くこと」について考える~

 令和3年1月13日(水)、久居農林高校(津市久居東鷹跡町105)において、三重県林業研究グループ連絡協議会、中勢森林組合、日立建機日本㈱の協力のもと、環境保全コース1年生を対象とした林業体験を実施しました。
 この研修は、昨年度初めての試みとして実施したところ、生徒や先生から好評をいただいたこともあり、今年度も各方面の協力を得て開催する運びとなりました。
 参加した生徒27人は、林業労働に関する講義を受けたあと3班に分かれて、林業安全教育360°VR(バーチャルリアリティー)、ハーベスタシミュレータ操作、チェーンソー操作を体験しました。

 

中央揃え

林業普及指導員による「林業労働に関する講義」

 

【林業安全教育360°VR(バーチャルリアリティー)体験】
 この教材は、農林中央金庫と全国森林組合連合会が導入しているもので、「他人伐倒」による事故を実写VRで再現し、あたかも災害現場にいるような疑似体験をすることで、林業現場における「危険体感教育」を受けられる教育ツールです。ゴーグルをのぞくと自分が人工林内に立っている状況となり、自分の頭の動きに合わせて景色が動く仕組みとなっています。CGではなく実写を使っている点がより一層の現実感を生んでいます。
 生徒達は、林業現場で発生している事故の実態を仮想体験するとともに、安全衛生規則において新たに規定された「立ち入り禁止区域」(立木の高さの2倍に相当する距離を半径とする円内に他者を立ち入らせない)について学びました。
 

中央揃え

この生徒には林内で下から見上げた樹冠の景色が見えています


【ハーベスタシミュレータ操作体験】
 このシミュレータは、実機で使用されているのと同じ操作レバーをパソコンに接続し、そのレバーを操ることでパソコン画面上のハーベスタを操作するもので、日立建機日本㈱から機材をレンタルするとともに操作指導もお願いしました。
 操作レバーには左右それぞれに18個のボタンとトリガーが装着されており、レバーの前後左右の動きとボタン・トリガーの操作を組み合わせて立木を伐採し、造材・枝払いします。画面は、ハーベスタのキャビンに座ったオペレータの視点となっており、当日は、目の前に立っている立木6本をハーベスタで掴んで伐採し、造材・枝払いして所定の場所に積むという一連の操作を体験しました。
 大人が見ていると操作は非常に複雑に思えますが、若い世代とあって飲み込みが早く、早い生徒は6本の立木を4分ほどで処理していました。これには、講師も感心していました。
 なお、講師を務めていただいた日立建機日本㈱には、開催直前に国が新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言を発令したことを受けて、当初予定していた本社(埼玉県)からの指導者の来校を急遽中止してオンラインに切り替え、現場での対面指導を三重営業所の職員によって対応するなど臨機応変な対応をいただきました。
 

中央揃え

オンラインで操作説明を熱心に聞く生徒の皆さん

 

中央揃え

日立建機日本㈱三重営業所の職員による操作指導


【チェーンソー操作体験】
 バーチャル体験の後は、チェーンソーの実機を使った輪切り体験を行いました。
 初めに、講師である中勢森林組合の職員からチェーンソーの始動方法、安全な取扱い方法について説明を受けた後、安全装備を装着したうえで1人ずつチェーンソーの実機を操作して丸太を輪切りしました。
 直前のバーチャル体験で林業における労働災害について学習したこともあり、生徒たちは指導者の説明を真摯な姿勢で聞き、チェーンソーの操作も落ちついて真面目に取組んでいました。
 チェーンソーで丸太を切る体験は新鮮だったようで、「気持ちいい」「最高」といった感想も聞かれたところです。
 

中央揃え

中勢森林組合の職員による操作方法の説明

 

中央揃え

生徒によるチェーンソー操作体験


 生徒のアンケートでは、今回の研修が自分の将来にとって「大変役に立った」と回答した生徒が18人、「ある程度役に立った」と回答した生徒が9人と、参加した生徒全員が「役立った」との回答でした。また、チェーンソーや機械など実機を使った研修を望む意見が多数寄せられたところです。
 今後とも、関係者の協力を得ながら、様々な機会を捉え、生徒にとって有意義な研修の提供に努めたいと思います。

昨年度の体験の様子はこちら

本ページに関する問い合わせ先

三重県 津農林水産事務所 森林・林業室(林業振興課) 〒514-8567 
津市桜橋3-446-34(津庁舎3階)
電話番号:059-223-5091 
ファクス番号:059-223-5151 
メールアドレス:tnorin@pref.mie.lg.jp

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