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平成25年04月27日

体罰の実態調査に係る文部科学省への第2次報告について

1 体罰の実態調査に係る文部科学省への報告
   平成25年1月23日付けの文部科学省通知「体罰禁止の徹底及び体罰に係る実態把握について」を
  受け、平成24年度に小学校、中学校、高等学校(通信制を除く)及び特別支援学校に在籍する児童生
  徒に対して行われた体罰について実態調査を行い、第1次報告(2月28日期限)と第2次報告(4月
  30日期限)の2段階で文部科学省に報告しました。
   なお、第2次報告の私立学校分は、文部科学省からの連絡があり次第報告します。
(1)第1次報告
  ・ 平成24年4月から平成25年1月末までに発生した事案で、調査時点で県教育委員会や市町等教
   育委員会、各私立学校が、既に体罰として把握していた状況(公立学校全体で30校・対象教員35
   人、私立学校全体で6校・対象教員16人)を平成25年2月27日に文部科学省へ報告しました。
(2)第2次報告
  ・ 第1次報告に、改めて実態調査を行った結果、新たに体罰として把握した事案を加えて、平成24
   年度一年間の状況として、公立学校分は、平成25年4月25日に文部科学省へ報告しました。
  ・ 実態把握の方法は、公立学校においては、教員と児童生徒に調査用紙を配付し調査を行いました。
   児童生徒については、保護者と相談して回答することも可能としました。また、調査用紙について
   は、事実確認を的確に行う必要性から記名により実施しましたが、児童生徒に配付した翌日以降に回
   収を行う等、体罰を受けた児童生徒が周囲の児童生徒から特定されないよう、また提出しやすいよう
   各校に工夫を要請しました。
  ・ また、私立学校についても、公立と同じ調査用紙を活用するなど、同様に実態把握を行いました。

2 公立学校の状況
(1)第2次報告の概要
    平成24年度に公立学校全体で体罰を行った教員は、133校・207人でした。
    校種別では、小学校で53校・69人、中学校で60校・106人、高等学校で19校・31人、
   特別支援学校で1校・1人でした。

  校 種     発生学校数  対象教員数  被害児童生徒数
  小学校      53校     69人    109人  
  中学校      60校    106人    182人  
  高等学校     19校     31人    101人  
  特別支援学校    1校      1人      1人  
   計      133校    207人    393人

 ○ 体罰が行われた場面
    授業中 69  放課後 15  休み時間 22  部活動 66
    学校行事 7  ホームルーム 14  その他 14
 ○ 体罰が行われた場所
    教室 88  職員室 2  運動場・体育館 69
    生徒指導室 5  廊下・階段 19  その他 24
 ○ 体罰の態様
    素手で殴る 119  棒などで殴る 16  蹴る 22
    投げる・転倒させる 5  殴る及び蹴る等 12  その他 33
 ○ 被害の状況
    外傷 1 打撲(顔)1 打撲(足)2 打撲(その他の部位)4
    鼻血 3  その他 4  傷害なし 192
 ○ 把握のきっかけ(複数回答を可としています。)
    児童生徒の訴え 108  保護者の訴え 43   教員の申告 116
    第三者の通報 25  その他 2
 ○ 把握の手法(事情を聴取した者について、複数回答を可としています。)
    当事者教員 207  その他教員 47  被害児童生徒 200
    その他児童生徒 74 保護者 44
 ○ 処分の状況
    文書訓告等 176(小中学校は市町等教育委員会が対応)
    検討中    31
 ○ 主な事例(資料 新たに体罰として把握した主な事例【公立学校】参照)
  
(2)今後の対応
  ・ 今回の調査で新たに体罰として把握した事案については、当該市町等教育委員会や県立学校と連携
   し、その内容を十分精査し、必要な処分等について適切に対応していきます。
  ・ 全公立学校において映像教材「教育活動における体罰の防止」を活用した校内研修を実施します。
  ・ 運動部活動指導者研修会、生徒指導担当者を対象とした研修会等を開催し、指導方法の工夫・改善
   の取組を充実させます。
  ・ 今後も、体罰の実態を的確に把握するとともに、市町等教育長会議や県立学校長会議等の各種会議
   や研修会等、様々な機会をとらえて体罰禁止について周知徹底を図っていきます。

3 私立学校の状況
(1)第2次報告の概要
    平成24年度に私立学校全体で体罰を行った教員は、7校・22人でした。
    校種別では、小学校で1校・1人、中学校で2校・7人、高等学校で4校・14人でした。 

  校 種     発生学校数  対象教員数   被害児童生徒数
  小学校       1校     1人        1人  
  中学校       2校     7人       17人  
  高等学校      4校    14人       34人  
  特別支援学校    0校     0人        0人  
   計        7校    22人       52人 

 ○ 体罰が行われた場面
    授業中 4 放課後 1 休み時間 2 部活動 10 学校行事 3
    その他 2
 ○ 体罰が行われた場所
    教室 4 職員室 1 運動場・体育館 11 廊下・階段 1 その他 5
 ○ 体罰の態様
    素手で殴る 14 棒などで殴る 2 殴る及び蹴る等 1 蹴る 2 
    その他 3
 ○ 被害の状況
    鼓膜損傷 1 外傷 1 傷害なし 20
 ○ 把握のきっかけ(複数回答を可としています。)
    児童生徒の訴え 9 保護者の訴え 3 教員の申告 13 その他 3
 ○ 把握の手法(事情を聴取した者について、複数回答を可としています。)
    当事者教員 20 その他教員 2 被害児童生徒 17 その他児童生徒 1 
    保護者 2 その他(第三者) 1
 ○ 主な事例(資料 新たに体罰として把握した主な事案【私立学校】参照)

(2)私学課の今後の対応
  ・ 今回の調査で新たに体罰として把握した事案については、当該私立学校に適切に対応するよう要請
   するとともに、私学協会理事会(校長会)等の場を通じて再発防止に努めるよう指導・助言してまい
   ります。
  ・ 新たな事案発生時における速やかな報告、各校で県教育委員会作成の体罰防止に係る映像教材を用
   いるなどの校内研修の実施を求めてまいります。

資料 「新たに体罰として把握した主な事例」

【公立学校】
1 教室での事例
 ・ 友達をからかうことを繰り返していた児童2人を指導した際、1人の額をこづき、1人の頬を平手で叩い
  た。児童に傷害なし。(小学校)
 ・ 授業中、姿勢が悪い児童の身体を正そうとした際、児童が抵抗したため、頬を叩いた。児童に傷害な
  し。(小学校)
 ・ 授業中、友達としゃべっていたため質問に答えられなかった児童を指導した際、長時間立たせた。児
  童に傷害なし。(小学校)
 ・ 学級活動で、学校生活のきまりを否定する発言をした生徒を指導した際、平手で頬を叩いた。生徒に
  傷害なし。(中学校)
 ・ 授業中、繰り返し注意しても授業に取り組まないため、教科書で頭を叩いた。さらに不服な態度を示
  したため、頬を平手で叩いた。生徒に傷害なし。(中学校)
 ・ 授業中、忘れ物をしたり集中力のない十数人の生徒に対し、師範用の大きな三角定規や指示棒など
  で、頭を叩いた。いずれも生徒に傷害なし。(中学校)
 ・ 服装の乱れがある生徒を指導した際、頬を平手で叩いた。生徒に傷害なし。(高等学校)

2 職員室での事例
 ・ ファイルの留め具で遊んでいた生徒を注意した際、生徒が素直に従わなかったため、留め具で頭を叩
  いた。生徒が暴力だと騒いだため、平手で頭を叩いた。生徒に傷害なし。(中学校)

3 運動場・体育館での事例
 ・ 授業中、劇で使用する自転車に乗って遊んでいた児童を注意した際、注意してもやめなかったため足
  と顔を平手で叩いた。児童に傷害なし。(小学校)
 ・ 部活動の練習試合中、集中力を欠いたプレーを指導した際、生徒2名の顔面を平手で叩いた。生徒1
  名は鼻から出血があった。(中学校)
 ・ 部活動の指導について説明をした際、反抗的な態度をとったため、平手で頬を叩いた。生徒に傷害な
  し。(中学校)
 ・ 部活動で、生徒が指示どおりの動きができなかった時、試合でミスが続いた時、やる気を出していな
  い時、応援ができなかった時など、ラケットのグリップで押すように叩いた。1度は頬を叩いた。いず
  れも生徒に傷害なし。(中学校)
 ・ 部活動の練習試合で、ミスをした生徒を注意する際、髪の毛を引っ張ったため、髪の毛が抜けた。
  (高等学校)
 ・ 部活動の練習試合で、下級生への配慮が不足していた生徒を注意する際、頬を平手で叩いた。生徒に
  傷害なし。(高等学校)
 ・ 部活動の遠征終了後、遠征先に備品を忘れてきた生徒を指導した際、他の生徒も含めて頬を平手で叩
  いた。生徒に傷害なし。(高等学校)

4 生徒指導室での事例
 ・ 部活動を休みがちな生徒を指導した際、ふてくされた態度をとったため、頬を平手で叩いた。生徒に
  傷害なし。(中学校)
 ・ 生徒を指導する際、反省の様子が感じられなかったため、頬を平手で叩いた。生徒に傷害なし。(高
  等学校)
 ・ 生徒の生活態度を指導した際、頬を平手で叩いた。生徒は鼻から出血があった。(高等学校)

5 廊下・階段での事例
 ・ 休み時間に児童が暴れているのを制止した際、平手で頭部を叩いた。児童に傷害なし。(小学校)
 ・ 帰りの会で生徒が口ごたえをしたため、頬を平手で叩き、尻を蹴った。その後、胸ぐらをつかんだま
  ま別の部屋へ引っ張って連れて行こうとしたため、生徒の首に襟の痕が赤く残った。(中学校)
 ・ 生活態度について日頃から注意していた生徒が、授業中にガムを噛んでいたため、膝で腹を蹴った。
  生徒に傷害なし。(中学校)

6 その他の場所での事例
 ・ 遠足時、電車の車内で騒いでいた児童を注意した際、頭を平手で1回叩いた。児童に傷害なし。(小
  学校)
 ・ 掃除の時間に、指示に従わなかった児童を指導した際、足首を蹴った。児童に傷害なし。(小学校)
 ・ 登校時、指導に対して反抗的な態度をとったため、生徒の頬を平手で叩いた。生徒は唇を切った。
  (中学校)
 ・ 放課後の補充学習でガムを噛んでいた生徒を指導した際、頬を平手で叩いた。生徒に傷害なし。(中
  学校)

【私立学校】
 ・ 清掃活動時に、清掃をきちんと行わなかった生徒に対して、監督教員が注意したところ、生徒が反抗
  的な言葉を発したため、教員が生徒の上腕部等をつかみ、頬を1回叩いた。生徒に傷害なし。(中学
  校)
 ・ 部活動の練習時間に遅刻した生徒に対し、胸を手で押した。生徒に傷害なし。(高等学校)



関連資料

  • 体罰の実態調査に係る第1次報告と第2次報告の状況(PDF(56KB))
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