三重県では、子どもたちが性暴力の加害者にも、被害者にも、傍観者にもならない未来をつくるため、本年6月に県内の全小学校に配付した絵本(「プライベートゾーン」の知識を身につけるための学習教材)を使い、親子で学ぶ「性被害防止・対応教室」をモデル校で開催します。本事業は、令和3年度県民参加型予算(みんつく予算)「子どもたちを性被害から守りたい!プロジェクト事業」の取組の一つであり、子どもたちが安心して過ごせる性被害のない未来を目指しています。
記
1 日時・モデル校
(1)10月15日(金)13時35分から14時20分まで(5限目)
津市立黒田小学校教室 3年生33人及び保護者 ※保護者はZoom参観
(2)11月 9日(火)11時35分から12時20分まで(4限目)
四日市市立三重北小学校体育館 1年生26人・2年生20人及び保護者 ※保護者は対面参観
(3)11月11日(木)10時40分から11時25分まで(3限目)
鈴鹿市立加佐登小学校体育館 1年生53人及び保護者 ※保護者は対面またはZoom参観
2 使用する学習教材(絵本)
名称:「おしえて!くもくん」(全32P、出版社=東山書房)
内容:小学校での低学年児童に対する読み聞かせを想定した構成となっており、
〇プライベートゾーンとは
・水着を着ると隠れる部分のこと
・自分だけの大切な場所で、簡単に他人に見せたり触らせたりしてはいけない
〇他の人のプライベートゾーンを無理やり見たり触ったりしてはいけない
〇もし、触られそうになったら、大きな声で「いや」と言う
〇いやな目に遭っているお友達を見つけたら助けてあげる
〇困ったときは大人に相談する
などについて、お空の上からいつも子どもたちを見守っている「くもくん」が優しく教えてくれ
ます。
3 授業内容
各モデル校の担任教諭、養護教諭において、絵本の読み聞かせを行い、絵本のダウンロード教材(ふり
かえりシート等)を活用して、プライベートゾーンの知識を身につけさせ、
〇被害を被害と認識し、対処できるようにする
〇知らずに加害者になってしまうことを防ぐ
〇被害にあっている人を助けることができるようにする
〇何かあったときに大人に相談できるようにする
ことを指導し、「自分を守る力」をつけさせます。
また、保護者に対して、性被害の実態や子どもからSOSがあった場合の対応、相談先「みえ性暴力被 害者支援センター よりこ」等について、県担当者から説明します。
4 今後の取組
「子どもたちを性被害から守りたい!プロジェクト事業」として、これまでに実施した
〇養護教諭等対象 小学校低学年向け「性被害防止・対応研修」
(7月・ブロック別に3回開催)
〇養護教諭等対象 小学校高学年以上向け「性被害防止・対応研修」
(9月・ブロック別に3回開催)
と今回の親子で学ぶ「性被害防止・対応教室」の実施状況、参加教員及び保護者アンケート結果を踏ま
え、本事業の成果と課題を検証し、子どもを性暴力の当事者にしないための取組につなげるとともに、
他校への普及を進めます。
5 取材についての注意事項
児童の顔の撮影は保護者の同意を得た場合のみとし、それ以外はご遠慮ください。