ハスモンヨトウの発生量が多いため、令和7年度病害虫発生予察注意報第3号を発表します。
1 対象作物:ダイズ・野菜類・花き類
2 対象病害虫名:ハスモンヨトウ
3 発生地域:県内全域
4 発生時期:7月中旬以降
5 発生量:多
6 注意報発令の根拠
(1)フェロモントラップ(松阪市)における7月第3半旬から8月第2半旬までの誘殺数は、933頭(平年502.3頭)と、平年の約1.9倍となっています。
(2)ダイズの巡回調査(7月第5週から8月第2週)では、白変葉の発生か所数は0.42か所/a(平年0.60か所/a)とやや少ないですが、早いところでは7月中旬から白変葉が確認されており、例年に比べて早い段階で多発となる可能性があります。
(3)1か月予報(名古屋地方気象台8月14日発表)によると、8月16日から1か月程度は気温が高く、ハスモンヨトウの活動に好適な条件が続くことが予想されます。
7 防除上の注意事項
(1)こまめにほ場を見回り、薄茶色の毛で覆われた卵塊や白変葉を目印にして若齢幼虫が分散する前に捕殺してください。
(2)幼虫が大きくなると薬剤の効果が低下するので若齢のうちに(ほ場で白変葉が散見され始めたら)防除してください。
(3)薬剤抵抗性回避のため、異なる作用機構の薬剤をローテーション散布してください。
(4)気温が高い年は多発する傾向があります。
(5)誘殺ピークの1週間から10日後が防除適期です。
(6)ハスモンヨトウのフェロモントラップ誘殺状況は、以下の野菜の病害虫のページにて随時更新しています。
https://www.pref.mie.lg.jp/byogai/hp/39619007432.htm
(7)防除薬剤は三重県農薬情報システムで検索することができます。
https://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/top/mie