第9回太平洋・島サミットが開催(テレビ会議方式)されることを契機に、三重県教育委員会では、高校生が、SDGsの視点から志摩半島の海洋環境や文化、太平洋の海洋環境について理解を深め、日本や太平洋島嶼国が直面する様々な課題について考えられるよう、次の取組を実施します。
1 ALT(外国語指導助手)と学ぼう!SDGsセミナー
(1)開催日時
令和3年4月24日(土)13時30分から15時00分まで
(2)内容
高校生が、海洋環境や太平洋島嶼国の文化について英語で学び、SDGsの視点から、「地球温暖化
による海面上昇が太平洋島嶼国に及ぼす影響と解決策」「太平洋島嶼国と日本の友好関係」をテーマに
英語によるディスカッションを行います。
① 参加生徒は、ウェブページでテーマに関する情報を、事前に収集する。
② SDGsの視点から、テーマについて英語で学び、自らの意見を述べる。
③ テーマについて英語によるディスカッションを行う。
④ セミナー終了後に、参加生徒は英語で意見や感想を書いたメールを、セミナー参加のALTに
送信し、後日、ALTから各生徒に返信する。
(3)講師
参加国であるオーストラリア、ニュージーランド出身のALT各1名
ファシリテーターを担当する英国出身のALT1名
(4)対象者
県立高校の参加希望生徒45名(自宅からオンラインで参加)
(5)実施形態 オンラインでのワークショップ
※ 県庁7階第一会議室で、ALTがファシリテータを担当する場面と、画面上でのやり取りの様子
の取材が可能
2 三重県高校生海洋環境セミナー
(1)開催日時
令和3年4月28日(水)15時50分から16時50分まで
(2)内容
太平洋・島サミットが島嶼国を対象としていることから、志摩半島に位置する鳥羽高校、志摩高校、
水産高校の3校の参加希望生徒が、志摩半島の自然環境の特徴や水産業について学びます。
① 参加生徒は、志摩半島の自然環境の特徴や水産業について、講師がまとめたパワーポイント資
料で事前に学習する。
② 講師から、志摩半島の自然環境の特徴や水産業について学び、自らの意見を述べる。
③ 学んだことを活かして、各校において、地域課題をテーマとした探究的な活動を行う。
(3)講師
三重県立博物館(MieMu)北村 淳一 学芸員、太田 光俊 学芸員
(4)対象者
鳥羽高校3名、志摩高校3名、水産高校8名の生徒(各校からオンラインで参加)
(5)実施形態
オンラインでの講義
※ 三重県総合博物館2階交流活動室から講義を配信する場面の取材が可能。
3 水産高校とパラオ高校の生徒の交流
(1)開催日時
6月から開始予定(月1回程度の交流を実施)
(2)内容
水産高校は、平成9年にパラオ共和国のパラオ高校と姉妹校提携して以来、実習船「しろちどり」に
よる国際航海実習時に、合計21回パラオに寄港し、パラオ高校と交流しています。現地では、「しろ
ちどり」の船内案内や食文化の交流等を実施してきました。今回、太平洋・島サミット参加国にパラオ
共和国が含まれていることを契機に、水産資源科アクアデザインコースの2年生8名が、「アクアデザ
イン」の授業において、SDGsの視点で、海洋環境、水産業、海の生物(パラオオウムガイの生態
等)について、パラオ高校の生徒とオンラインでの意見交換を実施していきます。
※ 交流に先立ち、3月17日(水)に鳥羽水族館でパラオオウムガイに関する探究学習を実施しま
した。
(3)実施形態
オンラインでの交流
4 文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校6校、理数科設置校における海洋問題
に関する研究
(1)開催日時
令和3年5月8日(土)10時00分から11時30分まで
(2)内容
海洋環境に興味をもつSSH指定校や理数科設置校の生徒が、三重県の海洋環境及び水産業の現状と
課題に関する講義を受け、ディスカッションを行うとともに、8月上旬に伊勢高校が毎年実施している
乗船実習に参加します。乗船実習では、三重県水産研究所が所有する調査船「あさま」に乗船し、水質
やプランクトンの測定等をとおして、伊勢志摩地域の水産業について学びます。
(3)講師
三重県水産研究所の職員
(4)対象者
海洋環境に興味をもつSSH指定校や理数科設置校の生徒15名から20名程度(伊勢高校の生徒は学
校から参加し、それ以外の生徒は自宅又は各校から参加)
※ 伊勢高校から講義を配信する様子の取材が可能。
(5)実施形態
オンラインでの講義とディスカッション