令和4年11月1日、ユネスコ無形文化遺産代表一覧表への登録候補案件を事前審査するユネスコ評価機関から、「風流踊」について、ユネスコ無形文化遺産代表一覧表への「記載」が適当との勧告がなされました。
今回勧告が行われた「風流踊」には、三重県内の「勝手神社の神事踊(かってじんじゃのしんじおどり)」(伊賀市)が含まれています。
今後、11月28日(月)から12月3日(土)にモロッコのラバトで開催されるユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会で審議され、ユネスコ無形文化遺産登録に関する最終決定がなされる予定です。
・「風流踊」とは、華やかな、人目を惹く「風流」の精神を体現し、衣裳や持ちものに趣向をこらし、
歌や笛、太鼓、鉦(かね)等に合わせて踊る民俗芸能です。除災や死者供養、豊作祈願、雨乞い等、
安寧な暮らしを願う人々の祈りが込められ、祭礼や年中行事等の機会に地域の人々が世代を超えて
参加し、地域の活力の源として大きな役割を果たしています。今回提案された「風流踊」の構成に
は、国指定重要無形民俗文化財である行事41件が含まれています。
・「風流踊」は、現在登録されている「チャッキラコ」(神奈川県)に、他の風流踊の追加を行う拡
張提案です。ユネスコ無形文化遺産登録(代表一覧表記載)が決定した場合は、日本の登録件数は
22件になります。