平成２８年三重県議会定例会　知事提案説明（追加提案）

　ただいま上程されました補正予算16件、条例案11件、その他議案5件合わせて32件の議案について、その概要を説明いたします。

　議案第70号から第84号までの補正予算は、今年度の予算執行状況等を踏まえ、歳入歳出両面における補正要因に対応するため編成したもので、一般会計で7億568万5千円、特別会計で4億8,211万2千円、企業会計で8億2,905万3千円をそれぞれ減額するものです。

　それでは、一般会計についてその概要を説明いたします。
　歳入の主なものは、県税について、個人県民税で20億2,000万円、法人事業税で17億1,600万円、地方消費税で13億6,000万円をそれぞれ増額する一方、県民税利子割で1億2,800万円、法人県民税で1億1,400万円をそれぞれ減額するなど、合わせて48億7,100万円を増額しています。
　また、地方消費税清算金について、31億5,100万円を、地方譲与税について、地方法人特別譲与税で18億1,100万円を、それぞれ増額しています。
　国庫支出金については、公共事業関係で13億2,568万7千円を増額する一方、高等学校等就学支援金交付金で1億6,698万3千円を減額するなど、合わせて1億1,224万9千円を増額しています。
　県債については、減収補てん債で33億6,100万円、退職手当債で28億円をそれぞれ減額する一方、公共事業関係で5億3,300万円を増額するなど、合わせて60億7,900万円を減額しています。
　基金繰入金については、地域医療再生臨時特例基金で14億2,136万5千円、財政調整基金で9億972万円、後期高齢者医療財政安定化基金で4億円、再生可能エネルギー等導入推進基金で3億82万9千円をそれぞれ減額するなど、合わせて34億8,641万1千円を減額しています。

　歳出の主なものは、人件費について、退職手当で15億5,393万6千円を減額するなど、15億6,562万9千円を減額しています。
　公共事業について、国の内示等に伴い国補公共事業を51億9,307万5千円増額する一方、国補公共事業への事業組替え等に伴い県単公共事業を18億5,521万9千円、国の内示等に伴い国直轄事業負担金を1億3,691万5千円、災害復旧事業を18億3,813万5千円それぞれ減額するなど、合わせて10億7,501万6千円を増額しています。
　また、地方消費税収入額の増に伴い、地方消費税に係る都道府県清算金で17億7,966万3千円を、市町交付金で15億8,805万9千円を、それぞれ増額しています。
　さらに、伊勢志摩サミットの開催を契機に、伊勢志摩地域の飲食店、宿泊施設、公共交通機関等を対象として、受動喫煙防止対策の充実を図る経費として、284万7千円を増額しています。
　医療施設及び設備に係る補助金については、国の補助金を活用し、「サミット緊急医療機器等整備事業」として1億800万円を計上する一方、事業実績に伴い8億5,234万4千円を減額するなど、合わせて7億4,430万7千円を減額しています。

　これにより、平成27年度の予算総額は、一般会計で7,477億1,485万7千円となり、特別会計、企業会計を合わせた三会計の合計額は、9,341億6,407万1千円となります。

　次に、議案第85号の「平成28年度三重県一般会計補正予算（第1号）」は、一般職に属する職員の勤勉手当の支給割合の改正等を考慮し、県議会議員の期末手当について255万5千円を増額するもので、補正予算に必要な財源として、財政調整基金繰入金255万5千円を計上しています。

　以上で補正予算の説明を終わり、引き続き条例案等の諸議案について、説明いたします。

　議案第86号は、関係省令の一部改正に鑑み、他の法令による給付との調整に関する規定を整備するものです。　
　議案第87号は、関係法律の制定等に鑑み、手数料についての規定を整備するものです。
　議案第88号は指定障害児通所支援の、議案第91号は指定居宅サービス等の、議案第96号は指定介護予防サービス等の、それぞれ事業の人員、設備及び運営等に関する基準の一部改正等に鑑み、規定を整備するものです。
　議案第89号は軽費老人ホームの、議案第90号は特別養護老人ホームの、議案第92号は指定居宅介護支援等の、議案第93号は指定介護老人福祉施設の、議案第94号は介護老人保健施設の、議案第95号は指定介護療養型医療施設の、それぞれ事業の人員、施設、設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、規定を整理するものです。
　議案第97号及び第98号は、県の行う建設事業の経費の一部について、関係市町から徴収する負担金の額について定めようとするものです。
　議案第99号及び第100号は、工事請負契約を締結しようとするものです。
　議案第101号は、損害賠償の額の決定及び和解をしようとするものです。

　以上をもちまして提案の説明を終わります。
　なにとぞ、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。