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平成21年02月10日

第6回

 今回はいよいよ「仕訳」です。ちなみに「仕訳」は「シワケ」と読みます。 前回、「簿記上の取引」を記録する際の「ルール」の一つが仕訳と説明しました。ルールとしてまずは覚えてください。仕訳が出来れば、簿記をマスターしたのも同然ですので、頑張ってください。

仕訳とは、簿記上の取引について
(1)「どの勘定科目が変化したか」
(2)「変化した勘定科目がいくら増えたのか減ったのか」を判断し、
(3)左右に分けて記録する作業
だと覚えてください。

(1)の「どの勘定科目が変化したか」 (2)の「変化した勘定科目がいくら増えたのか減ったのか」はそれほど問題はないでしょう。問題は、(3)の「左右に分けて記録する作業」の左右に分ける部分でしょう。ちなみに、簿記では、左右に分けて記録する際に、左側を借方(カリカタ)、右側を貸方(カシカタ)と呼びますが、「右」「左」で十分です。

具体例を見た方が分かりやすいと思いますので一つ例を示します。
例 「肥料2,000円を現金で買った」という簿記上の取引は、

肥料費  2,000 現金  2,000

というように、左側に「肥料費2,000」、右側に「現金2,000」と左右に分けて記録します。実際には、「取引の日付」と「取引の具体的な内容」も併せて記録します。この例の場合は、「肥料費」という「費用」が発生し、「現金」という「資産」が減少した「簿記上の取引」と考えるわけです。

<重要> 必ず二つ以上の勘定科目が変化、 左右の合計金額は絶対同じ

左右の分け方
 では、左右の分け方のルールを説明します。
 増えたら右、減ったら左というように単純に決まっていれば、説明も簡単ですが、残念ながらそうはなっていません。第一回目で説明した「資産、負債、資本、費用、収益」のグループ毎に変化したときに右に書くか左に書くかが決められています。ここで、貸借対照表、損益計算書の構成を思い出して下さい。それらは次のようになっていましたよね。

貸借対照表は左に資産、右に負債と資本、損益計算書は左に費用、右に収益という表。

(1)貸借対照表の左側にある「資産」勘定はその増加を左に、減少を右に記入します。
(2)貸借対照表の右側にある「負債」と「資本」の諸勘定は増加を右に、減少を左に記入します。
(3)損益計算書の左側にある「費用」の発生を左に、右側にある「収益」の発生を右に記入します。
これが左右に分けるルールです。

貸借対照表、損益計算書で
左側に記入される「資産」と「費用」は増えたら左、減ったら反対の右に記入する。
右側に記入される「負債」「資本」「収益」は増えたら右、減ったら反対の左に記入する。

と覚えましょう。
これを整理すると次のようになります。

左に記録するもの 右に記録するもの
資産の増加
負債の減少
資本の減少
費用の発生
資産の減少
負債の増加
資本の増加
収益の発生

この8項目を「取引の8要素」と言いますが、取引は必ずこの左右の要素の結びつきとなり、左右の合計金額は必ず一致します。

今回は、仕訳についてのルール説明です。ルールを聞いただけでは、「納得!」というわけにはいかないでしょう。次回は、具体例を多くあげて「仕訳」に慣れていただきたいと思います。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 中央農業改良普及センター 普及企画室(担い手課) 〒515-2316 
松阪市嬉野川北町530
電話番号:0598-42-6715 
ファクス番号:0598-42-7762 
メールアドレス:fukyuc@pref.mie.lg.jp

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