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平成21年02月10日

5.注目されだした茶の品種

現在茶の品種は70を越えるほど育成されているようですが、流通する品種のうちの大半が「やぶきた」であるといっても過言ではありません。これは、「やぶきた」の栽培特性や品質が良好であったのはもちろんですが、あまりにも有名になりすぎて、その他の品種があまり認識されなかったこともあるように思われます。

近年、消費の多様化に伴い、少しずつですが品種にこだわった商品や、特長のある品種を求める動きが展開されつつあるようです。

また、機械化が進み同時に経営規模の拡大が進むなかで、作期分散の必要性が叫ばれたり、環境保全の立場から少肥適応性品種や病害虫抵抗性品種などにも注目が集まってきております。


品種導入で期待されるメリットと考えられるリスク
メリット デメリット
労力分散(摘採・茶工場)

生葉加工量分散による稼働率向上

早出しによる高単価確保(早生品種)

茶期終盤での高品質確保(晩成品種)

特殊茶・希少茶としての販売戦略
市場での評価が不安定

晩霜害の危険(早生品種)

品質に見合った単価にならないことも(晩生)
 

ここでは、様々な品種の中から近年注目されている品種について流通実態や栽培特性をはじめ、少肥適性、病害虫抵抗性、独自ブランド性などについて検討した結果を次頁以降に整理しましたので、品種導入の際参考としていただければと思います。


品種名 みえ緑萌一号
来歴 やぶきた実生中からの選抜
育成者 三重県科学技術振興センター茶業研究室
品質の特徴 緑色の濃い色沢で、かぶせ茶としての品質も良好です。                                                  
作期分散 「やぶきた」より約5日程度遅い晩生品種です。
独自ブランド性 「三重」の名を冠し、独自ブランドとして期待できます。
その他 初期生育がやや緩慢となることがあります。
深く蒸してもあまり粒度が細かくなりません。

品種名 みえうえじま
来歴 やぶきた実生中からの選抜
育成者 県内茶生産者(登録出願中)
品質の特徴 細よれで、みる芽香(清涼香)が強く、深蒸しでの評価が良好です。              
作期分散 「やぶきた」より約3日程度早い早生品種です。
独自ブランド性 「三重」の名を冠し、独自ブランドとして期待できます。
耐病虫害 炭そ病に強く、病害虫防除を削減できます。
その他 直立性で樹勢の強い品種です。
 
品種名 きらり31
来歴 さきみどり×さえみどり
育成者   宮崎県
品質の特徴   アミノ酸含量が高く温和な香味で良好である。
 緑色が濃く鮮やかな色沢が特徴で被覆茶に向く
収量性 樹勢が強くヤブキタ以上に収穫でき、条件が良好であれば5割以上多くなります。
     耐病虫害     輪斑病に強く、病害虫防除が削減できます。
その他 伊勢茶戦略品種として普及を目指しています。
品種名 さやまかおり
来歴 やぶきた実生中からの選抜
育成者 埼玉県茶業試験場
県内流通実績 「やぶきた」に次ぐ流通量で、「かぶせ茶」地域で近年増加しています。
収量性 葉肉が厚く、芽だちもよいため、多収性の品種です。
耐病虫害 炭そ病には弱いですが、カイガラに抵抗性が確認されています。
少肥適正 少肥でも多収が可能な実証結果が得られています。
その他 煎茶では色沢がやや黒みを帯び、独自の香気を持ちます。
耐寒性が強く、さめ肌、幹割れにも強い品種です。

        品種名 おくみどり
来歴 やぶきた×静岡在来16号
育成者 野菜・茶業研究所(金谷)
県内流通実績 「かぶせ茶」地域でやぶきたに続く品種として支持されています。
品質の特徴 外観が緑色で形状がよいですが、摘採遅れで白茎がやや目立ちます。
作期分散 「やぶきた」より約7日程度遅い晩生品種です。
その他 樹勢が強く栽培しやすいですが、さめ肌、幹割れにやや弱い品種です。

品種名 さえみどり
来歴 やぶきた×あさつゆ
育成者 野菜・茶業研究所(枕崎)
   県内流通実績    品質は市場でも一定の評価がありますが流通量は増えていません。直売で人気があります。
品質の特徴 外観は明るくさえた緑で、香気は上品な芳香、渋みの少ない品種です。
作期分散 「やぶきた」より約4日程度早い早生品種です。
その他 品質の高い早生品種として各地で評判で、全国各地で増加傾向です。
他の早生品種同様、晩霜害後の回復もやや劣るようです。

     品種名       さえあかり
来歴 Z1×さえみどり
育成者 野菜・茶業研究所(枕崎)
     品質の特徴      親である「さえみどり」の特徴を受け継ぎ、外観は明るく、香気は上品な芳香、渋みの少ない品種です。夏茶の品質が高いのが特徴です。
作期の分散 「やぶきた」より約4日程度早い早生品種です。
その他 収量は1番茶、2番茶とも「やぶきた」より多く、タンソ病、リンハン病
抵抗性があります。

 
品種名 めいりょく
来歴 やぶきた×やまとみどり
育成者 野菜・茶業研究所(金谷)
   品質の特徴 すっきりとした味とさわやかな香り、明るい色沢が特徴の品種です。
収量性 樹勢が強く分枝も多いため、多収性の品種です。
耐病虫害 輪斑病、炭そ病に強く、病害虫防除が削減できます。
その他 干ばつに強かったという実績があります。

  品種名    べにふうき
来歴 べにほまれ×Cd86
育成者 野菜・茶業研究所(金谷)
    品質の特徴       この品種は品質よりその機能性(抗アレルギー作用)が注目されています。紅茶向き品種ですが緑茶として加工すると花粉症などのアレルギーを抑える作用のあるカテキン含有量の高い品種です。
収量性 株張りが大きく樹勢も強いため、多収性の品種です。
耐病虫害 炭そ病、輪斑病に強く、病害虫防除が削減できます。
その他 あくまでも機能性が注目されているだけなので、緑茶の嗜好とは違った市場を開拓する必要があります。
 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 中央農業改良普及センター 専門技術室(茶普及課) 〒515-2316 
松阪市嬉野川北町530
電話番号:0598-42-6707 
ファクス番号:0598-42-7762 
メールアドレス:fukyuc@pref.mie.lg.jp

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