「女性がイキイキと働く企業」10選!
中部電力株式会社 三重支店
○電気事業 ほか○住所:三重県津市
○従業員数
全従業員数:1,547名
うち女性従業員:273名
人事課の皆さん。左から長谷川主任、毛利課長、久保専門副長、森下さん。
女性の活躍から多様な人財の活躍へ
暮らしに欠かせないエネルギーを町の隅々にまで届け、安定供給する中部電力。三重支店は、県内の送電や配電、営業、人事、経理などを取りまとめる機関。県内12の営業所・電力センターと連携を取り、業務にあたっています。
同社が女性活躍の取組を本格的に始めたのは平成19年度。本店(名古屋市)に「女性活躍推進室」を設置しました。その取組結果を元に、平成26年度から三重支店独自の取組が拡大されました。
その一例が女性社員を対象にした「キャリアづくりセミナー」。三重支店の人事課専門副長の久保由佳子さんは、セミナーを通じて"女性の輪"がもたらす良い影響を目の当たりにしたと言います。
「当支店は技術職が多く、女性の割合は約2割弱と少数派です。セミナーでは各事業所の女性たちが一カ所に集まり、悩みを共有し、励まし合う姿が見られました」。刺激を受け奮起した女性達が、それぞれの持ち場に戻り力を発揮しているのだそうです。
「時短勤務より使いやすい!」 育児中社員に人気のフレックス制
三重支店では平成28年度から、育児中社員が使える制度が一層充実しました。人事課の森下百合香さん(入社
10年目)は3歳の子を育児中。
「時短勤務か『育児のためのフレックス勤務』かを、選べるようになりました。私にフィットしたのは後者。朝、子どもに熱があった時はまず病院に行きますが、待ち時間の長さに冷や冷やするのが常。フレックスタイム制なら、半休を使わずに済むので助かります」。
森下さんは妊娠中も、退職は全く考えなかったと言います。人事課主任の長谷川久美子さん(入社21年目)は「私達の年代は『退職』が少し話題になりました」と振り返ります。そんな2人の話に目を細めたのが久保専門副長(入社33年目)。「私の頃は育休の法律が未整備でした。同期の女性は現在ほぼいません。時代の進歩を感じます」。
育児休業に関する法律が制定されたのが平成3年。職場の風景は、この20数年で急速に変貌を遂げています。
「キャリアづくりセミナー」には3 年で66 名の女性社員が参加。 「少数派ですが頑張ってます!」
女性の技術者
フレックス拡大へ 多様な個性と家庭事情に対応
本店の「女性活躍推進室」は、平成25年度に「多様な人財活躍支援室」へと発展。三重支店では平成28年度からフレックスタイム勤務制を適用しています。「早朝に出勤して、15時に退勤する人も。その方が仕事がはかどるそうです」と久保専門副長。今春からは県内各営業所にも運用を拡大予定。個性や家庭事情に合わせた多様な働き方がどんどん広がっています。