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平成30年03月30日

相談員20年“地域になじむ”を外国人へ働きかける

PROFILE

山田 ロサリオさん 【2017年ファイナリスト】

●特定非営利活動法人日本ボリビア人協会(津市)
  理事長
  業種:国際交流・多文化共生

南米ボリビア出身。看護師時代にボリビアで商社マンの夫と出会い結婚。3人の娘を出産後、1989年に一家で日本へ移住。その後、夜間中学で日本語を習得。日本語力を活かし、地域の教会でスペイン語での生活相談・通訳のボランティアに励む。2002年にはサッカーW杯コスタリカチームの通訳を担当。2008年よりイベント『EXPOボリビア』を開催。2010年に『日本ボリビア人協会』を発足、2012年にNPO法人化。

県・市町の附属機関の委員等履歴
・三重県外国人住民会議 委員(2018~2019年度)
 

私の使命

「なじめない」在日外国人の困難に対処

『NPO法人日本ボリビア人協会(ARBJ)』は、在日ボリビア人の互助会。理事長の山田さんが、他に仕事を持ちながら、彼らの相談・支援活動をしています。「日本になじめず、私も最初は毎日泣いていました。日本で働く外国人は、みんな孤独です」。山田さんは来日後、まず奈良県で日本語を習得し、最寄りの教会で外国人(スペイン語圏)の生活相談・通訳・翻訳ボランティアを開始。1995年の阪神大震災では、「給料の未払い、病気やケガなど、色んな相談を受けました」。2008年のリーマンショックでは、多くの在関西ボリビア人が失業。彼らが職を求め東海地方に転居したことに伴い、山田さんも活動の地を三重県へと移しました。

 

困りごとを反映。使える日本語通信講座

山田さんが来日して一番嬉しかったのは、「日本語が伝わった時」と振り返ります。「ご近所にボリビア料理を振る舞い、喜ばれました」。そんな経験から、日本語学習の大切さを在日ボリビア人に説きます。しかし、仕事や育児で学校に通えない彼らの事情も理解します。そこで団体をNPO法人化した2012年に、『家で学べる日本語通信講座(スペイン語版)』を実施(文化庁委託事業)。通信教育事業の大手『ラーンズ』(ベネッセ関連会社)と共同でテキストを制作しました。病院編・市役所編など、日常の“困った”状況別に冊子を分類。「私が特に力を注いだのがコラムです」。相談の多い“面接時のマナー”など、すぐに実践できる情報も盛り込みました。


 

私流リーダーシップ

編み物教室で、孤独を解消&自立も支援

近年、山田さんは在日ボリビア人労働者と、その家族の高齢化問題にも関心を寄せています。「特に高齢女性は働き口がありません。今から日本語を習得するのも年齢的に難しい」。そこで目を付けたのが、南米の女性が身につけている技能。「私達はみんな、小学生の頃から編み物を習いました。だから編み物ができるんです」。2017年には、三重県産業支援センターの助成金を受け、津市内で編み物教室を開始。ボリビアの名産品であるアルパカの毛糸をフェアトレードで購入し、その毛糸で作品を制作します。同時に、孤立した彼女達の“サロン”としての役割も果たします。「商品を販売して、彼女達が自立できることを目指しています」。

 

楽しく相互理解!文化交流イベントも開催中

在日ボリビア人への生活相談/日本語学習支援/編み物教室と、彼らが日本で自立するための道を山田さんは切り拓きます。あわせて日本人にも理解を呼びかけます。人々を仲間に巻き込む、楽しい仕掛けがありました。「『EXPOボリビア』という文化交流イベントを開いています。運営スタッフの中には、私が来日したばかりの頃に日本語を教えてくれた、夜間中学の先生もいますよ」。またアルパカ毛の編み物が、日本人の好みにフィットするよう『東京ニットファッションアカデミー』のデザイン協力も仰ぎました。「目標は、色々なボランティア活動をしてきた私の母です」。人の縁とアイデアを駆使し、日本人とボリビア人の地域共生を図ります。
 

社外メンターとして

お話&アドバイスできる内容

■多文化共生

講演等実績

2013年 「地域日本語教育と住民の社会参加」(文化庁日本語教育大会)
2016年 「多文化共生って何?」(東海「市民サミット」ネットワーク事務局)
2017年 「多文化共生施策の推進」(全国市町村国際文化研修所JIAM)

こんな講演・相談に対応できます

■外国人労働者の困りごと事例
■外国人への日本文化・マナーの講座
■“書く”日本語通信講座(スペイン語版)
■多文化共生のヒント・アイデア

所属事業所概要

●特定非営利活動法人日本ボリビア人協会
  三重県津市大門7-15津センターパレス3階
  http://arbj.strikingly.com
  社員数:6名

私の癒し

私の趣味は、友達をつくること。おしゃべりをして、よ~く笑って、楽しい時間を過ごすのが大好き! ダンス・歌・旅行なども好きなので、気が合う友達をつくり、一緒にお出かけしています。


2018年8月 取材

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 ダイバーシティ社会推進課 男女共同参画班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2225 
ファクス番号:059-224-3069 
メールアドレス:iris@pref.mie.lg.jp

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