発掘調査で注目を浴びたのは、弥生時代後期から終末期にかけての環濠集落(周りに大溝を巡らせた集落)の発見です。この集落では、竪穴建物や掘立柱建物からなる居住域の周囲に、環濠と考えられる大溝を3条ほど巡らせていたようです。環濠は長いもので断続的に130m以上も続き、深さは深いところで1.3mあります。また、環濠付近には墓があったこともわかるなど、集落の様子を知るための情報が多く得られました。
三重県では同時期の環濠集落が複数みつかっていますが、全体像がうかがえるような遺跡はまだ少なく、村竹コノ遺跡は貴重な調査事例となっています。この時期に環濠集落が盛行する理由はまだはっきりとは分かっておらず、村竹コノ遺跡の調査成果は、こうした謎に迫るための手掛かりとなるかもしれません。

遺跡の遠景 環濠の一部

環濠内から出土した大量の土器
おもな時代:弥生時代後期から終末期
遺跡の所在地:松阪市上川町
発掘調査報告書のリンク:
『村竹コノ遺跡(本文編)』(2009年)
『村竹コノ遺跡(遺構一覧・遺物観察表・写真図版編)』(2009年)