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令和08年09月03日

丹生川上城跡
寺院的性格をもつ居館群

 丹生川上城跡は、青川沿いにある独立丘陵の正法寺山の山頂及び裾部に立地する城館跡です。山頂には詰城とみられる小規模な山城跡、山裾には居館群があります。昭和57年度の道路改良工事の際に発見され、発掘調査が行われました。
 調査が行われたのは、居館群の西側部分です。10程度の区画が確認され、それぞれⅠ~Ⅹ郭とされました。このほか、調査地の東側にも複数の区画があります。
 調査された区画のうち、最も山側のⅦ郭は居館群の中でも中心的な位置を占めると思われ、大型の礎石建物や複数の井戸などが検出されました。出土遺物にも施釉陶器の茶入、花瓶や中国産磁器といった高級品がみられます。
 また、Ⅷ郭からは円筒状の石組みの中に蔵骨器を収めた納骨施設がみつかりました。他の曲輪からも五輪塔が多数出土しています。こうした墓の存在や出土遺物、文献記録などから、この居館群は寺院としての性格が強いとも考えられています。
        
           Ⅶ郭                     Ⅲ・Ⅳ郭
    
         井戸(SE42)                 納骨施設(SX93)                

おもな時代:鎌倉時代から室町時代
遺跡の所在地:いなべ市大安町丹生川上
発掘調査報告書のリンク:『丹生川上城跡発掘調査報告』(1985年)

本ページに関する問い合わせ先

三重県 埋蔵文化財センター 活用支援課 〒515-0325 
多気郡明和町竹川503
電話番号:0596-52-7034 
ファクス番号:0596-52-7035 
メールアドレス:maibun@pref.mie.lg.jp

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