沿岸定線観測結果
2025年9月熊野灘(8-9日、調査船「あさま」96トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面は26.6~29.5℃、50mでは17.8~24.0℃、100mでは15.3~17.8℃、200mでは12.0~13.6℃の範囲にあった。水温は、沿岸域の表面では平年並~1℃ほど高め、50m及び100mでは1℃ほど低め~平年並であった。沖合域では南部を除き、表面、100m及び200mでは平年より1~2℃前後高め、50mでは1~4℃前後高めで、測点11,12,28の表面で同月の過去最高水温を更新した。一方、南部沖合域の水温は、表面ではやや高め、50m、100m及び200mでかなり低め~平年並であった。
塩分は、表面は30.96~34.07、20mでは33.77~34.40、200mでは34.39~34.48の範囲にあり、表面、20m及び200mで概ね平年並であった。
今月の観測では、測点30の表層で東方向へ約3.4ktの速い流れを観測したが、200mで13.4℃の低水温であったことから、黒潮の北縁は33°00’N以南にあると判断した。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。