消防救急無線のデジタル化について
1 事業の概要と取組
消防救急無線については、電波法の改正等により、平成28年5月31日までにアナログ方式からデジタル方式に移行する必要があります。この整備には多額の経費を要することから、総務省消防庁からは、県域1ブロックでの共同整備が求められました。
県では、この方針を踏まえ、平成18年度に「消防救急無線デジタル広域化整備計画」を策定し、当該計画に基づき、平成27年度にデジタル波の供用開始ができるよう、県内各消防本部との調整・連携を図りつつ、消防救急無線(共通波)のデジタル化に向けた協議を進めました。
県は、三重県防災行政無線回線の活用など技術的支援や広域的支援の観点から、県域一体となった消防救急デジタル無線(共通波)の共同整備にかかる工事等の発注及び施工管理業務を受託することとし、平成23年3月に県内市町と基本協定を締結しました。平成24年度から平成26年度まで工事を行い、平成27年3月に消防救急無線(共通波)整備が完了しました。
2 三重県消防救急デジタル無線(共通波)の概要
県内全域(21カ所)に消防救急デジタル無線の無線基地局を有し、県内の全消防本部及び三重県庁(調整本部)から、共通波搭載車両等と無線通信を行うことができます。
三重県消防救急デジタル無線(共通波)の運営は、三重県市町総合事務組合(県内の全市町で構成された一部事務組合)が行っています。