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平成27年8月11日 人口減少対策調査特別委員会 会議録

資料はこちら

人口減少対策調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日     平成27年8月11日(火) 自 午前10時1分~至 午前11時47分

会  議  室     601特別委員会室

出 席 委 員     13名

             委 員 長     下野 幸助

             副委員長      中村 欣一郎

             委    員     中瀬古 初美

             委    員     廣 耕太郎

             委    員     山本 里香

             委    員     藤根 正典

             委    員     木津 直樹

             委    員     大久保 孝栄

             委    員     津村  衛

             委    員     村林  聡

             委    員     津田 健児

             委    員     舟橋 裕幸

             委    員     山本  勝

欠 席 委 員     なし

出席説明員     なし

委員会書記

             議  事  課  主査  松本  昇

             企画法務課  主幹  新開 祐史

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     なし

傍  聴  者     4名

協議事項

Ⅰ 今後の委員会の進め方について(課題の整理等)

Ⅱ その他

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 今後の委員会の進め方について(課題の整理等)

 1 持続可能なしごとの創出について

  (1)課題の整理

〇下野委員長 本日は、これまでの調査結果等を踏まえ、課題の整理を行った後に、各課題の解決に向けた方策について委員間討議を行います。
 それでは、課題等の整理を行いたいと存じます。
 お手元にお配りをしております資料1及び資料2につきましては、執行部からの聞き取りや参考人招致、県内外調査の内容を踏まえ、正副委員長で質疑内容等についてまとめたものです。
 まず、資料の説明をさせていただきます。
 資料1をごらんください。
 大きく3つの項目に分けさせていただいております。1、持続可能なしごとの創出について、2、2ページ目の裏側、地域への理解と愛着を育むキャリア教育について、3、移住の促進についてとございますけども、項目ごとに進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 まず、1、持続可能なしごとの創出について、(1)課題の抽出、読み上げていきます。
 1つ目、移住してこられる方は、地域内企業への就職を余り好まれない。サラリーマンをするなら都市部でする。
 2つ目、大学を卒業して地域に帰ってきたいとは思うが、自分がなりたいなと思っている就職が地域にはない。帰ってきたいが、帰れない。
 3つ目、移住者が新しいことを始めると、最初よくしてくれた人が離れていくことがある。移住者は一緒に頑張りましょうと思っているが、地元には地元を取られるのではないかという思いもある。価値観の相違は難しい。
 4つ目、緊急雇用はありがたい事業だが、もっと定着できるような正規の確保であったり、何年間か継続して働けるような雇用の確保は考えられないのか。
 5つ目、就職でも県内で、南部から北勢に行けるような、県内移動がしやすい方向に結びつきが強くなっていくといい。
 (2)しごとを創出するための新しい視点
 1つ目、地域に住んでもらうということを考えると、これまで県が取り組んできたことと異なる、形の新しい、仕事への取組が必要になると思う。
 2つ目、もうからなくても住み続けられ、仕事が回り続けるといった新しい視点で仕事をつくらないと定着できないのではないか。
 (3)具体例としての施策提案
 1つ目、四国が、進学率の高い関西の大学生に対し、自県に戻るように熱心にやっているが、三重県もそういったことを分析して、県内に戻ってもらえる就職につなげていただきたい。
 2つ目、農林水産業は現金収入が足りない部分がどうしても出てきやすいので、そこを補うような仕事を生み出せると定着・定住しやすくなるのではないか。
 以上、持続可能なしごとの創出についての課題の抽出、しごとを創出するための新しい視点、具体例としての施策提案について今説明をさせていただきましたけども、これらの資料を参考に、人口減少にかかわる課題等について、持続可能な仕事関連で御協議をいただきたいと存じますが、御意見等ございましたらよろしくお願いいたします。

〇村林委員 非常に今までの意見を抽出して、こうやって正副でまとめていただいたことを感謝申し上げます。お疲れ様です。
 じゃ、この項目ごとに思いを語っていっていいんですかね。

〇下野委員長 はい。

〇村林委員 (1)の1番目からすると、やっぱり農林水産業で何か仕事についてもらえると、いいのかなというのは前から思っておりまして、特に南部のようなところでは、なかなか、この間の執行部からのお話でもありましたけど、南部への企業誘致での実績が、何か15人とかいうようなお話からして、やっぱり農林水産業で仕事をつくり出していけるといいのかなというのを思います。
 3つ目のポツの、移住者が新しいことを始めると、最初よくしてくれた人が離れていくことがあるというお話ですけど、これは昔から、地域のカリスマと言われる人たちのお話を聞くと、先行していろんな取組をしてきたすばらしい人材なんですが、最初の10年は必ず村八分になるそうです。10年走って、その村八分に耐えて走り切った後にやっと認められるというような話がありまして、これは移住者であっても、最初、地元に溶け込んでても、なかなかそういう部分はあるのかなと。よほどの信念を持って走らないといけないのかなという部分はあるような気がいたします。
 次のポツですが、緊急雇用の話とはちょっと違いますが、私が地元で聞くのは、農林水産業に新しい人が就業するときに、3年とかそういう形で年限を切っていろいろ補助が出るんですが、いきなりぷっつり切れてしまうので、軌道に乗りかけたところでいきなりぷつっと切れて、もうできないと言ってだめになってしまう人がおるという話を聞きます。ですので、できれば、新しく農林水産業に従事するにはどうしたらいいんだというモデルを県はしっかり示すべきではないかと思うんです。あなたが裸一貫でこの地域に来たら、こういうメニュー、制度があって、こういうことで当面の道具をそろえ、こういうことで当面の生活は何とかなるのではないかというふうなことをモデルで示さないと難しいのではないかと。
 この間、私の地元の大紀町で、岐阜県から20代の方が、最初、介護の仕事をしていて、体を壊されまして、キノコの栽培が日本中で一番適しているところを、キノコの栽培ならば、ひょっとして車椅子でもできるんじゃないかと思って、結局、その方は体は治ったんですけど、もしかしたら車椅子になるかもしれないということで、キノコの栽培を志したら大紀町だということで来たんですが、なかなか非常にハードルが高くて、最初に元手が四、五百万円ないと、最終的に軌道に乗るまでいかないんじゃないかということを随分おっしゃっておりました。
 なので、今、若い人が来て、地域で農林水産業についてもらおうと思ったときに、その認定農業者の問題とか、補助が出るまでのタイムラグがあるとか、その間の生活費とかいろんなハードルがあるらしいんですが、そういうものを一つ一つクリアできるモデルを示さないと、思い切って来れないと思うんです。四、五百万円も貯蓄があって来てくれる人ってなかなかないと思うので、そういうモデルを示せたらいいんじゃないのかなということを思いました。
 一番最後の(3)の具体例としての施策提案の、この現金収入が足りない部分をほかの仕事を新しく生み出してと、これは私が申し上げた部分なんですけど。これ、この間の、私、全く知らなかったんですけど、ふるさと回帰支援センターの中の農村の6次産業起業人材育成事業という中で、地域の課題を仕事にするという、何か農業の6次産業化ではなく農村の6次産業化ということで、地域の課題を仕事にするという話がちょっと一文ありまして、こんなのもひょっとすると何かヒントになるのかなと思って帰ってきた次第です。
 以上です。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 村林委員から4点ほど説明をいただきました。
 済みません、私、初めに説明1つ抜けておりました。今日は大項目3つありますけども、目安でございますけども、1項目30分程度ずつで進めさせていただきたいと思っています。最後の30分で全体の取りまとめという流れにさせていただきたいので、よろしくお願いいたします。
 先ほど村林委員から何点か御意見をいただきました。補足させていただきます。モデルが非常に重要だというお話でございました。ふるさと回帰支援センターのほうでも同じことを言われたなというふうに、私、認識をしておりまして、三重県が移住したいランキング20位以内に入っていないのはどうしてですかねっていう、私が質問したときに、やっぱり三重県に移住しているイメージ、モデルが全然都市部には伝わってこないということも、これも一つだと思いますので、そこのところをしっかりと提案させていただきたいと、このように思います。御意見ありがとうございます。
 ほかに委員の方、いかがでしょうか。

〇津田委員 持続可能なしごとの創出についてというところで、意見を言うべきかちょっと悩むところなんですけれども、(3)番の、四国の例を挙げられて、三重県に帰ってくださいという運動を積極的にやってほしいということなんですけれども、三重県で高等教育機関との連携を強化して、三重県にとどまっていただけるような、その学部の編成だとか、あるいは学科の内容について再編するような動きがあるわけじゃないですか。
 そもそも高等教育機関というと大学もあり専門学校もあるわけなんですけども、国のほうも大学については、文科系の学部を縮小して、理科系の就職に直結するような、仕事に直結するような、理科系の学部を増やしていってもらいたいという方向性が出ておるんですけども、そもそも大学の授業というのは、就職につながらない、先々、将来、就職とは全く関係ないことを勉強できるのが大学であって、大学を巻き込んで議論をするのはいいと思うんですけども、官主導でやっていくのもどうかなということを前々から思っていたんです。そこで三重県というのは、高等教育機関というと、すぐ三重大学を中心とした大学を呼んで協議するということになっていくんですが、やっぱり県内の就職と直結する議論をするんであれば、専門学校もやっぱりきちっと入れるべきだなと。専門学校もしっかりとした高等教育機関でございますし、また専門学校は、就職と直結しなければ生きていけない学校でございますので、だから県外へ行って卒業したら三重県に戻ってほしいということも大事かもしれませんけれども、高等教育機関である専門学校をやっぱり巻き込んで県内の就職につなげるような工夫ということも、非常に欠けているところなので、やっていただきたいなと。だから1番の部分でちょっと言うべきかどうか迷っていたんですけれども、そういう視点も入れていただきたいなと思います。

〇下野委員長 津田委員、ありがとうございます。
 高校、大学に限らず専門学校というのは、やっぱりおっしゃるように、もう就職に直結をしていかなければ生き残れないという部分、非常に重要な御意見だと思います。専門学校も含めて三重県に帰っていただけるという形で、委員の意見を取り入れさせていただきたいと。

〇津田委員 専門学校も含めて三重県に帰っていただきたいということもあるかもしれませんけども、県内の専門学校と一緒に連携を組んでやっていくという視点も入れてほしいなと。三重県は、高等教育機関というと、すぐ三重大学と、そういうところになってくるので。

〇下野委員長 はい、わかりました。ありがとうございます。
 ほかに。

〇中瀬古委員 先ほどの津田委員の御意見に関連してなんですが、将来の就職のことを考えたときに、やはり今おっしゃられた専門学校、技術を習得して、生涯の仕事に結びつけていくというような観点から、先ほど言われましたように、県内の専門学校に進学をするというところはとても大事な部分だと思うんです。そこに結びつけていくのに、高校の進路指導部のところに、やはり高校の進路指導部の先生方というのは、進学率とか、それからどういう大学に進学をしたという学校の実績というのを結構求められることが多いんですけれども、その先々の生涯のことを考えたときに、やはり技術を身につけていくという点で、就職に直結しなければいけない専門学校の存在は欠かすことができないというふうに思います。
 例えば、県外に同じものを求めるにしても、県外に行くよりも県内のほうが、よりこちらに戻ってくるときに有利というような部分、よりそのほうが地域のことがわかった上で就職しやすいんだというようなところとか、そういうような先のことを見越した部分でも、やはり高等学校との連携とか、そして高校から先の進路を選ぶときの一つにもそのあたりというのは大事だと思いますので、今のその専門学校を入れるという部分と、そこへつなげていくために、高校のほうの進路の部分という、教育委員会のところまでも必要かというふうに、そんなふうに考えるところがあります。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 今、中瀬古委員からも、専門学校のというお話をいただきました。
 ちょっと教えていただきたいんですけども、津田委員もそうなんですけども、専門学校が就職に直結して重要なということは、私は理解できるんですけど、県内企業の受け皿として、専門学校の方を受け入れるときに、何かその受け入れる企業側の改善点というか課題といいますか、そこら辺、何か意見をお持ちでしたら。

〇津田委員 もう一回ちょっと。

〇下野委員長 専門学校のほうにも、やっぱり県内の学生の県内就職というのはわかるんですけども、その受け皿となる企業が専門学校生を受け入れるときの、課題といいますか、こうしたほうがいいとか、何か。今のままでいいなら、それはそれでいいんですけど、改善点でもし御意見があれば。

〇津田委員 わからないんですが、それも含めて話し合っていただければなというふうに思っています。よく知事が、三重県の人口が6000人減って、4000人が自然減のどうやこうやと言っていて、やっぱり県内の企業側のニーズに、大学、高等教育機関側が追いついていないという話をよくされて、だから企業側と大学と県が入って話し合おうという、大学コンソーシアム何とかという会議がありますよね。
 でも、本来、大学というのは、何か就職と直結しない、僕らから見るとしょうもないような学問であっても、勉強する価値というのはすごくあって、将来、20年後、30年後、すごくいい技術開発に役に立つ学問かもしれないので、やっぱり企業側の求めに応じて、あるいは国の求めに応じて、その大学の自治というのがころころ変わるということが余りよろしくないのかなと思ったりもすることがあるんですが、ただ、専門学校というのは、就職に直結しないと存在意義がなくなってしまうので、やっぱり大学側のニーズと、思いと、専門学校のそういったその内容をすり合わせていくということは大事だと思うんです。
 また、高校を卒業して専門学校ということにとらわれずに、別に60歳、70歳、80歳のおじいちゃん、おばあちゃんが専門学校へ行って、これが生涯教育なんですけども、そういうこともあり得ると思うので、だから企業側の受け皿として不足している部分というのは私はよくわからないんですけども、そういうことも含めて、専門学校の方にも話し合いの中に入っていただけるような仕掛けを県がどんどん、どんどんとっていっていただきたいなと。
 何か専門学校というと、高校教育機関でありながら、ちょっと格下の部分があると思われがちなのかな。だからそういった部分をなくして積極的に取り込んでいただきたいなと思って発言させてもらいました。
 委員長の質問の答えにはなっていませんが。

〇下野委員長 いえいえ、私のイメージは、格下とかそんなのじゃなくて、即戦力というイメージがある。

〇津田委員 即戦力ですね。

〇下野委員長 そうですよね。そういうイメージがあります。
 ありがとうございます。
 ほかに。

〇山本(里)委員 失礼します。
 本当にいい勉強をさせていただきまして、選定していただいた方に本当にありがとうということなんですが、この次のキャリア教育ともつながってくると思うんですけれども、例えば今、企業にとか直結性という話が出ていますけど、この移住、壮年層と、それから若年層とといういろんなパターンがあるということも、そのセンターの方も言ってみえたけれども、会社に就職をするということを大前提とした、そういう移住ということでは、これは先がないのではないかなと私は思っているんです。
 もちろん、移住とかそういうことは別にして、人口減対策というか、とどまってもらうということで、その企業というのは大事なんですが、よそから呼び込んでくるということを考えたときに、今までのキャリア教育及びそのしごとを創出するための新しい視点という中で、やっぱり起業するというのかな、行かしていただいた、漁業の方も、それからまちづくりの中に入っている方も、それから福井県鯖江市の方も、やっぱり結局は、自分が何かをそこで起こす、従来型の漁業プラスアルファかもしれないけれども、そういう意識を持てるキャリア教育というか、起業家教育のような、企業に就職して場所を得るというのじゃないモデルをここでつくっていかないことには、よそから若年層、あるいはリタイアしてからの方を呼び入れていくことにはならないんじゃないかなと。
 そうすると、それってすごく難しいことで、それを、キャリア教育の中にどうやってその意識を、学校を卒業したら企業に勤めてというのがもうその一つの線だということではない生き方があるんだということをやっぱりキャリア教育の中で幼少期から教えていく、ヒト・モノ・コトという話がありましたけど、そういうことにつなげていくことで、この仕事を創出する。それこそ、県が仕事を創出するとかじゃなくて、本人が仕事を創出するという、そのための準備をするというか、手だて、援助する力、援助するものであるとか、それまでの教育であるとか、そういうことが必要なんじゃないかなということを1つとても思いました。
 先生に来ていただいて、生き方の問題、哲学の問題やという話があったと思うんですけど、センターの所長も、若い人で移住してくる人は、力のある人、思いをぐっと持っている人が、そこで地に足つけて困難を、その10年の話がありましたけど、乗り越えてやっていけるんだということがありましたけれども、その芯のところがやっぱり大事だということが1つ思ったことと、そのためには、この3のところの具体例としての施策提案というのがあって、先ほども、農業とか例えば漁業でも、それでなりわいがある程度立てていけるようなことをしなければいけないと。3年とか5年という今の年限区切っての就農支援とかそういうのじゃなくてという話が出ていますが、ヨーロッパで、フランスなんかで、若い人たちも含めて、農山村に移住をして定着をして、そこで農業にいそしんだり、漁業は余り聞かないか、農業にいそしんだりするということを聞いていると、やっぱりなりわいの保障というか、今の日本の保障の仕方、生産に対する補償とか価格の補償とかというのではなくて、きっと根っこのところは近いところがあると思うんですけど、なりわいに対する保障という仕組みをもう少しきちんと。これは移住者だけじゃなくって、現在やってみえる、本当に疲弊しているというか、本当に困難を抱えてみえる人たちも含めて、そのなりわいに対する保障という制度を少し充実、そういうのをつくっていくと、移住した人も、そこで外からの力をもって活性化する力を発揮でき、そこにいる、今本当に困難を持ちながら農業をやってみえたり漁業をやってみえたりする人たちも、活気づいて、一緒になって物事ができて、先ほど言ってみえた、だんだん、だんだん乗っ取られるんじゃないかの何かの話で、気分的な問題で、いろんなストレスが出てくるみたいな社会にはならないんじゃないかなということを思います。
 だから、もちろん移住政策及び少子化対策という中には、その地域の産業、もともと古来からの産業に新しい力を入れて伸ばしていくとすれば、やっぱりそこに1次産業のなりわい保障というのを、それは国でできることが本当だけれども、例えば特化して三重県でこれを打ち出すということになれば、大変なお金の要ることだと思うけど、どの程度でするかは別として、なりわい保障のようなものがないと、それこそ豊かに、移住した人が能力を発揮するということが、それは甘やかすという意味ではなくて、今の制度の充実という意味で考えたときに必要なんじゃないかなというふうに強く感じました。

〇下野委員長 ありがとうございます。1次産業をやっぱり推進していかなければならないという力強い御意見、ありがとうございました。
 ほか、委員の方、いかがでしょうか。

〇舟橋委員 ちょっと話が変わるかもしれませんけども、専門学校、大学を含めた機関で、三重県の高校卒業生が全てそこへ入り込めるわけでは、絶対数が全然足りませんからね。同時に僕らの同級生なんか、どこでもええからとにかく東京の大学やったらええんやと言って、出ていった人らもたくさんいます。やっぱり都会と、大阪や東京で生活して帰ってくることは一つの大きな経験ですし、それを余り否定するのも問題かなと思います。
 そうした中で、いざ大学卒業して就職、僕らのときにはいわゆるインターネット系の情報ってなかなかなかったですけども、理科系でしたで、企業は言うてきたものに応募するのが多かったんですが、今は情報を随分とれる時代になっただろうとは思っているんですけども、果たして、地方公共団体が三重県下の大手企業へ就職しようと思ったらどうこうしたらええというのは、もういろんなリクナビや何かでエントリーでもできるんでしょうけども、本当に地元の中小企業で人を欲しいと、就職の場を提供しますと言っとる人らが、遠く離れた東京や大阪に、卒業しようとしている子たちに届いているんか。就職セミナーというのは結構やっているのはわかるんですけども、大手はできますけども、本当に技術を売り物にする小さな町工場やとか、さっきの話、漁業や農業をやっていて、もう1人人を採りたいというような人たちが、東京や大阪の学生にアプローチができるだけのアクセスラインを今持っているのか、現実にあるんかなというふうに、僕はわからないもんで、ないんだったらそこら辺をもう少し充実するのがやっぱり大切なことではないかなと思っています。
 1人2人の移住の子たちに多大なる費用を傾注するのも方法かもしれませんけども、やっぱり多くの三重県から出ていった学生をもう一回こちらへ戻ってこられるようなネタの提供というのが、数的には確保しやすい手法かなとは思いますけども。

〇下野委員長 今、舟橋委員が言われたのは、一回外へ出ていった大学生が、三重県に就職してもらう……

〇舟橋委員 その子たちに対する情報提供をすると。

〇下野委員長 情報提供をということは、中小企業であればなかなかそれは難しいということですよね。はい、ありがとうございます。

〇山本(勝)委員 このちょうど2つのところで、特に尾鷲高校の生徒との意見交換をやっているときに、やっぱり卒業して地元には仕事がないんで、余り帰りたくないとか帰ってこれないとか、高校生からそういうことをお聞きして、やっぱり地域に働くところがないというのが、人口減少社会の一番大きな要因、特に出ていく人が帰ってこれないという、そんなとこにつながっとって、大きな要因があるんじゃないかなというと、やっぱり地域に働く場を、これからどこの立場にしても一回考えていくべきだと。
 そんな中で、地域で起業していただくということで、いろいろやっておる、こういうところも見受けるわけですけども、所詮、小さい単位ですし、また、農業の6次産業化と言うとっても、やっぱりある面では問題点も多くて、なかなか実現に結びつけていくというのは本当に10件に1件ぐらいしかないんじゃないかなという、こんな思いをしております。どんどん今、各地域でやっていただいていることもさることながら、地域任せにせず、できたら一回、もうちょっと県が、つくったからそこへどんどん寄ってくるということじゃないんですけども、いろいろ地域の中にはケースがあるかわからんけども、ちょっとしたモデルケースぐらいのところをやってみて、何とか、そういう地域のこの人口減の中で、何が1つそこの中にあるのかなというところぐらいを、県のほうももうちょっと乗り込んでやっていくというのも、この時期に来ては必要じゃないんかなということを、いろいろ視察をさせていただきながら感じさせていただきました。どういうモデルケースでやるかというのはちょっとわかりませんけども、縦割り組織の中で、県は県、市町は市町でやっておるという中で、もうちょっとそういうところの整合性というのを、県の立場の中での働きというのを発揮したらどうかなと思いますけど。

〇下野委員長 山本勝委員からもモデルケースというお話がありました。形としては、やっぱり地元で育って、また地元で就職するようなことが、市町と連携した形で、モデルケースとなって県内の子どもたちにというイメージでよろしいんでしょうかね、はい。ありがとうございます。
 ほか、委員の方、1つ目の持続可能な仕事の創出について御意見いかがでしょうか。

〇廣委員 やっぱり県外に出て、その大学でいろんな勉強をして、自分のスキルが大分上がってきたと。例えば自分のスキルを生かすような仕事につきたくても、なかなかそれは三重県にないというのはやっぱりあると思うんです。例えばロシア語がしゃべれる、フランス語がしゃべれるといっても、じゃ、三重県でどんな仕事につくんやというときに、これはすごく狭き門になってしまうんじゃないかなというのがやっぱり一つはあろうかと思います。
 だとすれば、あと、三重県じゃないとできないような仕事、例えば先ほどから言われている農林水産業の中でも、より具体的な、こんな仕事がありますよと、こんな仕事はどうですかというような例を挙げてPRしていく。これは例えばですけども、三重マグロとか三重キャビアでもいいし、三重トリュフでもいいですし、そういったものをつくれるような、そういうような仕事を三重県が考えて、こういうのをやっていこうと思っているんだけどどうでしょうかというような逆提案などをしていくようなことができないのかなというふうに私は思っております。より具体的な案を出すことによって、こっちに移住できるのではないのかなというようなことがあると思います。

〇下野委員長 貴重な御意見ありがとうございました。
 単に農業、漁業ができるというとこからさらに踏み込んで具体的なということですね。はい、ありがとうございます。
 ほか、このあたりでよろしいでしょうか。

〇中瀬古委員 先ほどからのその農林水産業であったりとか雇用の場というところと、それからもう一つ、起業するという、その起業の支援という部分があるかと思うんです。そのときに、地域のほうでいろいろ話を聞いたりしたときに、移住を考えている方が実際に訪れたと。その中でいろいろ話をしていると、やはりこの今の時代ですので、インターネット社会の中で、インターネットを使っての仕事というのもあるわけで、それを実際にしていこうと思ったときに、インターネットの環境が整っていない、携帯電話も入りにくいような、そういうところであるがゆえに、それを断念されたというような話を聞いたことがあったんです。
 ですので、その環境を整えていくということも、そういうことの一つにつながっていくのかなというところがありましたので、それも、1つ申し添えておきたいと思います。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに。

〇津村委員 ちょっと1点だけ、いろいろと、特に県南部に関しては、1次産業についてもらったほうがというような話もある中で、僕もすごくそれはいいことだなというふうには思うんですが、就業してもらったらそれで終わりではもちろんなくて、そこの地域でしっかりと根を張って生活していただくということがもちろん大切なわけですから、林業についた、農業についた、漁業についた、でもそこからが大変であって、現時点で1次産業に従事している方々が非常に様々な課題を持っていて、その中で大変だから後継者も育成できないという、それぞれの課題がある中で、もう就業するまでサポートしたからあとはやってねというだけでは、多分、きっと3年5年たったら、ああこんなはずじゃなかったと言うて、もしかすると帰られてしまう可能性もあるかもしれません。
 ですので、やはり同時進行で、それぞれの1次産業が抱える課題というのをもっとしっかりと把握して、県としてもしっかりとサポートをしていく、末長くちゃんとなりわいとして飯食っていけるようにしていくということがやっぱりなければだめなのかなというふうに思っております。
 実際、今、例えば漁業の方々に話を聞くと、一本釣りの方であったり定置網であったり養殖であったり、それぞれの分野でそれぞれの課題があって、本当に大変で死活問題ばかりですので、そういうところへ都会から夢を持った方々が、はい、じゃ、どうぞだけではだめなのかなというふうに思いますので、そのあたりも含めてしっかりとサポートしていくことが大事かなというふうに思います。

〇下野委員長 非常に重要な視点、コメントありがとうございました。就業後が、継続して働いていただかなければ地域の持続的な発展がないということですので、そこのところも課題を整理しながら、県もしっかりとサポートできるような体制ということでコメントを受け付けたいと思います。ありがとうございます。
 それでは、このあたりで1つ目の持続可能なしごとの創出について、よろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇下野委員長 ありがとうございます。
 次に、裏面の2、地域への理解と愛着を育むキャリア教育について、資料1を読ませていただきます。
 (1)課題の抽出
 1つ目、かつてあった職業学科と地域との結びつきを取り戻す必要がある。
 2つ目、キャリア教育の理解が教育現場でまだ十分に図られていない。
 3つ目、親は、高校卒業後に県外への進路選択を勧めている。
 4つ目、高校から自動的に外へ流れていく形になっている。
 5つ目、全ての進学を希望する子どもたちを三重県の大学で受け入れることは不可能である。
 6つ目、高校生が地域を隅々まで知り、元気な魅力的な地域の人と出会ったか。
 (2)県立高校の位置づけ
 1つ目、高校のあり方は町の地域づくりに直結し、そのことが大きく人口減少に影響している。
 2つ目、県立高校は小中学校以上に、さらに大きな地域の核となる。
 3つ目、地域や社会に貢献しようと主体的に諸活動に取り組む生徒を育成し、その生き生きとした姿を発信して地域の信頼を得ることが求められている。
 (3)具体例としての施策提案
 1つ目、授業内容の見直し、学科の見直しもすごく大事なのではないか。
 2つ目、高校生ともなれば、地域の人たちとふれあう中で切磋琢磨していける部分もあり、たとえ1学級でも単独の高校として残していくことが大事ではないか。
 以上でございます。この地域への理解と愛着を育むキャリア教育についての御意見ございましたら、よろしくお願いをいたします。いかがでしょうか。
 主にはこれは、尾鷲高校で県内調査をさせていただいた御意見を中心に入れさせていただいております。

〇村林委員 ここの部分と直接関係するかどうかが難しいんですが、この地域への理解と愛着という観点からいくと、福井県鯖江市の合同会社ツギでお話を聞いたデザインの力というのも大きくかかわってくるのかなと。デザインすることによって、今まであったんだけれども気がつかなかった価値が再び再価値化されて認識されるという、それは参考人で来ていただいた塩見直紀さんもデザインの力のことをおっしゃっていて、塩見さんがおっしゃったのは、次の移住の人材の部分でおっしゃったので、ちょっとどこへ入れるべきか難しいんですけど、ちょっとそこの部分は非常に大きな示唆があったと思いますもんで、デザインの力で地域への理解、愛着を育み、また、そのよさを発信するというような部分をどこかで入れていただいたらどうかなと、そのように思いました。
 そこのところが非常にしっかりしないと、なかなか地域への愛着、まず残りたいと思ってもらっているのが大前提なので、さらには、この(1)の3つ目のポツの、親自身が自分の地域がいいと思っていて、子どもにも勧められると思っていないと非常に厳しい部分がありますので、そのあたりかなということです。
 さっきの大きな1番のほうにも関係するんですけど、子どもが志を持って、絶対その志がその地域だけでは完結しない場合というのは、それはもう無理に引きとめるものではあってはいけないわけで、そのあたりですね。なので、必ず志を持って出ていく方がいて、でもその方は、根っこはその地域出身ということで、その地域にありながら、外に向けて羽ばたいていく、あるいは枝葉が伸びていくということだと思うんです。なので、ここがしっかりしていれば、外に出ていってもらってもある程度よくて、それとまた同時に移住で入ってくる人もおるという、そういうイメージかなと。
 以上です。

〇下野委員長 村林委員、ありがとうございました。
 最初のデザインの力というのは、非常に大切な視点だと思います。鯖江市で県外調査させていただきました合同会社ツギの若い社長もおっしゃっておりましたし、塩見直紀さんも言っていました。そのデザインによって地域の理解を深める、発信していくという視点、これは重要だというふうに認識をしておりますし、あともう一つ、残念なのは、もう地域の保護者の皆さんは、県外へ出てという視点が、これは非常に、お母さんがそうやって言ったりとか、そういう部分がありますので、そこのところを、やっぱり地域への理解も、そういう視点も大切に取り組んでいかなければならないし、そうは言ったって、その当該の高校生や外に出ていく子どもたちのその能力に応じて、先ほど廣委員も言われましたけれども、フランス語ができるとかロシア語ができる子が、じゃ、ということになると、別に三重県にないというわけじゃないですけども、その雇用の機会を見ると県外のほうがいいとか。ただし、それは、村林委員もおっしゃるように、根っこの部分は、郷土愛といいますか地元愛といいますか、そこの部分はしっかり持ってもらいながらという部分が非常に大切だと思っておりますので、そこのところも大切な意見として受けとめさせていただきたいと、このように思います。ありがとうございます。
 ほかに委員の方。

〇山本(里)委員 先ほどもキャリア教育のこととちょっと絡めて話をさせてもらったんですけど、今も言われた、今までのキャリア教育から地域教育化、そしてもう少し起業家教育型に今だんだん広がってきていると思うんです。年齢には年齢のそのキャリア教育というのがあると、起業家教育があると思うんですけど、例えば小学校でこの間、2年前の実践で、三重大学教育学部附属小学校の4、5年生だったと思うんですけど、平治煎餅がなかなか子どもに不人気だ。例えば一般的に不人気だ。平治煎餅のことも余り知らない。そのいわれからずっと授業へ入って、この平治煎餅のいわれとか、そのお菓子を何とかもっと子どもたちにも人気のあるお菓子として提案しないかという授業が附属小学校であって、そういうのがきっと多分、デザイン教育であるとか起業家教育の根っこだと思うんです。それが直接、将来仕事になったときにとか、そんなふうには、まだ小学校4、5年生だからわからないけれども、そういう価値観の教育というか、デザイン力というものをやっぱり系統的につくって積み重ねていく、中学生には中学生の地域型のであるとか、それからやっぱり地域を誇る教育であるとかというのが続けていかれるような、能力をつけるキャリア教育が、今後やっぱりすごく求められていくというふうに思って、実践も各所でちょこちょこできてきているので、そういうのを拾い上げて広げていくことが大切だということが1つです。
 それから、学校ばかりでなくて、キャリア教育というのは地域がやっぱり担うところというのが大きくて、地域の祭りであるとかはとても大きな意味があると思って、尾鷲でもそんなような話もちょっとありましたし、もちろん熊野でも、その地域独特のものがあると思うんですけれども、祭りが子どもを育てるし、そして郷土愛をつくるし、例えばうちの近所ですと、子ども太鼓がずっとどこでもあると思うんですが、それをやりたいがために外へ出ていかない。その太鼓を子ども時代からやっていて、ずっとチームでやっていると、それをずっと大人になってもやるためにも、外へ大学も出ていかない、出ていったとしても帰ってきて、祭りには必ずやる、就職は地元へ戻ってくる、あるいはすごい海外勤務のあるような人でも休みをとって、その夏祭りのときだけはそのチームへ戻ってくるというのが、これもやっぱり時間を、つけ焼き刃じゃなくて、郷土が育んだキャリア教育と地域教育だと思うんですけど、そういうことをやっぱり意識的に地域住民が、していると思うんですよ、きっとしていると思うんですけれども、これがそういうものにつながると思って、そこへ何か力をもう少し入れていく、もっと系統立てるとか、そういうことが大事だというふうに思います。学校だけが、地域回帰教育、それから、仕事に直結はしませんけれども、生涯の何か芯になるものをつくる教育というのが、地域行事の中で大きく育まれるので、その地域行事を小さいうちにかかわる、それがやっぱり大事かなというふうに、この時点で思います。
 2点のことでお話ししました。

〇下野委員長 1点目の実践を拾い上げていくということ、大切な視点だと思いますし、祭りを通じてというのは、これはまさにタイトルにあります地域への愛着ですよね。それは学校だけではなくて地域も挙げて育んでいくという視点、これも大切だと思います。貴重な御意見ありがとうございます。
 ほかに委員の方、御意見いかがでしょう。

〇大久保委員 福井県鯖江市に行かせてもらったときに、まちをタクシーで通っていて思ったんですけど、子どもたちが、小学生ですかね、夏休みなんでいろいろいるときに、全員ヘルメットをかぶっていました。福井県というのは、皆さん御承知のとおり、学力で日本の中でもずっと高いところにいて、何ていうのかな、県全体で子どもたちを守っていこう、育んでいこうということが、少し通っただけでも感じられるくらいの力があって、育てていただいているんだなというのを感じたんです。
 例えば福井県て、学力もそうですし、産業もそうですし、あと獣害対策も日本一と聞きました。それから、今朝のテレビでやっていたのは、恐竜博物館がやっぱりすごいとか、いろんな総合的に総合力が高いんではないかなと思ったんです。だから例えば新しい方々も受け入れられるし、祭りとかにも参加もしていただけるしということで、県の総合力を上げていくということが、やはり魅力ある地域づくり、まちづくり、県づくりに、これも絶対欠かせない。先ほど津村委員もおっしゃった1次産業の推進でもそうですけれども、総合力を上げていくということが、やっぱりこれは時間のかかることですが、やっていかないといけないなと感じました。
 それで、地域への理解と愛着という点で、私が地元でやっている2つのことをちょっと紹介させていただくと、8年前に熊野かるたというのをつくったんです。これは一千何百人が応募して、熊野の魅力を子どもたちに知っていただきたいということで、小学校、中学校、高校、一般の方に言葉を募集して熊野かるたというのをつくったんですが、そしたら、実際、住んでいる人たちが地元の魅力を知らない、いいところを知らない。それを探して言葉をつくることによって発見されたという感想をいただいて、それをつくって毎年、かるた大会ってやっているわけですけど、それを感じたのは、私が、18歳で高校を卒業して東京へ行ったときに、熊野ってどんなところってほかの人に聞かれたときに、答えられなかったんです。言葉が口についていないから。だからそういうかるたで、「あ」だったら「朝日にほえる獅子の岩」とか、そういう自分の地元のPRが口についていると、愛着も、そしてPRもできるし紹介もできるし、自分の地元に自信が持てる発信ができると思うんです。それを、今8年目なんですけど、やっていて、これがあることによって、20年後、30年後って変わってくると思っているので、そういう一つの愛着心を育てるための事業としてやっています。
 もう一つは囲碁なんですけど、黒碁石は熊野でとれますので、それをやはり熊野の子どもたちに、みんな囲碁をしてもらうと学力も上がるし能力も高くなるということで、自分の地元でできることを自分の地元の子どもたちと一緒にやろうということで今やっているんですが、それは私たちがやっていることですが、いろんなグループが、いろんなことをされています。そういうのを総合的に、地域でそういう愛着心を持つための教育というか、だからこれは、私は、その予算はなくて、自分たちでお金を出してやったわけですけど、そういうことに予算を出していくということも力を入れていくべきなんではないかなと感じています。
 だから総合力を上げるということと、地域のピンポイントでいろんな事業を進めていくということが大事なんじゃないかなと、福井県に行って感じた次第です。

〇下野委員長 大久保委員、ありがとうございます。
 総合力を上げていくということ、これは時間がかかることだと思うんですが、その目標としては必ず持っておかなければならない重要な視点だと、このように思っております。
 私も、子どもが結構、ちゃんと一列になって移動していたり、ちょっと、ぱっと違うなという気づきはあったんですけど、ヘルメットもかぶっていましたか。
 あともう1点、囲碁であったりかるたであったり、三重県でもかるたはありますけど、なかなかまだ浸透していない部分もありますし、あるいはこれは市町単位でやっていただくほうが、よりその市を理解するという意味では重要なことなんではないのかな。鈴鹿も地元はありますけども、なかなか全部が全部、私も正直わからない部分もありましたけども、そういったことを皆さんで深めていくという活動も重要だと思いますので、ありがとうございます。
 ほかに、地域への理解と愛着を育むキャリア教育について。

〇中村副委員長 私は、尾鷲高校と、以前に南伊勢高校へ行ったときにも感じたんですけども、人の役に立つ喜びを教えてほしいなと。人の役に立つというのは、地域の役に立つ喜びを小さいうちにやっておくことが、将来帰ってくる重要なポイントかなというふうに思います。
 いいとこであれば、それを伸ばすにはどうするか、悪いところがあれば、その地域の課題を解決するにはどうするか、そのために都会へ行って勉強してこいと、一旦出ていって、自分なら戻ってきてどういうふうに解決するか、どういうふうに起業するかというのを考えてくるぐらいの送り出し方をするくらいの度量でやってはどうかなというふうに思います。
 自分はよく献血のことを質問でも取り上げるんですけど、それは血を集めることが目的やなしに、こんなことをするとこんなふうに喜ぶ人がいるというのを早いうちに学んでもらうことが、地域のアクティビズムというか、地域力を高める一番大事なところかなというふうに思うんで、尾鷲でも思ったのは、地域の期待が子どもたちにある程度伝わっているんやないかなというふうに感じました。
 以上です。

〇下野委員長 人の役に立つ喜びが子どもたちもわかれば帰ってくるという視点は、これは重要な視点だと思います。ありがとうございます。
 ほかに、委員の方、よろしいでしょうか。

〇藤根委員 尾鷲でこの尾鷲高校まちいくの話を聞いたわけなんですけど、地域の信頼を得るというのが学校の一つの目的にあって、やはり私たちの地域の課題としては、高校生をできるだけ地元の学校に行ってもらえんかなというような思いのある中で、きっと学校側も一生懸命考えてやられているんやなというふうに思っています。
 結果的に、あれは進学コースの生徒たちですけども、地域学習をしながら、多分、あれがなければ自分のとこの地域のよさ、それから課題というものが十分理解できないだろうなというふうなところは思っていまして、本当にまだ1つのクラスの取組としてやられているわけなんですけども、できればあれが、普通科のほかのクラスの子どもたちの総合的な学習の時間を活用した地域学習というようなところで、小学校、中学校も、地域学習、今いろいろやっていますから、そういった部分とうまくリンクして、尾鷲高校へ行けばこういった地域の学習ができるというようなところで、もっと広がっていってほしいなというふうなところはすごく思ったんです。
 本当にあの教育をすることで、地域学習をすることで、すぐ結果につながる。先ほどほかの委員からも言われていますけども、すぐ結果の出ることではありません。地域に帰ってきたときに、改めてそこの行事やいろんなところにもかかわりながら、さらに地域のよさというのを実感していくんやというふうに思いますし、そういった意味で、気の長い取組として始まっておるんやろなというふうに思います。
 ほかの高等学校でも、キャリア教育の一環としてインターンのような職業体験といったようなところもありますけども、ああいったものも含めて、やはり高校生でも体験を中心にした学習というのがすごく大事やなというのも思いましたし、やはり地域に子どもたちがまた戻ってきてくれるという思いも持ちつつ、全てが全てそういったことにはつながらないかもしれませんけども、生徒に地域への思いというのを感じ取らせるためには、その子たちがよそへ出ていってからでも、逆に意識として強く残るんじゃないかなというようなところは思って、さらにああいった地域学習が高等学校でも広がっていったらなというふうなところは感じさせてもらいました。
 以上です。

〇舟橋委員 尾鷲って、たしか高校生かな、中学校かな、全員が魚をさばけるようにしていますというのが、新聞で読んだかなんか、だから尾鷲で育った子は、必ず男の子も女の子も関係なしに魚がさばける。そういうような、お魚市長ですから、あそこは、そういうことを教育の中でやっていますという話が、これは新聞で読んだんだと思うんですけど、やっぱりそうすることによって、よそへ行ってもそれが、何か自分が尾鷲と結びついているという思い、郷土愛みたいなものに結びつく、すぐには影響しませんけども、ああいうような、教育なのか、市の施策なのかわかりませんけども、すごい大事やなとは思います。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 津村委員、先ほどの舟橋委員がおっしゃられたのは小学校でしたっけ、中学校でしたっけ。
 済みません、私が逆に質問して。

〇津村委員 最終的に誰もが魚をさばけるのを目標に取り組んでいるということです。現時点で誰もがというわけじゃないんですが。

〇下野委員長 藤根委員、舟橋委員、ありがとうございました。
 県内調査で尾鷲高校へ行って、まちいくを調査させていただいて、子どもたちが自ら地域の課題に取り組むという姿は、これは立派なことですし、先ほど藤根委員が言われたように、それは尾鷲高校だけではなくてほかの高校でも広げていくという思いというのは大切だと、このように思います。
 先ほど舟橋委員が、尾鷲高校の魚がさばける例をおっしゃっていましたけども、仮にその子どもたちが東京の大学へ行って、友達と、おお、お前、何で魚をさばけるんやといったときに、そのときに尾鷲というのが出てくると思うんですよね。それこそ郷土愛なのかなというふうに思いますので、そういった地域学習の推進ということも、この愛着という意味も含めて大切な一つの視点だということで御意見いただきました。
 ほかに、委員の方、地域への理解と愛着を育むキャリア教育についていかがでしょうか。よろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇下野委員長 それでは最後に、3つ目の移住の促進について、(1)課題の抽出、読ませていただきます。
 1つ目、移住の促進については、住まいのことは切っても切り離せない部分だと認識をしている。
 2つ目、仏壇があるとか、移住者に貸すことで家の格が落ちて見られるのではないか等の田舎特有の理由により、空き家の賃貸が進まない。
 3つ目、都市部の人が来る場合に「田舎のルールや基準に従わなければならないよ」というのはよくあるが、逆もあり、都市部の人の多様な価値観を、田舎の集落が受け入れるのも必要だと思っている。
 4つ目、都会と地域のどちらの感覚も持っているのが、移住者の強みであり、これから来る移住者にも勧めたい。
 5つ目、移住以前にも地域には来ていたが、実際住んでみると方言の問題があり、コミュニケーションがとれなかった。
 6つ目、実際に現地へ行けない方はホームページを見るしかないので、ホームページの見せ方はすごく大事と思う。
 7つ目、熊野市に来たら楽しいということを発信しなければいけない。コンテンツは多いが、移住者への発信ができていない。花火のPRはされているが、移住を考える人は花火に興味はない。
 次、三重に移住してもらう場合に、こんな暮らしができるという受け皿が想像しにくい。暮らし方の特徴が見えてくるようにしてもらいたい。
 次、自分が先に移住していたことで、後の移住者のハードルが低くなった。
 最後、過疎が特に進んでいるような地域もある中で、県内の移住についての考え方はどうか。
 (2)県に求める移住相談機能の役割
 1つ目、空き家について、移住者の希望と貸し手の思いをコーディネートできる機能が必要ではないか。市町にアドバイスできる機能が必要ではないか。
 2つ目、市の知名度が思っていたより高くなかった。今は市単独でのPRはやめて、全て県と連携している。その中ですみ分け、役割分担もできている。まずはPR・情報発信である。県下の協力隊の横のつながりもやってもらっており、感謝している。
 3つ目、市町の取組が重要であり、県の役割として、しっかりとした後方支援がすごく大事だと思う。
 (3)具体例としての施策提案
 1つ目、移住相談センターのアンケートに、IターンかUターンか、何年後に移住を考えているのか等の項目を増やしてほしい。
 2つ目、移住相談に際しては、生の情報を伝えると親近感が湧いて、距離がすごく縮まる。
 3つ目、漁業経験があっても支援を受けながら独立漁師になれるという、熊野市の入り口の広さが魅力的だったから熊野市を選んだ。
 4つ目、田舎の場合には地縁や血縁があると、受け入れがスムーズにいく。
 最後、お試しで来るシステムをつくることが必要ではないか。その際に、狩猟体験を取り入れると、人が来るのではないか。狩猟の可能性は高い。空き家情報も、空き家自体は多いが、皆が発信していない。
 以上でございます。
 それでは、最後の移住の促進について御意見ありましたら、委員の方、よろしくお願いいたします。

〇大久保委員 まず、いろいろ調査させていただいた結果、県のやるべきこと、市町のやるべきことがはっきりしたように私は受けとめることができました。やはり市町というのは、移住者に対しての受け皿づくりということが大きなことになると思いますが、そこで、県ができることというのは主にPRなわけですけれども、市町のできることというのが、やはり空き家の調査ですとかまず情報の収集、そして発信ということになるんですけれど、まず、どの地域にどの空き家があって、どこの畑が借りられて、どこの田んぼを使っていいよと、多分、耕作放棄地もたくさんありますから、移住されるほとんどの方は、家庭菜園ができるですとか、簡単な野菜がつくれるとか、そういうことが望みの中に入っていたので、そういうことの情報のまず調査をする。それを集約してマッチングをしていく。そして、空き家情報も含めて、市町のほうは受け皿づくりを徹底するということが大事なんだなということを思いました。
 そして、県ですけれども、やはり県ができることというのは、市町がその大変な調査をしていただくための費用ですとか、そういう市町が取り組むためのやはりその事業費というのを、県はそこは補助していかないといけないのではないかなと感じました。
 「ええとこやんか三重 移住相談センター」に行かせていただいて、実際、県内の市町でもばらつきがあることがすごくわかりました。例えば伊勢市なんかはなかったですよね。いろんなところで、空き家情報しかないところがあったり、補助金のことしかなかったり、市町のばらつきというか力の入れぐあいがすごくばらばらなんだなということがわかって、熊野市なんかも、いろんないい写真を使ってPRしているものの、内容はいいものの、紙がカラーコピーであったり、やはりパンフレットとかPR用品にかけるお金が出ないんだろうなというのをすごく感じたので、県ができることの一つとして、移住を促進するためのPRですとか、そのパンフレットの費用をやはり補助していくことが、移住を望んでいるまちのニーズに応えられるのではないかなと感じましたので、その辺をお伝えしたいと思います。
 移住相談センターに行くと、各県のPRのポスターが張られていますよね。移住促進合戦に入っているわけですよね、今、日本中で。その中で見たときに、三重県のがすごく、三重に行こうという気になるポスターではない気がしたんです。例えば、ほかのところでも同じなんですけれども、どこが飛び出ている、どこがいいとか悪いとかというわけじゃないですが、見たときに、田舎に帰ろうとか、いろんなキャッチフレーズ、いろんな県がありましたけれども、そこで、実際、そのポスターの中に、移住してこうやって生活しているんだよというモデル的な写真、さっきもありましたけど、やはりモデルをしっかりと示していくということは、頭の中ですごく想像ができると思うんです。このまちに行ったらこういうちょっと古民家的な暮らしができて、畑ができて、そして空と海がきれいで、山がきれいでというような環境のいいところで子育てができるとか、老後が過ごせるとかというようなイメージができるポスターをつくっていくことが大事なんじゃないかなと感じました。だからそれは県でできるというか、しなければいけないことなので、移住促進合戦に勝つためには、やはり心をつかむというか、もう一歩踏み込んだ戦略が大事なんじゃないかなと感じました。
 以上です。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 2つの大きな視点、大久保委員から御意見をいただきました。
 1つは、やっぱり県と市町のやるべきことのすみ分け、これはもう絶対に早急にやっていかなければならないと思います。市町というのは現場レベルですので、おっしゃられたとおり、空き家の生の調査であったり、どこら辺があいているとか、そういった現場寄りの情報、あるいは県は、調査の費用とかやり方の指導とか、あるいはPR、パンフレット、ホームページの強化ということで、ここはもうしっかりとすみ分けをして連携してやっていくということです。
 もう1点、私も感じました。今見たら、あそこ、移住相談センターのところ、あれ34県8市町あって、その中で、私もぱっと入ったとき、どこが三重県かなという感じでしたので、やはりそこが秀でて、インパクト、イメージのある三重県のつくりというのは大事かなと、このように思っていますので、その視点もしっかりと受けとめさせていただきたいと思います。ありがとうございます。
 ほかに、移住についていかがでしょうか。

〇中瀬古委員 今回、いろいろ県内外調査で行かせていただいたところから、やはりいろんな課題であったりとかわかってきたことということがあるんですけれども、その中で、先ほど、県と市町の役割、また市町のほうでは、空き家のこの対策について、空き家の情報、空き家バンクへの登録、その空き家の情報を目にしたときに、移住を考えている方、移住相談センターには行けないけれども、実際にはインターネットであったりとか、手に取った本、そういう考えていらっしゃる方は、いろんなものを御自分で調べられたりします。
 その中で、いろんな、今、実際、本が出ていたりするんですけれども、このような田舎暮らしの本というところに三重県の紹介がされていたりとか、それから空き家ですよね、実際にこちらのほうでも、三重県多気郡大台町、尾鷲市、松阪市ということで、実際に情報がこんなふうにあるんですけれども、これが出た途端に、各ホームページからとか、地域振興局であったりとか、市への問い合わせというのが格段に増えた。もう間違いなくこれが出たからですという話がやはりあるんです。それの問い合わせが多いときは、1日に10件も20件もというほどで連絡があるということなんです。これをちょっとまた見ていただいたらいいかなというふうに思うんですけれども、こちらは三重県の。こういうものとかにも、やはりもっと積極的に、県としてであったり、それから市町の役割もあると思いますので、そういうところにどんどん情報をもっともっと積極的に出していくということが非常に大事じゃないのかなというふうに思うんです。
 移住相談センターを訪れることができる方というのも限りがありますので、実際にはそういうような媒体を通して調査、聞いたりとか電話で連絡をしたりとか、メールで実際にやりとりをしたりとかということがやはりあるということは、すごく大きいことだなと思っておりますので、真剣に取り組むということがすごく大事であって、それと、県とやっぱり市町、それから実際のその地域の方々、そこの地域の自治会であったり住民協議会であったりというところが、空き家バンクのことでも、空き家を1軒ずつ調査をするというところもやはりありますので、その部分はすごく大事じゃないのかなというふうに思います。
 もう1点がデザインのことなんですけれども、実際に今まででも調査に行かせていただいたところ、それから参考人で来ていただいた塩見直紀さんからも聞かせていただいた中で、やはりデザイン力というのがすごく大事である。私は、この前、福井県鯖江市に行かせていただいたときに、やはりよそ者、若者、そこにばか者というふうに、地域創生をしていく、再生するには、やっぱりばか者になって、だめかなと思うことでもやっていくということが大事やという、いわゆるそういうことを言われていますけれども、私、よそ者、若者、デザインやなって思ったんです。
 そのデザインというのは、一見、こんなものでもそうですけれども、目にして手に取る、その見た目のビジュアルのデザインと、もう一つは、ソーシャルデザインというのはすごく大事やと思っていまして、やっぱり社会的課題というものを、どんな問題があるのかというのを、そういうのを洗い出して、おしくらまんじゅう的にぎゅうぎゅう詰めになっていることを整理していって、解決策をデザインしていくという、そういうものの力って大事だと思うんです。ですので、幾つか最近のキーワードの中でやっぱり出てきているデザインは、両方の意味のデザインとして大事で、そこを真剣に取り組んでいくことが大事なんじゃないのかなというふうに思いました。
 昨日、市長会のほうから聞かせてもらっている中で、やっぱり空き家の問題をすごく言ってみえまして、それはどこも同じなんですね。その中で、やっぱり三重県の中で各自治体が、小さな単位で各市町が人を取り合いしているという状況になってきても、そうではなくて、まず三重県に人が入ってきてもらえるような、それぐらいの本気で手を取り合う、結びつくというところが、もっと現場のほうから、移住相談センター、県、市町、もう一つ地域の方というところが、まだ何かこう薄いような感じがしますので、そこでのしっかりとしたこの結びつきというのが大事じゃないのかなということを強く感じました。
 以上です。

〇下野委員長 ありがとうございました。田舎暮らしの雑誌も持ち込んでいただきまして、ありがとうございました。
 そういったところにも情報をしっかりと発信していくということですね。それから、前の大きな項目の2つ目でも出てきましたけど、やっぱりデザインという部分、これは全体を通してこの委員会でも非常に大切なことだと思いますので、ここのところもしっかりと提言をさせていただきたいと、このように思います。ありがとうございます。
 ほかに、委員の方、いかがでしょうか。

〇津田委員 今までの委員会の議論というのは、比較的というか、全て南勢中心の議論、これはもう仕方がないと思うんです。1回目の委員会だったと思うんですけども、村林委員が、幾つかのブロックに分けてだとか、中勢、南勢、伊賀、北勢なのかわかりませんけども、それぞれのやっぱり問題点、課題というのは全然違うので、提案するときの工夫が必要だねということを村林委員は言っておられたと思うんですが、これからどうされるのかわからないんですけども、山本委員はいつ言うのかなと思って待っていたんですが、山本委員は余り言われないので、山本勝委員なんですけども、やっぱり桑名とか四日市というのは、県境はありますけども、もう名古屋経済圏に属しているんですね。やっぱり名古屋が発展すれば桑名も四日市も発展すると、衰退すれば衰退するということなんです。
 ただ、ベッドタウンとしては、名古屋の端っこに住むよりは桑名で住んだほうが、よっぽど土地が安いですし、住みやすいんですね。ただ、負けるのは、職場、給与の高さだとか。この前も看護連盟の方とお話を聞くという要望聞き取り会がありまして、これはもう幼稚園教育でも保育士でもみんなそうなんですが、例えば同じ資格を取っていても、桑名の市民病院で働くよりも、近隣のJA愛知厚生連海南病院で働いたほうが初任給5万円ぐらい高いんですね。これは幼稚園教育も保育士も全てそうだと思うんですけども、ただ、逆に、職場は負けたとしても、住みやすさから見ると、名古屋で住むよりも桑名で住んだほうがいいと。
 だから桑名だとか四日市というのは、人口を増やすんであれば、東京で広報をいっぱいするよりも名古屋で広報したほうがよっぽど効果的だと思うんです。四日市、桑名の住みやすさをアピールしたほうが、本当に安くて効果的だと思いますので、そういった視点を、もしブロック別で提案するんであればやっていただきたいなと。
 具体的に、本当に細かな話ですけども、そうは言っても、結構、名古屋圏に対するアクセスのしやすさというのが、ちょっと桑名、四日市は弱くて、例えば、昔、中部国際空港ができたときに、鈴鹿の元県会議員の中村さんが一生懸命言うていましたけども、例えば愛知県から見ると三重県の人なんか余り眼中にないんですね。
 一例を挙げると中部国際空港なんですが、高速道路でも、伊勢湾岸自動車道を通って、一旦下におりて、危ない車線変更をして、もう一回高速道路に上がると。2027年にリニア中央新幹線ができますけれども、三重県は、ルートをこっちにせいというふうに一生懸命言っていますけども、津、松阪の方も含めてほとんどの方が、多分、亀山を利用せずに名古屋駅を利用されると思うんですけども、電車で行くにしても、車で行くにしても、非常にアクセスがしにくい。電車で行けばすごく高低差がありますし、距離も非常にリニアの駅から遠くなるので、そういうことを多分名古屋の人たちは考えてくれないだとか、あるいは高速道路に乗っても、大分手前でおりないと名古屋駅へ行けないだとか、あるいは環状道路へ入ってもまた車線変更、左側におりられればいいんだけど、右ですから、あそこは結構事故が多いので、だから、就職では負けても、住みやすさはやっぱり桑名、四日市のほうがいいので、そういったところを、もしブロック別で提案するんであれば、ちょっとしていただきたいなというふうに思います。
 それで、よろしいですか。

〇下野委員長 つけ足しで。

〇山本(勝)委員 本当に津田委員が言われたとおりでございまして、私も、移住ということで、仕事とそれから住まいが一緒やというのは、こういう観点のところから考えていくと、なかなか私の意見なんか、ちょっと変わったことやから言いにくかったんですけど、特に桑名と例えば名古屋ぐらいを調べてみると、住宅事情でいきますと、高蔵寺で50坪ぐらいの家を建てるとしても、桑名へ来たら80坪ぐらいの家と土地が確保できるという、これは本当に昔から魅力的なことで、たまたま橋を2本、木曽川、それから揖斐川を渡らなあかんという面では、名古屋からちょっと離れるなということなんですけど、それだけやっぱり静かな中で生活ができるという面で、これもひとつ、住むところだけでも桑名、四日市のところで求めていただくという面では、これも一つの移住、いわゆる都市部での移住の施策ということになっていくんで、できたらやっぱりそれは、今、確かに南部の話もありますけど、この都市部の中でも移住施策というのを、特に四日市の東京の移住相談センターのところを見ていますと、まさにこの、改築はこれだけ、何々はこれだけという、ああいうパンフレットを見ていますと、それを想像できるようなパンフレットでございますので、都市部と南部というところをもうちょっとすみ分けして、これからやっていくというのもいいんじゃないかなと思いますけどね。

〇下野委員長 移住といってもいろんな考え方があって、今は名古屋圏を意識した北勢地域の移住ということをいただきました。またこの御意見も預からせていただいて、検討させていただきたいと、このように思いますので、ありがとうございます。
 ほかに、移住に関していかが。

〇村林委員 順に申し上げます。
 移住相談センターを見せてもらって、やっぱり皆さんもおっしゃっていましたけど、各市町のそれぞれが全然、パンフレットとかよく見えなかったので、各市町がしっかり取り組んでいけるようなことを県は応援していってもらったらどうかなということ。
 それと、皆さん空き家の話をされていましたけど、確かに昔から空き家を持っておる人とかに話を聞くと、仏壇とかあるんやという話ですね。その人はもう貸す意思がないんですけど、逆に貸す意思がある人は、やっぱり知らない人に相対で貸すのはなかなかハードルが高いので、間にやっぱり行政がかんでほしいんやというのはよく聞く話なんで、空き家バンクとかは確かにいいのかなということ。
 それと受け入れ体制の話です。移住相談センターのほうも、非常に受け入れ体制がしっかりしていないと、幾らあれしても、マッチング、最後失敗するんだという、他県の事例もお話しされていましたよね。地縁、血縁があると、受け入れ体制も確かにスムーズなんですけど、ああいう移住相談センターのような不特定多数にどんどん来てもらうということですと、やっぱり地域のほうに、受け入れてくれる人というんですかね、ワンストップで何でも相談できるような人が地域にいないと多分難しいと思うんです。そういうようなコーディネーターというんですかね、そういう人材を育成するような支援なんかもあってもいいのかなと。この間、大紀町で、これも大紀町の事例なんですけど、話聞いたら、そういうのは行政がやらへんもんで、俺がやろうと思とるんやという人がおって、その人は何か2人ぐらい面倒を見るような話やったんですけど、そういうように、何でも困りごとがあったら話聞いてくれる人とかがおるといいなと。それはまた、行政のほうでしっかりとモデルができていると、そのモデルに沿って相談もできると思うんで、モデル化も大事なのかなということと対になります。
 移住相談センターでもおっしゃっておった、市や町の顔が見えないととか、どういう暮らしができるんだというようなお話も、これも暮らしモデルという形で、多分モデルをつくらなきゃいけないのかなと。なので、先ほど津村委員もおっしゃっていましたけど、就業だけではだめで、まず仕事のモデルをつくって、それで定住後の暮らしのモデルもつくって、将来的な見通しが立たないとなかなか難しいのかなと。あらゆるそのモデル、生活モデル、暮らしモデル、仕事モデル、あるいは農林水産物の産品にも全て、中瀬古委員もおっしゃっていましたけど、デザインというのは、ひょっとすると全ての項目にかかわってくるのかなというあたりを感じました。
 移住相談センターから今度ちょっと枠が外れるんですけど、希代の悪法、個人情報保護法みたいなことを移住相談センターの方もおっしゃっていましたけど、今度は、地縁、血縁のある方を帰ってきてもらうというアプローチも、一方で私は必要だと思うんですけど、そういう情報を持っているのは自治体じゃないんかということを移住相談センターの方はおっしゃっていましたんで、そういうアプローチはひょっとすると、この移住相談センターじゃないような形で、自治体やそういうものがしなければいけないんじゃないのかなということを思いました。
 最後は、このお試しの移住みたいなのという話は非常にいいんじゃないかと。合同会社ツギでも、大学のアートキャンプというのが結局は御縁になってということでしたので、やっぱりどんな形でも一遍来てもらうということは大きいんじゃないかと。また、ここの鯖江市長でしたか、今度、「ゆるい移住」ですか、というのを始めるというような話もありましたし、そういうのはいいのではないかと思いました。
 以上です。

〇下野委員長 貴重な御意見、村林委員、ありがとうございました。
 1つ目、市町のパンフレットはなかなか手に取って見れないというのも、あれ、誰が来てもぱっと目につかないものですから、最初、大久保委員のコメントもありましたけども、インパクトがないもんですから、そこのところは早急に改善をしていただきたいと、このように思いますし、個人情報のことについては、やっぱり自治体のほうの御協力がないとなかなか進まないと思いますので、そのことも市町のほうに協力をしてもらって、前に進めるように提言をしていきたいと思います。
 最後の体験型の移住、これは絶対にやっていただいたほうがいいのかなと、私、個人的には思います。やっぱりいきなりその場に行って現地を見るだけではなくて、少し住んでいただいて、間違いがなかった、ああこうなんだなというところ、いいことも悪いことも自ら体験していただくということは、長い意味で大切だと思いますので、この点もしっかりとこの意見は提言をさせていただきたいと、このように思います。
 ほかに。

〇中村副委員長 大久保委員が最初に言われたように、私も行って第一印象は、ポスター見て、景色がきれいでおいしいものがあるというのは、もうこんなにありふれてるのかというふうに思いましたもんで、邪道かもしれんけども、三重県のポスターの前に行くと、鳥羽一郎や西野カナなどが語りかけてくるような、例えばそんな工夫をしてもいいんやないかなというふうに思いました。
 それと、さっきからデザインのことも出ているんですけど、移住という言葉ももうそろそろやめて、三重県なりにおしゃれな改革的なことを言ってもいいんやないかなと。ゆるい移住なんていうのもいい言葉やというふうに思うし、そもそもふるさと回帰という言葉なんていうのも役目は既に終えとるし、ふるさと回帰支援センターが立ち上げた目的ももう終わっているところが、今度、若い人たちが行くところの世話をできるのかな、どうかなというのも、ちょっと疑問に感じたところでして、北勢と南勢の移住も、同じ移住でも意味が違うようなところ、そして、リタイアした人が移住するのと、子育て世代とか新たに就職で地方を選ぶということも考えると、目的もいろいろあるんで、余り一くくりにしないほうがいいかなというふうに思いましたので、その辺の言葉のすみ分け的なデザインも考えてみてはどうかなというふうに思いました。
 以上です。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 なかなかインパクトというのは難しいと思うんですが、いろいろな形でまたそこのところは深掘りをさせていただいて……

〇中村副委員長 本当に山や海のポスターを張っておくぐらいだったら、昨年夏の高校野球で、三重高校は準優勝でしたというポスターでも、まずつかむことはできるというふうに思うんですよ。それとか、伊勢志摩サミットのポスターも張っといて、このぎざぎざのもので、「待ってます」みたいなのでもいいと思うんですよね。

〇下野委員長 そっちのほうがインパクトありますね。もうアイデアまでありがとうございます。
 ほか、移住に関して。

〇木津委員 移住相談センターには伊賀市もなかったんですよね。伊賀市と伊勢市だけということで、ちょっと市役所に言うたら、やっぱり伊賀はどちらかというと関西になるんで、西のほうをターゲットにしているということだそうですわ。言いわけではないですけども。
 我々、特に私が住んでいるとこは空き家も多いですし、移住ということでは取り組んでもいますけども、移住と空き家対策、空き家に住むということはもう別に考えたほうが僕はいいのかなと。やっぱり空き家のとこへ移住してもらうという感覚ではなくて、空き家は空き家の利用と、でも、移住の方は、極端に言うたら、移住専用の集合住宅でも、そこから働きに行く、例えば炭焼きに行く、農業をしに行くと、そういう感覚のほうが僕はええのかなと思います。
 伊賀は、おかげさんで伊賀焼という産業もございますので、特にそういう作家の人たちは、本当に田舎住まいが好きというか、変わり者が多いですので、本当にもうぼろぼろの家でも喜んで、ぼろいほうが、はっきり言うて、直さんといてくれと、それに住みたいという方がおるので、意外と空き家対策は進んでいるほうかなと思います。
 それと、やはり東京だけを見なくて、三重県全体としたら、やっぱり西のほうにもちょっと目を向けていただいて、特に伊賀は、関西の中でも京都のほうが、京都文化のが多いですんで、古い家を別荘がわりに買う方が多いんですわ、意外と。休日だけ農業しに来るということもありますので、空き家を維持していただくのはありがたいので、それはそれでいいのかなと思ったりしておりますので、西日本の移住センターもあるんですよね。大阪にも相談、あるのかな。

                〔「あります」の声あり〕

〇木津委員 関西にもね。一度行ってもらいたいなと思います。要望です。ありがとうございます。

〇下野委員長 先ほど津田委員、山本勝委員から、名古屋圏の北勢への移住というコメントもありましたし、関西にすれば、伊賀、名張がその関西圏の移住という考えもあるかと思います。また、空き家の利用については、移住とのすみ分けですよね、そこのところもしっかりと検討させていただきたいと、このように思います。ありがとうございます。

〇村林委員 今のところで、集合住宅の話がございました。地域によってはそういうものを望まれるところもあると思うんですけど、我々の住んでおる、私の住んでおるあたりやと、ちょっとそれは余り、この最初の資料1の一番上にある、サラリーマンをするのなら都市部でする、集合住宅に住むんだったら都市部でいいという部分が、多分、田舎では出てくると思うもんで、それと、私、これ、個人の気持ちなんですけど、できるだけ集落の中に住んでほしいんです。見かけ上、例えば南伊勢町と言いますけど、南伊勢町のどこに住んでもらっていてもいいという形で人口を維持しても、余り意味はないのかなと。集落の活力をきちんと維持して、山本里香委員とかのおっしゃった、祭りとか文化とか伝統とかをきちんと維持するという形のほうが、たとえ人口が減っても大事なのかなというのが私の価値観やもんで、その辺はちょっと地域によって考えていただきたいと。よろしくお願いします。

〇下野委員長 そういうことですね。はい、村林委員、ありがとうございます。
 地域によってその住まいの形態も違うということですので、もうそこのところはしっかり考慮させていただいて、検討させていただきます。ありがとうございます。
 ほかに、よろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇下野委員長 いろいろ本当に貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。また、県内調査、県外調査にも、お忙しい中、御協力いただきまして本当にありがとうございます。
 それでは、今いただいた3項目の課題の絞り込みをさせていただきまして、重点調査項目、この3点ございますので、それをこの後、正副で検討させていただきまして、後に三重県まち・ひと・しごと創生総合戦略(仮称)の最終案が示される前に知事への提言を行うこととしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇下野委員長 御異議なしと認め、そのようにいたします。
 それでは、また、中間提言を行う項目についてはいかがでしょうか。

                〔「一任」の声あり〕

〇下野委員長 一任という声……

〇大久保委員 済みません、ありがとうございます。
 その重点項目、この3点で調査しているわけですけれども、私、さっきちょっと意見で言わせていただいたんですが、やはり長期で考えた場合、今、20年、30年後のことを考えた場合、県の総合力を上げていくというのは、やっぱりこれはもう完全に基礎としてあるわけですけれども、うちの会派に首長をやっていた方がいて、やはりそこの意見を、人口減少についてどう思いますかというのを聞いたときに、そこのまちは今でも人口が増え続けているんです。だからなぜ増え続けているんですかというのを聞いたときに、やはり今、人口減少問題にこうやって言われて取り組んでも遅いと。本当やったらもっと20年前に取り組まなあかんことやけど、やはり人口減少をとめるというのは時間のかかることですから、それを今、私たちは20年後に向けて、ストップするというか、将来ストップするためにこの調査をやっているんですから、この重点項目以外にも、例えば出産とか、人口を増やしていくとか、例えば定住とか起業とか、住みやすさとか生活しやすさと、いろんなことがあるので、この3点だけを調査して、重点的には当然調査していますけれども、人口減少対策として総合的な、例えばインフラ整備ですとか、うちの会派の奥野議員がおっしゃるには、やはり人口が、今、こんな状態で増えてきている1個は、インフラの整備であって、地籍調査100%してあって、その中で下水道が完備されてあって、起業した医者たちがそこへ住みついて、すると、病院が増えると人も寄ってきて、学校もできてというような、総合的なまちづくり、これをやっぱり進めてきたという結果、今、そこの、例えば玉城町でもそうですし、三重県の中でも人口が増えているところの例もありますから、何ていうのかな、総合的なこれからの先に向けてのことも、少しニュアンスとして入れていただけるといいのではないかなと思います。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 実は、今おっしゃられた、まさに総合的な、出産、子育てというコメント、これは自然減の対策になるわけですけども、地方創生に関する政策討論会議というのもこれと別で走っておりまして、実は中間提言は一緒にさせていただくんです。政策討論会議のほうでも知事に対して9月4日に行う予定なんですが、そこの中で総合的な部分は提言をさせていただいて、こちらの特別委員会のほうでは、社会減に特化した人口減少の課題をさせていただくという流れになっております。
 実は、議長、副議長と少し、昨日、地方創生に関する政策討論会議がありまして、その後にちょっとすり合わせをさせていただいたんですが、総合的な部分は政策討論会議のほうでという話になっておりますので、今おっしゃられたことは、また政策討論会議のほうで御意見を生かしていただきたいなと、このように思いますけども、よろしいでしょうか。

〇大久保委員 はい。その情報を知らなかったので、ここではいろんな問題がありますけど、この重点項目に絞ってという、ちょっと前置きがあったほうがいいんじゃないかなと思いますけど。

〇下野委員長 わかりました。

〇大久保委員 いろいろと問題は、課題はあるけども、この委員会としてはこの3つに絞ったということを少し入れていただきたいかなと思います。

〇下野委員長 もうそれはおっしゃるとおりで、そのようにさせていただきます。ありがとうございます。
 ほか、提言に対して御意見、よろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇下野委員長 それでは、御異議なしと認め、そのようにさせていただきます。

 4 委員間討議

〇下野委員長 それでは、中間提言を行う課題ごとに委員間討議を行っていただきたいと思いますが、まず1つ目の持続可能なしごとの創出について御意見がございましたらよろしくお願いいたします。
 もうよろしいですか。もう3つともよろしいということで御異議ございませんか。

                〔「はい」の声あり〕

〇下野委員長 それでは、本日いただきました御意見につきましては、正副委員長で整理し、これを踏まえた形で中間提言案を次回の委員会でお示しをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

Ⅱ その他

〇下野委員長 次に、次回の委員会ですが、本日いただいた御意見等を踏まえ、委員会から知事への中間提言案を御協議いただくため開催したいと存じます。委員会の開催日時につきましては、後刻、日程調整をさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
 御協議いただく事項は以上でございますが、ほかに何かございませんでしょうか。

〇津田委員 今まで特別委員会の最後の委員長報告だとか知事への提言を聞いていると、何か執行部がやっていることのつけ足しだとか、ちょっと強調したりだとか、何か目新しいことがない委員長報告は多いんですね。一番最初の目的完遂型、さっき村林委員と隣でこそこそっと言うてたんですけども、例えばこんなことは言わんといてほしいんですけども、尾鷲の子どもが魚をさばけるんであったら、南伊勢はみんな銃持って撃てるだとか、総合的なことも必要ですけども、非常に具体的な、やっていても、言っていてもしゃあないようなことは言わんといてほしいなというふうに思っております。
 以上です。

〇下野委員長 はい。なるべく具体的な……

〇津田委員 イメージが湧くような広報の仕方って非常に大事だけれども、もうちょっと踏み込んでもいいのかなと。誰々が出てだとか、委員長が出てだとか、冗談ですけど、何か、今までの知事への提言だとか委員長報告を聞いていると、どう、舟橋委員、言っても何か仕方がないような委員長報告が多かったので。
 そんなこと言うたらあかんか。

〇舟橋委員 正副の案を一遍見せていただいてからまた。

〇津田委員 そうしましょうか、はい。
 ということを頭の片隅に入れていただきたいなと思います。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに、よろしいでしょうか。

                〔発言の声なし〕

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

人口減少対策調査特別委員長     下野 幸助

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