1.畑や野山には原虫や細菌、ウイルスなどの病原微生物を保有するマダニが生息しています。マダニに咬まれた後「日本紅斑熱」や「重症熱性血小板減少症候群」という疾患を発症する事があります。
2.三重県では伊勢志摩地方を中心に年間50件程度の日本紅斑熱症例が報告されています。
また2015年以降は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者も発生しています。
3.これらの疾患の多くはマダニの活動時期に一致し、春から秋にかけて発生します。マダニに咬まれたことに気付かず発症する方もいます。
4.マダニに咬まれても、これらの疾患を発症する可能性は1%に満たないと考えられますが、流行時期に下記の症状があれば、発症した可能性があります。医療機関を受診し、医師にマダニに咬まれた可能性があることを告げましょう。
5.通常、人から人に感染することはありません。
日本紅斑熱 症状:高熱・頭痛・筋肉痛・倦怠感・痒みや痛みのない全身に広がる皮膚の斑状発赤
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 症状:高熱・消化器症状(嘔吐・下痢・腹痛・下血)・頭痛・
筋肉痛・意識障害
啓発用チラシ:マダニ媒介感染症に注意しましょう!
写真提供 国立感染症研究所昆虫医科学部