三重県の子どもの読書活動推進
三重県教育委員会では、子どもの読書活動の推進に関する法律を踏まえ、「第三次三重県子ども読書活動推進計画」を策定し、「読書環境の整備」、「読書機会の提供」、「読書活動の啓発」の3つの観点に沿った取組を学校、家庭、地域の社会全体で促進するという基本方針のもと取り組んでいます。平成29年度の主な取組の紹介
平成29年度の主な取組についてご紹介します。学校での読書活動を推進する取組
友人同士など同世代からの働きかけを通じ、読書への関心を高めるため、ビブリオバトルの推進や子ども司書の育成に取り組むとともに、読書の幅を広げるための取組(読書の楽しさひろがるビンゴカード)を実施しました。1.ビブリオバトルの推進
こちらのページをご覧ください。
2.子ども司書の育成
こちらのページをご覧ください。
3.読書の楽しさひろがるビンゴカードの取組
友人同士や家族とのコミュニケーションを通じて、読書の幅を広げるため、三重県教育委員会ではビンゴ
カード形式のカードを作成しました。友人や家族から紹介されて読んだ本などの題名を記入するなどして、
子どもたちがいろんな本と出会うきっかけとなりました。平成29年度は県内の小学校68校(約12,000人)
で授業や冬休みに活用されました。
「平成29年度読書の楽しさひろがるビンゴカード」
家庭での読書活動を推進する取組
子どもが自ら読書に親しめる環境をつくるために、家庭で大人も子どもに一緒に読書に親しみながらコミュニケーションを図る家読(うちどく)の推進を行いました。1.啓発チラシの配布
家庭で子どもたちが本との出会いを楽しめるアイデアを紹介した啓発チラシを県内の小学校1年生の保護者
向けに学校を通じて配布しました。
「啓発チラシ/本との出会いを家族で楽しんでみませんか」
2.読書の楽しさひろがるビンゴカードの取組
学校での読書活動を推進する取組でも紹介したビンゴカードの取組を通じて、家庭での読書活動を促進しま
した。取組を行った学校からは、「子どもたちは家族や先生、友だちなど、いろんな人のおすすめの本を読む
ことで普段よむことのない本にも挑戦できた」、「読書を通して、友だちや家族とのつながりを深めることが
できた」などの声が寄せられました。
地域での読書活動を推進する取組
読み聞かせなどの読書イベントが実施されることが少ない商業施設において、主に未就学児を対象とした読み聞かせイベントの開催を促進しました。
1.商業施設での読み聞かせイベント
県内の読書ボランティア(平成17年度子どもの読書優秀実践団体文部科学大臣表彰受賞:中部読み聞かせ
サークル)の協力のもと、イオンモール東員、イオンモール津と共催して、絵本の読み聞かせイベントを開催
しました。
参加者のうち、保護者からは「これまで読み聞かせ会に参加したことがないが、今後、読み聞かせ会に行っ
てみたい」という声が寄せられました。
また、三重県書店商業組合津支部と協力することにより、商業施設で「本とあそぼう全国訪問おはなし隊」
による訪問イベントが実現しました。
平成30年度の主な取組の紹介
平成30年度の主な取組についてご紹介します。学校での読書活動を推進する取組
児童生徒が読書への関心を高めるため、ビブリオバトルの推進に取り組むとともに、学級全体で取り組める読書活動を促進する取組を実施しています。1.ビブリオバトルの推進
こちらのページをご覧ください。
2.学級全体で取り組める読書活動の促進
朝の一斉読書の時間などを活用して、物語など連作ものの本を5~10分間程度、担任の先生が子どもたちに
読み語る「朝の連続小説」、友人や家族から紹介されて読んだ本などの題名をビンゴカード形式のカードに記
入する「読書の楽しさひろがるビンゴカード」、読んでおもしろかった本を一人5分間で紹介し、紹介された
の中から読みたくなった本を選ぶ書評合戦「ビブリオバトル」などの取組を小中学校に提案し、実施を支援し
ています。
「平成30年度読書の楽しさひろがるビンゴカード」
家庭での読書活動を推進する取組
子どもが自ら読書に親しめる環境をつくるために、家庭で大人も子どもに一緒に読書に親しみながらコミュニケーションを図る家読(うちどく)の推進を行いました。1.家読(うちどく)事例の募集
各家庭の読書習慣や読書の楽しみ方、家庭でコミュニケーションを図りながら、ともに楽しめる本や読み聞
かせにふさわしい本などの情報を募集しました。「リビングに本を置くことでいつの間にか、子どもたちが本
を読むようになった」、「毎週土曜日の朝ご飯の後に家族みんなで1冊ずつ本を読みます」など、たくさんの
楽しみ方を教えていただきました。
みなさまからの紹介コメント「わが家のうちどく紹介します」をカードにしています。
カードはこちら → 1 2
また、家読(うちどく)を全国で広めようと取り組んでいる家読推進プロジェクトには全国の様々な実践例
や情報が掲載されています。
2.読書の楽しさひろがるビンゴカードの取組
学校での読書活動を推進する取組でも紹介したビンゴカードの取組を通じて、家庭での読書活動を促進しま
した。
地域での読書活動を推進する取組
読書ボランティアなど地域の多様な主体の活動を促進するとともに、公共図書館と連携した取組を促進しています。1.商業施設での読み聞かせイベント
読み聞かせイベントなど読書イベントの開催を希望する商業施設などに読書ボランティアを紹介すること
で、公共図書館以外の場所での読書イベントの開催を促進しています。
中部読み聞かせサークルによる読み聞かせ会
2.読書ボランティアの活動の支援
読書ボランティアとしての知識、技術などを学べる研修会を開催し、読書ボランティアの資質向上を支援し
ています。
・第1回読書ボランティア研修(8月28日開催)
講師:多気町立勢和図書館司書、日本図書館協会認定司書:林 千智さん
3.公共図書館と連携した取組
三重県学校図書館協議会などが公共図書館で高校生ビブリオバトルの大会を開催する場合に助言を行うなど
して開催を支援しました。
・北勢地域高校生ビブリオバトル2018四日市決戦(四日市市立図書館)
・高校生ビブリオバトル2018名張決戦(名張市立図書館)
・牟婁地域ビブリオバトル2018熊野決戦(熊野市立図書館)
また、子ども自身が読書の楽しさや大切さを伝える機会づくりを促進するため、皇學館大学及び皇學館大学
の学生クラブ「ふみくら倶楽部」の協力のもと、ビブリオバトルや本の展示方法に関するワークショップを開
催するなどして菰野町図書館の子ども司書の活動を支援しました。
本の展示方法のひとつ「本の舞台づくり」の作り方やビブリオバトルについてのワークショップの様子
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